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流血少女エピソード-泉谷夕真-


「――ねぇ夕真、殺してもいい?」

覚えている、愛している人がいた。
覚えている、その人になら殺されてもいいと思った。
覚えている、貴方の指が私の首を絞めつけるのを。

覚えていない、貴方が誰だったか。
覚えていない、何故あなたは私を殺そうとしたのか。
覚えていない、私は本当に死んだのか。

目を覚ますと、あなたは居なくて、あなたとの思い出も無くしていて、こぼした涙すら床をすり抜け深く地中へと飲み込まれた。
幽体を得た私は、死んだ意味も知らず、もしくは無駄に生きたまま、この現を彷徨っている。