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観察記録Z

思えば、あの惨劇はあの時から始まっていたのかもしれない。私はここで何が起きたかを記すため、当時の日記を「観察記録」としてまとめておくことにした。もしも何者かがここを訪れた時。…もしこれを読んでいる人がいるなら、「決して過ちを繰り返してはならない」。そして、もし私をヤツらが追っているのなら…お前らは…

観察記録Z-1

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最近、庭で変な顔のついた植物を見るようになった。 …いや、顔のついた植物なんてのはそこら中にいるが、ヤツらは何か違った雰囲気だったんだよ。 何かしてくるわけでもないし、とりあえずそのままにしておこう。

補遺

思えばこれが、後の惨劇の前兆だったのかもしれない。

観察記録Z-2

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最近、妙な噂話を聞いた。 勝手に増えていくことで有名な新世代エネルギー「Z」は、他の生物を喰らい仲間としてしまうゾンビの怪物だと。 馬鹿馬鹿しい陰謀論だと思ったが、そういえば、なぜZが増えるかの原理は解明されていない。もしかして、本当に人を喰って繁殖しているのか?

観察記録Z-3

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遠くの街で事故が起きたらしい。なんでもZプラントが原因不明の事故で使い物にならなくなったんだと。 今や全エネルギーの86%をも担うと言われるZのプラントで事故ともなれば、そりゃ大ニュースにもなるよな。

観察記録Z-4

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何かにつまづいたと思ったら、Zだった。謝ろうと思ったら、いきなり「俺の炎が燃える時、全ての悪が胎動する…」とかノリノリで言い出して、つい笑ってしまった。そしたらアイツに燃やされてしまった。悪かったよ、本当。許してくれよ。

観察記録Z-5

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最近、あの花?を見る機会が増えた。繁殖しているのだろうか。 …よく見てみると、案外可愛いかもしれない。

観察記録Z-6

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またあのZに会った。Zプラントには行かないのか?と聞いたら、「めんどくせぇし、つまんねぇし、それにオレはアイツらとは馬が合わない」だって。 …なるほど、Zはあそこを楽しく利用しているものだと思っていたが、そういうわけでもないらしい。

観察記録Z-7

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今日もまたあのZに会った。 彼はどうも戦いに飢えているらしくて、Zプラントにはそんな施設がないから退屈していたらしい。 私の作ったホログラフの敵たちと戦わせてみたら、とても喜んでくれた。しかし、彼にとっては少々力不足だったらしい。 …6thじゃ足りなかったか。

観察記録Z-8

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今日もあのZが遊びにきてくれた。 親交を深めるため、名前を教えてもらおうとしたら、なんでも彼らは管理番号以外に名前を持っていないらしい。 まさかの新事実。これは、名前を考えてあげないと。

観察記録Z-9

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あのZの名前に、凍りついたゼロもどきの強化…考えることは終わらない。ああ、1日が30時間あればいいのに!

観察記録Z-10

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あのZが遊びにきたところで、凍りついたゼロもどきの強化が完了した。強化された凍りついたゼロもどき1stは満足のいく相手だったらしい。 …そして、彼の名前。早いところ考えておかないと。

観察記録Z-11

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彼の名前が決まった。厨二臭い、コードネームみたいな名前がいいという彼の要望、そして彼の決めゼリフ(と思われる)「胎動」から、「Quickening」と名付けてあげた。どうやら、とても気に入ってくれたようだ。今後もよろしく、Quickening。

観察記録Z-12

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今日はやけにあの花が元気だ。数もいつもにも増して多くなっている気がする。 そうだ。ゼロもどきのAIに、コイツらのホログラフを呼び出すのを付け加えてしまおう。あとは、適当に見た目から能力も脚色して…素晴らしい!素晴らしいぞ!最強の敵が完成したぞ! そういえば、コイツらの見た目って何かに似てるような…まるで…どこかで見たことが…

補遺

おい!!当時の私!!何やってるんだ!! 明らかにおかしかっただろ!察しろよ!!

観察記録Z-13

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テレビでメイリオ64を遊んでいたら、急に乗っ取られたかのように画面が切り替わった。 画面に映されたのはZだった。「これは私たちを道具のように弄んだお前たちへの、逆襲だ。」逆襲?そんな事のために私のメイリオ64ズター120枚RTAの世界記録を潰した罪は重いぞ。

観察記録Z-14

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Quickeningと会った。昨日の放送について何か知っているか聞いてみたが、「オレは知らないし、アイツらが何かしてるとしても興味はない」だって。本当にQuickeningは他のZとの関係はほぼないに等しい感じなんだろうか。

観察記録Z-15

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どうやら一昨日の放送は本当にZからの宣戦布告だったらしい。この前事故があった街の隣、M町がZに襲撃されたらしい。大事には至らなかったらしいが、まさか本当に宣戦布告だったとは…もしかして、K市の事故も、本当は…

