ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:39:59 ID:X2pUolBx ○リクエストを受け、孕みっ娘な姫さまでお送りします。
王家と強力な大貴族ラ・ヴァリエール家の連帯という剣を、焼き入れをして強固に鍛えなおし、国内の封建諸侯に対しにらみをきかせ、政権の安定をもはかる。 アンリエッタとルイズの考えたその政略自体はしごくもっともなものだったが、ただその方法が非常にとっぴなものだった。 それが形をとって顕現し、夕闇のなかマントをまとって王宮の庭を歩いている。トリステインの王配、サイト・ド・ヒラガという生きた人間の形で。
「いや……政権の安定もなにも、すげー反発されてると思うんだけどね……あのタコ貴族ども、連日ねちねちと嫌味くれやがって……」
春風そよぐ王宮の庭。噴水は残照にきらめき、花壇にはとりどりの花咲きほこる。 そんな心地よい宵の口というのに、げっそりと頬がこけた感じの才人であった。 今彼が王宮で一から叩き込まれているのは、書類決済やら要人との面会やら講演内容の清書やらの仕事。要は、身重のアンリエッタの代理である。 その仕事のほとんどは、数少ない好意的な大臣や高級官吏が付き人のようにして指導してくれ、才人の手に余ったら自分の仕事のついでに片付けてくれるのだが。 そのうえ基本的な教養まで何時間も教育される毎日だった。
が、それらの苦労など、宮廷や在野の貴族たちからの嫉妬と蔑視にくらべればなにほどのものでもなかった。あれこそ針のむしろである。
平民あがりの自分がアンリエッタと結婚して『夫君殿下』になり、ルイズを愛妾に迎えるという無茶苦茶な成りあがりっぷりである。貴族たちの嫉視は、それはもうすごいものだった。 こんにちはの代わりに侮蔑の視線をなげられ、そのくせ口ではあからさまな追従、しかし嫌味をそこに混ぜられる。その後で、卑しき身分のくせにこちらをへりくだらせるとは礼儀知らずと陰口を叩かれる。 陰険すぎるコンボに、何度も切れかけたが、今となってはおいそれと怒気を発することさえ慎まねばならないのだった。
平民からは意外な喝采をあびているのと対照的である。巷に流れる与太話では、才人はじつは東方から来た異国の王子だが、あえて平民身分でアンリエッタに求婚した流れになっている。 荒唐無稽かつ無責任なうわさ話はともかく、結婚の事実はあって、平民寄りとされていたアンリエッタの評価を裏付けた形であり、才人もすっかり平民の英雄とまつりあげられているのだった。
しかしながら。 最近では貴族と平民双方から〈幸運な〉という称号を名前の前につけられつつある少年は、実のところそこまで自分が幸福とは思えないのだった。
(むしろ、今は三人ともそれぞれ、微妙に不幸な気がするんだけどね。お、アニエスさんだ)
庭で銃士隊員数名をひきつれて待っていたアニエスが、さっと敬礼した。
「陛下のおわす離宮まで、殿下の警護を勤めさせていただきます。 それと昨晩、ラ・ヴァリエール殿の部屋に置き忘れていたという手巾を、ことづかってお持ちしました。これにございます」
一夜ごとに交代で二人の部屋をおとなう才人だった。ただ、かならずしもそこで眠るわけではなく、寝室は王宮内に用意されているので、少女たちと会った後たいていはそっちに帰る。 それはともかく、才人は落ちつかなげにアニエスに言う。
「や、やめてくださいよその言葉遣い……」
「了解しました。いようサイト、風雅な夜だな。 死ね」
217 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:40:36 ID:X2pUolBx
剣の弟子に対し、完全な無表情で口だけ動かすアニエス。才人は頭をかかえた。 アンリエッタの妊娠が発覚して以来、アニエスは才人に話しかけるとき語尾に「死ね」をつけるようになったのであった。
