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都青少年条例反対集会まとめレポート - (2010/03/28 (日) 21:06:08) のソース

&size(large){&bold(){概要 }}
2010年3月15日に開催された&bold(){「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」(代表者:藤本由香里)と&bold(){[[コンテンツ文化研究会>http://icc-japan.blogspot.com/]]}が行った集会に参加してみました。}
&bold(){右向いても左向いても有名人ばかり}でこの方々が規制反対に立ち上がってください。みなの堂々と意見をしてくれたことに正直感動して涙ぐんでしまいました。
また一般参加者も非常に多く300人以上来ていたのではないかと思います。

両手の指で数え足りちゃうんじゃないかな?というくらいの人員で規制反対運動の機運をここまで高めてくれたコンテンツ文化研究会の方々には本当に頭が下がります。

&bold(){注意 }
この記事は私の記憶とメモを頼りに、書き起こされたもので完全な議事録ではありません。 
書きなぐりのメモを頼りにおぼろげな記憶を思い起こし、自分で言葉を付け足したり消したりしています。 
特に今回はみな思いのタケを思いっきりぶつけていたので、非常に早く長く中身の濃い話がぎっしり詰まりすぎてて正直メモリ切れてない部分が多々あります。
正確性についてはあまり保証できないことをご了承ください。 
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&bold(){日時 2010年3月15日(月)14:00-16:00} 
&bold(){場所 都議会議事堂 2F 第二会議室}
&bold(){主催 「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」(代表者:藤本由香里) 協力 [[コンテンツ文化研究会>http://icc-japan.blogspot.com/]]}
&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=101&file=315-1.JPG)
都議会館有名な都庁の向かいにあります。

&bold(){開始前}
席が取れないと困るので開始一時間半前に行って見ると、10人程度の人たちがいるだけ、ああこれなら大丈夫と手続き済ませて都庁の32Fの食堂でご飯を食べる。
都庁のやつら俺らの税金で安くていいもの食いやがってといい思いしたかったのだけど…
高くはないし不味くもないが、安くもないし美味くもない、役人みたいにツマラン昼飯でしたorz
中央大の学食みたいな例は早々無いようです。

|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=101&file=315-2.JPG)|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=101&file=315-3.JPG)|
|そこそこ新しくそこそこ古くちょっと薄暗い役人らしさを見事に表現した食堂|江ノ島名物釜揚げシラス丼660円 普通だった|

それでご飯を食べて会場に戻ると…

|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=101&file=315-4.JPG)|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=101&file=315-5.JPG)|
どかーーん、人多すぎ\(^o^)/

#contents
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**今回講演した人
とにかく本当に豪華

&bold(){マンガ家}
 &bold(){永井豪 (マンガ家・文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員)}
 &bold(){竹宮恵子 (マンガ家・京都精華大学マンガ学部学部長) }
 &bold(){里中満智子 (マンガ家・(社)漫画家協会常務理事・マンガジャパン事務局長・デジタルマンガ協会副会長・内閣官房知的財産戦略本部本部員・大阪芸術大学キャラクター造形学科教授・文化庁文化審議会委 員・文部省中央教育審議会委員、他) }
 &bold(){さそうあきら (マンガ家・京都精華大学准教授)}
 &bold(){齋藤なずな (マンガ家・京都精華大学マンガ学部マンガ学科准教授)}
 &bold(){おがわさとし (マンガ家)}
 (ちばてつやさんはお疲れのためか、記者会見後の参加しイベントには参加しませんでした)

&bold(){評論家}
 &bold(){呉智英 (評論家、日本漫画学会会長)}
 &bold(){藤本由香里 (評論家、編集者)}

&bold(){大学准教授}
 &bold(){森川嘉一郎 (明治大学国際日本学部准教授、ヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展日本館展示「おたく:人格=空間=都市」(コミッショナー))}

