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第三十二話:レイピアタウン

第三十二話:(レイピアタウン)


E「着きましたね、レイピアタウン」
歩「うん、って、うわ・・・」
ペ「凄い寂れてる・・・」

誰もいない。ほとんどゴーストタウンだ。
何というか、典型的なまでもの寂れ具合だ。

一「寂れようが凄い・・・」
花「誰か居ないのかしら・・・」

花歩ちゃん達はキョロキョロと人を捜している。
ホントに誰もいないのだろうか?

花「・・・あ、誰か居たわ。あの、すみません」
「(ビクッ)だ、誰かな・・・?」

その人は、老人だった。
やたらオドオドしている。
白い髪が絶え間なくサラサラと動く。

花「あの、私達旅をしててここに来たんですけど・・・」
「旅を?若いのに感心だね」
一「そ、そうですか?」
「しかし・・・、ここではいささか危ない。さあ、是非ワシの家に寄っていきなさい」
花「あ、そうですか。じゃあ、おじゃまさせてもらいます」


老人の家・・・


「ふぅ、ここなら落ち着ける。さて、自己紹介しておこうかな、ワシの名前は貴紀だ。君達の名前は?」
一「あ、僕は一歩っていいます」
花「花歩です」
貴「そうか、一歩くんに花歩ちゃん、旅をしていると言ったがどうしてここに?」
花「まあ、旅といってもブラブラあちこちに行ってみるだけで、どちらかというと観光旅行みたいなものですけどね」
貴「そうか」
一「・・・あの」
貴「?何だね?」
一「さっき、危ないって言ってましたけど、どうしてですか?」
貴「・・・怪物だ」
全「?」
貴「怪物が来るんだ・・・」
花「か、怪物って・・・、どんな?」
貴「恐ろしい・・・、とても恐ろしい姿だ・・・」

進「要領を得ねえな」

貴「・・・あっ!!き、来たぁぁぁ・・・」
全「え?」
貴「怪物が来た・・・、みんな、静かにするんだ・・・」
花「・・・あの、貴紀さん、疲れてませんか?」
一「休んだらどうですか?」
貴「怪物だ・・・、怪物だ・・・」
一「ダメだこりゃ・・・」

どうかしてるな・・・。
要するに、イカレてるって事。

歩「ペレンネ、何か感じる?」
ペ「いいや」
サ「特に何もないと思うけど・・・」
未「どんな怪物なんだろ?」
ミ「な、なんか怖いかも・・・」
進「表に出て見てくる」
ス「ボクも行くよ」
E「気を付けてください」

表に出て何か変わった事はないか確認・・・。
特に何も無し。変わった所はない。

進「何もないな」
ス「特に何の気配も感じないしね」
進「さて、戻るぞ」
ス「らじゃ♪」
進「ん?さっきのジグザグマの真似か?」
ス「そ♪」
進「借りがあるって事は忘れないって」
ス「一応ね♪」

戻ると案の定貴紀さんが音に驚いて飛び上がった。

貴「き、君!年寄りを驚かすんじゃないぞ!」

進「すいませんね」
E「それでどうでしたか?」
進「ん?何にもなかった(ホッ・・・、EVの機嫌直ってるみたいだな・・・)」
ペ「でもまだ貴紀さんは何か言ってるぞ」
進「ボケてんだろ」
E「進さん、いくらわからないからって失礼ですよ」
進「は~い」

その後、貴紀さんが落ち着くまで待った。

一「貴紀さん、怪物ってどこから来たかとか心当たりはないんですか?」
貴「・・・この町に遙か昔からずっとある昔話なんだが・・・、その昔話にはこの事に関係あるような事があった」
花「昔話ですか?」
一「どんな?」

貴「・・・『昔々、この町にカイという名前の一匹のイーブイが居ました。いつもニコニコと笑っていて、町の人達とも仲良しでした。イーブイは珍しいし、カイはとても強く、よく人間を助けてくれたので町の人々から愛されていました。しかし、ある日、神様が現れました。神様はカイを連れて行き、たくさんの戦いを共にしました。たくさんの戦いの中、カイはたくさんの命を奪ってしまいました。その様子を見ていた人間達は、あんな酷い事をするポケモンなんて倒してしまった方が良いのではないかと話し合いました。しかし、カイは人間を守ろうとしていたのです。人間を殺してしまう悪いポケモンを、そんな事が出来ないように殺してしまっていたのでした。でも、そんな事を人間は知りませんでした。そしてカイが悪いポケモンを全て倒してしまい、懐かしく思いながらこの町に戻ってきました。人間は話し合ってカイを倒してしまおうと決めていました。みんなでカイを取り囲みました。カイは何だろうと思い、立ち止まりました。人間達は手に棒きれや、鍬などを持っています。カイにはその意味がわかりませんでした。そして人間達はそのカイをみんなで倒しました。カイは何が起きているのかわからなかったのでしょう。本当ならば、みんなを逆に倒してしまう事も出来たはずです。カイは死んでしまいました。カイは死んでしまう前、今まではニコニコと笑っていたのに、その時は人々をにらみつけていました。そして恐ろしい鳴き声を上げました。そしてその時、人々は神様の声を聞きました。お前達はなんて事をしてくれたんだ。彼は人間を守るために必死に戦ってくれていた。それなのにお前達人間はその彼を殺してしまった。彼は僕の友だった。お前達に、いや、お前達の子孫に天罰を与えてやろう。彼は数百年の後に復活し、お前達の子孫を呪い殺すだろう。これは偽りではなく事実だ。この町は数百年後には滅びるだろう。神様はそう言うと去っていきました。しかし、それから何年経っても何十年経っても百年経っても、この町は呪われる事はありませんでした。みんなそのイーブイの事を忘れてしまいました。今もその言い伝えはこのお話になって語り継がれています』

進「随分な話じゃねえか」

一「実話なんですか?」
貴「わからない。しかし、これ以外に心当たりはないんだ」
花「そのカイっていうイーブイなのかしら?」
一「でもイーブイなんて怖いとかいうイメージ無いけどね」

進「これでもか?ウゥゥゥ・・・」

一「何してるの?」

進「ダメだ・・・」
E「柄にもない事してもダメですよ」
進「そーですね」
サ「でも神様なんてね。神様がそんな事ホントに言うと思う?」
ペ「確かに感傷的すぎるよな。人間とかそうゆうのならともかく」
歩「人間ねぇ・・・」
未「・・・!人間みたいな神様?姉ちゃん」
歩「?」
未「もしかしたら、人間が神様になったんじゃない?(小声)」
歩「え?・・・ああ!そうか!そうゆう事ね!」
ス「?何が?」
歩「こっちの話・・・」
ス「つまんなぁい」
進「つまりは・・・、奴か(小声)」
E「でしょうね・・・(小声)」

アルデさんが言っていた人物の事だろう。
これは色々と話し合う必要がありそうだ・・・。


最終更新:2008年12月31日 01:11
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