今から向かおうとしていた離宮の部屋で、大きなお腹を抱えているはずのアンリエッタを才人は恨みたくなった。 ちなみに、お腹が目立ちはじめた時期のルイズも別の部屋にいる。
(だって姫さまとルイズが示しあわせて、俺に内緒で避妊薬[水魔法の産物]を飲むのやめてたんだよ……)
結果、まずアンリエッタが一発引き当ててしまったわけである。数ヵ月後にルイズ。 まさか一国の女王と大貴族の娘ができちゃった婚(上品に言えば授かり婚)に持ちこむとは、周囲のだれも思わなかったろう。才人自身が寝耳に水だった。
(姫さまの勅命で、怪しげな儀式に人間をささげてた教団を片付けて帰ってきたら、あの人子供できてたもんな……)
もういろいろと勲功が蓄積されていたので、今回の功で貴族としての位が昇格、爵位授与される→どうにかこうにか結婚の資格がぎりぎりなくもないかも、という話→信じがたいことにラ・ヴァリエール家の後押し、という流れ。 宮廷内外の轟々の反対を、連合を強めた王家とラ・ヴァリエール家が力技で押し切った感じになった。 才人が呆然としているうちに、いっそ感嘆するほどの強引さでありえなく思われた状況が成立したわけである。
意外に律儀な性格なので、責任を取ること自体は文句なかったのだが。 しかし何かがおかしいと気づき、ルイズに問いただしてみたところ、しどろもどろな逆ギレの言葉の中から、内緒で避妊薬を抜かれていたことが発覚したしだいである。
(まあそりゃ、フラフラしてた俺が悪いと言われりゃそれまでだけどさ。これでも双方の了解を得たうえで、配慮を忘れず双方に真剣だったつもりだぜ)
ルイズにしろ姫さまにしろナチュラルに俺の意思は抜きで話を進めてくれちゃってさ、ほんと高貴な女性ってやつは……とこぼす。 この内心の独白を世の男どもが知ったら、間違いなく才人の命はあるまい。
要は真剣に二股だった。二人が配偶者と愛妾となった今、それも公的に認められたものになってしまった。現代日本では考えられないことである。 しかし才人にとって、ことはそう簡単に「ハルケギニア万歳」と言えるものではない。 彼だって現代人の常識的感覚をいまだ強く持っている。
(ルイズが愛妾って、ようするに二号さんには違いないんだよなぁ……)
どこかもやもやした気分で、宵闇濃くなりまさるイチイとヒイラギの並木道を歩き、離宮に向かう。 ともに歩く警護のアニエスが、その表情をみとがめて横から声をかけてきた。
「どうした? たそがれた顔をして。なにか悩みでもあるのか? とりあえず死ね」
「いえ、……まことに勝手ながら、なんだかルイズが可哀想かなと」
218 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:42:12 ID:X2pUolBx
首をかしげて眉をひそめたアニエスだったが、すぐ「ああ」と納得した表情をみせた。
「いや、私も平民あがりでよくは知らんが、国王の愛妾というのは宮廷内でも相当に序列が高いはずだぞ。大貴族にとっても、自家の娘が王の愛妾になるのは悲願の一つというではないか。 ハルケギニアの歴史でも、王の寵をほしいままにして権勢をほこった愛妾の話など珍しくもないと聞き及ぶことだし。 いいから死ね」
「いや、俺、国王陛下じゃなくてただの『夫君殿下』だし」
「さあね、とおからず王配から国王に正式に昇格させられるかもしれん。どのみち王家とラ・ヴァリエール家は、貴様をかすがいとしていっそう強く結びついたわけだ。 王家と国内最強の大貴族の強固な連合、それに利用された身とでも思っておけ。ラ・ヴァリエール殿の内心は知らないが、彼女とてこの状況を受けいれたのであろう。 さっくり死ね」
全部あまりに淡々と言われすぎて、アニエスに気遣われたのか一貫して死を願われているのか判断がむずかしい。 才人は遠い目をして宵の空をながめた。アニエスが平然ときびすを返す。
