第四十六話:(奪われたもの)
ス「まだかまだかまだかぁぁぁ!!」(ダダダダダ!)
進「トラだけに速ぇ~!」(タタタ)
歩「あれ?速いのチーターじゃなかった?」(タタタ)
進「あ、そうだっけ?」(タタタ)
未「結局の所どっちも速いの!」(タタタ)
一「な、なんで言うこと聞いてくれないの・・・」
花「多分レベルが高いんじゃない?」
ペ「ご主人!早くしてください!」
花「ちょっと体力付いたからって偉そうに・・・」
ミ「ハァハァ・・・」
E「ちょ、ちょっと休みましょうよ・・・」
歩「そんな暇無いわよEV!さあ走って!」
進「EV、頑張れるか?」
E「何とか・・・」
進「無理するな?」
E「ええ・・・」
未「・・・さ!行こっ!」
走ること約五分・・・
進「森ぬけたな」
サ「あ、日が昇ってる」
一「ゼェゼェ・・・、す、スピアは・・・?」
花「あの街の中じゃない?」
サ「綺麗な朝日ね~・・・」
進「・・・朝日に見とれるのも良いがさっさとスピアを追うぞ」
その頃スピア・・・
ス「着いた~♪」
ん~♪良い所♪
四角い白い家がたくさん。キッチリと建てられてる。
わぁ~、ほとんど隙間無い。これ建てた人凄いなぁ。
ス「あ!早速はっけ~ん♪!」(バッ!)
うははぁ~♪すっごぉ~い♪かわいいのたくさんある~♪
ス「・・・ん~・・・、かわいいんだけどなぁ・・・」
長い尻尾を自分の目の前に持ってくる。
尻尾の先には少し前テトラ様からもらった純銀のチェーンが巻き付いている。
ス「・・・これに合う奴見つけないとね」
あまりゴテゴテしたのはかわいくない。
シュッとしすぎてちゃつまんない。
もっとシンプルで、ボクのハートがビリッと来るようなもの無いかなぁ・・・。
ポタッ・・・
ス「?」
な、何?なんか落ちてきた・・・。
パラパラ・・・
いっぱい落ちてきた・・・。
何?これ・・・。
ス「・・・!!血だ!」
そう言った瞬間・・・、
ドサッ!
「がはっ!」
ス「わっ!」
誰かが空から落ちてきた。
その誰かは体中血まみれだった。
背中に生えた羽根が赤く染まっている。
白かっただろう羽と翼を持ち、
イーブイによく似ている。
ス「だ、大丈夫!?」
「・・・う・・・」
ス「しっかりして!」
「・・・き、キミは・・・?」
ス「ボクはスピア。ねえ!どうしたの!?急に空から落ちてきて・・・、そんな血だらけで・・・」
「・・・僕は・・・エアロスの・・・アイク・・・早く・・・逃げた方が良い・・・」
ス「え?どうして?・・・って、そんな事言ってる場合じゃないや、アイクくん来て!治療しないと!」
ア「ハハ・・・歩いて・・・くれってか・・・?」
ス「あ!そうだよね・・・。えっと、えっと・・・」
ア「・・・僕は置いていって良いから・・・キミは逃げた方が良い・・・」
ス「さっきから逃げろ逃げろって、何から逃げるの?」
ア「・・・一言で説明すると・・・」
ス「うん」
ア「・・・魂を・・・」
ヒュン!!
ア「あぅっ!」
ス「!?アイクくん!?」
ア「・・・・・」
ス「しっかりして!アイクくん!」
「そいつに話しかけても無駄だ」
ス「!!」
「そいつはもう答えられない」
ス「・・・あんた・・・、アイクくんを・・・、殺したの?」
「・・・私はそんな野蛮なことはしない。そいつはまだ生きている」
ス「じゃあ何したの!?」
「そいつのもっとも大切なもの・・・、魂をいただいた」
ス「!?魂!?」
「まあ、こいつの魂なんかは不純物の塊と言って差し支えないほどの物だがな」(ヒュッ)
その謎の敵は何かを真上に軽く放った。
一瞬だけチラッとなんなのか見えた。
紫色の宝石だった。
「さて・・・、私を見てしまったからには、お前も・・・」
ス「・・・・」
「魂を失わずに済むと思うな!」(バサッ!)
敵の着ているすり切れたマントが風ではためいた。
その様は死神を思いだした。
最終更新:2008年12月31日 21:21