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黒尽くめの男

「………はぁ~~~」
水辺に腰掛け、大きくため息をつくティファ。
幸いというか、塔を降りる途中では誰にも会わなかった。
階段をしばらく降りていくと出口らしきものが見えたので、外に出てみたのだが…

「……泳いで行くしかないのかなぁ。でも、濡れちゃうとちょっと…」
また一つ、大きなため息をつく。
と、同時におなかが鳴った。

「………と、とりあえず何か食べようかな」
顔を赤らめながら、ティファはバッグからパンを取り出し,もそもそと食べ始めた。
そして、その様子を塔の入り口から伺う影が…


――ナジミの塔 地下一階宿屋――

黒尽くめのその男は、ベッドに腰掛けたままじっと座っていた。
何故だ?確か俺は…あの山で……

「……うっ…」
頭が割れるように痛む。『元の世界』のことを考えると頭に激痛が走る。
さっきからずっとこの繰り返しだ。
仕方なく男は、深く考えるのをやめた。

その時、階段の方から誰かの声がした。
女のものらしいその声は、すぐに遠ざかっていった。

「…………ローザ?」
なぜか、そんな名前が思い浮かんだ。
男はゆっくりと立ち上がると、階段を上っていった。
階段を上り、光の差すほうへ進む。
塔の入り口から外を覗くと、1人の髪の長い女が水辺に座っていた。
しばらく様子を伺う。
突然、女がこちらを振り向いた。

「………!!」


美味くないパンをゆっくりとかじっていたティファは、背後の気配に気づいた。
警戒しながら、背後を振り返る。
次の瞬間、ティファの身体は弾き飛ばされていた。

「…うぅっ!」
なにが起こったのかも判らぬまま、ティファは水面に落下していた。
気を失う寸前に目に映ったのは、その手から黒い波動を放つ、黒尽くめの男の姿だった。


「……俺は、何を…」
ローザではなかった。
そうだ。知った顔でもない。気にすることは………

黒尽くめの男…セシルは、ふらふらと塔の中へ戻っていった。

【ティファ(気絶) 所持品:ボムのかけら×2(武器以外の荷物を失う)】
【現在位置:アリアハン中央部の湖】

【セシル(暗黒騎士) 所持品:暗黒騎士の鎧
 行動方針:???】
【現在位置:ナジミの塔の宿】
※ソーマの意図により、暗黒騎士状態です。


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最終更新:2011年07月17日 16:49
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