「さて着いたぞ。私はこれで」
………………………… ……………… ……
才人は白い柱廊を歩いて部屋に向かう。 トリステイン王家で代々、王族が子を産むために使われてきた離宮の一室。シルクとモスリンとビロードの部屋。色は白に薄ピンクにベージュやエクリュ。 クリームのような柔らかさに満ちた部屋に才人は踏みこんだ。
アンリエッタは妊婦服をまとい、マホガニー材の机についていた。手持ち無沙汰にか仕事をしていたらしい。 書類の中には女王のサインや国璽が必要なものもあって、それは才人がえり分けて運んでいくのだった。この夜も少年は書類をたずさえている。 揺れる燭台の火の下で、紙に目を通している彼女のお腹は大きい。
才人が入っていくと、少女は少年を見て、どういう表情を作ったものかわからないという表情をした。 喜び、恥じらい、拗ね、愁いなどが交じり合った複雑な顔である。
「あなた」
もう半年近いけど、その呼び方は微妙に慣れねえな、と才人は苦笑気味に思う。 自分はまだ、結婚相手を「姫さま」と呼ぶ癖が抜けていない。
「こんばんは。今日も仕事、どうにか終わりましたよ。 女官たちに聞いた話だと、昼間にルイズと喧嘩したとか」
219 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:42:49 ID:X2pUolBx
単衣のバスローブのように身頃を紐でとめるつくりの、ピンクの薄い妊婦服を着た女王陛下が、そっぽを向いて拗ねた声を出した。
「あなたには関係ありませぬ」
「……明日には仲直りしてくださいよ」
才人は苦笑いする。妊娠して離宮にこもってから、主君と腹心の少女二人は、完全に昔のような関係をとりもどしているようだった。しょっちゅう一緒にいて、ごくまれに争いもする。 というより、最近のアンリエッタが、お産も近いからかいろいろと精神が不安定になっているのだった。 気弱になったり、癇癪を起こしたり。必然的に、そばにいるルイズとはよくぶつかるということらしい。まあ、基本的に仲はいいが。
「また、そんなものを……」
才人の手にあるものを見て、アンリエッタが眉をひそめた。憤懣を混ぜた愁いの表情になる。 一筋の煙をくゆらせる香炉だった。才人の知っていた範囲でたとえれば、アラビアあたりの魔神が出てきそうなやつである。 竜涎香や麝香、それにさまざまな秘薬を混ぜて調合した閨の香である。
「すぐそこでいつもの侍女さんが持たせてくれました」
「またあの人! 一度、よく言い聞かせなければ」
「怒ったらだめだって。俺も頼んでるんだから」
泣きそうな顔でアンリエッタが黙りこんだ。やたら楽しそうな才人がたたみかけるように香炉を持ち上げて示す。
「アンだってこれ好きじゃんか」
「嫌いです! その香も、あなたも大嫌いだわ」
うーん。今日は特に心が弱ってるらしい、と才人は見当をつけた。 椅子のそばに歩み寄って、卓の上に書類と香炉を置く。顔をそむけようとする少女の頬に手をそえて自分のほうをむかせ、唇を奪う。 不満そうに固く引き結ばれていた花弁のような唇が、ややあってほどけるように開いた。 少し長めのキスの後、才人は口を離して、うつむいて震えている若妻に問いかける。
「ごはんとかちゃんと食べました? 今夜も、いつでも始められるよな」
「こんな……いつもすぐ、こんなことばかり」
「すぐしたがるのは、姫さまじゃないかよ」
220 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:43:25 ID:X2pUolBx
才人は手を伸ばして、妊娠服の裾から手を入れた。 グチュ、と濡れて柔らかく熱い感触。素裸に薄絹の妊娠服をはおっているらしかった。
「ひゃんんっ」
「ほら、もう最初からとろっとろ。お風呂のあと、下着もはかずに期待して待ってたんだろ。 じゃ、ベッドに行こうよ」