観察記録Z-16

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先日のZによる甚大な被害を受け、府国政府は対Z特務機関、略して「AZSA」の設立を決めたそうだ。Zによる被害を食い止めるのが目的だそうだ。 …AZSA。そういえば、どこかの国鉄にそんな名前の特急電車があったな。

補遺

一度でいいから乗ってみたいなAZSA。私は西府に住んでるからSNNにしか乗れねぇんだよ…

観察記録Z-17

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M町にまたZが現れたらしい。今度はAZSAによって対処されたそうだ。やるなAZSA。

観察記録Z-18

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Quickeningを最近見ない。アイツもZの一員だし、AZSAとの戦いに参加しているのだろうか? 私は、いつかアイツと戦わなければならないんだろうか…

観察記録Z-19

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あの花だ。 あの花が。 こちらを見ている。

観察記録Z-20

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何という事だ。Zによる侵略が一斉に始まり、西府の86%がヤツらの手に落ちたらしい。 一体いつの間にそれだけの軍勢を?まだあの放送から1週間。それとも、M町の侵攻はただの余興だったとでも言うのか。

観察記録Z-21

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どうやらついにバレたらしい。この家に大量のZが押し寄せてきた。だが…Quickeningが追い払ってくれた。なぜと聞いたら、「オレの楽しみを邪魔するから」とのこと。本当に仲間意識はないのか… 今度、ステルスバリアを強化しておかないとな。

補遺

…あれ?ならなぜQuickeningはここに?

観察記録Z-22

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数ある疑問を洗いざらいQuickeningにぶつけたら、全て答えてくれた。 Zは液体を放ち他の生物をZにすることで増殖すると言う事。(やはりか) 相手をZにしたZを倒せば、Z化を解ける事。 あの花はZの花で、Zを引き寄せる上、成長し切ると相手をZ化させる花粉を放つ事。(結構危なかったらしい)

Z-1(最初に生まれたZで今はEmpZror(エンペゾビラー)と名乗っているらしい)が他のZを扇動し、反乱を起こした事。 それにQuickeningは乗らなかった事。 K市の事故はEmpZrorによる最初のテロであった事。 あの軍勢はZ化したK市の住人である事。

そして、「Zoppon」について。 強化改造を施されたZで、その攻撃は液を伴わずともZ化を引き起こせること。 通常の兵器は全く効かず、魔力を込めても弱ければ弾かれてしまうこと。 今回の侵略で大量に投入され、それが大きな被害を出したこと。 今のAZSAでは、この軍団を止める力はないだろうという事。

そしてZ-2…Quickeningについても教えてくれた。 最初のZの1人であること。 生まれつき強大な魔力を持っていたが、Z化の力を持たなかった事。 Z花を辿ってここに辿り着いた事。 他のZは「同胞だが仲間ではない」こと。 純粋な興味から私に接触していること。 …なるほど。どれも嘘ではなさそうだ。

私はヒーローでもなければ、ヒーローを助ける博士でもない。なる気もないし、恐らくなれないだろう。ホログラフはここから持ち出せないから戦闘には使えない。開発した兵器(のような何か)たちも、通常兵器の効かないZopponには意味がない。私にできることは、こうして日記を綴ることくらいだ。

観察記録Z-23

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…ついに東府への侵略が始まったらしい。AZSAも出動したようだが、その後の話を聞く限り、結果は芳しくなかったようだ。 この世界は、本当にZによって支配されてしまうのだろうか…

観察記録Z-24

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府国の政府が、Zの手に落ちた。 とうとう、この国はZに乗っ取られようとしている。 既に国土の84%はZに支配され、残る人々もZの侵略を受けつつあるらしい。 …幸いにも、私の家は聖水を混ぜた除草剤とステルスバリアが効いているのか、Z花は咲かないし、Zにもバレていないようだ。

観察記録Z-25

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Quickeningと3日ぶりに再開した。 インターネットもZに乗っ取られ、情報を得る事ができなくなっていた私は、彼の話で既にこの国の99%がZに支配されている事を知った。 …もう、この世界に希望は残されていないのだろうか。 ならば…この世界を捨てて、逃げるのも手かもしれない。

観察記録Z-26

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Quickeningは、Zは既に世界進出を始めたと語った。 もう、全世界がZに染まる日もそう遠くないだろう。 AZSAはほぼ壊滅し、残された隊員ももはや逃げる事しかできない程に追い詰められているらしい。 この世界にはヒーローはいなかった。 否、Zこそがこの世界のヒーローなのかもしれない。正義の味方かはわからないが。

観察記録Z-27

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私は決意した。 この私の最高傑作、「ディメンションホールメーカー」。 これがあれば、自由自在に異世界とこの世界を繋ぐ事ができる。 私はこの世界を脱出する。新たな世界へと、旅立つ時が来たようだ… うう、緊張してきた。

観察記録Z-28

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クソ、なぜ。

補遺

私がディメンションホールメーカーを起動した、その時だった。ヤツらは突如としてここに攻め入ってきた。外を見ると、あたり一面にZ花が咲き乱れていた。ついにバリアが破られたようだった。どうしてこんな時に限って。私は自らの死を覚悟した。

