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第７話 治安部隊
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dmps_fun
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ストーリー
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ここは一体 どういう空間なんでしょう？ |
| ルピコ | |
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見ている感じ ホウエイルの街並みと そう変わらないみたいです |
| ルピコ | |
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迷宮のはずなのに 普通に人やクリーチャーが 生活していて…… |
| カノン | |
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迷宮に居る って感覚がなくなって しまいそうなのだわ |
| カノン | |
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ここのみんなは 迷宮によって生み出された 過去の人物達なのかしら |
| カノン | |
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もちろん、迷宮により 生み出された 過去の残像も多く居る |
| リュミエ | |
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それ以上に 迷宮から出られない 人達も大勢居る |
| リュミエ | |
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出られない以上 ここで暮らすしかない |
| リュミエ | |
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次第に、過去の残像と 現実の区別があいまいになり 迷宮に取り込まれるの |
| リュミエ | |
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リュミエさんは どのくらいここに居るんですか？ |
| ルピコ | |
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どのくらいだろう…… |
| リュミエ | |
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ここに居る誰よりも この迷宮に詳しい自信はある |
| リュミエ | |
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（罪人が入る場所だから あまり誇るべきことじゃ ないけれど……） |
| カノン | |
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（この場所のことがわからない 私達には心強い 味方かもしれませんね） |
| ルピコ | |
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ここに入る人達の罪状は ある程度限られてる |
| リュミエ | |
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貴方達のように カリヤドネに忍び込む ような者は当然として |
| リュミエ | |
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ホウエイルの安全を脅かす者や 影の者と内通した者達 |
| リュミエ | |
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そして 禁忌を犯した者達 |
| リュミエ | |
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禁忌って、どういう―― |
| ルピコ | |
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――見て、人だかりがある |
| リュミエ | |
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迷宮の試練かもしれない 行ってみよう |
| リュミエ | |
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………… |
| 生徒達 | |
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ここに居るのは 光文明の生徒達？ |
| ルピコ | |
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迂闊に動かないで 何が罪として認定されるか わかりません |
| リュミエ | |
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諸君、よくぞ集まりました |
| ？？？ | |
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え……？ ウェディング！？ 何でここに！？ |
| カノン | |
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（しーっ！ 静かに！ これが試練なら 目を付けられたら厄介です） |
| リュミエ | |
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（どうやら貴方達の 知り合いみたいですね だけど、ここは迷宮） |
| リュミエ | |
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（見覚えのある人はこの迷宮で 試練を与える番人 のような存在です） |
| リュミエ | |
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（迷宮の番人は貴方達の記憶から 近しい存在の姿を投影するの） |
| リュミエ | |
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（あの人はどんな存在なの？） |
| リュミエ | |
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（大きくて、強くて 私を守ってくれて……） |
| カノン | |
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（「処刑人」と呼ばれていた クリーチャーなのだわ） |
| カノン | |
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貴方達は晴れて 治安部隊「ラビリンス」の 一員になりました |
| ウェディング？ | |
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我らは闇文明により汚染された 地上から生き延びるため 天上へと住処を移しました |
| ウェディング？ | |
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そこは地上と違い 闇文明の脅威がない場所 |
| ウェディング？ | |
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しかし、油断してはいけません |
| ウェディング？ | |
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闇文明は狡猾です ありとあらゆる手で この天上に忍び込み |
| ウェディング？ | |
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治安を脅かす者が 出てくるでしょう |
| ウェディング？ | |
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この天上の安寧を 脅かすものは、何人たりとも 容赦してはなりません |
| ウェディング？ | |
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それは住民の心を乱す 異端者も同じこと |
| ウェディング？ | |
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住民を煽動し 天上の転覆を目論む 闇文明の手の者です |
| ウェディング？ | |
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ラビリンスの者達は この地を脅かす不届き者を裁き 安寧をもたらす正義の使者 |
| ウェディング？ | |
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貴方達の一挙手一投足は 正義の体現でなくては なりません |
| ウェディング？ | |
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貴方達の働きに 期待しています |
| ウェディング？ | |
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今のは……治安部隊の会合？ まるで、迷宮の中ではないような 口ぶりでした |
| ルピコ | |
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迷宮の番人は罪人達の 更生も任されている |
| リュミエ | |
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現実と同じ振る舞いをすることで ここが「迷宮」であることを 意識させないようにしているの |
| リュミエ | |
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ここから出ても 上手くやっていけるように |
| リュミエ | |
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……試練は過去起こった 出来事を元に構成されるから 本当に錯覚しやすい |