&bold(){弁護士}
 &bold(){山口貴士}

&bold(){全国同人誌即売会連絡会}
 &bold(){中村公彦 (全国同人誌即売会連絡会・コミティア実行委員会)}

|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=101&file=315-6.JPG)|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=101&file=315-7.JPG)|
こんな人たちが反規制の旗を振ってくれるようになるなんて感動で泣きそうになる。
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**集会内容
集会は順繰りに意見を表明する述べるという形になりました。
まずは初めに都議会で規制に対して慎重論を叫び続けこの会場の手配もしてくれた吉田康一郎都議と国会で長いこと表現の自由の問題を叫び続けてくれた保坂のぶと前議員の挨拶から始まり、その後業界の有識者たちがそれぞれコメントする形になりました。
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**政治家挨拶
***[[吉田康一郎都議>http://www.k-yoshida.jp/]]
児童保護という目的は絶対に正しいし賛成するが、そのための&bold(){方法論としてこんな拙速な方法でよいのかと思う}。
孤独の中そのような意見を言い続けてきたが、今日反対の方々がこんなに集まっていただき感無量だ。

&italic(){壺:吉田都議は少し涙ぐんでいました。}
&italic(){感情的で横暴な規制派が大多数の中、孤独な戦いを続けてきて、それがこんな形で花開いたわけですから感極まるのも分かります。以前は夜中の4時までこちらのレポートをチェックして頂いたこともありました。東京のオタクの皆様、民主党はあれですが吉田都議は応援する価値があるのではないかと思います。}

***[[保坂のぶと前議員>http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/]]
法律の問題は決まってから、また決まる前日に騒がれることが多いが、今回はわずかばかりであるが時間があるなかでこれだけ人々が集まるのは頼もしい。
単純所持などの問題は国会でも議論されている最中で繊細な議論が必要な問題だ。それを都が強引に条例を作ってしまうというのはおかしい。
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**業界有識者たちの会見
***里中満智子 (マンガ家)
児童を保護したいという気持ちは分かるが、そのために創作規制という手段を持ち出すのはおかしい。
こういう規制がされると&bold(){出版・流通の人たちが萎縮}してしまいかねない、そうすると現場の&bold(){マンガ家の表現が制限されかねない。}

子供に悪いものを見せたくないという気持ちは認めるが、&bold(){一部の人たちの正義だけが正しいことだとするのは間違いだ。}
&bold(){何を描き表現し何を読むかはその人たちの自由と覚悟だ。我々の作品を評価できるのは読者だけだ。}
&bold(){人は自由があるからこそ生きている意味がある。だからこそ表現をお上が無闇に規制するべきではない。}

***竹宮恵子 (マンガ家)
私がこの問題を知ったのは3/8にファンの人からのメールで知った。
条例を読むとどう読んでも自分の作品が該当すると感じたので、[[京都精華大学>http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/manga/]]の集まりがあったのでそこでこの問題を取り上げた。そして問題だということで意見書を出させてもらった。
私の恵子という名前は、石原慎太郎さんの太陽の季節からつけられた※、それくらい&bold(){あの作品は当時の若者たちの心に響いた}のだ。&bold(){その一方であの作品は社会から大きく批判も受けた作品だった}はずだ。
このように社会の評価は時代によって変わる。お上が規制をするのは間違いだ。

※
その後勘違いだと判明。

***さそうあきら (マンガ家)
子供に見せたくないモノは沢山ある。
&bold(){子供に見せたくないモノを見せなければ良いというのであれば}、私は政治家の醜態こそ子供に見せたくない。(会場笑)あれこそ18禁にするべきだ。(笑)
もし規制が必要だとしても業界の自主的な取り組みに任せるべきで、お上があれこれ規制するのは間違いだ。

***齋藤なずな (マンガ家)
私は難しいことは分からないが、この法律はどうしても違和感がある。

***おがわさとし (マンガ家)
条文は何度読んでも本当に分からない。これが法律・お役所文書かと思う。
ただ条文には『みだりに性的対象として』と描いてあるが、青少年は何を読んでも性的に感じる(会場笑)
私は英語のテキストの男女(名前覚えてない)に興奮した覚えがある(会場笑)

***山口貴士 (弁護士)
今回記者会見の中で記者さんの一人が&bold(){永井さんのハレンチ学園は大丈夫ですよ}と述べていた。これは恐らく都の役人にそういう話を聞いたからだろう。
&bold(){これこそ恣意的な解釈に他ならない}。私は弁護士としてこの条例が作られた場合、ハレンチ学園がこの条例に該当しないとはとてもいえない。

***永井豪 (マンガ家)
&bold(){ハレンチ学園は当時ボコボコに叩かれた。}
&bold(){この法があればハレンチ学園は発禁※になっただろう。}
&bold(){そうなれば私の人生も変わっていただろう。}
&bold(){マジンガーのような作品も生まれてこなかったかもしれない。またマジンガーにもお色気キャラとしてハレンチ学園のキャラも登場する。}

