アニメーション制作会社紹介
(五十音順)
※監督を1作品担当していても、その会社との監督品のみ参加の場合と、特に関係が深い場合があるので深い場合、関連演出家の欄にも入れてください。(リンクは上の欄のみ)
※シリーズものの監督はまとめてカウントします。OVA、webアニメ、短編アニメは除外します。
※演出家になる以前の所属歴が複数ある場合、ダブってもかまいません。
※出身演出家は初演出順に並べてあります。わからない場合は適当に並べてもかまいません。(演出になる前に移籍した場合は→で動きを示す)
元請け経験会社
■アームス
- 本来は、18禁OVAの制作とぴえろのグロス請け業務が目的で、1996年にスタジオ旗艦(現ぴえろプラス)より分社化された会社。
- 2004年前後に18禁OVAに見切りをつけ、テレビアニメの制作を開始。
- 制作作品はやはり胸を強調したお色気路線の作品が多い。
- ぴえろプラスとの交流は盛んで、演出家も相互共有している。
■アクタス
- 1998年に葦プロから独立した会社。(創業者の加藤博はタツノコプロ出身)
- 「銀盤カレイドスコープ」における作画崩壊の連発や、「ガールズ&パンツァー」の制作の遅延など制作上の問題が何度も起こっている。
- 「 D.C.III ~ダ・カーポIII~」は制作デスク・制作進行などにアクタス所属の人がほとんどで、監督の石倉賢一も同社と関係があるためクレジットされていないが実質制作していると思われる。
■亜細亜堂
出身演出家(動画):河内日出夫、本郷みつる、
原博、望月智充、須田裕美子、もりたけし、数井浩子、久米一成、
山崎たかし、佐藤真人、荒川真嗣(→IG)、藤森雅也、矢野篤、
岩崎知子、
湯浅政明、
根岸宏樹、
浜名孝行、
岸誠二、柳瀬雄之、大杉宜弘
出身演出家(制作):水谷貴哉(演出助手)、小林常夫、
佐々木和宏、佐藤竜雄
■アスリード
- サンシャインコーポレーションの作画出身の平松巨規がXEBECの制作を経て2003年に設立。
- 当初はXEBECの下請けを中心に活動。
- 意外にも初元請け作品は2004年の新海誠作品「雲のむこう、約束の場所」。余談だがこの作品以降の全新海作品に、アスリードで監督作最多の細田直人が参加している
- スタジオの作品傾向では、バトル・血なまぐさい展開が得意で、タイプの違う「みなみけシリーズ」を担当した時にも影響が見て取れた。
■アニメインターナショナルカンパニー(通称 AIC)
- 80年代にOVAブームを巻き起こしたことで有名、現在も美少女モノを中心にコアなオタ向けTV作品を量産していた。
- かつてはデジタルビルの近くに「アネックス」「サウス(スタジオ九魔が母体)」の各スタジオを設けていたが、2000年初頭に経営が悪化し、九魔を元鞘に戻して規模を縮小した。
- その後、経営を立て直し、2003年に制作系統を「デジタル」「スピリッツ」「ASTA」に再編。2006年頃には「宝塚」「PLUS+」、2010年に「Build」、2011年には「Claasic(Spritsに近い)」、2012年には「フロンティア」が新たに稼動。
- しかし2014年に再び経営が悪化。制作系統をほぼすべて閉鎖し規模を縮小、現在は下請けメイン。
- その前後にプロダクションアイムズやTROYCAなど、所属Pが次々と独立・起業した。
- 「ASTA」はティルドーン所属の岸誠二、スタジオへらくれす所属の斎藤久を監督にすることが多かった。
- AICでは他社でいう撮影監督をコンポジットディレクター(直訳すれば合成監督)と呼ぶ。"撮影"はセル制作の名残で現在行っていないのでデジタル制作の場合こちらの実態の方が実態に合っていると思われる。2002年頃から青木武が使っている。(RADIXはより以前から使っていた)
■アニメーションスタジオ・ アートランド
- ジャパン・アート・ビューロ(JAB)出身のアニメーション監督、アニメーターの石黒昇が寝泊まりの場所として、1978年に設立。
監督:
大地丙太郎(2)、そ~とめこういちろう(2)、
渡部高志(2)、今泉賢一(2)、森脇真琴、石黒昇、
真野玲、花井信也、
長濱博史、
原博、矢吹勉(共同制作含む)
所属演出家:花井信也、そ~とめこういちろう(五月女浩一朗)、石黒昇(会長のまま逝去)
関連演出家:板野一郎、
よこた和、
安藤健、なかの★陽、
中野英明、又野弘道、
宮下新平、高柳哲司
出身演出家(動画):そ~とめこういちろう、工藤昌史、今泉賢一、
阿保孝雄
出身演出家(制作、その他):西森章(演出助手)、
北川正人(仕上げ→色指定)、
