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第四十七話:カタールタウン

第四十七話:(カタールタウン)


一「はぁはぁ・・・、着いた・・・、カタールタウン・・・」
進「ふぅ・・・、結果走らされたな・・・」
ペ「ゼェゼェ・・・」
花「あらあら、やっぱりまだまだね」
歩「ペレンネしっかりしてよ」
ペ「そ・・そんなこと・・・言われたって・・・ゼェハァ・・・」
サ「うっ・・・くっ・・・イタ・・・」
進「サラ、大丈夫か?」
サ「う、うん・・・でも走ったせいで・・・また痛くなっちゃった・・・」
進「無理するな。いいな?」
サ「うん・・・」
E「・・・・」
未「綺麗な町だね」
一「そうだね」
進「・・・やけにひっそりしてる気がするがな」
ミ「確かにちょっとね・・・」

いくら早朝とはいえ人が居なさすぎる。
出店も出ているのにあまり人は見あたらない。
それにみんなその場で立っているだけで客寄せやその他色々のことをまったくしていない。

歩「結構有名どころの町なんでしょ?」
花「ええ、そうね。私も一度来てみたかった所なんだけどね」
E「花歩さんも装飾品が目当てで?」
花「そうね。ここは高いものでも安いものでも凄くかわいいのがいっぱいあるって友達から聞いたのよ」
ミ「へぇ。探そうよ!」
進「はいはい、先にスピアを捜そうな」

まだ寝ている人もいるだろうということで大声を上げてスピアを捜す訳にはいかない。
歩き回るほか無い。

歩「・・・?」(キョロキョロ)
ペ「どうした?」
歩「・・・なんか・・・、聞こえる・・・」
ペ「おいおい・・・、またカイみたいなのがいるんじゃないだろうな?」
ミ「違うよ。わたしも何か聞こえるもん」
未「・・・ホントだ、何か聞こえる。ペレンネも耳すましてみなよ」
ペ「・・・ホントだ」
一「何が聞こえるの?」
進「・・・硬いものと硬いものがぶつかり合う音・・・。例えるなら金属と石だ」
花「何か作ってるんじゃない?ここそうゆう所だし」
E「でも、こんな音でないと思いますよ?装飾品を作るには細かい作業が必要なはずでしょう?」
進「だな、こんな鋭いわりに荒々しい音は出ないはずだ。行ってみよう」
一「わかった」

サ「・・・・」(ヨタヨタ)
進「サラ、大丈夫か?手伝ってやるからしっかり歩けよ?」
サ「うん・・・」

E「・・・~~・・・」

EVの嫉妬の声は進には届かなかった。
内心EVはサヤの森の中でミミ達が現れた時に急に自分のそばから離れられたのも良く思っていない。
自分より進はサラのことを気づかっているような気がして嫉妬の念が湧いていた。


スピアの所・・・


ス「・・・!」(バッ)


キィィン!


「ほぅ、私の攻撃を避けるとは・・・。久しぶりに楽しめそうだ」
ス「・・・・」

危なかった・・・。
相手の攻撃は残像がチラッと見えるぐらい。
だから音とか確認する暇は全くない。攻撃手段がなんなのかも。
しかも相手の正体もまったくわからない。
逆光になっていて見えないし、敵の体の周りは何か薄黒いものが取り巻いている。
でも大きさはボクより少し大きいぐらいだ。
あと男でマントを羽織っている。それしか情報はない。

「さて・・・、お前の強さはどの位かな・・・?」
ス「!!はっ!」(サッ)
「まだまだ甘いぞ!」
ス「!!」(バッ)

その後ボクは攻撃を避け続けた。
目で追えないスピードの攻撃が続いている。
そんなのを避けるんだからこっちも体力が保たない。

ス「ハァハァ・・・」
「フンッ!」


スパッ!


ス「うあっ!」
「!避けられたか・・・」

前足を斬られた。
深くはないが傷から血が滴る。

ス「ハァハァ・・・。!?」(ガクッ)
「フッ・・・」
ス「くっ・・・、身体から力が抜けてく・・・」
「フフフ・・・」
ス「毒でも付いてたの・・・?」
「私はそんな真似はしない。私はお前の魂に揺さぶりをかけただけだ。“痛み”、という揺さぶりをな・・・」
ス「・・・くそっ・・・」
「さて・・・」(チャキ)
ス「!」

首筋に刃物が押し当てられた。
鎌だ。緩やかな曲線の刃を持つ鎌。
その鎌は柄がない。
柄の変わりにニョロニョロとした触手のようなものが付いている。
そしてその触手は敵の背中に繋がっている。

ス「・・・やるなら・・・、やればいいでしょ・・・。でもボクは・・・、怖くなんかない・・・」
「・・・その割にはお前の顔は恐怖でゆがんでいるな・・・。ククッ・・・」
ス「怖くなんかない!」
「お前が怖がっていようが怖がっていなかろうが私には関係ない。私が欲しいのはお前の恐怖などではなく、魂だ」
ス「くっ・・・」


歩美達・・・


未「・・・くっ、んんっ・・・!!」
E「?何してるんですか?」
未「・・・くっ、よっ・・と・・・。体がなんか・・・、うわっ」
E「・・・何してるんですか。急に後ろ向きに歩いて・・・」
未「知らないよ・・・。体が勝手に動くの・・・。よっ・・・」
E「・・・大丈夫ですか?」
未「大丈夫だけどさ・・・、メチャクチャ歩きづらい・・・」
E「・・・引っ張りましょうか?」
未「お願い」

EVが近づいてきて引っ張ろうとした。
その時にいつの間にかEVが着けていたバングルがわたしの前足に触れた。

未「(ビクッ)うっ」
E「?」
未「・・・あれ・・・?勝手に動かなくなった・・・」
E「・・・そうですか・・・」
未「ああ!ウソじゃないよ!ホントに動いてたんだから!」

ホントにウソじゃない。
ホントに体が勝手に動いた。
証拠はないけどさ・・・。

進「・・・?(クンクン)」
花「?どうしたの?」
進「・・・においがする・・・」
花「なんの?」
進「・・・錆びた鉄だ」
一「錆びた鉄?見あたらないよ?そんなもの」
進「バーカ。錆びた鉄のにおいが広範囲に広がるもんか。別の物だよ」
一「?」
花「・・・血?」
進「だろうな。みんな!走れ!サラはゆっくりでも良いからな」
E「また・・・、サラさんのことを・・・」

進に悪気はないのだが。


最終更新:2008年12月31日 21:26
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