先日の「
ユニバーサルバニー」を支援してくれた方、本当に有難うございました。
お礼にと思って設定だけあった裏側をSSにしてみましたけど…
結局また表と同じ位に長くなってしまいました……・゚・(ノ∀`)・゚・
ホテルの広いスィートルームは穏やかな闇に包まれていた。照り続ける
強烈な光よりも今はこの暗闇が心地良い…。そう思ってしまうのは、
自分の心が思ったよりも傷付いているからなのかもしれない。
「傷付いて…なんて……」
いないわ、と続けようとして言葉に詰まる。瞳を閉じれば、自分と
目を合わせようとしない人の姿が自然と瞼の裏に蘇った。
「アルト……」
そして姿を思い浮かべると、唇が自然とその名前を紡ぎ出す。
何か…何か失敗をしてしまったのだろうか…と、思う。
今日一日でも何度も繰り返したその問いかけに返って来る答は
やっぱり「NO」だ。そう。私には理由が分からない。
理由は分からないのに…ここ数日の間。任務として私の
護衛に着いていたアルトは、明らかに私を避けていた。
「どうしてこんな事になっちゃったのかしらね…」
ふぅっと小さな溜息を漏らすと、自然と脳裏には昼間に目にした
光景が蘇って、私を益々陰鬱な気分にさせた。
昼間、移動の最中に目にしてしまった光景―――…
非番のアルトがわざわざランカちゃんに会いに来ていた光景。
そして仲良く、心から楽しそうな笑顔を浮かべて彼女の頭を撫でている光景。
あんなに優しそうな穏やかな笑顔を…きっと彼は私の前では見せない。
(…最初から、分かっていた筈の事なのに)
もう一度、今度はさっきよりも大きな溜息を漏らす事で、
涙がじわりと溢れそうになるのをぐっと堪えた。
そう…。最初から分かっていた筈の事だったのに。彼には
とても大事に思っている守ってあげたいと願っている女の子がいて…
その二人の間には、私が入っていく隙間は存在しないんだって。
そう分かっていたのに…それなのに、つい期待をしてしまったのだ。
『どんな事があってもお前は一人ぼっちなんかじゃない』
今も耳に残っている、アルトの優しい言葉…。そう伝える為に、
アルトが私に逢いに来てくれたから。素直になれなかったけど…。
正面から『嬉しい』って、『有難う』って応える事は出来なかったけど…。
でも、それでも本当は泣き出したくなるくらいに嬉しかった、あの言葉。
この時の言葉も。この後に彼がちゃんと戻って来てくれた事も。その後
傍にいて…例え護衛契約の為だとしても、傍にいて一緒に過ごせている事も。
全てがあんまりに嬉しかったから、つい…身に過ぎた期待をしてしまったのだ。
「身に過ぎた期待…か…」
そう…本当にその通りだったんだ、と思う。
その事に気付いて、私は少しだけ自嘲気な笑みを零した。
『本当に何でもない!何でもないから…あんまり近付くな』
『だからちゃんと何かあれば届く場所にいるだろう。これ以上…
必要以上に近付くな、って言ってるだけだ』
『…ああ、そうだ。俺が何処で何をしてようと…お前には関係の無いことだろ?』
ここ数日でアルトから投げかけられた言葉が、記憶にこびりついて離れない。
やっぱり嫌われてしまったのだろうか…と思う。何かアルトを怒らせる様な
事をしてしまったのだろうか?アルトは…本当は凄く優しいのだ。
不器用だけど。素直じゃないけれど。分かり易くはないけれど…
でも本当は、彼はとても優しい人間なのだ。その事を再会して
過ごした時の間に、私は何度も思い知らされて来た。
だから…そんな彼を本気で怒らせる様な事をしたとしたら…
それは多分、私が悪いんだろう…と、そう思うのに。
(それなのに、何をしたのかの心当たりさえ無いなんて―――……)
込み上げて来る哀しさがじわじわと滲んでまた視界を曇らせた。
淡い涙のヴェールが世界を覆っていくのが分かる。もしかしたら、胸の奥に抱いた
浅ましい期待を、あの潔癖な青年には見透かされてしまったのかもしれない。
「イヤだわ。こんなの…あたしらしくないじゃない…」
軽く首を振って、暗闇に沈み込んだ思考を追い払う。眠らないといけない。
そもそももう、自分の体には……こんな事をして削る様な余分な体力なんて無いのだ。
歌う為には眠らなければならない。私は…シェリルノームは最後まで
歌い続けなければならないのだ…と、そう自分を納得させた。
それに―――…。照れた様な笑みを浮かべる顔がこんな時でも脳裏に浮かぶ。
(それに…あたしが歌わなくなれば、あんたはこっちが戸惑うくらいに心配するんでしょ?)