私は海外のコンベンションなどにも呼ばれるが、韓国やアメリカが衰退した大きな原因は漫画が規制を受けたことによるものらしい。&bold(){規制によって海外のマンガ文化は数十年も後退した}。
&bold(){自由な表現が出来る環境が日本のマンガ文化を育んできたのだ。}
&bold(){このような規制はそれを壊すものだ。}

***呉智英 (評論家・日本漫画学会会長)
私の言いたいことは二つある。
一つは法律論から、もう一つは文化文明論からだ。

私は人を信じていない。
だからマンガを読んで影響を受ける人もいると思う。
しかし、法律論としては、行政や司法が一般の社会に介入していいのか。
政府がある作品を表彰・推奨するのはいいが、&bold(){特定の作品を政府が規制するのは間違いだ}。

また文化論文名論的には、本居宣長は歌とは何のためにあるのか『歌は人の心を移すものだから、世の中のためになる歌もあってもいいが、国の害となる歌があってもいい』と言っている。
&bold(){人間や社会はネガティブな面もあることを認めなければいけない}。
そして、文化は人や社会の心情を映すものだから、それらをお上が規制するようなことは絶対してはならない。

***森川嘉一郎 (明治大学准教授)
&bold(){[[院内集会>http://www28.atwiki.jp/erogekisei/pages/93.html]]で話された話とほぼ同じですので院内集会での文章をコピペします。}

私は「アニメの観光資源化」などで役人と話すことがあったのだが、役人と話していると&bold(){いいマンガ・アニメと悪いマンガ・アニメがあると思っている}らしい。
そして、&bold(){いいマンガ・アニメは健全な漫画家やメーカーが作り健全な国民が見るもので、悪いマンガ・アニメは不健全な漫画家やメーカーが作り一部の男性が見るものだと思っている}。
そして「悪いアニメやマンガだけを排除するにはどうしたらいいのでしょうか?」と聞いてくる。(会場笑)

しかし&bold(){実際はいいマンガ・悪いマンガなどと分かれているものではなく、あらゆるクリエイターが渾然一体となっていいマンガ・悪いマンガなどの作品をつくり、消費者もいいマンガ悪いマンガわけ隔てなく消費している。}
そしてアマやセミプロで腕を上げていった人が上に上がってプロになったりしている。
このクリエイター層の桁違いな膨大さが日本のアニメやマンガを支えている。
このような構図は欧米にはなく、欧米はプロであるクリエイターと消費者が断絶している。

#center(){|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=93&file=ins3.jpg)|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=93&file=ins4.jpg)|
|役人や政治家が連想する良いマンガと悪いマンガ|実際の姿|}

ここでアマ・セミプロの例としてコミケが紹介される。
これは有明で行われているコミックマーケットで、一般参加者は3日で55万人、参加サークルは3万人にも上る。
一般にそういうものを扱ってるのは男性だというイメージがあるが参加の7割は女性だ(本当なのか?と思ったw)
そしてその中でいわゆるエロを扱うサークルはサークル数ベースで3割、売り上げベースで5割くらいだといわれている。
#center(){|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=93&file=ins5.JPG)|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=93&file=ins6.JPG)|
|コミケの様子例1:人が多い|コミケの様子例2:女性が多い|}

次、いいマンガと悪いマンガに境目などないことの例として、幾人かの漫画家やクリエイターの例を挙げていく。
例えば、文化庁の主催するメディア芸術祭というイベントで優秀賞や対象をとった漫画家がエロ同人書いてたり、ロリコン漫画家の先駆け的存在だったりする。
また賞をもらったアニメのキャラデザをやっている人はエロゲ製作もしているし、マンガ版を書いてる人はエロ漫画家である。

このように&bold(){日本のマンガ・アニメ文化や社会は渾然一体となっているので、外科手術のように悪い部分だけを取り除くのは不可能であり、もしそんなことを行えば日本のマンガ・アニメ文化を支える基盤は簡単に崩壊してしまう。}

&italic(){内容は院内集会の時のものとほぼ同じでした。}
&italic(){ただ前回より、少し時間的ゆとりがあったので説明が丁寧だったことと、院内集会よりオタ率が高かったのでオタネタに関する感度が良かったですw}

