カインは洞窟近くの岩山の頂上にいた。
無論、龍騎士たるカインなればこそ侵入できる場所だ。
そこから下界を見下ろすカインの息がはぁはぁと荒い、その視線の先には首をかしげながらも、
北に向かう
セフィロスがいた。
「ちくしょう、俺って奴は」
カインはつい数秒前の事を思い出す、
本当は助けに行きたかった、だが、そこに到着したときにはすでに手遅れだったのだ、
と自分では思っているが、違う・・・本当はあの銀髪を見た瞬間、身体が竦んでしまったのだ。
結果、彼はセフィロスから、いや戦いから逃げてしまったのだ。
「こんなので・・・俺はアイツを止める事ができるのか」
カインの脳裏に
セシルの言葉が甦る、もはやセシルを救う事は叶わないだろう。
ならば戦って止める以外に無い、それは親友である自分の役目だ、他の奴には譲れない。
だがこの体たらくは何だ。
命を無駄にするな、という観点から見れば、カインの行動は正しい。
だが、カインはそれを正当化するには、あまりにも一途でまっすぐな心を持ち過ぎていた。
どこまでも殺風景な景色に囲まれ、1人で頭を抱えるカインだった。
【カイン 所持品:
ビーナスゴスペル&
マテリア(回復) 天空の兜
第一行動方針:セシルを止める
基本行動方針:戦闘は避けたいが、自衛なら戦う】
【現在位置:ロンダルキア洞窟近くの岩山】
※セフィロスへの苦手意識あり
最終更新:2011年07月17日 16:40