| リュミエ | |
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迷宮に呑まれないように 気を付けて |
| リュミエ | |
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ここに長期間居たら 「出なきゃ」ってことすら 忘れてしまいそう…… |
| ルピコ | |
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（私達はノインさんを 助けなきゃいけない） |
| ルピコ | |
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（気をしっかり持ちましょうね 【プレイヤー】さん カノンさん） |
| ルピコ | |
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試練は過去を模しているのよね それなら、先ほどの番人の 言葉は過去に本当にあったこと？ |
| カノン | |
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「ラビリンス」は 実際に存在する 光文明の治安部隊 |
| リュミエ | |
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先ほどの番人の言葉は 全て現実にあったこと |
| リュミエ | |
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闇文明の手から逃れた天上 とはいえ、犯罪者が 居ないわけじゃない |
| リュミエ | |
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悪を裁き、ホウエイルを守る それがラビリンスの目的です |
| リュミエ | |
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じゃあ、今回の試練は 現実と同じようにラビリンスの 一員として行動すること？ |
| カノン | |
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カノン |
| ウェディング？ | |
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ひゃあ！？ ウェディング！？ |
| カノン | |
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ウェディング？ 誰と勘違いしているのです |
| ウェディング？ | |
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私の事は「隊長」と呼びなさい |
| 隊長 | |
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（言ったでしょ？ 近しい存在の姿を しているだけだって） |
| リュミエ | |
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（中身は別人 カノンの知っている人とは違う 見た目に惑わされないで） |
| リュミエ | |
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た、隊長さん どうしたんですか？ |
| ルピコ | |
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市街地で暴れている者が居る と報告がありました 貴方達の初陣です |
| 隊長 | |
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……どうやら これが次の試練みたいね |
| カノン | |
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隊長さんの話だと……ここのはず |
| ルピコ | |
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暴れている方なんて 見た感じ居ませんね？ |
| ルピコ | |
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既に鎮圧されたのかしら |
| カノン | |
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君達、「ラビリンス」の メンバーか！ |
| 男 | |
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助かった……こっちだ 奴はこっちに―― |
| 男 | |
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どいて！ |
| モエル？ | |
| 男がルピコ達に駆け寄ろうと した時、クリーチャーが 壁を突き破って現れる | |
| ルピコ達を見たクリーチャーは 目の色を変えて焦りだす | |
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貴方達、ラビリンス！？ もう来たの！？ |
| モエル？ | |
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どこかから情報が漏れた……？ |
| モエル？ | |
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（モエルさん……だけど 中身は別人なんですよね） |
| ルピコ | |
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（姿が同じ、ってだけで とてもやりにくいのだわ） |
| カノン | |
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待って、貴方は どうしてこんなことを しているの？ |
| カノン | |
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どうして？ |
| モエル？ | |
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そんなの、聞くまでもないでしょ |
| モエル？ | |
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天上なんて狭苦しい場所に 留まったって未来はない みんな知ってることだ！ |
| モエル？ | |
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それはどういう…… 地上の方がマシだって 言いたいんですか？ |
| ルピコ | |
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何言ってるの？ 闇文明に支配された地に 行くなんて、考えたくもない |
| モエル？ | |
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この世界を捨てる それしかないんだ！ |
| モエル？ | |
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この世界を、捨てる……？ |
| ルピコ | |
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呑気に話してていいの？ 逃げちゃいますよ |
| リュミエ | |
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ま、待つのだわ！ |
| カノン | |
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……駄目ね 話して聞いてくれるような 状況じゃないみたい |
| カノン | |
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ここは一度取り押さえ ないとダメなようです |
| ルピコ | |
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これが試練なら 先に進むきっかけが 得られるはず……！ |
| ルピコ |
勝利時
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あぁっ！ |
| モエル？ | |
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大丈夫です 私達は貴方を止めに来ただけです 暴れないで……！ |
| ルピコ | |
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は、離して！ |
| モエル？ | |
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どうしてこんなことをするの？ 世界を捨てるって どういうこと……？ |
| カノン | |
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……この世界は もう終わってるんだ |
| モエル？ | |
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ホウエイルは地上を どうにかして取り戻そうと しているけど…… |
| モエル？ | |
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あんな地上を取り戻して 何になるって言うの？ |
| モエル？ | |
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何もかも、手遅れなんだ |
| モエル？ | |
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あの凶鬼達が現れたのも 全部、全部手遅れだから―― |
| モエル？ | |
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うっ！？ |
| モエル？ | |
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何をしているのです |