ちらりと視界を窓の外に向ける。大きな硝子越しに覗く世界は、日付が
変わろうとしているこの時間にさえ光に満ちていた。地上の光―――
それは、人が生きて、生活をして、大切な誰かと過ごしている証だ。
その灯りの一つの中に、アルトもいるのかもしれない…と。
そう思うと少しだけ幸せで温かい気持ちになる事が出来た。
『―――シェリル』
何時からか…そうして自分を呼ぶ声が存在していた事に気付いた。
少しだけ緊張に掠れた様な…でもこんな時にさえ甘さを含んで響く声。
耳元に囁かれたその声に、全身がぶるりと震えた。
(え…な、何…コレ……?)
覆いかぶさってくる火照りを帯びた体の熱を感じる。少し汗ばんだその体は
流石に鍛えられてしなやかな筋肉に包まれていた。さらさらと流れる艶やかな黒髪…
その黒髪が自分の肌の上を流れていて…同時に、自分もまた全裸になって
逞しい彼の腕に抱かれていると云う事に、漸く気が付いた。
「やっ!?あ、アルト?どうして…っ!」
覆いかぶさっていたアルトの体が蠢いて…
漸く自分の足の間に吹きかけられる熱い吐息の存在に気が付いた。
自分でも殆ど目にした事の無いその場所が露出されて
アルトの視線に晒されているのが分かる。
いや、それだけじゃない。アルトの唇が舌先が……
ゆっくりと私の体に触れて来る、その感触が分かってしまう…
「あると…あぁ、いや…あると……だめ…だめ…」
『っ…嫌なんて、ダメなんて言うな…!』
「ああ…やぁ…っ…」
今も自分がどうなっているのかが分からない。
何故アルトにこんな事をされているのかが分からない。
錯乱する意識を必死にたぐり寄せて抗いを試みるけれど
力で彼に叶うはずなんて無く…アルトの熱い舌先が
そっと私の体の中へと入り込んできた……
(や―――…な、何コレ…っ!?)
アルトの唇に入り口を啜られてアルトの舌に内側をかき回される度に
今まで経験した事もない様な『何か』が込み上げて来る。
自分の体の奥底から衝動的に込み上げて来る『何か』…
アルトに触れられる度に全身を包み込む『何か』。
その戦慄く様な衝動に揺すぶられながら
どうする事も出来ずに、アルトの行為に身を任せることしか出来ない。
「あ…はぁ…はぁ…あ、ルト…っ!」
『ん…んっ…ハァ…シェリル、もっと……』
「やっ、だ、だめぇっ!」
足の間に顔を埋められたアルトの頭を押し返そうとするけれど
どうにもならない。益々激しくなる行為に震えながら…
全身を包み込む甘い感覚の大波が去って行くのを待つことしか私には出来なかった。
『―――シェリル…良いな…?』
…そして、ふと気付けば。今の自分と同じ様に熱に浮かされた様な
瞳で此方を覗き込んでいるアルトの顔が見えた。普段は優しいアルトの瞳に
今まで見たことのない様な光が宿っているのが分かる。
一瞬、その言葉の意図が分からなくてぼんやりとアルトの瞳を覗き込んでいたけれど…
すぐに触れ合わされてきた熱い塊に気付いて、アルトが何を云っているのかと云う事に思い至る。
「あ…やぁ…ま、待って……」
がくがくと震える自分の体と心を必死に奮い立たせて
アルトを何とか止めようとするけれど……喉がからからに渇いて
上手く言葉を紡げない。自然にびくりと跳ね上がりそうになる私の体を
その重みで組み敷く様にしてアルトが圧し掛かって来る。
怖い…怖い、怖い……。心の奥から込み上げて来る衝動的な恐怖に、
体を動かす事が出来ない。荒く息づくアルトの吐息が耳を擽ると、
益々強く込み上げる恐れに全身が震えた。
「ね、アルト…お願い、少し…ま、待っ…」
『シェリル……挿れる…ぞ…』
「あぁ…っ!」
…ぶるぶると震える体をどうする事も出来ないまま…
摺り合わされていたアルトの体が、くん…っと力を込めて
私の中へと入り込んでくる感覚が分かった。熱く脈打つ
アルトの体が、男の人の部分が…私の内側へと強引に押し入って来る…。
話に聞いていた様な痛みが無かった事がせめてもの救いかもしれない。
ただ少しずつ少しずつ…私の反応を伺う様にゆっくりと入り込んでくる
アルトから伝わる圧迫感が、内側からじくじくと私を責め苛んだ。
「あっ…あ、あぁ…ッ、アルト…アルト…っ!」
『―――シェリル…!』
「あぁ…!い、嫌ぁ…っ!」
そうして入り込んだアルトの体が、私の内側で忙しなく蠢き始める……。
固くて熱いアルトの体。普段の優しいアルトからは想像も出来ない
男の人の荒々しくて乱暴な体が、私の内側を容赦なく抉って行く。
『く…っ、はぁ…シェリル、シェリル…!』
「いや…いや、許して…お願い、許してアルト……」
『ごめん…、許してやれない…っ!』
「いやぁ…!」
熱い。苦しい。気持ち良い。何も考えられない……。
じわりと自然に溢れた涙が頬を零れ落ちて行くのが分かった。
折り重なったアルトの肩越しに、見上げた世界が滲んで見える。
