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第6話 迷宮
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dmps_fun
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ストーリー
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カリヤドネ……? 一体なんですか、それは? |
ルピコ | |
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……知らずに踏み込んだの? |
リュミエ | |
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決して何も知らずに 迷い込める場所じゃないはず…… |
リュミエ | |
リュミエという少女は疑わしそうに 【プレイヤー】達の 顔を覗き込む | |
急に顔を近づけられたことに 緊張を覚えるが | |
それ以上に、宝石に見紛う瞳に 思わず吸い込まれそうになる | |
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……信じられないけど 嘘はついていないみたい |
リュミエ | |
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カリヤドネは ホウエイルが集めた 様々なものが封じられる保管庫 |
リュミエ | |
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ホウエイルは世界を終末に導く 脅威を取り除くために活動してる |
リュミエ | |
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その中には破壊できない物も 多数存在する |
リュミエ | |
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そういった厄介な物や存在を 封じ込めておくのが カリヤドネという場所 |
リュミエ | |
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中でも最も危険な魔導具に 触れるなんて、よっぽど 運が悪いか…… |
リュミエ | |
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魔導具を狙ったかのどちらか |
リュミエ | |
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(うっ……) |
ルピコ&カノン | |
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まぁ? よほどの馬鹿じゃない限り 魔導具を狙うなんて愚かな真似は しないだろうけど |
リュミエ | |
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それにこうして 生きているのも奇跡 |
リュミエ | |
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でも、ちょうど良かった |
リュミエ | |
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非力な私一人では ここから出られなかった 貴方達には協力してほしい |
リュミエ | |
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ここは迷宮、と 言いましたよね? |
ルピコ | |
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出口を探せばいい というわけではないんですか? |
ルピコ | |
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これは魔法の迷宮 ただの迷路とは違う 明確な出口は存在しない |
リュミエ | |
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ここから出るには この先待ち受ける試練に 全て打ち勝つ必要がある |
リュミエ | |
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試練…… |
カノン | |
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どんな試練が待ち受けるかは この迷宮に入った者次第 |
リュミエ | |
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強力なクリーチャーが 出てくるかもしれないし 誘惑をしてくるのかもしれない |
リュミエ | |
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魔導具にだって遭遇することが あるかもしれません |
リュミエ | |
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大抵の者は試練に耐えられず 出る事を諦めてしまい そのまま滞在することを選ぶとか |
リュミエ | |
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かく言う私もその一人 |
リュミエ | |
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これは罪を犯したことへの戒め 出るのは決して簡単じゃない だから、手伝ってほしい |
リュミエ | |
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……やるわ |
カノン | |
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ううん、やらせてほしい |
カノン | |
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当然私もです 私達にはここを早く出なきゃ いけない理由がありますから |
ルピコ | |
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貴方達にやる気があって助かった もし出る気がなかったら どうしたものかと…… |
リュミエ | |
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しかし、これで 契約は成されました |
リュミエ | |
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私は貴方達に興味がある |
リュミエ | |
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魔法の素人がカリヤドネに侵入 あまつさえ魔導具に触れるだなんて あり得ない |
リュミエ | |
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ホウエイルの中でも 高位の魔法で厳重に 管理されている有数の場所 |
リュミエ | |
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そこへ一体どうやって 侵入したのか? 魔導具に近づいた目的は? |
リュミエ | |
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研究対象として とても興味があります |
リュミエ | |
ずい、と再びリュミエは顔を近づけ 瞳を覗き込んでくる | |
言葉を出さずとも真意を 見通すかのような真剣な瞳 | |
思わず【プレイヤー】の喉が ごくりと鳴る | |
しかし、その真剣な瞳が一変 期待に満ちたものに変わる | |
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どんな技術を使ったの? それとも魔法を使ったの!? ねぇ、教えて! |
リュミエ | |
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私の知らない技術なら 研究に活かせるかも しれないんです! |
リュミエ | |
何も取り繕わない 子どものような言動に うっかり口を滑らせそうになる | |
これが演技なら相当な手練だ | |
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本当に私達も分からないの 私達がその、カリヤドネ という場所に入った時 |
カノン | |
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宝物庫の鍵も 開いていたようだったし |
カノン | |
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鍵が、開いてた? |
リュミエ | |
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どういうこと? そんなことがあるはずが…… |
リュミエ | |
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もしそんなことがあれば 気づかないのはおかしい |
リュミエ | |
よほどのことなのか リュミエは一人で ぶつぶつと呟き始める | |
何かに没頭すると 周りが見えなくなるタイプらしい | |
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リュミエさん 貴方が言っていた研究って どんなものなんですか? |
ルピコ | |
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決まっています 世界を救うための研究です |
リュミエ | |
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………… |
ルピコ&カノン | |
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――あ、嘘だと思ってる顔 |
リュミエ | |
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みんなそうやってすぐ 私のことを子ども扱いする ちょっと身長が低いからって…… |
リュミエ | |
想像以上の返答に 言葉が詰まっただけなのだが それが気に入らなかったらしい | |
何やらぶつぶつ言っている | |
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本当ですから! 私達生徒は…… |
リュミエ | |
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その中でも 代々光文明の私の一族は 世界を救う役目を担っているんです |
リュミエ | |
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世界を救うって 一体どんなことをするんですか? |
ルピコ | |
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龍を、復活させるんです |
リュミエ | |
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かつて強大な力を振るい 地上を支配していた龍 |
リュミエ | |
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この世界では 今や伝承や化石に残るのみで 滅びてしまっています |
リュミエ | |
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龍を蘇らせ 光文明が地上を調停する それが私の役目です |
リュミエ | |
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龍が、いない…… |
ルピコ | |
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この世界には何かが足りない そのせいで私の研究は 凍結に追い込まれていました |
リュミエ | |
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でも、私の知らない 技術を持つ貴方達 |
リュミエ | |
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貴方達が居れば この研究に進展が あるかもしれません |
リュミエ | |