………………………… ……………… ……
天蓋つきの大きなベッドは、四隅にベージュ色のビロードの分厚いカーテンが垂れている。 その中で、弱められた枕頭のランプが、淡いパールピンクの明かりをもたらす。 部屋の離れた場所は陰影に占拠されるていどの、たよりない光。
高貴な者の閨のために調合された香が、くゆる煙となって香炉からたちのぼり、人の秘奥までわけいる濃香をほの暗い部屋に満たしている。
少年はベルトをはずして服とブーツを脱ぐ。裸になって驚くほどに柔らかいベッドに腰かけると、才人の尻がシーツに沈んだ。 そのまま少年は、ベッドの傍らの床にひざまずいたアンリエッタの奉仕を受けていた。開いた脚の間で上下する栗色の頭をなで、その髪をさらさらと手の指ですく。 アンリエッタの奉仕は、最初から憑かれたような激しさだった。 はしたなく音をたてて肉棒をねぶっている。
「ぢゅぷ、はふ、ん、ちゅる」
始まったばかりなのに、もう何度も犯されぬいた直後のような表情。紅潮した顔を完全にとろかせながら、口唇で熱烈に男のものに尽くしている。 薄い妊婦服を透かして、おぼろに華奢な肩のラインが見えていた。その下でつややかに盛り上がる乳房が、大きくピンクの服を押し上げている。 少女はうすもも色の小さな舌をぬめらかに肉棒にからめ、亀頭をすすりあげていく。
「そんなにしたかったんですか?」
からかいを含んだ才人の問いかけに、奉仕の口を離し、溶け崩れそうな危うさを感じさせる声で少女があえいだ。
「知っているくせに……!」
ふたたび顔を伏せ、羞恥を忘れたいかのように奉仕を激しくしてくる。 念入りに躾られてきたとおり、手でしごきながらちろちろと舌で裏筋を掃き、もう一方の手をそえて袋を揉みほぐす。 奉仕しているだけなのに、アンリエッタはそうしながら息をはずませている。 少女のこみあげる渇望と焦慮が、肉欲にかすみがかった瞳の奥に見えた。
221 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:43:57 ID:X2pUolBx
桜色の唇が、肉の実のようにふくらんだ亀頭にかぶせられ、やんわりと締めつけてきた。 肉棒にそって、口内で舌を艶かしくおどらせながらそのまま唇を上下させる。 喉奥までみずから肉の猿ぐつわを受け入れ、吸いあげる。
男の肉に口内を満たされ、部屋の香に混じるくらくらするような男臭をいっぱいに吸い込む。 アンリエッタの瞳がじわんとうるんで揺らめき、ほころびるように目元が弛緩していく。
「あ、すごいえっちな顔してる」
才人の手が、顔の前に落ちかかっていた少女の前髪をさらりとかき分けて、淫らな奉仕に没頭するアンリエッタの顔がよく見えるようにしてきた。 熱い頬に少年の手をそえられて、その視線にさらされ、彼の仔を宿した少女は羞恥に眉をさげ、長いまつ毛を震わせる。 見ないでと言うように哀しげにまぶたを伏せ、真っ赤な顔を上下させていっそう男肉に媚びていく。
「ちゅる、ん、む、ぢゅ」
愛戯のためあがなわれた奴隷のように、夫の前にはべり、ひざまずいて口だけで懸命に奉仕していく。 男の肉を吸うことで自分もまた肉情に頬を染めながら、アンリエッタはもどかしげにみずからの妊婦服の紐に手をかけ、わななく指でそれをほどいた。 ピンクの薄衣がはらりとまくれ、前がはだける。ランプの光が孕んだ裸身に照りそえられ、妖美な光景をかもしだした。
ほっそりした上体で、そこだけ豊麗に円やかな二つの乳房は、もともと大きかったのが妊娠してさらにサイズ増量している。 アンリエッタは両乳房を下から持ち上げるようにして、肉棒をその谷間に包みこんだ。腰かけている才人の下腹で、乳房の先が押しつぶされる。
「っと……」
