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最速の男たち 第1話 前編
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ストーリー
| 大破したバイクを前に 二人はたたずむ―― | |
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くそっ…… エンジンがかからねぇ どこかイカレちまったか |
| 赤城山バサラ | |
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壊れてしまったものは仕方ない あの子も俺達も無傷だっただけ よかったじゃないか |
| No.2 | |
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それは……そうだが |
| 赤城山バサラ | |
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クソッ…… 俺達の……バイクが……！ |
| 赤城山バサラ | |
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おいっ、大丈夫か！？ |
| No.2 | |
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ちょっと！ 危ないじゃん！ |
| ＪＪ | |
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もし当たってたら…… アンタ達をバラしちゃってた かもしれないんだから！ |
| ＪＪ | |
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す、すまない…… |
| No.2 | |
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全く、気をつけてよね！ |
| ＪＪ | |
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（聞き間違えか？ こっちを心配されたような） |
| No.2 | |
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おいっ、待てっ！！ 元はといえばテメーが…… |
| 赤城山バサラ | |
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やめろ、バサラ！ |
| No.2 | |
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飛び出してきたのはあっちだろ！ そのせいで俺のバイクが……！ |
| 赤城山バサラ | |
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普段の俺達なら問題なく 避けられたはずだ |
| No.2 | |
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ギリギリまで気付かなかったのは 俺達の不注意だろ？ |
| No.2 | |
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……確かに、そうだけどよ |
| 赤城山バサラ | |
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バイクは直せばいい ケガ人が出なかっただけ よしとしよう |
| No.2 | |
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ほら、散らばったパーツを 集めて、ガレージに戻るぞ |
| No.2 | |
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それで、すぐに乗れるように なるのか？ |
| 赤城山バサラ | |
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修理が終わればな だが、すぐには無理だろう |
| No.2 | |
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ざっと点検しただけでも 使い物にならないパーツが いくつかある |
| No.2 | |
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そうか…… イカレちまった部品は 交換しなきゃいけねぇって事か |
| 赤城山バサラ | |
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あぁ 必要なパーツのリスト化が 終わったら、ショップへ行こう |
| No.2 | |
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一通り揃ったか？ |
| 赤城山バサラ | |
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いや、いくつか取り扱いの ないものがあってな |
| No.2 | |
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そうか、他の店もあたるか？ |
| 赤城山バサラ | |
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あぁ、行く価値はあるだろう だが、あまり期待しない ほうがいい |
| No.2 | |
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どうしてだ？ デュエマシティには バイク屋はまだあるだろ |
| 赤城山バサラ | |
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廃番パーツは簡単に 見つからないだろうし |
| No.2 | |
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このパーツなんかは 出回っている数が少なく 価格も高騰しているみたいだ |
| No.2 | |
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それでも探すしかねえだろ |
| 赤城山バサラ | |
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少年、そのバイクの 廃番パーツなら 手に入れられるぞ |
| ロイ・マッカラン | |
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なに！？ 本当か、おっさん！ |
| 赤城山バサラ | |
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あぁ、少し時間はかかるがね |
| ロイ・マッカラン | |
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いくらで売るつもりだ？ もし 吹っ掛けようったって無駄だぜ 俺達は―― |
| No.2 | |
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タダで構わない |
| ロイ・マッカラン | |
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タダ？ そんなうまい話があるか |
| No.2 | |
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そもそもが値の張る 人気のパーツだ それをタダなんて…… |
| No.2 | |
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というのも……実はだね |
| ロイ・マッカラン | |
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君達のバイクが壊れる原因に なった少女がいただろう？ 私はその子の保護者なんだよ |
| ロイ・マッカラン | |
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君が道路から飛び出した娘を 避けてくれたおかげで 娘は怪我をせずにすんだ |
| ロイ・マッカラン | |
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あの子のことだ、感謝しつつも 悪態をついたことだろう バイクの事もすまなかったね |
| ロイ・マッカラン | |
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これは私からの礼だと 思ってほしい |
| ロイ・マッカラン | |
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いや、そんな…… むしろ謝るのはこちらだ |
| No.2 | |
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不注意で娘さんを 危ない目に遭わせてしまった 本当にすまない |
| No.2 | |
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……すまねえ |
| 赤城山バサラ | |
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いやいや 無事だったんだからいいんだ |
| ロイ・マッカラン | |
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まぁとにかく これも何かの縁だ その廃番パーツを調達してこよう |
| ロイ・マッカラン | |
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全てのパーツとは言えないが こことここのパーツは 調達してこよう |
| ロイ・マッカラン | |
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助かる 原因はこちらとはいえ 俺達もかなり困っていたんだ 力を貸してもらおう |
| No.2 | |
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なるべく迅速に頼むぜ 悠長に待ってなんて いられねぇからな |
| 赤城山バサラ | |
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それと、こっちの希少パーツは 手に入らねえのか？ |
| 赤城山バサラ | |
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おい、欲張り過ぎだ |
| No.2 | |
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タダとはもちろん言わねえ 手に入る場所が分かれば 自分で買いに行く |
| 赤城山バサラ | |
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うーむ これは厳しいだろうな |
| ロイ・マッカラン | |
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さっき君達が話していたように 流通が減って、価格高騰が 起こっている |
| ロイ・マッカラン | |
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現状は手に入るとしても 順番待ちってところだ |
| ロイ・マッカラン | |
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恐らく、向こう半年は 待つことになるだろうな |
| ロイ・マッカラン | |
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半年だと！？ 待てるわけねえ！ |
| 赤城山バサラ | |
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知っているとは思うが そのパーツは、こだわらなければ 代用がきく |
| ロイ・マッカラン | |
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手に入るまでは廉価版の物で 代用するのはダメなのかな？ |
| ロイ・マッカラン | |
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それは出来ない このパーツじゃないと 意味がないんだ |
| No.2 | |
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なんとかならないのか？ 半年も乗れないなんて 耐えられねぇ |
| 赤城山バサラ | |
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うーむ……ならば 私のツテを頼ってみようか！ |
| ロイ・マッカラン |