| 隊長 | |
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た、隊長さん |
| ルピコ | |
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今、暴れている クリーチャーさんから 理由を聞こうとしていて…… |
| ルピコ | |
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あなた方は 甘さが抜けきらないようですね |
| 隊長 | |
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異端者の言葉など 聞くに値しません |
| 隊長 | |
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我々は天上の安寧を守る部隊 情け容赦を見せれば 罪人はつけあがる |
| 隊長 | |
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即刻裁きを与え、連れ帰るのです |
| 隊長 | |
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……モエルを 連れて行ってしまったわ |
| カノン | |
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もっと話を聞きたかったのに |
| カノン | |
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そういうのは あまり言わないほうが良い |
| リュミエ | |
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さっきも言われていたように あの子は異端者だった |
| リュミエ | |
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そんな子の言葉を聞きたい だなんて、聞く人が聞けば それこそラビリンスを呼ばれる |
| リュミエ | |
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私達はまだ、その異端者 と呼ばれる方達のことを 知らないの |
| カノン | |
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今のように、本当に 裁かれるべき人なのか 私達には分からない |
| カノン | |
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これは試練かもしれませんが 理由なく誰かを傷つける なんてことはしたくありません |
| ルピコ | |
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……そっか |
| リュミエ | |
| それから 治安部隊「ラビリンス」としての 活動は続いた | |
| 行ったことは 先ほどのようなことと そう変わらない | |
| 困窮する者も居れば 私利私欲の末に犯罪に 手を染める者も居た | |
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もう何日もラビリンスとして 活動していますが…… 一向に状況は変わりませんね |
| ルピコ | |
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何か、間違ったことを しているのかしら…… |
| カノン | |
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一番最初にあったような 罪の痛みもない これも関係あるのかも |
| カノン | |
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それもそのはず 貴方達は罪を犯していない |
| リュミエ | |
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どういうことです？ 闘って相手を制圧したり 最初と同じようなことをしてますよ |
| ルピコ | |
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けれど、今の貴方達は ラビリンスの一員 正当な行為として許されている |
| リュミエ | |
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う……そういうことですか 複雑な気分です |
| ルピコ | |
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だとしたら、この迷宮は一体 私達に何をしてほしいんでしょうか |
| ルピコ | |
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それもこの迷宮から 人々が抜け出せない理由の一つ |
| リュミエ | |
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向き合わなきゃいけない罪は 人によって違う |
| リュミエ | |
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だけど、ここまで取っ掛かりが ないのは不思議 |
| リュミエ | |
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カリヤドネに 忍び込む前、貴方達は どんなことをしてきたの？ |
| リュミエ | |
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どんなこと、って…… ええと、色々な クリーチャーさんと闘って…… |
| ルピコ | |
|
………… |
| カノン | |
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……私は大きな罪を犯してきたわ |
| カノン | |
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私は物心ついたときから ひどい目にあってきた |
| カノン | |
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私のような思いをする人を 一人でも減らすために 世界を変えようとしたの |
| カノン | |
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ううん、それ以上のことも 世界を無くそうとすら 考えていたの |
| カノン | |
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けれど、それは独りよがりだった |
| カノン | |
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私の願いは人々を救うどころか 関わる人全てを傷つける 結果になってしまった |
| カノン | |
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カノンさん それはもう―― |
| ルピコ | |
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みんなは優しいから 確かに許してくれたわ |
| カノン | |
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でも、私の中では 終わってない |
| カノン | |
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ううん みんなにとっても本当は 終わっていないことなのだわ |
| カノン | |
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……なるほど どうやらとても重い罪を 感じているみたい |
| リュミエ | |
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で、でも カノンさんは大勢の人を 救ってるんです |
| ルピコ | |
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贖罪だって続けています 試練なんか受ける必要 ないはずですよ！ |
| ルピコ | |
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言ったはず 向き合わなきゃいけない罪は 人によって違う、と |
| リュミエ | |
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許されているかどうかは 重要じゃないの |
| リュミエ | |
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何をしてきたか、でもない |
| リュミエ | |
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……少し休んでください きっとまだ、この先は長い |
| リュミエ | |
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焦って選択を間違えると また罪を重ねることになる |
| リュミエ |
敗北時
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はーなーしーてー！！ |
| モエル | |
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あ、暴れちゃダメです！ |
| ルピコ | |
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逃がしちゃダメだよ |
| リュミエ | |
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ここで逃がしたら 次の試練が来るまで 迷宮で待ち続ける羽目になる |
| リュミエ | |
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何が次の試練のきっかけに 繋がるかもわからない |
| リュミエ |