今も耳朶を擽るアルトの乱れた息遣いと切なく私を呼ぶ声。そんなアルトの声を
聞いていると、何もかも忘れてこの性急な動きに全てを委ねてしまいたくなった。
「あぁ…っ、アルト…!アルト、アルト…っ!」
「シェリル……」
もう自分でもどうする事も出来なかった。アルトに突き上げ荒れて揺すぶられて
自分の体の一番奥を入り込んだ体でノックされる度に、何も分からなくなってしまう。
どうしてこんな事になっているのか。どうしてこんな風にアルトに抱かれているのか…
その全てが些細な事の様に思えて来て、私はもう、ただただアルトの名前を
呼びながら全身を包み込む荒々しい動きに身を委ねる事しか出来なかった。
(アルト…。好きよ…あなたが……)
何も分からなくなりそうな思考の中でも、ただ一つだけ…そのことだけは
変わらない。もうずっと昔から憧れていた人。けれど実際に出逢って喧嘩をして…
真面目な一面や不器用な優しさに触れて…どんどん好きになっていってしまった人……
「アルト…!あ、あぁっ…はぁ…き、す…よ、貴方が…す…あ、あぁぁっ!」
『シェリル…っ、く…!もう…っ』
「あ……っ」
そして…私の体を揺すぶっていたアルトの動きが止まった、その瞬間に。
私の中でアルトの腰がびくびくと跳ね上がったのが分かった。同時に、お腹の辺りに
広がる熱い感覚に…私の体もどうする事も出来ない大きな波に包み込まれる。
びくんっとはねる体を制することも出来ないまま…ただアルトの荒い息遣いと
汗ばんだ温もりを感じながら、私はもう一度深い深い闇の中へと落ちて行ったのだった…
そうして訪れた朝の目覚めは最悪だった。あんな夢を見てしまった自分への嫌悪が
一日中私の心を苛んでいて、今もずっと消えない。それはきっと、私が分かっているからだ。
心の何処かに、ああしてアルトに抱かれたいと言う欲求があるのだと云う事を。
彼に求められて一つになりたいと言う願望―――……
全て―――…最初から、全て諦めている筈なのに。
それでも、ああしてアルトに抱かれたいと願っている私は…もしかしたら、心の何処かで
考えているのかもしれない。アルトに抱かれる事で彼を繋ぎ留められたら…と。
何時か彼の前から私が消えてしまう事でアルトが傷付く時が来ても…
彼に自分を覚えて置いて欲しい…。重ねた肌の温もりを忘れないで欲しい…と。
そんな気持ちが、私の心の何処かには今も残っているのかもしれない。
それは……きっと、この上なく残酷で卑怯な事だ。
どんなに足掻いても…私は、何時かアルトの前から消える人間なのだ。
それが分かっている上で、彼に自分を覚えて置いて欲しいと願うのは、彼の心に
傷を残すと云う事の筈なのだ。それは溜まらなくズルくて…そして卑怯な事だと…そう思う。
自己嫌悪を吐き出す様にして溜息を一つ漏らすと、此方を見詰めているミハエルと視線が合った。
「…なによ?何か言いたい事でもあるの?」
「いやぁ…。女王様は随分とご機嫌斜めみたいですね」
「あら、そんな事無いわよ?もしもそう見えるとしたら、貴方の気のせいか…
それとも、機嫌が悪いのは貴方の方か、でしょうね。貴方こそ何かあったの?」
「こう見えても女性の気持ちを推し量る能力には誰より長けてるつもりなんですが。
…特にその麗しい姿に浮かぶ悲しみや寂しさの感情には…ね」
「……本当に面白い人よね、貴方って」
眼鏡を軽く押し上げる仕草を見せて微笑むミハエルに、思わずぷっと
小さな笑い声が漏れてしまう。そんな私の姿に、ミシェルも綺麗な笑顔を見せた。
もしかしたら、私が沈み込んでいる事に気付いて…わざとこんな軽口を
叩いてくれたのかもしれない。そう云うアルトとは異なる種類の
優しさを目の前の金髪の彼は持っていると思う。
「…ねぇ、ミハエル?」
「はい?」
「明日からの護衛は…また、貴方じゃなくてアルトが来るのよね…?」
そう。昨日今日と非番のアルトの代わりの護衛に来てくれたのはミハエルだった。
アルトと寮内でも同室で、SMSに入る前からの友人だと言うミハエルから
聞くアルトの話は楽しくて…私に沢山の幸せな気持ちを与えてくれていた。
それでもアルトが自分の傍にいてくれない事を、普段なら寂しく感じたかもしれない。
でも今日は…アルトの変わりにミハエルが護衛としていてくれる事が
ほんの少しだけ有り難い事でもあった。あんな夢を見て…それでも平然と
アルトの前で振舞える自信は、流石にある筈も無い。
けれど…私の言葉を耳にしたミハエルが、一瞬だけ言葉に詰まって、
眼鏡の奥の緑色の瞳をすぅっと細めたのが分かってしまったから。
だから私も彼のその反応に…思わず、息を呑み込んでしまう。
「アルトに…何か、あったの…?」
「え?いや…別にそう云う訳じゃありませんよ。ただ…」
「ただ?」