才人は乳房の谷間に自身をはさまれて、思わず腰が浮くほどに射精欲を刺激された。 アンリエッタの体が火照っているからか、胸脂肪も蒸れて温かかい。かすかに汗がにじんだ乳肌から伝わる、絹をぬらしたようななめらかな感触。 男のものに直に心臓の鼓動が伝わる。すべやかな温かい肉に包まれ、才人の興奮がいやがおうにも高まっていく。
「おっぱいすげーぷりぷりに張ってる。それだいぶ母乳たまってますね、後で出すの手伝いますよ。 ……のど鳴らしたのが聞こえましたけど。やーらしーなぁ、ほんと。先のほうでもうコリコリしてるのが、俺の腹に当たってるし」
言葉でなぶられ、屈辱と羞恥を伏せた目にきらめかせて、アンリエッタの呼吸が浅く速くなる。すっかり欲情しているのは確かなのだった。 というより、もうずっと淫火を消してもらえていない。 内ももに、先刻せっかくふきとった愛液がとろっと垂れるのを感じた。
「はやく終わって、わたくしにもして……」
体の暗く熱いうずきに耐えきれず、ほんのかすかに声をもらした。 「え、なんです?」とききかえす才人に答えず、唾液でぬめり光る桜色の唇を、またも亀頭にかぶせる。 彼に好まれるやり方のひとつ、先のほうにやわらかな舌をからめて亀頭を重点的に責める愛撫をほどこしていく。
222 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:44:32 ID:X2pUolBx
ミルクをふくんでたぷんと重い乳房で肉棒をつつみ、両手を乳房の横にそえて揺すりたてていく。 じんじんする敏感な乳首を男の下腹にこすりつける形にもなり、いっそうアンリエッタの表情が淫蕩なものになっていく。 愛液を幾筋もながしている内股を、もじもじとすりあわせる。 そうしながら、男の先端のみを執拗にぢゅるぢゅるとねぶり尽くす。
「う、うわ、すげー……っくそ、やべ……」
すぐ出しちまうかも、と才人のうめきが頭上からふってきた。 息つぎも忘れて激しい口唇愛撫を彼にほどこしながら、アンリエッタは朦朧とそれを聞く。
腫れた乳首が少年の下腹でこすれ、たまらないむず痒さをともなう快感があり、ついでそこでじわっと温かいものが漏れた感覚があった。 母乳が出るようになってから、そこは痛痒いほど感覚が鋭敏になっている。 手で乳肉を揺すぶるようにうごかし、肉棒を谷間にはさんだまま、ほうけたように乳首を男に自分からくにくに押しつけていると、才人の手がアンリエッタの髪を撫でた。
「きょ、今日は飲んでほしいんですが。もうすぐ出ますんで。 その後すぐご褒美に、お豆かみかみしてあげますから。最近好きでしょ」
それを聞いてぶるりと、腰がわなないた。 唇を離し、「あ、あふ……」と悩ましく目を伏せ、紅潮した顔であえぐ。 奉仕を止めて、呼吸に肩を上下させているアンリエッタを見て、何で止めるの? という顔を才人がした。が、すぐ納得した表情になる。
「あー……もしかして、想像して興奮しちゃいました?」
頭上から聞こえるからかうような少年の声に、茹だった頭でぼんやり反論する。
「だって、あなたが、いやらしいことを言いますから……」
「いや、それ何かちがうでしょ? しかも姫さま、こっそりおっぱいこすりつけて自慰してたでしょうが。わかるんですってば、俺の下腹にミルクちょっとこぼしちゃってるし。 責任転嫁せずちゃんと言ってもらおうじゃねえの。ほらアン、なにを想像して興奮したのか言ってみなよ」
「――んひいぃっ!」
いきなりきゅっと、にじんだ乳汁にぬめり光る膨れた両乳首をつままれ、アンリエッタの喉から甘い悲鳴がもれた。 プチュと白い母乳が、才人の指に柔らかくつぶされてわななく乳首から噴いた。 才人はそのまま、つまんだ乳首を上下させて、温かいたわわな乳肉で自分のものをこすらせる。 濡れ乱れた鳴き声をあげ続け、少年の前にひざまずいたまま、今夜最初の懇願を口にさせられた。
「ひぃ、や、やめて、お乳止まらなくなりますっ、あふぅっ……!」
