立ち塞がる人影に、ああやはり、と
ヘンリーは思った。
ただの戦士、一兵でしかないのなら、誇りを大切にするだろう。しかし、彼は王だ。
個人の幸せでなく、全体の幸せを見据え、己の手を汚す事を辞さない。それが王。
とはいえ、妃を救うために単身国を出た男だから、実は言うと少し不安だったが…
「見誤らなかったな。あんたは」
ヘンリーは楽しそうに口元を歪めた。そんな彼の首筋に、
アイスブランドが当っている。
「アイツに会うのか」
「わしの知っているアレはまだ十にも満たない幼子だ。とはいえ、我が息子がどのように成長したかは気になる」
「誉めてやれよ?あいつはそのためにずっと旅を続けていたんだ」
ヘンリーから抵抗する意志は感じない。
むしろ穏やかで、何もかも受け入れているといった印象がある。
彼は、このゲームが始まってからずっと人を殺してきたといった。
そんな男に、出来る表情なのか?これが……
パパスは胸の奥から湧き上がってくるやりきれなさを押し殺して、最後にこう尋ねた。
「何か、誰かに伝えたい事はあるかね?」
ヘンリーは、少し上を見た。
俺もアイツも、この糞ッタレなゲームで妻を亡くした。
俺はパパスに殺され、アイツはパパスと共に戦うのだろう。
どこで間違ったんだろうな――――
ふう、と一息つく。
「アイツにあったら、オレがあんたに殺された事をちゃんと教えてやってくれ。
どうやって死んでいったかは言う必要は無い。アイツなら言わなくてもわかる」
自分たちが殺してしまったはずの、親友の父親を最後に見て、目を閉じる。
こうして、数多の命を奪った男は、己の死を静かに受け入れた。
【パパス 所持品:アイスブランド
第一行動方針:
旅の扉の前でギリギリまで待つ
第二行動方針:
バッツと双子を捜す。 とんぬらに会う。
第三行動方針:
スコールを殺す
最終行動方針:ゲームを抜ける】
【
トーマス 所持品:
薬草×10 鉄の爪 手紙 碁石(20個くらい)
第一行動方針:パパスについていこうと思っている
基本行動方針:生き残る
最終行動方針:トム爺さんの息子に一言伝える】
【現在位置:ロンダルキアの洞窟6F・旅の扉前】
【ヘンリー 死亡】
【残り 30人】
最終更新:2011年07月18日 00:44