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チャーミーガーリー、ロンリーダンディ」を以下のとおり復元します。
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 【Charmmy-girly side】

 ハルマゲドンの起こる、ある日の早朝のこと。一羽のカワイイうさぎ、宇佐美うさぎがもふもふと道を急いでいました。
 「がーりーぱみゅぱみゅ☆ がーりーぱみゅぱみゅ☆ ぉっくれちゃぅ→」
 どうやら何かに遅刻寸前のようですが、その割には暢気に鼻歌なんかも飛び出す程度にはごきげんです。
 一生懸命に跳ね回る姿は愛らしさいっぱい。
 と、そこへ。
 「おっと、待ちなぁ!」
 道を塞ぐようにしてうさぎの眼前に現れたのは、人相の良くない──────いえ、犬相の良くない三匹の野良犬です。いずれも血統書とは無縁そうな雑種ではありますが、それでもそれぞれにドーベルマン・コリー・ブルドッグの特徴が表れているため、便宜上そう呼ぶ事にしてみましょう。
 「へっへっへっ…………こんな朝っぱらから一人で何処に行くのかな、お嬢ちゃん?」
 軽薄そうな物言いで言葉を発したのは、コリー。人間で言えばチャラ男系のチンピラといったところでしょうか。髪型はモヒカンです。
 「こんな早朝じゃ通りがかるやつもいねぇし、夜中以上に危ねぇな」
 ドスの利いた低い唸り声で続けたのは、ブルドッグ。人間で言えば強面の三下ヤクザといったところでしょうか。髪型はモヒカンです。
 「ひょっとすると、食われちまうかもしれないな…………腹を空かせた悪い奴らになぁ」
 威圧的に口元を歪めてあざ笑ったのは、ドーベルマン。人間で言えば兄貴分のヤクザといったところでしょうか。髪型はモヒカンです。
 「ぁゎゎゎ……☆ マ・ジ・ヤ・バ→?」
 三匹のシンプルながらも強圧的な迫力に、うさぎは驚いてしまって大弱り。何とか切り抜けたいものの、因幡の白兎のような知略はそうそう生まれるものでもありません。
 「マジぁりぇなぃ↑↑」
 些か緊迫感に欠ける悲鳴でしたが、その声が朝靄の中に虚しく響いて。
 彼女を待つのは薄い本めいた展開でしょうか、はたまたゴアめいた末路でしょうか。
 絶体絶命の危機と思われた、そのときでした。

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