その時だった。Quickeningが現れたのは。アイツは単身Zの軍団に立ち向かっていった。なんとアイツは、Zopponですら瞬殺してしまった。なんて強さだ… しかし敵も強かったようで、帰ってきたアイツは満身創痍でこう言った。 「オレ、もうダメかもかもしんねぇ…」 なぜだ。私なんかのために。すると彼は…

「ま、オレはゾンビだから死なねぇけどな!ハハハハハ!」 何事もなかったかのようにケロッと立ち上がり言った。 …一発スマッシュパンチをお見舞いしようとして、やめておくことにした。

Quickeningは本当にいつも通りだった。大丈夫かと聞いても、「そんな事より久々にスカッとした。」だと。呑気でいいよなぁ、こっちは世界滅亡の危機なんだぞ… 私は彼に「Zを全て倒せば世界は元に戻るのか」と聞いたが、曰く「Z化してから長い時間が経つと元には戻れない」らしい。そういう大事な事は早く言ってくれ!

しかし、私1人でZを全て倒すなんて無理がある。無謀と分かっての質問だった。恐らくこの世界は助からない。だから逃げようと決意した。 さようなら、この世界。ありがとう、この世界。そしてこの世界のみんな、何もできなくて申し訳ない… …なんて書いてみたけど、そううまくもいかないもんなんだな。

私はQuickeningとともにこの世界を脱出する。彼に1人の時も退屈しないよう、あのホログラフマシン、WOLFをあげることにした。大丈夫、私はもう一つ持っている。ついでに編集権限もあげた。アイツの作る敵、ちょっと見てみたいかもしれない。 まあそううまくいかず、ここで事件が起きるんだよね。

突如として、レーダーがZ反応を検知した。早すぎる再登場。既にワープ装置は起動していた。だが、この装置には自動オフの時間を設定できない不具合があった。もしここで2人とも脱出してしまえば、5分の自動オフの前に奴らが到着し、異世界に奴らを運ぶことになりかねなかった…

今からバリアを貼り直すには遅すぎる。かといって脱出して、この穴を奴らに晒すわけにもいかない。Quickeningも先の戦いで消耗しているから、いつまで持つか分からない。 となると、残された方法は…

私はQuickeningを穴に無理矢理押し込んだ。当然アイツは困惑してたけど、方法はそれしか思いつかなかった。アイツに伝えた、お前だけでも行ってくれと。ここで2人とも倒れたら全てが水の泡だ。アイツも最後まで粘ったが、とうとう折れてくれた。 ここは私が、食い止める。

Quickeningの姿が小さくなっていく。もう会えないかもしれない。でも、きっと会えるはず。私はそう信じこう伝える。また会おう、ゾビッポン:Quickening。 アイツはノリがいい。だからアイツもこう返してくれた。 「またな、リュウ。」 会えないかもしれないとは、アイツも分かっているはずなのに。

ついにアイツの姿が見えなくなった。私はディメンションホールメーカーのスイッチを切る。穴が萎んでいく。 穴が消えたその刹那、ヤツらがここに辿り着いた。残念だったな。ここにはもう何も残ってないよ。

観察記録Z-29

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そとのようゆはみえないのでなんともいえないが、 おそらくせかいはぜっとにしはいされているのだろう。 わたしのからだももうげんかいだ。アイツのおかげであるていどたいせいがついていたようだが、かくじつによわっていくのをかんじる。

おもえばながいようでみじかいひとつきだった。 せかいはあっというまにヤツらにのまれていった。すべてがいっしゅんだった。にちじょうがくずれるのは、いっしゅんなんだなとかんじた。 わたしはぜっとになる。なってしまう。だが、ヤツらのなかまにはけっしてならない。

あんちぜっとフィールドとミームピクチャバリアのちからはすごいようだ。あれをはってから、ぜっとはいっぴきもよりつかなくなった。あのひのうちにつくっておけば、こうなることもなかったのかなと、ふとおもう。

もしもここにくるひとがいるのなら、けっしてあやまちをくりかえすな。ヤツらはあくまだ。せかいをいっしゅんにしてのみこんでしまう。ヤツらのぼうそうは、かならずとめなければならない。

くいっくにんぐはげんきだろうか。あたらしいせかいでげんきにやっているといいな。あいつのことだし、まただれかとけんかしてるかもしれないけども。なんにせよ、げんきでいてほしいな。

このにっき…いや、かんさつきろくは、だれもがみられるようにしておこう。このせかいと、おなじみらいをたどることがないように。ぜっとでなければ、だれもがみることができる。せったいに、このひげきはくりかえしてはならない。

こんぴゅーたーがきせきてきにうごいた。でぃめんしょんほーるめーかーをとおしてでんぱがいせかいとつながったらしい。これをりようして、このきろくをてんそうしよう。だれかにとどくといいな。

観察記録Z-30

+ ...

     ぞ

      び

最終更新:2020年11月25日 07:59