***中村公彦 (全国同人誌即売会連絡会・コミティア実行委員)
我々は[[全国同人誌即売会連絡会>http://sokubaikairenrakukai.com/]]といい、全国の同人誌即売会の殆どが加盟している。ただし業界団体というわけではなく緩やかな連絡会だ。
&bold(){同人誌即売会は個々の参加者が自由な活動によって成り立っているが、滅茶苦茶に何でも許されているわけではない。}
&bold(){18禁の作品は子供に売らない取り組みは既に徹底されている。}
都の人たちにはそういう取り組みをもっと知ってもらいたい。

また&bold(){現場サイドの意見}を言わせてもらうと、即売会は出来る限りコストを抑えようとしているので、&bold(){会場は公立の建物を使うことが多い}。
そして建物を借りるとき、&bold(){自治体の担当者に説明する}ことも結構ある。
その&bold(){担当者は3年くらいで入れ替わる}ので、今の担当者は事情を分かっていても&bold(){新しい担当者がこの条文を見て会場を貸す許可を出すのを躊躇うことは十分考えられる}。
そうなれば会場は確保できず、即売会を行うことが出来なくなる。

***細萱 敦 (東京工芸大学芸術学部マンガ学科准教授)
我々は大学でマンガ家の卵を育てている。
その中にはBLやTLを描いている人も居る。その立場から&bold(){若い目を摘み取るような今回の都条例の改正には反対}しなければいけない。

***藤本由香里 (マンガ評論家・マンガ編集者)
初めこの条例の話を聞いた時は&bold(){何かの冗談だと思い信じられなかった}。&bold(){もしこんな条例が出来ても議会で通るとは思わなかった}。
また&bold(){この話は殆どメディアが取り上げておらず}、インターネットで&bold(){検索しても殆どニュースなどで全く報じられていなかった}。唯一出てきたのは痛いニュースだけだ(会場笑)
痛いニュースだけでしか出てこないモノを信じられます?
しかし、色々この問題に詳しい人に話を聞いた結果。&bold(){この話が本当のことだと思った}。

しかも今回の条例は&bold(){スケジュールがおかしい}。条例案が出来上がってから都民国民が物申せる期間がたった1日しかなく、議員ですら数日しかない。こんな条例を議論する時間も与えずに通過させようとするのはおかしい。

また条例内容も&bold(){今の条例で十分なはずなのにわざわざ新しい規制を作ろうとしている}。
みだりという言葉があるにせよ、&bold(){18歳未満の性行為が規制の対象になりえるのはおかしい}。

児童の保護には反対しないが、&bold(){実際は子供のためという大義をかかげ政府の道徳を押し付けようとしている}。
またポルノ規制を規制が性犯罪にどう結びつくかは分からないが、&bold(){統計的にはポルノ規制は性犯罪にネガティブな影響を与えると出ている}。
日本は韓国やアメリカなどの海外の国々よりポルノ規制が緩いが、日本の性犯罪率は海外より格段に低い。
人は食べ物が沢山あれば他人からとって食べようとは思わないが、食べ物が足りなくなれば他人から奪ってしまえという人も出てくるだろう。それは性についてもいえると思う。
マンガには人の悪い心を抱きとめる力があると思う。それが日本の低い犯罪率に貢献しているのではないか。

&bold(){日本が海外に比べ表現の自由を謳歌できているのは、戦前に大変な言論統制の反省・教訓があったからだと思う}。
その教訓を忘れてはいけないと思う。

***再び山口貴志弁護士
&bold(){表現の自由はなぜ重要なのか}、それは&bold(){一度規制されれば取り返しがつかないからだ。}
例えば消費税ならば5%から15%に上げても戻すことが出来るが、&bold(){一度社会から駆逐され封殺されてしまった表現はもう二度立ち直ることが出来ない。}
だからこそ、&bold(){このような決して取り返しのつかない問題は多数決によって決めるべきではない}。&bold(){多数決は間違えることがあるからだ}。

そして&bold(){規制推進派には負けはない}何度でもリターンマッチが利く、&bold(){今回の条例が廃案になっても次の規制案を作ることがいくらでも出来る。}
しかし、&bold(){規制反対派は一度負けたら終わり}になってしまう。

