「…これか。」
見るからに醜い。鉄板がむき出しになり、それは所々錆付いている。
その城は今まで見てきたどんな城より醜かった。
ベクタ。その城の前。
リバストは城の扉に手をかける。
少し名残惜しそうに友の墓のある山を見る。
そして城の扉を開ける。
…鉄板を乱暴につなげ合わせた。そんな感じの城の中。
城というのはどの時代、どんな場所でも人を見守り続けてきた存在であると彼は知っている。
この城は何を今まで何を見て、守り続けたというのか。
そして、今、このゲームで何を見たというのか…出会い、別れ、再会…
自分たちのことも見ていたに違いない。
何を感傷的になっているのだろう。
やれやれと溜息を付き、
旅の扉に飛び込んだ。
とにかく生きろといった友のため、もうしばらくは生きてみよう。
もちろん、未練がましく生きながらえるつもりはゆめゆめない。
天空(ソラ)にいる友ともう一度剣を交えたいからだ。
【リバスト 所持品:
まどろみの剣
行動方針:今のところ無し】
【現在位置:新フィールドへ】
最終更新:2011年07月18日 01:59