ハンドアウト
平和な世界、平和な街。しかし、裏切りの世界の中では、指先一つで破壊される危うい平和。
平和を望むが故に、手を染める者もある。

世界に咲き乱れる花、花、花。
少し早い春の訪れ、とは違う、知られざる面。

ダブルクロス 《Flower Gift》
元々、悪はなかったんだ。

PC1 “風見鶏” 尊敬/嫉妬
ジャームである彼女を倒した。「私は消えないわ、私の蒔いた全てが私なのだから」そう残して。
まだまだだ、戦いは終わらない。

PC2 真田かおる 友情/不安
君の友人である真田。今日ものんべんと過ごしていた。
急にあたりに広がる異変。その色取り取りの異常事態。
そんな中、「この時が、来てしまったのね……」彼女は悟ったように言った。


登場NPC
NPC
"風見鶏"風見佳奈
真田かおる

シナリオ内容
ジャーム、"風見鶏"。
各地で虐殺を繰り広げているジャームである。
そのジャームを止めるために、鳴神と零が動いていた。
そして、戦闘の末に止めを刺す。
だが、最後に彼女は残して往った。

「私はまだ死ねない。彼に世界を見させるまでは」

そう残して、彼女は世界に何かを散らし、死んでいった。
彼女の死とともに、周りに花が咲き乱れる。
その花は季節と関係なく様々な種類の花が咲き、一般人には存在を感じられない様子。そして、花は法則を無視して咲いていた。コンクリートとか突き破らない、窓から生えているなど。
まだ、戦いは終わらない。そう感じる二人だった。

真田かおるとその友達たち。彼女らと遊びに行っていた鷹崎。
千葉にある某東京何とかかんとか。ねずみみ量産全一のテーマパークから帰ってきた彼女たちの前に、先ほどの光景が広がる。
といっても、一般人である彼女たちは気づかない。気づくのは鷹崎だけのはずだった。
しかし真田は、その様子を見て、花を手折って呟く。「とうとう、この時が来てしまったのね……」
事件の開幕、である。


一旦事件の報告に支部に戻る鳴神。
支部に戻り、事態の報告をすると、やはり周りにもこういうことが起こっており、事態の収拾にUGNは走っていることを知る。
ついで、ということで鳴神もそれに動くことにした。
零も、そのままセルに戻るのも何なので、そのまま調査に赴く。

花は関東の各地、"風見鶏"と戦った箇所で花が咲いていることがわかる。
そして、花はオルクスの力による物。支配の領域の組み合った、一般人に隠すための力が働いていること。

"風見鶏"は情報を集める前に戦闘になったので詳しくはなかったのだが。
彼女は風見佳奈という名前だということ。彼女には好きな男性が居たこと、それがチンピラに因縁をつけられ、暴行の末に殺されてしまった。その衝撃でジャーム化したことがわかる。


鷹崎は花が見えている様子の真田に、どういうことかを聞く。
彼女は鷹崎も花が見えていることに驚くが、「答えたらあなたを巻き込んでしまう、申し訳ないけどしゃべれない」といい、離れて行ってしまう。
その様子をおかしいと思う鷹崎は、一旦周りの情報を集めることにした。

真田には弟が居た。その弟は真田の友人でもある女性、風見佳奈という人物が居た。
そして、弟は暴行事件の末に死んでしまった。だがその事件の目撃者がジャーム化したという事態があった。それゆえに、UGNによって記憶操作をされていることがわかった。

記憶操作がされているはずなのに、オーヴァードにしか見えないはずの花が見えていたのか。気になった鷹崎は真田を探しに行くことにした。


探しに行ったり調査に行ったり。奇妙な三人の交錯があった。
知らぬ仲じゃない、情報を交わし合う三人。その話の途中に、見かけた顔が見えた。
真田かおる。鷹崎の探し相手。
彼女は大きめの荷物を持ち、見つかることを恐れているような表情で、走っている。
怪しいと思った三人はそんな彼女を追うことにした。

追っていた先はとある河川。花は咲き乱れている、"風見鶏"の最初に事件を起こした場所。
真田は周りを窺いながら、川に何かを蒔く。
何かを祈るように、何かをつぶやくように。
「お願い、許して」

それを見ていると、川から何かが上がってくる。
それは、死したはずの"風見鶏"風見佳奈。風見は真田に「戻してくれてありがとう」と語りかける。
そして一行に気付いた彼女は、そちらに飛びかかってきた。

何とかそれを返すと、彼女は去っていく。
「世界に花を咲かせましょう、それが彼の望んだ世界」
彼女は前とは少し違う様子だった。


真田に問い詰める三人。
真田は、記憶の消えた彼女が現れたこと。
その彼女からは何も逆らえないほどの恐ろしい圧があったこと。
そして、世界が花に包まれたら、彼の灰を出会った地に蒔いてほしい。
そうすれば、彼を戻すために戻ってくると。

そして、彼女を止めてと懇願する真田。
止めるとは何か。それを聞くドS鳴神。
わざわざ「彼女を殺して」と言わせ、戦いに赴くことにした。


弟とのよく行っていた思い出のある地。
花が広がる公園、フラワーガーデン。
季節を問わず花がとりどりに広がり、そこは幻想的な風景が広がっていた。
その中にたたずむ風見。目には狂気を走らせ、一行を睨みつける。
「世界は花で満たされる。その幻想の世界があの人が望んだ世界。あなたたちはその礎となるのよ」
そう言って、力を走らせ、戦いが始まる。


気づいたなら、狂ってしまうほどの。
恋心は止まらない。


充足のような、後悔のような。
最後の一撃をくらった彼女はそんな表情を浮かべ、彼女は消えて行った。


オーヴァード事件の心の傷は深い。そして、過剰な知識は身を滅ぼす定め。
リアルでは最近震災で忙しかった時にすごくサービスできてた某夢の国。
そこで真田は何もを忘れ、再び友人たちと遊びに来ていた。
「花火は綺麗ね。空に広がる花畑みたい」
苦かった経験は忘れられ。
悪意が無いが故の悪は消えていく。

第十五話は一口サイズでフルボッコ物語。。
  • 文章で書くと、数日経つとあやふやである。さっささとやるべきだね(五点倒地 -- みりん (2011-03-23 23:13:43)
  • ゆうかりんランドだー!やったー! -- あいなめ (2011-03-24 11:49:18)
  • それに気付くとは、やはりゆうかりんらんど…… -- みりん (2011-03-24 23:03:42)
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最終更新:2011年03月24日 23:03