「アイツにも色々と悩みがあるみたいです」
「悩み…って……」
何処かはぐらかす様な、歯切れの悪いミハエルの言葉にぼんやりと呟く。
そう―――ここ数日のアルトの態度が記憶の中に蘇った。
私に近付くまいと、私と視線を合わせるまいとする…アルトの姿……。
「…あたしに、関係している事なのね?」
「ふぅん。…どうしてそう思う?」
「だって、貴方が言葉に詰まるなんて早々ある事じゃないもの。
アルトの悩みに、どんな形かは分からないけれどあたしが関わってるって
そう判断したから―――…一瞬でも言葉に詰まったんでしょう?」
気付けば、普段は薄皮一枚を隔てる様に穏やかな光を浮かべていた
ミハエルの視線が此方を値踏みする様な物になっていた。
口調もさっきまでとは打って変わった、少し砕けた物になっている。
幸い今日はグレイスとブレラは揃って出ていて…今は彼と私しかいない。
だからこそ私もミハエルにアルトの事を尋ねたし、彼も応えてくれたのだろう。
そして…真っ直ぐに見詰め続ける私の前で、ミハエルは「降参だ」とでも
言うかの様に軽く肩を竦めて笑って見せた。
「…オーケイ、分かったよ。まぁ確かにこのままじゃフェアじゃないよな」
「ミハエル…」
「ミシェルと。お近付きになる事を許された美しい女性にはそう呼んで貰う事にしてるんです」
「ふふ、有難うミシェル。じゃあ特別にあたしの事もシェリルって呼ぶ権利をあげる」
「―――そいつはどうも」
それから、こっちが悔しくなるくらいに優雅な仕草で軽く一礼をしてから…
ミシェルは出来るだけ明るい砕けた口調で、アルトの事を話し始めた。
私が聞きたくなかった…信じたくない内容を。アルトがここ数日、何かに
悩んでいて夜も良く眠れずにいると云う事。そんなアルトが、昨夜SMS本部への
報告を終えて戻ったミシェルに護衛任務の交代を申し出て来たと云う事………。
「ま…。どうしてアイツが急にそんな事を言い出したのかは流石に分からないんだけどな…」
そう云って意味ありげに投げ掛けられて来る視線の意味は、私にも分かる気がした。
やっぱり…私が何かをしてしまったんだ、と。その事を改めて突きつけられると
ぐらりと足元が崩れる様な錯覚に襲われてしまう。
何かを―――何か余程の事を、私はしてしまったんだろう。でないとアルトが…
あの真面目で一本気で、筋を歪めるのが嫌いなアルトが、自分の責任を曲げてまで
与えられた任務から外れたいなんて申し出をする筈が無い。
それに…あのアルトの事だ。自分の意思をミシェルに申し出るまでの間に
随分と悩んだのかもしれない。私の傍にいて嫌な思いをずっと我慢していたのかもしれない…
アルトは、本当に真面目な人間なのだ。その彼がミシェルにこんな事を申し出るには
随分と悩んだだろうし、勇気が要ったのでは無いかと…そう思う。
そして、そんな想いをアルトにさせてしまったのかと気付くと
その事も溜まらなく申し訳なく…そんな自分が悔しかった。
「アルト……」
呆然としたまま唇が彼の名前を紡ぐと、瞳から自然にぽとり…と一粒の涙が毀れた。
視界の隅に狼狽えるミシェルの姿が見えたけど…どうする事も出来ない。
堰を切って一粒毀れてしまった涙は、その後を追う様にして
次から次へと溢れては零れ落ち、私の視界を滲ませて行く……。
「アルトに…会いたいかい?」
「アルト……」
「君さえ良ければ、直接会いに行ってみるかい?アルトに」
「あ………」
「連れて行ってあげるよ。と云っても…今日のスケジュールが終わった後だけどね」
その言葉にのろのろと滲んだ視線を上げると、意外な位に
優しい表情を浮かべたミシェルの笑顔が見えた。子供をあやす様な
その表情に、ぐいと右の手の甲で溢れ出た涙を拭う。
「…行くわ。だってこんなの…何も云わないまま、こんなの…納得なんて出来る筈ないもの」
そう―――…。諦めているなんて嘘。そう云って自分を誤魔化そうとしていただけだ。
私は今も…こんなにもアルトに焦がれている。たとえ彼の深い琥珀色の瞳が
見詰めているのが私じゃない別の女の子でも……それでも良いから。
今だけでも良いから…その瞳に私を映して欲しいと願ってしまっている。
ミシェルにこっそりと案内されて通されたSMSの寮内は人影も少なく
ひっそりと静まり返っていた。暫く戻らないから安心して話してくれば良い、と
云ってくれたミシェルにもう一度礼をお礼を言ってから……
電子ロックを開いて貰った室内へと足を踏み入れる。
けれど、何と声をかけて良いのか分からないまま…扉の閉まった室内で、
そのまま私は立ち竦んでしまった。アルトの気配がする室内。でも、彼からの反応は無い。
もしかしたら、疲れて寝てしまったのかもしれない――…だとしたら…だとしたら、
こんな所まで来て。最後の最後まで、私はアルトに迷惑をかけているんじゃないの…?
