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クソ、なぜ。
補遺
私がディメンションホールメーカーを起動した、その時だった。ヤツらは突如としてここに攻め入ってきた。外を見ると、あたり一面にZ花が咲き乱れていた。ついにバリアが破られたようだった。どうしてこんな時に限って。私は自らの死を覚悟した。
その時だった。Quickeningが現れたのは。アイツは単身Zの軍団に立ち向かっていった。なんとアイツは、Zopponですら瞬殺してしまった。なんて強さだ…
しかし敵も強かったようで、帰ってきたアイツは満身創痍でこう言った。
「オレ、もうダメかもかもしんねぇ…」
なぜだ。私なんかのために。すると彼は…
「ま、オレはゾンビだから死なねぇけどな!ハハハハハ!」
何事もなかったかのようにケロッと立ち上がり言った。
…一発スマッシュパンチをお見舞いしようとして、やめておくことにした。
Quickeningは本当にいつも通りだった。大丈夫かと聞いても、「そんな事より久々にスカッとした。」だと。呑気でいいよなぁ、こっちは世界滅亡の危機なんだぞ…
私は彼に「Zを全て倒せば世界は元に戻るのか」と聞いたが、曰く「Z化してから長い時間が経つと元には戻れない」らしい。そういう大事な事は早く言ってくれ!
しかし、私1人でZを全て倒すなんて無理がある。無謀と分かっての質問だった。恐らくこの世界は助からない。だから逃げようと決意した。
さようなら、この世界。ありがとう、この世界。そしてこの世界のみんな、何もできなくて申し訳ない…
…なんて書いてみたけど、そううまくもいかないもんなんだな。
私はQuickeningとともにこの世界を脱出する。彼に1人の時も退屈しないよう、あのホログラフマシン、WOLFをあげることにした。大丈夫、私はもう一つ持っている。ついでに編集権限もあげた。アイツの作る敵、ちょっと見てみたいかもしれない。
まあそううまくいかず、ここで事件が起きるんだよね。
突如として、レーダーがZ反応を検知した。早すぎる再登場。既にワープ装置は起動していた。だが、この装置には自動オフの時間を設定できない不具合があった。もしここで2人とも脱出してしまえば、5分の自動オフの前に奴らが到着し、異世界に奴らを運ぶことになりかねなかった…
今からバリアを貼り直すには遅すぎる。かといって脱出して、この穴を奴らに晒すわけにもいかない。Quickeningも先の戦いで消耗しているから、いつまで持つか分からない。
となると、残された方法は…
私はQuickeningを穴に無理矢理押し込んだ。当然アイツは困惑してたけど、方法はそれしか思いつかなかった。アイツに伝えた、お前だけでも行ってくれと。ここで2人とも倒れたら全てが水の泡だ。アイツも最後まで粘ったが、とうとう折れてくれた。
ここは私が、食い止める。
Quickeningの姿が小さくなっていく。もう会えないかもしれない。でも、きっと会えるはず。私はそう信じこう伝える。また会おう、ゾビッポン:Quickening。
アイツはノリがいい。だからアイツもこう返してくれた。
「またな、リュウ。」
会えないかもしれないとは、アイツも分かっているはずなのに。
ついにアイツの姿が見えなくなった。私はディメンションホールメーカーのスイッチを切る。穴が萎んでいく。
穴が消えたその刹那、ヤツらがここに辿り着いた。残念だったな。ここにはもう何も残ってないよ。
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