第十四話:(救出作業)
歩「何!?」
一「ポケモンの鳴き声?とりあえず行ってみよう」
「誰かーーー!!!誰か、僕の主人を助けて!!!」
未「何?あのポケモン・・・」
なんか花びらみたいなのが首の周りについてるポケモンだった。
まあそれは後回しにしよう。
E「どうしたんです?」
「僕の・・・、僕の主人が海に・・・」
一「何があったの?」
進「コイツの主人が海に落ちたらしい」
一「!?た、大変だ!急いで助けに行こう!」
甲板では既にもう大騒ぎになっていてどの人も心配そうに海を見ている。
進「どうして誰も助けに行かない!?」
「今日は波がとても強いから、人間はもちろん普通の水ポケモンじゃ一緒に波に呑まれてしまう・・・」
未「こんなに晴れてるのに・・・」
E「じゃ、じゃあどうすれば・・・」
歩「私が行く」
「!?何言ってる、君は普通のイーブイだろ?それに怪我をしてるじゃないか」
歩「私は普通じゃないの。行くわよ!EVOLUTION!シラヌイ!」
ピカッ!!
「な、何!?」
歩「待ってて!今助けに行くわ!」
ピョーン!パシャ!
シラヌイの能力は良いことと悪いことがほとんど同じだ。
水の上に立てるので溺れることはまず無いが、潜ったり泳いだりすることは出来ない。
あと、波の高さに合わせて体の位置が上下するので、船にも乗って無いのに船酔いしそうだ。
それとオマケに流れが速いと転ける。
歩「どこにいるの?・・・あ!いた!」
一人の少女が水面で必死に溺れまいともがいている。
「た・・・助け・・・」
今にも溺れそうだ。早く助けないと!
歩「私につかまって!」
一応ばれないようにポケモンの言葉で言ったが、
少女は意味が分かったように私の体につかまった。
シラヌイの能力のおかげで沈みはしないが、少女の体が重くて少しつらい・・・。
ゆっくりと船の方に戻っていくと、ロープの付いた浮き輪が飛んできた。
これに掴まれと言うことらしい、少女を浮き輪につかまらせ、私もつかまろうとした。
その時、私の真下からキバニアが飛び出してきた。真下からいきなり飛び出してきたので、
無論避けることは出来なかった。
バキッ!
歩「うぐっ!」
「獲物だ獲物」(ザブン)
歩「くそ・・・、どこ?」
「ここだよ~ん」(ザパン! バキッ!)
歩「うわぁ!」
うう・・・。閉じてた傷が開いちゃった・・・。
痛みと貧血で頭がクラクラする・・・。
「ん?血のにおいがする・・・。弱ってるんだね、そろそろ食べちゃおうかな?」
ザッパーン!
ダメ・・・。技を出す力も残ってない・・・。
シュシュシュ! ザクザクザク!
「うぎゃあ!」
?助かった?
「早く、このツルにつかまって!」
そんなこと言われても・・・。
今、私は動くのもままならないぐらい消耗している。
そんな訳で動けずにいたら、ツルが勝手に私に巻き付いて、引き上げてくれた。
「大丈夫かい?」
歩「そんな訳・・・無いでしょ・・・」
「だろうね。あのキバニア、結構できるみたいだったから、君、名前は?」
歩「・・・歩美・・・」
「歩美・・・。良い名前だね。僕はペレンネ。リーブスのペレンネだ」
歩「リー・・ブス?」
ぺ「うん。歩美、僕の主人を助けてくれてありがとう。心からお礼を言うよ」
歩「どう・・・いたしまして・・・」(バタッ)
最終更新:2008年11月15日 17:33