「早かったな。今日はもう終わったのか…?」
「―――……っ」
そうしてその場で口を開く事も出来ずに立ち尽くしていると、やがて
根負けしたかの様なアルトの声が聞こえた。…少しだけ疲れの滲んだ声。普段は
凛として通る低音の声に、僅かな憔悴の色を滲ませて、アルトが声をかけて来てくれる。
「ミシェル?」
けれど、そんなアルトの声にどう反応すれば良いのかが分からない。彼は扉を開いて
入ってきた私の事を、ミシェルと勘違いているらしい。元々ここは彼とミシェルの
二人に割り当てられたSMS宿舎で…アルトの反応は、当然と言えば当然だろう。
痺れをきらせた様にベッドから体を起こして…アルトの琥珀色の瞳が、
ゆっくりと此方へ向けられる―――…
「な―――……」
「…アルト」
その視線が私を捉えた瞬間。アルトは告げるべき言葉を失って大きく口を開いた。
こうして、アルトの瞳を正面から見つめるのも随分と久し振りに思えてしまう。
普段は意志の強さと優しさを秘めた瞳。その瞳に今は
大きな驚愕の色を浮かべて…アルトがこっちを見つめている…。
「ばっ…!なんでお前がこんな所にいるんだよ!?」
「ミシェルに話を聞いて…此処まで連れて来て貰ったのよ…」
「ミシェル?」
そして、私が続けた言葉にアルトの口調には僅かな苛立ちが滲んだ。
ああ…。やっぱり来ちゃいけなかったのかもしれない。ずきんと
込み上げて来る痛みに、胸が大きな悲鳴を上げる。
(本当に…何をしてるのよ…、あたしは…っ)
ミシェルに迷惑をかけて、アルトに嫌な思いをさせて。それでも…それでも、
アルトに逢えた事が嬉しいなんて…。泣き出してしまいそうな自分を奮い立たせて
一度逸らした視線を、私はもう一度アルトに向けた。
「怒らないで頂戴。あたしが無理を言って彼に頼んだのよ。
アルトに…あんたに会いたくて…」
「お…俺に…?」
「そうよ。アルトがあたしの護衛を止めたがっている…って言う
話を聞いて、それで…どうしてもその前に、アルトに会いたくなったの。
あたしが無理を言ってミシェルを困らせたのよ。だから後でミシェルを責めたりしないで」
そのまま…きゅっと眉根を寄せたアルトを見つめたまま、ゆっくりと一歩を踏み出す。
眉間に皺を寄せた少しだけ不機嫌そうなアルトの表情。生真面目さの裏返しみたいな
その表情まで大好き。本当に大好き。例えアルトが私を疎んじているのだとしても…
まるで唇が歌を奏でるかの様に、自然に胸へと込み上げて来る想いは、
もう自分でもどうする事も出来ない。
―――アルトが好き。例え愛し返してくれなくても。私はこんなに…
こんなに、こんなに…アルトの事を好きになってしまっている…。
私の瞳を避ける様にしてそっと視線を逸らす仕草が、辛くないといえば
嘘になる…でも、それでも歩みを止めずに。もう一度その琥珀色の瞳を
覗き込む為に、私はアルトへと近付いて行った。
「ねぇアルト、あんたが本当にあたしの護衛を嫌だって言うのなら…
仕方が無いと思ってるのよ。でも、このままじゃ嫌だわ。どうして?
どうして急にミシェルに交代して欲しいなんて言うの?