223 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:45:07 ID:X2pUolBx
「あ、ほんとだ。ぴゅぴゅって出た。 えっちの時の母乳ってさ、なんかおっぱいから搾るイメージがあったけど、乳首だけでも案外出るんだよなあ。考えてみれば牛乳だって乳首を搾るんだし。 アンがちゃんと言うまでずっと、こうしておっぱい使わせてもらうから。言えなかったら、前みたいにここだけ使ってから俺は帰るよ?」
「そんなぁ、あ、くぅ、やめて、気をやってしまいます、ううう……っ」
二つの白い牝肉を、淫らな玩具のように使われて肉棒をしごかされる。 アンリエッタが苛められる乳首からさらに母乳をにじませて力なく肩をふるわせた。 肉情に染まった顔を少年に向けて、いやいやするように首を振る。
「くう……ふ、あっ……、前に言ったではないですかぁ、あんん、切ないの、お乳だけで気をやらされるのは……」
この前のときはひどかった。
両手を後ろで、柔らかい白絹のスカーフをつかって縛られ、ひざまずかされて、今のように両乳首をつままれて乳肉を『使用』された。 二回彼が出すまで、母乳をぽたぽたこぼし涙をにじませながら、亀頭を懸命にねぶって奉仕した。 才人が終わるまでにアンリエッタも何度か達してしまった。
まさか拘束された手をほどかれた後、そのまま「じゃーねー」と帰られるとは思わなかった。 ほがらかに手を振って帰っていく才人を呆然と見送った後、けっきょくドロドロになった女肉の疼きにどうしても耐えかねて、自分で股間をなぐさめることになった。 涙を枕にこぼしながら延々と一晩中、朝に侍女が入ってきてシーツを取り替えようとするまでずっと。
潮や愛液でぐっしょり濡れたシーツを見ても、その中年の女官はなにも言わなかった。 ただお湯とタオルを持ってこさせて、羞恥に顔をおおい幼児のように泣いているアンリエッタの体を拭いてくれたのだった。 あんな悲惨な夜は二度とごめんである。
「じゃ、どうすればいいのかわかるだろ? ほら、言ってよ」
乳房をなおさら激しく上下させられる。さらに才人が腰を突きあげ、ぷりぷりした肉で本格的に自身のものをこすりはじめた。 つままれた乳首から搾りだされた母乳が、少年の指を白く濡らしてぽたぽたとこぼれる。 部屋のねっとり肢体にからんでくるような濃香に、孕んだ若妻からしたたる乳汁の匂いも混じっていく。 少女の悲鳴が止まらなくなる。
疼痛さえある敏感な乳首を、手綱でも引くようにつままれたときから、心はとうに折れかけていた。 そのうえ乳汁をたたえて張った乳肉の谷間を激しく犯され、アンリエッタは舌をこぼしてひっきりなしに鳴く。 才人の腿に腕をおいて、夫の腰にすがるように手をまわしながら、白いのどをそらして哀願の目で見上げる。
「い、言います、言いますう、 興奮しておりました、ひふっ、ん、いやらしいことを考えて興奮しましたぁっ」
224 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:45:37 ID:X2pUolBx
「どんなことを考えたって?」
「お乳もうやめてえ、ん、ん、あなたの精を飲ませていただいてっ、そ、それからご褒美に、お口でしてもらうことをぉ…… あああ、言ったでしょう? なんれっ、もうおちち引っ張らないでぇ」
「んー、もっと具体的に言えるだろ、ほら」
「とめてくださいましっ、あ、い、イきそ、う…… …………とめてよぉ……お豆を咬んでもらうことです、いつものようにわたくしの牝おちんちんを、ひっ、う、ばかぁ、いっぱいしゃぶっていただくことですっ! ひくっ、いや、イくぅ、んんんんんんっ……」
いつものように卑語を言わされ、直後には、望まなかったやり方での絶頂を申告する声が響く。 前をはだけられて薄く体にまといつく妊婦服が、アンリエッタが腹をゆするように身をよじるたび、さやさやと衣ずれの音をたてる。 ようやくのことで乳首を解放され、上体をあずけるように才人の股ぐらにへたりこむ。
