一瞬の間……
そして、青暗い広間に、女性達の悲鳴が木霊した。
玉座に鎮座する、大魔王の口から、
低い笑い声が漏れ出す……。
「わはははははははっ!少し驚かせたようだな……。
我が名は
ゾーマ……闇の世界を支配する者。
さて、唐突ではあるが……お前達には、互いに殺し合いをしてもら――」
その瞬間、ひとつの黒い影が、大魔王に飛び掛った。
黒い影は空中で、自らの身長の倍はあろう長剣を
大魔王の眉間に目掛け、寸分の狂い無く突き立てた。
セフィロスの攻撃!
ミス!ゾーマはダメージを受けていない!
青い閃光が広間を一瞬照らし出す。
広間の壁面に彫り込まれた、様々な邪教の神達のレリーフ。
周囲を取り囲む浅い池からは、ヒトの死体の手足とおぼしきモノが屹立している。
再び広間に女性陣の悲鳴が木霊した。
黒い影――セフィロスは弾き飛ばされ、
反対側にある祭壇に強く叩きつけられていた。
「ほほう……なかなかの攻撃だ。
しかし無駄なこと……我がバリアの前に、敵は無い。」
大魔王の眉間で静止している長剣を、ゾーマは手にとって念じた。
すると、正宗は音も無く砕け散った……。
「さて、まず初めにそなたらの武器を没収するとしよう」
ゾーマの指先から、凍てつく波動がほど走り、109人の間を駆け抜ける。
武器を持つ者達の武器は、砂のようにあっけなく砕け散った。
「さあ、109人の選ばれし者達よ!我が生贄となれい!
自らの命が惜しくば、互いに滅ぼしあうのだ。
そなたらの苦しみは我が悦び。その苦しみをわしに捧げよ。
わはははっ……!」
広間に大魔王の笑い声が響き渡る。
「それでは、
ルールを説明するとしよう」
最終更新:2011年07月18日 08:15