あたし…あなたに何かしたかしら?でも…ごめんなさい、残念だけど…
本当に分からないの。あたしには心当たりが無いのよ……」
「別に、お前に何か問題があった訳じゃあない…」
「じゃあどうしてよ?そりゃ、SMSとしては誰を遣しても対して問題は
無いのかもしれないけど…でも、やっぱりこんなの嫌だわ」
「シェリル……」
アルトと一つ言葉を交わす度に、胸をじくじくとした痛みが襲った。
それはきっと…彼の態度から伝わって来るからだ。今のアルトが、こうして
私と言葉を交わす事を望んでいなかったんだ…と。その事が分かるから…
アルトから向けられる視線も、逸らされた視線も、全てがこんなに胸に痛いのだ。
(本当に、本当に…あたしはアルトに嫌われちゃったんだわ…)
近付いた私を拒む様に、とうとうアルトがまた繋いだ視線を逸らす。
そんな遠まわしな拒絶に…じわりと瞳に込み上げる熱い雫を感じた。
こんな所で泣いちゃいけない…。私が泣けば、アルトはきっと自分を責めるだろう。
だからきゅうっと痛いくらいに唇を噛み締めて、私は溢れそうな涙を必死に堪えた。
このままこの身を翻して逃げ出してしまいたい。
逃げ出して部屋から出てホテルに戻って…誰にも知られない場所で
誰にも気付かれずに、大声をあげて泣き出してしまいたい。
でも、きっと…そうして逃げ出せば、多分私は後悔するのだ。
このままアルトと出来た距離を抱えたまま。アルトに嫌われた理由も分からないまま。
この時に何も聞かずに逃げ出した事を、後からきっと後悔するに決まっている。
だから―――だから、もう一度だけ勇気を出して。私は涙と嗚咽を何とか
遣り過ごすと、もう一度だけ勇気を出してアルトに語りかけた。
「ダメよ…やっぱり納得出来ないわ」
「…お前が納得出来なくても、俺には俺の事情があるんだよ」
「あんたの事情…って…。それを聞かせてはくれないの?」
「其処まで立ち入る事は、護衛の依頼内容には入ってないんじゃないのか?」
「っ!そんな―――…!そんな理由で納得しろだなんて…、せめてこっちを
向いてあたしの目を見ながら話してみなさいよ…!」
「触るな…!」
けれど、そうして振り絞った勇気が…今度こそくしゃりと萎れて
崩れ落ちていってしまうのが分かった。何とか私をもう一度見て欲しくて。私自身も
アルトのあの優しい瞳を見てみたくて…そうして必死に伸ばした指先は空しく空を切った。
殆ど無意識の動作でアルトは身を引いて…私から遠ざかってしまう……。
(―――どうして……?)
もう私は…アルトに触れる事さえ許して貰えないの……?
高望みはしないから。愛して欲しいなんて、想い返して欲しいなんて…
そんな贅沢なワガママは云わないから。…だからせめて傍にいたいだけなのに……
触れる事さえ受け入れて貰えなかった指先を引き戻してきゅうっと痛いくらいに
自分の胸元で握り締める。アルトに触れられなかった…届く事の無かった指先。
あの子には、あんなに優しく触れるのに、私は触れる事さえも許して貰えない。
そこまで考えて、また脳裏に鮮やかに蘇ったのは、昨日の光景だった。
昨日から何度も何度も、忘れたいのに忘れられずに…蘇り続けた光景。
出来る事なら見たくなかった光景。でも…頭の片隅では「ああやっぱり」と
そう思わずにはいられなかった光景…。それはあの可愛くて素直な
若草色の髪の少女の頭を、愛しげに撫でるアルトの姿だった。
「…きな子、が…」
「え?」
「好きな子でも…出来た…?」
「な……!」
「だからもう、あたしには触れられたくもないって云う訳…?」
涙と一緒に毀れた言葉に、アルトからの返事は無い。ただ無言のまま
咄嗟に上げられた顔に、微かな焦りが浮かんでいるのが分かった。
…本当は否定して欲しかったのに。その沈黙と表情が伝えてくる。
私が否定して欲しくて口にした言葉が、真実なのだと云う事を。
もうこれ以上此処にいたくは無かった。ワガママ勝手だとは
分かっているけれど…通してくれたミシェルにも申し訳ないけれど…
でもこれ以上此処にいると、本当に泣き出してアルトを困らせてしまいそうで。
その後に思い切り惨めな気持ちになってしまいそうで……。
崩れ落ちてしまいそうな心を体を必死に立たせながら、
私はアルトに出来るだけ綺麗に「銀河の妖精」の笑顔を浮かべて見せた。
「そう…。そうだったの、良かったじゃない」
「あ…ち、違う。そう云う訳じゃ…!」
「良いのよ。分かったから…明日、あたしの方からグレイスに伝えておくわ。
彼女からSMSに連絡して、次からはミシェルに来て貰える様に言うから。
ちゃんとあんたの失点にはならない様に、ってグレイスに伝えてあげるから。
安心して…ちゃんと少しはあたしに感謝しなさいよ?」
殆ど息を吐く暇もなく一気に言い切ってしまってから、そのまま踵を返す。
多少不自然になってしまうのは仕方が無い。でも今はこれが限界だった。
「違う!待てよシェリル、お前…!」
「っ…触らないで!」
けれど、そんな私の態度にアルトは気付いてしまったのだろう。
元々「演じる」事を生業とする家に生まれ育ってきた人なのだ。
私の下手な演技が通じない事くらい分かっていた。
分かっていてもそうして自分を演じて逃げ出さずにはいられなかったのに。
だからアルトにも気付いていても気付かない振りをして欲しかったのに……!