金田貞徳(制作→撮影)、宮田亮、
池田重隆
■イマジン
- スタジオ・ライブ所属のアニメーター酒井明雄が1992年に設立した作画スタジオ。翌年にグロス請けを開始。
- マッドハウス制作作品を実質制作することが多かった。
- しかし、所属の迫井政行が2009年に監督した「NEEDLESS」以降アニメに関わっていない。現在はスマホアプリの制作が中心。
- 18禁アニメを制作していたゑにっく、エイ・ワン・シー(a1c、某社と紛らわしい)を子会社に持つ。
- 韓国法人ANIKが動画に関わっていた。
監督:
迫井政行(4)、松村康弘(3)、
高橋丈夫(2)、
宍戸淳(2)(マッドハウスなどの下請けでイマジン所属者が監督をつとめた場合を含む)
関連演出家:松村康弘、郷敏治、川久保圭史
出身演出家(動画):
高橋丈夫、宍戸淳、
迫井政行、臼井文明、古川博之、
サトウ光敏、
松田清、大谷肇、三浦貴博
■エイトビット
- サテライトのCG出身のプロデューサー葛西励がサテライト第1スタジオのスタッフを伴って2008年に設立した。現在もサテライトと共同制作、又は下請けを担当したりと関係は強い。
- メカ・美少女を組み合わせたアニメが多い。
■A-1 Pictures
- アニメーション企画、販売メーカーでソニー・ミュージック傘下のアニプレックスが2005年に設立したアニメスタジオ。
- 初の30分アニメシリーズ「おおきく振りかぶって」の時点で新人の制作は1/3以下だった。強力な親会社をバックに持ち、資金が潤沢なことから演出家に関しても様々なスタジオから集まってきている。
- 会社に専属の監督、脚本家、演出の人間がおらず部署も無い、よってその部署を作品ごとに外部の人間を使う作画ワンマン会社。
- そのため各話演出家は基本監督、キャラデザ、プロデューサーや制作が以前所属していた会社の人脈を頼ることが多い。
- 近年制作ラインを急速に増やしている。
- アニメーションプロデューサーは次の通り。(2015年11月現在)
- 植田益朗(社長)、岩田幹宏(以上サンライズ出身)、大松裕(Production I.G出身)、加藤淳、五十嵐守(以上J.C.STAFF出身)、清水暁(テレコム・アニメーションフィルム出身)、外崎真(シンエイ動画出身)、福島祐一(GONZO出身)、山田賢志郎(旭プロダクション出身)、清田穣二、賀部匠美(以上自社出身)
■オー・エル・エム(OLM)
■GAINAX
- 1984年設立。略してガイナ。
- 2000年前半までは殆どの作品がJ.CやI.G,シャフトなど他社との共同制作という形であったが、トップをねらえ2!の制作を期に単独元請できる環境を整えた。
- その一方でヱヴァ新劇場版のため庵野秀明など設立時代からのスタッフが2006年にカラーを設立し移籍、代わって旧エヴァ当時動画マンであったアニメーターらが中心となり「天元突破グレンラガン」などを制作する。
- しかしそのスタッフ陣も2011年にTRIGGERを設立すると主要スタッフがほとんどガイナを去りトリガーやカラーへ移籍、現在はなまる幼稚園・ダンタリアンの書架スタッフの一部が残留またはフリーで関わっている。
- 絵コンテなどを担当するスタッフはほとんどが同社のアニメーターであり、それ以外の場合は人脈によるところも大きい。
■キネマシトラス
- Production I.G出身の小笠原宗紀、松家雄一郎らが2008年3月に設立。
- CGをオレンジに任せることが多い。
■ぎゃろっぷ
- 虫プロ→アニメフィルムの撮影出身の若菜章夫が1978年に撮影会社として設立。その後、テレコムやトップクラフトのスタッフが加わり制作を開始した。
- 「りぼん」「ジャンプ」原作のアニメや一般・ファミリー向けの作品が中心で、深夜アニメを手掛けることは極めて少ない。
- 初代社長と虫プロ時代からの友人ということから高橋良輔がクレジットされている役職以外にも監督の選出などに大きく関わっている。
- 作画は外部のスタッフへの依存率の高さからムラが激しい。
- 各話ローテコンテマンは監督の人脈による部分が大きい。
■京都アニメーション
- 1981年設立。旧虫プロの仕上げ出身の八田陽子が近所の主婦とタツノコやサンライズの仕上げの下請けを行った。後に業界未経験の夫、英明を社長に据えた。
- 現所属演出家は全てアニメーター出身で(過去には撮影出身の山本寛のみ)、制作進行から演出になった人はいない。
