ガンッ!ガンッ!その日も無人の工場はむなしく稼働し続けていた。
トイファクトリー23591
かつて、この工場は多くの会社の注文を受けて数々のヒット商品を世に送り出してきた。コロリカンパニーの「マイフレンドコロリくん」、おもちゃのハボキの「ハボキのホーキングゲーム」、おもちゃのポロフの「とびはね!ポロフの大冒険」などその代表作は枚挙に暇がない。全盛期のトイファクトリー23591は凄まじい勢力を誇り、企業戦争でも常にトップの誰もが憧れる大企業の議題ではいつでも早い段階でこの名前が挙がったものだ。
凄まじき発展、ガルボカンパニー
ではなぜそんな大工場が今では無人になってしまったか。それを語るにはガルボカンパニーの話を避けることはできない。ガルボカンパニーはかつては田舎の中小企業だった。誰もがこの企業に目を付けることはなかった。初期のガルボカンパニーは幾度となく借金を繰り返してなんとか持ちこたえているというようなありさまだったからだ。しかし、ある人物がそのトップに立った時から風向きは大きく変わる。そのトップに立ったガルボは、まず自身の近辺整理から始めた。ガルボマウンテンと呼ばれる巨大な山を元手にビジネスを開始。ここからの快進撃は凄まじいものだった。ガルスピナーの発売を転機にポケットガルボ、星のガルボスターアライズ、大乱闘ガルボちゃんブラザーズSP、ヒット商品を量産。先ほど挙げたような企業はこの波に抗えず次々と倒産していった、
廃工場はなぜ生まれたか
ガルボカンパニーはかくして一躍特大企業に登り詰めた。トイファクトリー23591ももはやガルボカンパニーの手中にあったのだ。しかしながら古の文献にはこうある「諸行無常盛者必衰」、この世には決して変わらないものなどなく、どれだけ栄えても必ずは衰え滅ぶものだという考えだ。ガルボカンパニーにこの時が来るのはかなり速かった。会社が大きくなればなるほど自然と社内の格も縦長になっていく。広がる格差に耐えられなかったガルボたちはポイズンボロスとなって反乱。それをきっかけにガルボカンパニーは崩壊。その傘下にあったトイファクトリー23591も無人工場となったのだ。
残されたデータ
時は今に戻り、コロリたちは割りばしを探す旅を続けていた。徐々に世界の異変を解き明かす中で彼らには小型飛空艇が必要になった。コロリはハルトマンワークスカンパニーの支社に赴いて事情を説明したのだが…ハルトマンワーカーズの一人が言う。「これほど精巧かつ小型となると、本社の技術でなくては作ることができません。しかしながら本社も今は重要な仕事の真っ最中でして断られてしまいました…」「そんな!なんとかならないんですか!」コロリは尋ねた。「一つだけ方法があります。」ハルトワーカーズは答えた。「かつて栄えた大工場トイファクトリー23591をご存知でしょうか?あそこには数多くの企業からの注文も寄せられて多くの技術やそのデータが残されています。そのデータがあればできるかもしれません!」
かくしてコロリたちはトイファクトリー23591へと旅立ったのであった。
最終更新:2021年07月31日 10:37