不器用で、鈍感で、だけど誰よりも優しい。そんな所も好きだった。
でも今はアルトのそんな優しさが溜まらなく痛い。溜まらなく辛い。
引き止める為に伸ばされたアルトの腕。その腕に抱きしめられる事が出来たら…
瞬間生まれた浅ましい欲望を振り切る様に、私はその腕を払い除けた。
差し伸べた腕を振り解かれたアルトは、ほんの少しだけ戸惑った…
傷付いた様な表情を浮かべていた。ああ…また私は彼を傷付けてしまう。
こんなに沢山の優しい気持ちや幸せを与えて貰って来たのに、
それなのに……私は何も返せずに、ただアルトを傷付ける事しか出来ない。
(このまま…アルトの前から消えてしまいたい…)
―――…そんなバカみたいな願いが漠然と脳裏を過ぎる。
どうせ私は、何もしなくても、いずれアルトの前から消えてしまう運命なのに。
それまでの僅かな時間。ただアルトの傍にいたい。最期までアルトを見ていたい。
歌い続ける事が出来れば本望だと想っていた筈の私のずるくて弱い部分が
願い始めてしまったこの想いは…ただ、彼を傷付ける事しか出来ないのに…
「ごめん…。お前を傷付けるつもりじゃなかった…」
「分かってるわよ…っ、だから良いじゃない。もう明日からは…」
「だから違う、違うんだシェリル」
「もう良いって言ってるじゃない……!」
胸に込み上げては消えて行く沢山の想いを、もう自分でも
どうする事も出来なかった。差し伸べられるアルトの優しさに縋りたい。
でも同情も優しさも欲しくない…。本当は…アルトに好きになって欲しい…。
嘘。アルトを傷つける事になる位なら、いっそ今この時に、嫌われて憎まれて
しまった方が良い……?だって…いっそ憎まれればアルトに憶えていて貰えるもの…。
そんな私を見兼ねたのか、アルトはもう一度振り払われた腕を伸ばそうとした。
でも…その手を取る事なんて出来る訳がない。それが分かっているから、
私はアルトの優しい腕を力任せに振り払おうとして…其処で大きく体勢を崩した。
(ダメ…っ!)
ぐらり、と傾いた体を立て直そうとするのに足に力が入らない。
そのまま目を閉じて、訪れる衝撃を覚悟していた所で……
全身を包み込む温もりと優しい匂いと…ふわりとした浮遊感を感じた。
背中に感じるスプリングの感触に恐る恐る瞳を開くと、
焦った様な表情を浮かべたアルトの瞳と目が合った。
咄嗟にアルトが抱き寄せて、庇ってくれたのだと気が付く。
「っ…び、ビックリした…」
「バカ!本当に何やってるんだ!倒れこんで怪我でもしたら大変だろ!?」
そしてその声にも表情と同じ焦りの色を滲ませて、アルトが此方を覗き込んで来る。
綺麗な…近くで見ても本当に綺麗なアルトの顔が…深い光を称えた琥珀色の瞳が、
気付けば自分のすぐ傍にある。その事に気付いて、どきりと心臓が跳ね上がった。
「あ…アルト…?」
「―――ぁ…」
何か問題でもあったんだろうか?そのままアルトは動こうとしない。身動ぎせずに
ただ無言で…じっと私の事を見ている。アルトの瞳にただ一人、私だけが
映り込んでいるその幸せがじわじわと私の胸を満たして一杯にしていってしまう……。
その幸福感に溺れそうになりながら結局溺れきる事が出来ずに
私が彼の名前を呼ぶと、アルトはハッとした様にその表情を正した。
それからまた一瞬の沈黙の後に…何故かアルトの顔には、
私が初めて見る様な、穏やかで温かい微笑みが浮かんでいた。
(―――っ!?)
