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第七十二話:地獄からの使者

第七十二話:(地獄からの使者)


進達が天守に登り詰めた時、ある人物がこのワハガネ城へやってきた。

「・・・・」
「ん?おいお前!さっきの奴みたいにサボるな!」

強面で迫るのは先程進をしごいていたゴーリキー。

「・・・サボる、ねぇ・・・」
「早く稽古を再開しろ!」
「オレに指図するな」
「生意気な!ふんぬ!」(ブン!)
「・・・・」(サッ)

殴りかかられたのを避けると、ゴーリキーにある事を訪ねた。

「ここで一番強い奴はどこにいる?」
「!・・・ノサダ師範の事か?師範なら上にいるはずだが・・・」
「そうか」

そう言うと、彼、ザングースはゆっくりと階段の方へ歩き出した。

「おい!それ以上先は立ち入り禁止だ!」
「・・・・」

ゴーリキーは呼び止めたが彼は進み続ける。

「聞いてるのか!」(ガシッ)

ゴーリキーはザングースの肩を掴んだ。

「・・・邪魔するな」(スッ)

ザングースは左手を上げた。
ヒュオ、と何かが通ったような音がした。
ザングースは右肩を掴んでいる手を取ると、その“手”をポイと投げ捨てた。

「あ?あ・・・」

ゴーリキーは気付いてしまった。
“自分の手首から先が二メートル程先にポトリと落ちている”事に。
そしてその事に気付くと同時に、傷から血が流れ始めた。
その尋常じゃない量の血はゴーリキーの体も、ザングースの体も濡らしていく。

「・・・オレはな、邪魔されるのが大嫌いだ。それと、お前みたいに口先だけの奴も大嫌いだし、そんな情けない声出してる奴も大っ嫌いなんだよ!」(ヒュン)

彼は右手を大きく振った。
するとゴーリキーの身体に深い切り傷が刻まれ、血が噴き出した。
ゴーリキーはそのまま倒れる。

「・・・理解したか?」(スッ)

彼が右手でゆっくりとゴーリキーを指すと、ゴーリキーの首は“身体から離れゴロリと転がった”

「・・・お前達もやるか?」(ニヤッ)

彼はニヤリと笑いながらそこにいたポケモン達を見た。

「ひ、ひゃぁぁぁ!!」(ダッ!)
「あ、ああ、ぁあわぁぁぁ!!」(ダッ!)
「ぅわぁぁぁ!!」(ダッ!)

そこにいたポケモン達は一目散にここで一番強いポケモンの元へ逃げた。
それは彼にとって好都合な事。
彼はそのあとをさっきよりは速く追いかけた。
途中に腰を抜かしたり、転けてケガをしたりしたポケモン達が居た。
そんなポケモンを、彼はためらう事も、哀れむ事もなく残酷に仕留め、次の獲物を追いかけ始めた。

「クックック・・・」
「ぁ、あぁぁ、や、やめてくれ・・・」
「残念だったな。そりゃダメだ。理解したか?」(ヒュ!)


ザクザクザクッ!!


「ぎゃぁぁぁ!!」
「クックック・・・、やっぱりこの感触・・・、癖になるな」

彼は不適な笑みを浮かべながらどんどんと天守閣へと向かっていた。

「オレをもっと・・・、楽しませてくれ・・・!」


最終更新:2009年01月25日 20:44
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