また&bold(){規制推進派のロジック}は&bold(){情緒的で単純で分かりやすい}。エロ本を持って「こんなけしからんものは規制しましょう」といって回るだけで十分伝わってしまう。
対して、&bold(){反対派のロジック}、&bold(){表現の自由は分かりにくい}。&bold(){説明する方も聞くほうも相当リテラシーが必要になる}。だからこそこういう集会を開いて丁寧な説明をする必要がある。

そして、&bold(){規制推進派は非常にマメに議員に陳情して回っている}。
だから&bold(){規制反対派もマメに議員などに事情を説明して回らなければならない}、&bold(){今回のような集会が開けたのも[[コン研>http://icc-japan.blogspot.com/]]のような人たちが日ごろから議員さん廻りをしていたからだ。}
ここで&bold(){『政治に関心がない』ということは『煮るなり焼くなり好きにしてください』といっているようなものだ}。

また、&bold(){議員さんは人気商売だ}。&bold(){この問題を取り扱うことは議員さんにとって少なくないリスクを背負うことになる}。だから、今回来てくれた議員さんはリスクを覚悟してきてくれている。
だから皆さんには表現の自由を唱える議員さんが不利にならないように、&bold(){この問題が話題になった時だけではなく継続的に関心を持って欲しい。}

例えば、&bold(){今回の流れは2007年の6月ごろから始まっている}。
シーファーというアメリカの駐日大使が各党の関係者を呼びつけ、『児童ポルノの単純所持を規制しろ』『子供を取り扱うアニメやマンガも規制しろ』といったことが発端だ。
そこで国が児ポ法の改正案を作ろうとしたが今は審議が止まっている。ならば都でやってしまおうという流れだ。
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**途中参加都議の挨拶
&bold(){[[福士敬子都議>http://www.asahi-net.or.jp/~PQ2Y-FKS/]]}
私は最初から規制に反対していました。
理由は色々あるが一番は規制の枠の中でしか考えられなくなる。
これから日本の人たちが海外の人と戦っていく中でそういう狭い発想では海外との競争に勝ち抜けないのではないか。

&bold(){[[栗下善行都議>http://kurishita-zenko.main.jp/]]}
メールは自分のところにも毎日数十通届いている。またその内容も一つ一つ自分たちの言葉で書かれている。
この問題をもっと周知するためにも、メールや掲示板など何でもいいのでみなに広めて欲しい。

&bold(){[[西沢けいた都議>http://24zawa.jp/]]}
この問題はもっと真剣に考えないといけない
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**質疑応答
&bold(){1.対象はマンガなどだけなのか?}
&bold(){山口弁護士}
今回の改正案では視覚的と書かれているので、図画などに限られるだろう。

&bold(){2.なぜ小説は規制の対象にならないのか?}
&bold(){山口弁護士}
前述したとおり今回の条例改正では小説は含まれていない。
ただ、今までの条例案でも小説は規制できる。
しかし、今までの審議会で小説が殆ど有害図書に指定されていないのは、審議会で議論する時図画などの場合は見れば内容はすぐに分かるが、小説などは内容を読まなければいけない。
そのため小説が有害図書になることは少ないのだろう。

ただし、小説には挿絵がある場合などは18才未満の性行為を描いていると分かれば、有害図書指定されることは十分考えられる。

&bold(){3.答弁では大丈夫みたいなことが言われていたが…}
&bold(){山口弁護士}
役所の中では、担当者は変わるが条文は残る。
答弁した担当者が変わった後も条文は残るし、議会答弁も再質問という形で変えていくことは可能だ。

&bold(){4.ネットフィルタリングの問題には触れないのか?}
&bold(){山口弁護士}
今回はマンガだけで手一杯な状況だ。
ネットフィルタリング問題ではそちらで動いている方もいるようなのでそちらに任せたい。

&bold(){5.小説の業界では今回の法案は我々には関わりないから、大人しくしておく方が良いという声があるが?}
&bold(){山口弁護士}
表現の自由の問題は必ず弱いところからついてくる。歴史を振り返ると必ずそう、過去の規制もエログロナンセンスから規制が始まり、少しずつ広がっていく。[[マルティン・ニーメラー>http://tinyurl.com/27twuj]]でググッて欲しい。有名な言葉がある。
規制による浄化運動には終わりはない、規制推進派は絶対満足しない。漫画、アニメが綺麗になったと思えば次は小説に行くだろう。