…こんな時にそんな笑顔を見せるのは卑怯だと思った。何かを吹っ切った様な
満足気な笑顔。至近距離で見せられてしまったその笑顔に、心臓が早鐘を打つ。
「……安心しろよ」
「え?」
そしてその温かな笑顔のまま。アルトは私の手を引いて、倒れこんでいた体を起こしてくれる。
一体何があったのか…それが分からずに小首を傾げて見上げると、少し照れた様な
表情を浮かべて、アルトは言葉の続きを口にした。
「俺はお前の護衛を止めたりしない。明日からはちゃんと
ミシェルじゃなくて俺がお前の護衛に着くから」
「だって……」
「だから勘違いだって言ってるだろう。別に…す、好きな子が出来たとか、
そう云う理由で護衛を止めようと思った訳じゃない」
「本当に…?」
「ああ」
「その理由は教えて貰えないの?」
「……ああ」
急に迷いを捨てた様なアルトの態度と言葉に、私の頭には沢山の疑問符が浮かぶ。
でも目の前にある彼の笑顔が、あんまりに嬉しそうだったから。
何時もの様に、目の前でひらひらと掌を振ってみせる仕草があんまりに
自然だったから。だから…私の顔にもアルトと同じ様に笑顔が浮かんでいた。
まだ納得出来ない部分は沢山あるけれど。でも、アルトが傍にいてくれるのなら。
今はもう…それだけで良い。それだけで私は幸せになれるんだと思えた。
ホテルへの帰り道。繋いでくれた掌から伝わるアルトの温もりを感じる。
こんな温もりを…私は今まで知らなかった。こうして触れ合ってお互いの
温かさを感じるだけで幸せになれるんだって云う事を…今までの私は知らなかった。
あの美しい幼い記憶に焼き付いた天女様に憧れていただけの頃には…
現実に傍にいてくれる「早乙女アルト」が、こんなに温かくて
私を幸せな気持ちでで一杯にしてくれるなんて…知らなかったから………
「ね…アルト…」
「ん?何だ…どうかしたのか?」
「ううん……。ただ、何となくね…。何となく思ったのよ…」
「何を?」
「うふふ。ナイショ。あんたが護衛を止めようとした
理由を教えてくれたら、あたしも教えてあげるわ」
「なっ…!それは卑怯だろ!?」
ふと呟いた言葉に此方を覗き込んで…真っ直ぐに私を見つめてくれるアルトの瞳。
その瞳に見詰められながら…その幸せに全身を包み込まれながら。
私は―――漠然と、思っていた。
アルト…。私ね、フロンティアに来る事が出来て良かった。
フロンティアに来て、貴方に…早乙女アルトって言う本物の貴方に出会えて良かった。
私、今まで「神様」なんて信じていなかったわ。変でしょ?歌の中では
何度も「神様に恋をしてた頃は」なんて歌っているのにね。でもきっと…
神様はずっと、私から大切な物を奪い続けて来たから。だからきっと、
私、心の何処かでは神様に嫉妬してたのよ。もう私の大切な物を奪わないで…って。
でもね…。アルトに話すと、もしかしたら笑われてしまうのかもしれないけど。
でも…フロンティアに来る事が出来て、貴方に逢えて…私ね、初めて
神様に感謝をしても良いかもって思ったの。神様って意外と良いヤツなんじゃない?って。
案外良い所もあるんじゃない?なんて…そう思ったの。ホントに調子が良いわよね。
多分…私の命はもうすぐ尽きてしまう。自分の体の事だもの。
はっきりとは分からなくても…最期の時が近付いているのは感じていたわ。
そして私は、その最期の瞬間まで歌いたい―――って思っていた。
でも、本当はずっと怖かった…。一人ぼっちで寂しくて冷たくて…
その中で、最期の瞬間まで歌い続ける事が、本当は私は怖かったの。
でも、アルト…今は違う。瞳を閉じれば貴方の笑顔が見える。
耳を澄ませば貴方の声が聞こえる気がする。心を開けば……
傍にいてくれた貴方の温もりを。こうして今繋いでいる手の温もりさえも
思い出せる気がするの。だからね…アルト。例えこの先、どんなに辛くて苦しくて…
一人ぼっちで泣きたくなる様な時が来ても。きっと私は歌い続けられるわ。
アルト―――…アルト。アルト。アルト……。
貴方がくれた沢山の優しさを思い出しながら。私はきっと……
その最期の瞬間まで、幸せな気持ちで歌い続ける事が出来るのよ……
もう一度。その感触を確かめたくてきゅっと繋いだ手を握ってみる。
それに気付いたアルトも同じ様に繋いだ手に力を込めながら…
少しだけ顔を傾けて私を覗き込んで来てくれた。大好きな大好きな…
優しさを称えたアルトの琥珀色の瞳。その瞳には、多分この瞬間に
世界中で一番幸せな女の子の姿が映っている―――……。
以上になります。一応表で
「最後の夢を見た時のアルトが何を持ったまま寝ているか」
「最後の夢の時だけシェリルの台詞がはっきりしている理由」
「タイトル曲の元ネタは歌詞の1サビから」が裏にあった設定でした。
ここまで読んでくださった方、有難うございました(ぺこっ)
因みに「
ダイアモンドクレバス」は劇場版その後のお初のお話です。
書き上げる事が出来れば、22話版と合わせてまったり投下させて貰います。
今回も支援してくださった方々、有難うございました。
中々上手に投下出来ないので本当に助かります。心から感謝です♪
最終更新:2013年08月27日 16:21