■性能緒元
概要
PGZ-37-2 空虎(くうこ)号は掛浪モータースが開発した自走式高射機関砲である。
シャーシについては
AT-82 水兎号のコンポーネントを流用している。
攻撃力
主砲の98-1式37㎜連装機関砲は牽引式の
AA-37-2 98式37㎜連装機関砲を
構造強化の上、発射速度の向上を図り車載化したものである。
その発射速度は2門合計で毎分約1000発となっており、凄まじい弾幕を形成することが可能である。
また、交戦距離の増加を図るため、砲塔後部には
櫻弾や
菫弾といった
MANPADSが装備されており、機関砲の射程外の敵機に対しても攻撃を行うことができる。
また、これらの機関砲とMANPADSについては
射撃管制装置によって制御され昼夜を問わず効率的な射撃を行うことが可能である。
射撃管制装置は砲塔後部に装備された棒状の捜索用レーダー(探知距離18km)と
皿型の追跡用レーダー(追尾距離13㎞)、そしてそれを補佐する光学照準システムなどで構成される。
またこれらの電子機器を制御する為、補助動力装置(APU)も装備されている。
防御力
防御力はかなり低く、前面ですら重機関銃の射撃に耐えることができず、
全周で小銃弾や砲弾片に耐える程度の装甲しか装備されていない。
しかし、自走高射機関砲ということから地上戦力との
戦闘はあまり想定されていないため特に問題ないとされている。
機動力
比較的強力なディーゼルエンジンを装備しているため、
整地や不整地で戦車やAPCなどの他装軌車両に随伴可能な機動力を発揮することができる。
コスト削減の観点から元となった水兎号と異なり浮航能力は持たない。
その他
高性能な射撃管制装置(おそらく不正取得した西側技術が使われている)と
強力な武装を有する空虎号は1990年代前半に開発された自走高射機関砲としては
世界最高クラスの性能とされており、攻撃機や攻撃ヘリに対しては無類の強さを発揮する。
空虎号はドローンに対してもある程度有効に作用するとされているが、
ドローン台頭以前に設計された兵器であり、ドローンを念頭に置いた近代化改修が予定されている。
最終更新:2025年06月27日 22:44