と、才人が左手でアンリエッタの肩を押さえ、右手で自身のものをしごきながらベッドから腰を浮かせた。 先端を、少女の頭の上に押しあてる。
「く、こっちも出すから……!」
直後に、ぶぴゅりと精液が噴き、びちゃびちゃとアンリエッタの栗色の髪を白く汚していく。 どろりと粘る精液が、頭皮にまで滲みこんで顔に落ちてくる。「ああ……」とあえぎ、その熱さに目を閉じて身を震わせる。 夫、というより主人にマーキングされながら、若妻の乱れた吐息につやめくすすり泣きが混じる。
「いや……なんで、飲ませてくれると言いましたのにぃ……」
かそけくうめく少女は、そろそろ自分がなにを言っているのか分からなくなりつつあるようだった。 つままれていた乳首がじんじんと呪わしく痺れ、頭からかけられた精の臭いが淫熱を高めて思考力を奪う。 ふらふらと首がすわらず揺れていた。
酔い痴れたように完全にぺたんと床に座りこんだアンリエッタの肩から、するりと薄衣がすべりおちた。 「先にたまったおっぱいを搾ってあげるからベッドに上がって」と才人の声が聞こえた。
………………………… ……………… ……
225 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:46:12 ID:X2pUolBx
ともに全裸でベッドの上に向かい合ってすわる。 重い腹をかかえたアンリエッタは、しどけなく脚をくずして柔らかいシーツに座りこみ、淫熱をもてあますように胸を上下させて息をついていた。 才人はその胸に顔を寄せる。
ミルクに濡れそぼつ右の乳頭を口にふくみ、勃起してもやはり本質は柔らかいその赤肉を舌でころがして吸いあげる。顔の前にある張った乳肌を、爪で軽くそっと掻いた。 牛や山羊にくらべると薄味のミルク。 肌に噴いている快楽の汗の味も混じるそれを吸いあげながら、手をそえて乳腺炎防止もかねて丹念にマッサージする。 たわわな乳房を手で下からゆすりあげて、奥のほうに残る乳汁まで出していく。
……まず右乳房、それから左乳房を搾る予定だったが、才人に右の乳を搾られて我慢できなくなったのか、気がつくとアンリエッタが自分で左の乳をさわっていた。 こぶしを口にあてて嬌声をこらえながら、反対の手で左乳房を自分でもちあげ、くにゅくにゅと乳首を指先でつまんでいじっている。
「……っ、……ふ……」
ぴゅっぴゅと白い乳汁を絞り出すたびに、押し当てたこぶしの隙間からふっ、ふっと息が漏れている。 アンリエッタの、艶情に光なくとろけた目がどこか眠たげに細められ、精液がたらりと髪から一筋こぼれていく。
枕頭の桃色の明かり。
それに照らされて淫麗にぼうと輝く、妊娠した若い牝の体。
シーツにこぼれる乳汁の薄い白さ。
香炉からたちのぼる閨の香煙が、熟れた官能香を部屋に満たす。
それとは別に、孕んだ若妻の体から立ちのぼるマーキングされた雄の精の臭い、そして牝の発情の匂い。
情夜、というべき妖しい宵。
才人は乳首を前歯でちょっと噛み、さざめくように弱々しく体を揺らす少女の反応を楽しんだあとで、ちゅーっとひときわ強く吸いあげた。 薔薇色に染まる腹の大きな裸身がなまめかしくおののき、アンリエッタがふるんと吸われる乳房をゆすった。 そのまま才人が口を放すと、奥から吸いだされた右乳房の最後の母乳がぴゅぅ……と幾筋か噴きこぼれる。
あふ、と息をもらし、濡れた瞳をぼんやりとうるめかせるアンリエッタが、催促するように左乳房をもちあげた。 そこに顔を寄せながら、才人はからかう。
226 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:46:42 ID:X2pUolBx
「待ちきれなかったのかよ? 自分で搾るなんてさ」
