第七話:(一歩の家)
一歩くんの家は、それほど大きくはないけど周りのボロボロな家に比べて、
綺麗に手入れされているからそれなりに立派に見えた。
一「ここが僕の家だよ」
進「ところでさ、俺達がモンスターボールに入ってないのを、どうやって説明するつもりだ?」
一「入るのを嫌がったって言えば大丈夫だよ」
進「ホントかぁ?」
一「大丈夫!ほら、これからはバレないようにポケモンのふりして!」
E「私達は本当のポケモンですよ・・・」
ミ「ねえ、スー兄、何で人間の言葉使ったら悪いの?」
進「スー兄って、俺!?・・・ま!いいか、それはな、またいちいち説明するのがめんどいからだ」
ミミがどう解釈したかは知らない。
ああそうそう、これから少し先まで俺達はポケモンの言葉で喋っているから
人間にはなんて言ってるか分からないって所に気をつけてくれ。
一「ただいま!」
母「おかえり。どう?ポケモン捕まえられた?」
一「うん、五匹ね」
母「この子達?あら、イーブイにイブなんて珍しいわねぇ」
E「こんばんは、一歩さんのお母さん」
母「かわいいわねぇ。一歩、よく面倒見るのよ」
一「分かってるって!さあみんな、僕の部屋に案内するから付いてきて」
進「はいよ~」
一歩は階段をさっさと上っていった。
くそっ、イーブイの姿だと一段一段がかなり大きいな・・・。
ミミは俺達よりさらに小さいからかなり参ったようだ。
EVが助けてやってるがかなりしんどそうだ。
歩「こうしてみると、階段って疲れるなぁ・・・」
未「人間用の階段だからね」
一「何してるのみんな?早く来て」
歩・未・進「やかましい!」
ミ「ま、待ってよみんな・・・」
E「ほら、もうちょっとだから頑張って!」
ミ「うん・・・」
一歩くんの部屋は、わたしの想像とちょっと違っていた。
男の子なら壁にスポーツ選手のポスターとかが貼ってあって、
部屋も散らかっていると思ってたけど、全然散らかってないし、
壁に貼ってあるのはこの地方の地図だけだった。(作者EVの声 この世界の習慣ですか?
本棚には、ポケモンのことについて書かれた図鑑がぎっしり入っている。
横に長いタンスの上には、写真立てが三つある。
ベットの枕元にピカチュウの形の目覚まし時計がある。
一「何もないけど、僕の部屋だよ」
進「妙にスッキリしてるな」
一「え?何?」
あ、もうポケモンのふりしなくて良いんだった・・・。
進「ああ、悪い。妙にスッキリしてるなって言ったんだ」
一「散らかってるの嫌いなんだ」
歩「ふぅん・・・」
一「明日まで僕、やること無いんだ。だから適当に時間つぶして寝よう」
E「はい」
時間つぶすって言っても私達もやることないし、でももうすぐ八時だから、
頑張れば明日の朝まで寝られるかな・・・・。
みんなはどうするのか見てみると、
進は早くも寝ようとしている。
未歩はミミと遊んでいるし、EVはそれを見ている。
仕方ないので、私は一歩君がゲームをしているのを眺めた。
そしていつの間にか寝てしまったけど、夜中にはこうやって暇を持て余しているような時間はなかった。
最終更新:2008年11月15日 17:00