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第三十九話:寝床探し

第三十九話:(寝床探し)


一「・・・これから・・・、どうしますか?」
花「・・・もう夕方ね・・・、キャンプでも張る?」
未「ここはやだよ」
ス「どうして?」
未「カイを恨んでる訳じゃないけどさ・・・、ここでわたしは殺されたんだよ?思い出したくないの。あの時の苦しみを」
ス「そうだよね・・・。って、話し方がいつも通りだ」
未「あ、ホントだ」
歩「進化してる時だけみたいね」
ペ「しかし・・・、ここが嫌だと言ってもなぁ・・・。近くに町はないし、かといって道ばたで寝る訳にも・・・」
サ「?森があるわよ」
ミ「森?行こうよ!森なんて久しぶり!」
E「故郷を思い出しますね」
進「も、森・・・、やめねぇ?」
サ「?どうして?」
進「え、あ、その、な、なんか薄暗いしさ、危ない奴とかいそうな気が・・・」
花「?妙にオドオドしてるわね?」
進「き、気のせいだよ・・・。別の所、森以外の所にしよう」
歩「?・・・!あ!思いだした!」
未「兄ちゃんって・・・」
歩・未「オバケが怖いんだ!!」
進「わぁぁぁぁぁぁ!!!!それを言うなぁぁぁぁぁ!!!」

それ言っちゃったら俺のイメージがぁぁぁぁぁ!!!!

ペ「マジでか?」
サ「オバケが怖いの?」
進「ななななな、何言ってんの?そ、そそ、そんな訳無いじゃん」
ペ「動揺しすぎだ」
進「だ、誰が動揺してんだよ!俺は落ち着いてるだろ!ほれ見ろ!落ち着きはらっとるわ!!」

「ドーン!」

進「ぎゃふぁぁぁぁぁ!!!!!」(ビクゥ!!!)
ス「ハハハ♪ビックリした?アハハ♪」
進「す、スピア!!お前俺をショック死させる気か!?」
ス「まさか、こんなので死んじゃっても未歩ちゃんみたいには助からないよ」
進「ならやんなよ!あ~、心臓に悪い・・・」
花「オバケが怖いのね?」
進「んなこたない。断じてない」
一「でもさっきはオバケから僕達呪われてたよね?」
進「そ、そう言えば確かに!」
ミ「怖かったよ・・・」
進「はわわわわわ・・・」
E「ミミ、やめなさい。進さんが怖がってるじゃない」
進「だだだだだ、誰が怖がってんだよ!!俺は怖くない!!オバケなんぞこわかねえぞ!!」
サ「落ち着きなさいよ進」
進「うるせー!!落ち着いてるって言ってんだろうが!!」
花「で、結局どうするの?行くの?行かないの?」
進「ふ、フン!森にでも行けば?俺はかまわないよ?ああ、怖くも何ともないし。ハハハハハ!」
歩「兄ちゃんが意味不明に笑い出したら」
未「それは完全に怖がってる証拠」
進「お前等はそんなに自分の兄の醜態さらしてえのか!!」
ペ「要するにホントはオバケが怖いんだな」
進「何故そうなる!!」
ペ「自分で認めたろ?『自分の兄の醜態さらしてえのか』って。て事は要はその通りで自分が恥かくってわかってる訳だ」
進「・・・誰か~、どうしてこんなに胸が痛いのか教えて~」
花「気のせい。で、森に行っても大丈夫?進くん」
進「大丈夫!!みんなで行けば怖くない!!」
ペ「ほら認めた」

ペレンネにまた痛い所をつかれ傷心の俺を尻目にみんなどんどん進んでいく。
コイツらの心は鬼なのか!!と、思っている時に天使もいたという事を思い知った。

E「進さん、大丈夫ですか?」
進「も、もう無理、既に限界・・・(ガサガサッ)うわっ!!」(ビクッ)
E「進さん、大丈夫、ただの風です。落ち着いてください、私がそばにいてあげますから」
進「あ、ありがとう」

わ~い。EVが俺のそばにいてくれるよ~♪
嬉しいな♪嬉しいな♪キャッホーー!!
ああ・・・、二人きりだしいっそ告白しちゃおうかなぁ・・・。

サ「進、大丈夫?」
進「(ビクッ)さ、サラ!いきなり出てくるな!ああ~・・・、また寿命が縮んだ・・・」
サ「ゴメン。進が怖がってるんじゃないかと思って」
進「こ、怖がっとらんわい!ダイジョーブ!(ガサガサガサ!)ぎゃあああ!!!」(サッ)
サ「・・・なんであたしの後ろに隠れるのよ・・・」
E「進さん、いくらなんでもビビり過ぎじゃ・・・」
進「知らん!!断じて知らん!!俺はなにも知らんぞ!!オバケの事なんて知らん!!奴はこの世に存在しないんだ!!オバケなんていないーーー!!!!」
サ「・・・進、大丈夫?頭?あたしが付いててあげようか?」
進「お頼み申す!!」
サ「はいはい・・・。進、おいて行かれてるから行くわよ」
進「はーい・・・」