- 自社と韓国の協力会社(Ani Village→ST BLUE)で音響・編集を除いたすべての工程をおこなえるのが強みとされている。(過去の自社作品でのグロスはふもっふ?のタツノコグロスのみ、下請けはアールやワンパ、タツノコが一時期作画に入ったことがある)
- 社員契約が多く、大阪にある子会社「アニメーションDo」の社員も京アニ社員として数えられる事が多い。
- 京都産業プロジェクトに参加しており、任天堂に「AIR」のキャラクターデザインをつとめた荒谷朋恵が出向している。
■GONZO(ゴンゾ)
■サテライト
- 1995年ソフトウェア開発会社のCG部門が独立して設立。2008年頃にスタジオを再編。
- そのためか、CGを駆使したメカアニメが多い。
- 制作途中で監督交代がたびたび起こっている。
■サンライズ
■J.C.STAFF
- 1986年タツノコプロ出身の宮田知行がキティフィルムのプロデューサーを経て設立。
- 得意分野はライトノベル原作(特に電撃文庫)を含む美少女アニメ(エロ要素は低め)と少女マンガ原作アニメ。
- 原作を改変することが多く、視聴者から反感をもたれることも多い。
- 演出、作画、色彩、美術、撮影、3Dと映像制作面のすべてのセクションが存在するが、同時に3-5作品担当することが多いため、美術、撮影を他社が担当することも多い。
- 手描きの背景制作に拘っていた小林プロダクションは90年代から2011年に解散するまで背景を担当していた。自社にも美術部があるが手描き背景が頻出する作品がある。
- 厳しいスケジュールを人海戦術でカバーしている制作システムもあって作画監督の負担の比重が大きく、作監、作監補を含めると5人以上になることはしばしば。ちなみに動画検査も4人以上(メインは3人で他は原画へのステップアップ中の動画マン)がデフォルト。
- 撮影班は優秀で仕事がめちゃくちゃ速いらしい。通称JCフィルターと呼ばれるぼやけで高級感を出している。
■SILVER LINK.
- フロントラインの金子プロデューサーが2007年に立ち上げ。
- シャフトから移ってきた大沼心の影響が大きく、パステルカラーや文字の多用がみられる。
■シンエイ動画
■Studio五組
- 2010年にGONZO第五スタジオが独立して設立した。
- GONZO時代から本体の作風に似合わず「咲-saki-」や「ストライクウィッチーズ」など微エロ萌え系のアニメを手がけていた。独立後もその手の作品を手掛けている。
■スタジオコメット
■スタジオディーン
- サンライズで仕上検査をしていた長谷川洋が1975年に設立。当初は仕上スタジオだった。
- 90年代から2000年代前半は少年漫画原作が多かった。現在は女性向けがやや多い。
- 西村純二、古橋一浩、今千秋、山崎みつえ、畠山守(小俣真一)など同社で監督デビューを果たした演出家には後に大物となった人が多い。
■スタジオ雲雀
- 最近はラルケという班ができ、そちらで元請けを多く行っている。
■ZEXCS
- J.C.STAFFのプロデューサーだった川崎とも子が1998年に設立。
- 設立初期はハーレム系やライトノベル原作作品が多かったが、最近は女性向けが多い。
■タツノコプロ
■david production
- 2007年にGONZOから独立して設立。(2nd、3rdスタジオ)
- 同じGONZO分家のStudio五組やフッズエンタテインメントとは違い、固い作風のものが多い。
■TNK
■ディオメディア
- 2006年設立。2014年9月に本社を移転し、制作ラインを増強。
- 代表の小原充はかつてシャフトで人材育成を行っていて、同社の作品でラインプロデューサーを務めた経験もあり、シャフトの作品にグロスとして参加していた。
■TYOアニメーションズ
- 広告や映像制作を手がけるTYOグループで、2003年にグループ傘下になったハルフィルムメーカーと2005年にグループ傘下になったゆめ太カンパニーが2009年に合併し、社名を変更して今に至る。
■手塚プロダクション
■東映アニメーション
■動画工房
- 1973年設立。他社の下請けが中心だったが、2000年代以降は元請け作品中心へとシフトした。
- 萌え系からメカ、女性向けなど作風は幅広い。
■トムス・エンタテイメント
■日本アニメーション
■ノーマッド
- ぴえろ、マッドハウス出身の小野達矢が2003年に設立。
■P.A.Works
- タツノコプロ、Production I.G出身の堀川憲司が家族との約束から富山へ戻るにあたり2000年に設立。
- 比較的原作が無いオリジナルアニメを制作することが多い。
■ぴえろ
■ぴえろプラス
■feel.