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貴方達は、自分が思っている以上に 価値がある存在なんですよ |
リュミエ | |
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……ここで喋っていても 迷宮からは出られない そろそろ向かいましょうか |
リュミエ | |
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行きましょう 贖罪の旅へ |
リュミエ | |
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景色が……変わった |
カノン | |
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ここは魔法で出来た迷宮 |
リュミエ | |
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物理的な法則に 気を取られていると 足をすくわれますよ |
リュミエ | |
そこはホウエイル内の 街並みのどこか | |
街の様子はルピコ達が 知る様子とさほど変わらない | |
しかし、どこかで すすり泣くような 音が聞こえてきた | |
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うっ、うっ……ぐす |
子ども | |
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子ども……? |
ルピコ | |
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一体どうしたのだわ? |
カノン | |
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私……正義のヒーローに なろうとしたの…… |
子ども | |
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みんなを救うために 沢山調べて 沢山考えたの…… |
子ども | |
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だけど…… |
子ども | |
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みんな、私がやってることは 間違いだって言うの…… |
子ども | |
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………… |
カノン | |
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私って…… 悪い子だったのかな……? |
子ども | |
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そんなことないわ |
カノン | |
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貴方は皆を想って行動できる 立派な人なのね |
カノン | |
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私には貴方がやっていることが 間違いなのかは分からないけれど |
カノン | |
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もし、貴方がやっていることで 傷つく人がいるなら 一度手を止めて考えてみて欲しい |
カノン | |
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手遅れになってから 後悔しても遅いのだわ |
カノン | |
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居たぞ、異端者だ |
??? | |
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!? その子に何をするつもりですか! |
ルピコ | |
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異端の研究をする悪魔だぞ こんな危険分子を 我らの領土には置いておけない |
??? | |
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治安部隊に引き渡す |
??? | |
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まさか、治安部隊に 入るべく生まれた者から 異端者が出るなんてな |
??? | |
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渡さないのだわ |
カノン | |
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これが試練なのかはわからない けれど、見過ごすわけには いかないのだわ! |
カノン | |
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はい、やりましょう カノンさん! |
ルピコ |
勝利時
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く……ぅ…… |
カノン | |
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何です、これ…… |
ルピコ | |
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まるで、強い感情が 頭の中に流れてくるような…… い、痛い……! |
ルピコ | |
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どうやら、 今のは試練の一つだったようですね |
リュミエ | |
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それは罪の痛み |
リュミエ | |
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ここでは貴方達の犯した罪が 痛みとして跳ね返ってくる |
リュミエ | |
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どういうこと……? 罪なんて、私達は 犯してなんかいないのに |
カノン | |
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異端を庇うのは罪 異端を肯定するのも、また罪 |
リュミエ | |
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そして、人を傷つけることも罪 |
リュミエ | |
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私達がしたことは 間違いだって言うんですか……? |
ルピコ | |
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間違いかどうか、じゃない 罪かどうか、です |
リュミエ | |
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ほら、アレを見て |
リュミエ | |
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あ……あああ! |
子ども | |
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ち、違う……そんな こんなつもりは……! |
子ども | |
子どもの目の前では 先ほどのクリーチャー…… | |
ではなく、大人の人間が 横たわっていた | |
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そんな! これって…… |
カノン | |
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安心して これはホウエイルの中で 実際に起こった過去 |
リュミエ | |
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貴方達が干渉 しているわけじゃない |
リュミエ | |
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貴方達がクリーチャーに見えた ものは、ただの人間 |
リュミエ | |
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きっとこの子にとっては クリーチャーのように 恐ろしい存在に見えていたでしょう |
リュミエ | |
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……そして、この子は 貴方達と同じように 抵抗する選択をした |
リュミエ | |
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その結末がこれ |
リュミエ | |
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あの子が犯した禁忌が何なのかは わからない |
リュミエ | |
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この迷宮では 現実に起こったことを元に 試練が行われるだけなの |
リュミエ | |
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……多くの者が この迷宮から出ることを 諦めてしまう理由がわかった? |
リュミエ | |
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思わぬ行動が 罪と見なされるかもしれない 例え、善意による行動であっても |
リュミエ | |
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人は、ただ生きているだけでも 罪を重ねてしまう生き物だから |
リュミエ | |
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貴方達はこれから 様々な罪に直面する |
リュミエ | |
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罪を重ねれば重ねるほど この痛みは強くなる 耐え切れないほどに |
リュミエ | |
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英雄的行いだったとしても 裁きは平等に訪れる |
リュミエ | |
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それでも前に進む? |
リュミエ | |
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……当然なのだわ この程度の痛み なんてことない |
カノン | |
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こんなことで歩みを止めて なんていられません 前進あるのみです……! |
ルピコ | |
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良かった これで私も貴方達の 研究ができそう |
リュミエ | |
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貴方達の罪が何なのか そして罪にどう向き合うのか 私に見せてください |
リュミエ | |
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先に進みましょう |
リュミエ | |
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きっと、貴方達ほどの勇士なら 迷宮の試練を乗り越えられる |
リュミエ |
敗北時
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異端の研究…… いったいどんなものなのかしら |
カノン | |
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こんな子どもですら 裁かれる程の…… |
カノン | |
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ここまでしなきゃいけないほどの 何か、なのかしら |
カノン |