「狂金色時代」久遠
■性別
女性
■学年
3年生
■所持武器
インペリアルエッグ
■ステータス
攻撃力:0/防御力:0/体力:16/精神力:0/FS(骨抜き):14
特殊能力:『滅金殿伝説』
効果1:味方オリジナル魔人召喚 ※1
効果付属:フロア貫通
範囲+対象:別階の同マス一人 ※2
時間:2ターン
効果2:状態異常【殿上奴】付与
範囲+対象:同マス味方一人
時間:2ターン
消費制約:体力消費5
※1
【召喚キャラ】
名前:「重華金」ブレイク
性別:無性
学年:その他
所持武器:禁止薬物
所持DP:1
移動力:2
ステータス:
攻撃力:10/防御力:0/体力:8/精神力:2/FS(進化):10
特殊能力:『失われた葬送行進曲(ハイエログリフ)』 発動率:100% 成功率:100%
効果:コピー即発動(【殿上奴】を付与されたキャラクターの能力)
効果付属:フロア貫通 ※3
範囲+対象:
MAP全体味方一人
時間:一瞬
非消費制約:【殿上奴】付与中のキャラクターが能力休みではなく、
MAP上に生存し、消費制約を支払える場面でのみ使用可能
消費制約:この能力を使用後、このキャラクターと同時に【殿上奴】付与中のキャラクターも能力休みとなる
※2
フロアが異なる同マスに召喚する。
同階には召喚できない。
※3
コピーした能力には乗らない。
『失われた葬送行進曲(ハイエログリフ)』にのみかかる
効果付属。
【簡単な能力説明】
1:術者と異なるフロアの同マスに味方オリジナル魔人「ブレイク」を召喚し、同フロア同マスの味方魔人に状態異常【殿上奴】を付与。
2:「ブレイク」は特殊能力として【殿上奴】付与中の味方と同じ特殊能力を使用可能。ただし、その味方が能力休みや死亡、戦線離脱状態にあるか、消費制約で支払うコストが足りない状況では使用不可。
3:能力を使用して「ブレイク」が能力休みになった場合、【殿上奴】付与中の味方も能力休みになる(「ブレイク」→「【殿上奴】付与中の味方」で能力休みを共有する)。
GK独断:80%
発動率:80% 成功率:100%
能力原理
「黄金時代」
それは、某学園から瞬く間に大流行したあの薬禍の中心。
そして生徒会長として久遠が君臨した、悪夢のような一時代を象徴するドラッグの総称である。
久遠が育成した全ての動植物、菌類、微生物は単独では特別な薬効を持たない。
それぞれの原料に特定の操作を加えたうえで、一定の時間差を設けて決められた順番と分量に守って摂取した時に初めてその効果を発揮する。
従来の薬物検査によって有効成分を検出できず、身体的な副作用が非常に小さいことも薬物群の知名度を上げた。
同業者による模倣を防ぎ摘発を妨げるこの複雑さ、そして高いユーザビリティが、戦闘能力を持たない1人の女魔人を薬物市場という荒廃の頂点に立たせたのだった。
かつての地位を追われ、凋落した今でも材料と手順の多くを個人で独占している事実には変わりが無い。
転入前の学園で依存症に追い込んだ者達は再び黄金時代を迎えられると知れば尻尾を振って従うし、この希望崎学園で金色の魅力を知ったビギナー達も、やはり掌上を逃れられない。
復権までは秒読みだ。
繰り返される黄金時代を追体験して自我を大きく変異させた上客達は、希薄な意識を多幸感で塗りつぶし、人の形をした従順な家畜に変わる。
堕ちた者達は「重華金(じゅうかきん)ブレイク」と呼ばれていた。
奴らは常に金曜日の午後に生きているような清々しさを絶やさず、非道も苦痛も厭うことは無く休みなく久遠の命令に従う。