心強い・・・。サラがそばにいてくれると安心だ・・・。
ん?EVに告白するんじゃなかったのかって?
バカを言うな!もう二人きりじゃなくなったろうが!!
大体こんな状態でEVに告白したらサラがどう考えても気まずいだろ!
ん?大体なんでEVなんだって?
決まってるだろ。かわいいじゃん。性格も最高!これ以上の相手がいるか?
あ?他のメンツ?カッ!ばかばかしい。他のメンツなんて、ペッ!
まずスピア。ガキ過ぎ、性格も俺好みでない。よってポイ。ちなみにあいつは10歳だ。
花歩は俺より年上だから無理。年上キライ。最低俺と同い年。
で、サラ。サラもかわいいよ、うん、かわいい。で・す・が!性格が・・・。
最期に、EVだよ。歳も俺より年下。そしてかわいい。キュートだ、実にプリティ!
性格、おとなしい、真面目、そして自分より他人を優先する心優しさ、くぅ~!!!
マーベラス!!エクセレント!!素晴らしい!!EVは最高だ!!(作者EVの声 彼女は私とは別人です。そこは覚えておいてください
ああ・・・、EVが好きです。本気で好きです。うん、マジでマジで。
本気で彼女にしたい。しかーし、告白するタイミングが今ひとつわからん。
俺は・・・、こう見えても結構モテていたんだが、人間の時・・・。
あの時は彼女とかに興味なかったからバレンタインとかのチョコも普通に歩美達にやってたし、
告白も時々された事あるけど断ってたから・・・。(作者EVの声 あんたヒドいな!
だから、告白するタイミングがわからん。俺としてはベストタイミングはさっきだったような気がする。
うむむ・・・、こりゃ告白の言葉より先に告白のタイミングをつかめる方法を考えないと・・・。
…って、今思ったんだが・・・、EVって今まで誰とも付き合った事無いのか?
聞いてみようか?・・・しかしそんな事唐突に聞いても気持ち悪いな・・・。
EVもあそこまで良い条件がそろってるんだから誰かにもう先越されてるかも・・・。
要するに、実はもう彼氏いたりして・・・。彼氏じゃなくても好きな人とか・・・。

進「・・・・」
E「・・・???」
サ「?どうしたのEV?」
E「・・・いえ・・・、急に妙な視線を感じたような気がして・・・」
進「妙な視線・・・」
E「進さん?・・・ああ、オバケが見てるんじゃないかと思ってるんでしょう?大丈夫ですよ。そんな事ありません。気のせいだったみたいです。ほら、行きましょう」

その視線が誰のものだったかは言うまでもあるまい。
俺はそんな変な視線で見た気はないんだが・・・。
EVに嫌われるのは嫌だよ・・・。もし嫌いとか言われたら俺なにするか・・・。
あれだ、訳もわからず走り出しそうだ。
うう~・・・、こんなに告白するのって難しかったんだ・・・。
タイミングに相手がグラッと来る言葉、そしてそれまでのヒストリー!
うん、タイミングが問題だ・・・。告白の言葉は何とかなるし出会ってからいままでなにも悪さはしてない。
ああ・・・、どうしようタイミング・・・。
夜中に呼び出すか?いや待て、何故夜中だ?別に真っ昼間でも良いじゃん。
あれか、ムードの問題か?うむむ・・・、EVを落とせるようなムード・・・。ムムム・・・。
ムム・・・、ム?

進「サラ、近い近い!俺は斜め四十五度で歩けるような技術は持ち合わせてない!」
サ「あ、ごめんなさい」
進「そこまで気合い入れなくて良いよ。俺は多分大丈夫だから」
サ「そうゆう事言うわりに多分を強調するのね」
進「ハッキリさせておくべきだろう。俺はオバケが大嫌いです!そしてこの世にオバケは存在すると信じてます!!文句があるならかかってこい!!」
サ「そこまで明言しとく事?」
E「確かに・・・」
進「だから俺から離れないで・・・。かといって近づきすぎないで・・・」
サ「どの位が良いのよ?」
進「10㎝~30㎝ぐらい」
サ「結果近いわね」
進「お頼み申す!!」
サ「うるさいわね・・・。わかったからさっさと行きましょ・・・、あれ?」
E「?」
サ「・・・みんな行っちゃった・・・」
進「なに!?はぐれたんスか!?マジですか!?」
E「何なんですかその口調・・・」
サ「あらら・・・、急いでみんなを追わないと・・・」

急げ急げ!さっさとみんなと合流しよう!