&bold(){6.自主規制についてどう思いますか?}
&bold(){山口弁護士}
自主規制にについては否定しないが、既にきちんときちんとした規制がなされているのに、さらにお上の言うままに唯々諾々と自主規制を進めていくのは問題があるのではないか。
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**最後の挨拶
&bold(){呉智英}
皆さんには知る努力を持ってやって欲しい。
先ほど山口さんがおっしゃられたとおりこの問題を理解するにはリテラシーが必要となる。
そのための最低限の理論武装や教養を身に着けて欲しい。

&bold(){[[杉野直也(コンテンツ文化研究会代表)>http://icc-japan.blogspot.com/]]}
こういった取り組みは継続的にやらなければならないと先ほど山口さんが仰られましたが、これからも継続的に続けていくので応援よろしくお願いします。

&bold(){[[コンテンツ文化研究会に寄付されたい方はこちら>http://icc-japan.blogspot.com/2010/03/blog-post_05.html]]}

|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=101&file=315-9.JPG)|&ref(http://www28.atwiki.jp/erogekisei?cmd=upload&act=open&pageid=101&file=315-8.JPG)|
本当に本当にご苦労様でした。呉智英さんとコン研の杉野さんとも写真を撮りたかったのだが、前者には頼む前に帰られてしまい後者はド忘れしてしまった orz
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**条例に反対する方法
&bold(){[[今回の集会の様子を見て条例に反対したい人は手紙・Fax・メールを送ってください。>http://www28.atwiki.jp/erogekisei/pages/96.html#id_2a30737f]]}
&bold(){[[送り先や送り方はこちらにまとめてあります>http://www28.atwiki.jp/erogekisei/pages/96.html#id_2a30737f]]}
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**参考
&bold(){青少年健全育成条例に反対する集会の記者会見の記事 }
http://megalodon.jp/2010-0315-2019-59/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100315-00000556-san-soci 
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/15/news074.html 

&bold(){集会前に行われた会見の動画}
http://www.ustream.tv/recorded/5465844

&bold(){他の集会レポート}
&bold(){[[児ポ法の院内集会に参加してみた>http://www28.atwiki.jp/erogekisei/pages/93.html]]}
&bold(){[[青少年条例に伴う緊急集会に参加してみた>http://www28.atwiki.jp/erogekisei/pages/96.html]]}

&bold(){東京都青少年健全育成条例について}
&bold(){[[青少年健全育成条例の内容>http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2009/11/post-ab6a.html]]}
&bold(){[[今回の条例の答申案を作った青少年協議会の問題発言>http://d.hatena.ne.jp/killtheassholes/20091002]]}

&bold(){今回の条例に反対した漫画家・出版社・業界団体など}
東京都青少年健全育成条例の改正案 に反対する作家等リスト
http://ux.getuploader.com/ero_game/download/64/ero_game_64.jpg
太田出版 -920名の反対署名が集まりました
http://www.ohtabooks.com/press/2010/03/16220834.html
出版倫理協議会の「東京都青少年条例改正案」に対する緊急反対表明
http://natalie.mu/comic/news/29214
出版労連 3月12日東京都の青少年健全育成条例の改訂に反対する要請を実施
http://www.syuppan.net/modules/news/article.php?storyid=93
東京都青少年条例改定による表現規制強化に反対する
http://www.japanpen.or.jp/statement/penclub/post_219.html
「東京都青少年条例改正案」に対する反対表明(3/17 )
  構成団体 (社)日本雑誌協会 (社)日本書籍出版協会 (社)日本出版取次協会 日本書店商業組合連合会 
http://www.jbpa.or.jp/pdf/documents/rinkyo100317.pdf
「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例案」への意見(3/15)
http://www.jbpa.or.jp/pdf/documents/jourei-hantai.pdf
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ご意見・ご感想などあればどうぞ

- 都議会をリコールしろ  -- よー  (2010-03-17 20:28:32)
- タイトルにある二次元児童ポルノ?  漫画やアニメを児童ポルノと誤解するような記述は避けるべき。  -- 北海道函館市民  (2010-03-18 22:33:26)
- 分かりやすいフレーズですし大手メディアで使われ始めてたんでいいかなと思いましたが、まあそう思う人がいるなら変えるべきだと思ったので変えました(4200Hitが0になったのは個人的に悲しい)  -- 壺  (2010-03-19 17:41:42)
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