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ポケモン物語~願いを叶えるために~第二章

ポケモン物語~願いを叶えるために~第二章


「はぁ・・・はぁ・・・」

砂漠を歩いて約三十分、ついに体力は限界だった。
暑い太陽、無限に続く砂漠の景色、そして、道が分からない・・・。

「ディアルガとパルキアの意地悪・・・地図くらい、くれたらいいのに・・・」

リュウトは愚痴をこぼす。そんな時だった。
可愛らしいポケモンがいる。リュウトは思わず声をかける。

「キミ、一人?お母さんは?・・ゲットしようかな・・・」

そう思うのもつかの間。
そのポケモンはクルリ、と後ろを向くと、大きな口を開けた。

「!!ギャー!!」

リュウトは悲鳴を開けると、一目散に逃げだす。

「あれ、確かクチートっていうポケモンだったよー!!騙されたー!!」

リュウトは後悔の声をあげ、食べられないように走る。
しかし、軟らかい砂に足をとられ、体力の限界を向かえ、やがてクチートの群れに囲まれる。
リュウトは最後だと思ったその時、腰のモンスターボールに触れる。
そうだ、ポケモンでこのクチートをやっつければいいんだ!
そう思った彼は、一つのボールを掴み、投げる。
中から出てきたのはギャロップ。
リュウトの頼れる相棒の一匹だった。

「いけっ、ザンツ!“かえんほうしゃ”!!」

ギャロップのザンツはリュウトの命令どおり、火をクチートに命中させる。
そして、隙をついて、ザンツの背中に乗り、さっきより速いスピードで逃げる。
しかし、クチートの群れはしつこく追ってくる。

「お前らしつこいぞ!!」

リュウトは説教する父親のような怒鳴り声を上げる。
ザンツも一生懸命走っている。でも、このままでは追いつかれる。
どうしよう・・・。リュウトがそう思ったときだった。

「クチ!」

クチートが悲鳴を上げて、倒れていく。
リュウトもザンツも驚く。

「一体何が・・・?」

リュウトは状況が飲み込めなかった。
その時だった。リュウトの目の前に、一台の馬車が止まる。

「大丈夫か?ボウズ。」

一人の男が現れる。顎には無精ヒゲがあり、髪の毛が長い。薄汚い服を着ている。
しかし、その髪をしっかりと縛っている。
何処か貫禄のあるオジサンだった。

「ポケモンしまえ。馬車に乗せてやるから。しかし、お前も運がいいな。ここらの砂漠はクチートの群れが住んでいるんだ。助かるなんて運がいいぜ。」

そう言って男はニッコリ微笑む。

「そうなんだ・・・。」

リュウトはピンチを切り抜けた事にホッとする。
そして、馬車に乗る。リュウトは馬車に繋がっているポケモンを見る。
緑色の体、虫に似ているドラゴンの羽、赤い複眼を持つポケモンだった。

「え・・・?フライゴン・・・?」

リュウトの驚きの声に男は答える。

「俺の相棒だ。いいスピードを出すんだ。フライゴン、出発しろ。」

そして、出発する。でも、馬車は凄い揺れる。砂の上なのに。
答えは簡単。馬車がカーブするたびに、馬車は宙を浮く。
そして、ゴトン、と凄い音を立てて、地面に着く。
リュウトは酔ってしまった。そして、悲鳴を上げる。

「ギャー!!降ろしてー!!」

しかし、その悲鳴も空しく、砂漠の砂に吸い取られた。
そして、馬車は町に着く。


最終更新:2008年11月29日 17:10
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