#center(){&color(blue){&size(20){&u(){&bold(){生徒会SS4}}}}} &font(i,20px){累積点数 点} ---- #contents ---- **~~~~ごくそつ!~~~~ 「自我はありません」 「自我はありません」 「人間の感情はありません」 「人間の感情はありません」 ゴクソツ猟用機構・イの15号乙とTEX2-コ89。 生徒会室には、二体のメカが面と向かって座している。 テーブルの上にはやや大きめのグラスが二つ並べてあり、 透明な緑の液体が注がれている。 オイルかなにかであろうか。 グラスには、それぞれ赤と青のストローが挿してある。 「自我はありません」 「自我はありません」 二体はストローを噛み、ちうちうと液体を啜る。 「人間の感情はありません」 「人間の感情は……あっ」 TEX2-コ89。 その巨大すぎるフレアスカートがテーブルを揺らす。 衝撃により、TEX2-コ89のグラスが倒れ、液体が零れてしまったのだ。 「あっ……」 広がる液体と、広がる感情。 あわあわとTEX2-コ89の視線が泳ぐ。 と、 「自我はありません」 ゴクソツはテーブルに広がる液体を淡々と拭きはじめ、 TEX2-コ89のストローを自身のグラスに挿し直す。 一つのグラスに二本のストロー。 二体のメカは、再び面と向かって座している。 「自我はありません」 「……自我は……ありません」 「人間の感情はありません」 「……人間の感情は……ありません//」