- 美少女アニメ専門スタジオ。
- ゼクシズとは姉妹関係にあたり、同社と共同制作する作品もある。
■ブレインズ・ベース
- 1996年にトムス・エンタテイメントから独立。
- 初期は永井豪原作のロボットアニメや子供向けアニメをつくっていたが、最近はスタイリッシュな現代劇を多く手掛けている。
■プロダクション・リード
■WHITE FOX
- OLMのPだった岩佐岳が2007年に設立。
- 作品数は少なく丁寧に作ることを目指す方針で設立された。
■ボンズ(BONES)
- サンライズ第2スタジオプロデューサーだった南雅彦や、フリーアニメーターの逢坂浩司、川元利浩らが1998年10月に設立。
- ロボットアニメのスタジオという印象が強いが、人物アクションものも多数制作している。
■マッドハウス
- 1972年10月、虫プロダクション(旧社)の従業員だった丸山正雄、出崎統、りんたろう、川尻善昭らが、同社の経営危機をきっかけに独立して設立。MADHOUSE表記もある。
- 劇場作品の力の入れ方が半端無いが、その反面TVシリーズに関してはDR MOVIEを筆頭に外国に丸投げしてしまうことが多かったためか作画はピンキリ。
- 制作:マッドハウスでも制作協力でクレジットされるイマジン、手塚プロダクション、スタジオマトリックス(倒産)、DR MOVIE、スタジオ・ライブなどに丸投げすることも多い。そのため前述の会社のスタッフがマッドハウス制作作品のメインスタッフを多く担当している。
- 2000年前後を中心に多くの制作進行出身の若手演出家を輩出した。多くの有能な専属といっていい監督、演出家を抱えていたが経営の悪化による制作本数の減少からほぼ同時期に多くの演出家(とくに中堅)が抜けた様子。
- 経営危機後に名物プロデューサーで元社長の丸山正雄が設立したMAPPA、細田守らが設立したスタジオ地図などが分裂した。
- 2011年に日本テレビの子会社になった。現社長も日テレ出身。
■ufotable
グロス中心の会社
■エー・シー・ジー・ティー(ACGT)
■作楽クリエイト
■スタジオ・ファンタジア
■ベガエンタテイメント
■遊歩堂
既に倒産、又は解散した会社
■キティフィルム
■グループ・タック
■スタジオジュニオ
■トライアングルスタッフ
■トライネットエンタテイメント
■トランス・アーツ
■マングローブ
- サンライズのプロデューサーだった小林真一郎や河内山隆らによって2002年設立。
- グラフィック・WEBデザイン会社STEREOTYPE(ステロタイプ)がOPEDディレクションに関わっている作品が多く、CGを巧みに使ったポップな映像に仕上げている。
- 2009年頃までオリジナル作品を中心に制作していたが、2010年以降は週刊少年サンデー原作のものが多い。
- 2015年9月末に経営破綻。
- 監督:菅沼栄治(2)、村瀬修功(2)、渡辺信一郎、山本沙代、日高政光、望月智充、高柳滋仁、初見浩一、小森秀人、工藤昌史、五十嵐紫樟、大脊戸聡、大森貴弘
- 関連演出家:岡佳広、サトウ光敏、恒松圭、望月智充、五十嵐紫樟、さとう陽
- 出身演出家(制作):出合小都美、曽我準
■アニメーションスタジオ・ アートランド
■RADIX
最終更新:2024年07月13日 04:03