サ「おーい!みんなー!」(タッタッタ!)
進「待ってくれ~!!」(タタタ!)
E「サラさん待ってくださ~い!」(タタタ!)
サ「遅いわよ二人とも!急がないとホントにはぐれちゃう」
進「お前ともはぐれそうだ~!!」
サ「ハハハ・・・。キャッ!!」(ヒュ~)
進「!?サラ!!」
E「サラさん!!」

サラが何故かあった大きな穴の中に落ちた。
まだ落ちた音がしないからかなり深いだろう。

サ「(ドサッ!)イタッ!」

進「サラ!大丈夫か!?」

サ「腰打ったけど大丈夫・・・」

E「大きな穴ですね・・・」
進「出られるか?」

サ「無理ね」

進「そうか・・・、今出してやるからな。ええっと、ヒモ的なものは何か・・・」
E「?進さん、ロープがあります」
進「え?いやいや、なんでこんな所にロープがあんの?ま!ある物はなんでも使おう」

丈夫だしほどけている所もない。長さも多分足りるな。

進「サラ、今からロープを下ろす。それに掴まれ」

サ「オッケー」

進「掴まったら合図してくれよ」(スルスル)

サ「・・・良いわよ」

進「はいよ。引くぞ~」(グイグイ)
E「サラさん、上がってますか?」

サ「うん。進、あんたって結構力強いのね」

進「お前が軽いんじゃない?」(グイグイ)

サ「あら、お世辞でもありがと」

進「どういたしまして」(グイグイ)

サ「・・・進、出来るだけ・・・、急いでくれる?嫌な予感がするの・・・」

進「急いだってこれ以上は無理だぞ。これ以上は踏ん張り利かないし」(グイグイ)

サ「そう・・・。でも出来るだけ早くね」

E「手伝いましょうか?」
進「いいよ、俺に任せとけ。お前は待っててくれ」(グイグイ)
E「はい」

まあそうは言ったもののもうかなりキツい。
歯が持って行かれそうだ。
ん?なんだ?前足でロープを持ってると思ったか?そんな器用な事イーブイには出来ません!
だからロープをくわえている訳だ。歯茎が痛い。
ん?ロープくわえるなんてよくできたな?ん~・・・、衛生上問題有りでも特に何とも思わないんだよね、最近。
人間の時はさすがにこんな事するのには抵抗あったけどイーブイになってからはそうでもない。
てか、こんな事に抵抗感じてたらイーブイとしてやっていけません。うん。
最近はこの変化の事を受け入れてるんだよな。人間の習性を忘れそうだ。
習性で違うのはねぇ、風呂入んなくても気にならないとか?
風呂に入れりゃ入るけど二、三日入んなくても気になりません。人間の時と違って。
そして、これを人間でやると大騒ぎになるけどイーブイとかだと別に何の問題もないのが、
服を着ていないって事だな。はい、まさしく丸裸です。
ですが、まあ体毛で覆われてるしね、大丈夫。うん、色々と。
気にしないし気にもなりません。これはこの姿になってからの変化だろうな。じゃなきゃ恐ろしい。
てかお前、ペットに服着せてる奴いるけどさ、あれってコートの上からシャツ着せてるようなもんだぜ?
あれを見るたび人間の時からおかしいと思ってたが、
着せられる側から見てもおかしいと思うんだが別にいいかなみたいな所もどこかにある。これがなんだか気持ち悪い。
って、俺なんでこんな話してたんだっけ?ああ、人間の時と感覚が違うって話からこうなったのか。
戻そう。大幅に。

進「まだ上がんない?」(グイグイ)

サ「もうちょっとよ」

E「手伝いますよ」
進「大丈夫」(グイグイ)
E「でも大変そうですから」
進「・・・そうか、なら頼む・・・」

サ「!!進!!急いで!!ああっ!!!」

進「!?サラ!どうした!?」

サ「い、急いで!!早く!!」

進「どうしたんだ!?うおっ!」(ズズズ・・・)
E「向こうから引っ張られてる・・・?」
進「手伝ってくれEV!!」(グググ・・・)
E「はい!」(グググ・・・)

サ「放して!!放しなさいこのデカブツ!!あぁぁぁぁ!!!!」

進「!?サラ!!!」(グググ・・・)
E「このままじゃ・・・」(グググ・・・)


スカッ・・・


進「!?どわっ!」(ドテッ)
E「わっ!」(ドテッ)
進「・・・!!サラだけ持って行かれた!!」
E「そんな・・・、助けないと!」
進「ああ。しかし・・・、みんなとも合流しないと・・・」
E「サラさんを先に見つけましょう!」
進「ああ。行こう、EV」
E「・・・はい!」
進「俺から先にこの穴に降りる。よっ」(ピョン)


スタッ


進「・・・思いの外深いな・・・。EV、お前も来い!」

E「・・・・」

進「?どうした?」

E「・・・高い所・・・、苦手で・・・」

進「・・・大丈夫、俺がしっかり支えてやるから。さあ、来いよ」

E「・・・・」

進「大丈夫」

E「・・・えいっ!」(ピョン)

進「おっと」(パシッ)
E「・・・・」
進「ほら、大丈夫だった」
E「・・・はい」
進「さあ、行こう。早い所サラを見つけてみんなの所へ」
E「はい」

しかし穴は果てしなく広がっていた・・・。


最終更新:2008年12月14日 16:45
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