まだそこまで落ちぶれていない客、あるいは金銭的利益の享受を目的として久遠に取り入る人々は「殿上奴(てんじょうびと)」として、時に「ブレイク」を貸し出される。
身の回りの世話や一部の仕事を代行する他、「ブレイク」達は久遠の脳改造を受けることで「殿上奴」に命懸けの奉仕をする。
特別に創られた変形菌やアメフラシの神経系を脳の一部と置換された「ブレイク」は、元よりほとんど残っていない自我を完全に外部に明け渡していた。
「殿上奴」は奴らの脳と接続された変形菌のコードに身体の一部を接触させるだけでいい。
それだけで奴らは体の一部として扱える。
尚、身一つで希望崎に逃げ込んで来た久遠には変形菌の持ち合わせが足りていない。
そのため、この手法を取るにはまず自身の体の一部を培地にする必要がある。
キャラクター説明
「あなたを反逆罪で吊るし上げます。理由は言わずとも……お分かりでしょう?」
ギルデッドエイジ・くおん。 かつてとある都内の学園にて生徒会長を務めていた暴君にして麻薬王。
特徴的な斑の入った金髪を持ち、マフィア風に改造した制服を着用する。
クーデターによって地位を追われ、永い徒刑を科されていた。
しかし学園内で新たに勃発した新たな擾乱に乗じて脱獄、希望崎学園へ無学籍状態で転がり込む。
狡猾でプライドの高い彼女は大人しく身分を隠して一般生徒に偽装し続けるような道を選ばなかった。
まずは生物部や科学部、園芸部、家庭科部、料理部、購買部等に接触を続けた。
久遠の魔人能力は名を『滅金殿伝説』という。
その効果は身体やお気に入りのインペリアルエッグを起点に太陽より暖かい黄金光を放ち、それを浴びた生物の進化を恣意的に促すというものである。
生物個体に対する効果は小さいが、世代交代の時に次世代の形質は大きく変わる。
親世代に対する操作でも性成熟を早める進化を促し続ければ、対象となった生物の進化は瞬く間に行われるのだ。
久遠の手元には麻薬の原材料は残っていなかった。
無ければ作るのみ。
生物部や園芸部には自作の草本や希少種に似せて作った生物を販売。
信頼を築いたところで麻薬の原材料だと気付かれないように提供した生物を育てさせる。
科学部には材料の精錬を依頼。
最初は家庭科部や料理部とのやり取りで受け取った菓子類や総菜を元手に依頼し、商売が軌道に乗り始めてからは金銭や異性との関係を餌にする。
家庭科部、料理部には調味料や食品添加物として材料を提供。
異物混入はそれだけで部の存続に関わる事件となるため、軽く脅しをかけた後で僅かなキックバックを渡せば簡単に従った。
購買部に販路の一部を担わせるのは簡単なプレゼンで十分だった。
市場が形成されたならば、後は製造者には製造者同士、販売者には販売者同士、消費者委は消費者同士の相互監視を煽ればいい。
都合よく現れた正義の風紀委員を見せしめに、学園内の共犯意識を高める。
ついでにその内一人が失踪した事実を捏造し、彼女の学籍を簒奪した。
こうして、「狂黄金時代」久遠は新たな場所で返り咲く。
学園自治法は各学校施設が持つ国家への盾でもあれば、他の学園に対する盾でもある。 希望崎学園内で新たに麻薬を流行させ、学籍を獲得した彼女を元の学園に返すことは難しい。 悪の根は常に新天地へ伸ばされ、芽を出す頃には深く硬く、その場所に食い込んでいるのだ。
「誰が言った言葉でしたか……『我々は、ガイアが生んだ最新の生き物であり、ガイアの意識を担う存在なのかもしれない』。
太陽は、地球は僕に『時代を飛ばし』『享受する』能力を授けてくれました……
この世の環境は僕の『滅金殿伝説』を無敵の頂点に選んだはずなのです……
僕は『雑草』や『畜生』ではありません」
最終更新:2024年08月07日 21:51