アンリエッタのとろけた顔が恥じらいを浮かばせた。 けれどもそれとは別にたおやかな腕が伸べられ、才人の首にまわされてその頭を引きよせる。 はやく吸って、とばかりに震える乳首を男の唇にふくませようとしながら、切れ切れに甘い媚声でアンリエッタは言い訳した。
「だって、お乳が、もよおして……」
……わ、わかっちゃいたけどこの人やらしー体だな、と思いつつ才人は左乳首も口に含んでやる。 乳首を前歯でかすかにはさんでやや強く吸うと、弱いシャワーのように口の中にミルクがひろがった。切なげな悦びの鳴き声が、とぎれとぎれに才人の頭上で聞こえる。 アンリエッタが自分である程度出していたため、左乳房はそう時間がかからないと思われた。
左乳房を吸いながら、才人は手で右乳房を愛撫する。 それは練り絹のような感触になっており、握りしめると指が埋まりそうである。乳汁を完全に出し切ってしまうと、張りつめていた乳房がふんわりと柔らかくなるのだった。 そのある意味でもっとも女の柔らかさを体現する肉を、楽しむようにタプタプ揉みたてていく。
「ぅ……くぅん……ふっ……」
また達しそうになっているのか、きゅっとアンリエッタが才人の頭を抱きしめる。 幸いにも左も終わるころだった。息ができなくなる前に、才人はジュルジュルと激しく吸いあげる。じゅわぁと最後のミルクが搾り出された。 少女の声が吸われるのと同様に一気に、あわせて溶け崩れている。
「うぁんん、ひんんんっ……おちち、きもちいい、ぁああ、いくぅ…………んんむっ!?」
才人が顔をあげ、アンリエッタの肩をつかんで唇を急に重ねた。 少年が口にふくんでいた、少女自身のミルクを口うつしされる。 一瞬驚きに見開かれたアンリエッタの瞳がすぐに揺らめき、夫の腕に身をまかせながらのどを鳴らして自身のそれを飲む。
ミルクと共に口内にすべりこんできた才人の舌を、胸での切ない絶頂の余韻とともに味わわされる。 香炉からくゆる香りが、ますます深く体にどろどろした淫情を植えつけていく。 唇をようやく離され、紅艶に染まった顔をうつむかせてあえいだのも束の間、息つぎのあとでまた強引に唇を奪われ、今度は自分が舌を吸われる。
頭の中にかかる温かい蒸気は、クリームがかった肉色。
(におい、においがだめ)
室内に充満する香。秘めやかな息づかいと桃色の明かりの中で、何よりもその濃厚な香りがアンリエッタの情火をあぶるのだった。 この呪わしい香が、最近はいつも情交に使われてづんと脳裏を痺れさせる。
227 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:50:39 ID:X2pUolBx
結婚する前に、蒸し風呂で肌を重ねたときも、媚薬めいた甘い花々の香のなかだった。 けれど宮廷で調合されたこれは、自分で使ったあのときの植物エッセンス主体のあれとは違う。
(こんな、淫らがましい)
竜涎香、麝香、黄熟香そしてほかの様々な香を混ぜ、特別な霊薬だか何かを入れてあるこれは、結婚した王族のため調合される秘伝の香だということだった。 世継ぎをもうける子作りに、効果を発してきたという。
動物の分泌物が主体の香。 植物の香より、はるかに直截的で、獰猛で、さまざまな匂いが複雑にからみあっている。
花実が熟れ腐れていくような濃く甘いにおい。
発酵が進んだヨーグルトのようなにおい。
精液のような。 腋臭のような。 汗のようなにおい。
それらが渾然と混じり、溶け、淫らなやるせなさを体奥から呼び覚まそうとする。
官能を強引に引き出して、男と女を雄と牝に戻すための、高貴なくせにこの上なく淫猥な香。
ぷは、と才人がようやく唇をはなし、つかんでいたアンリエッタの肩をそっとベッドの上に倒す。 妊娠した彼女のために用意された、深雪のように白く柔らかいシーツの中に横たえられながら、アンリエッタは執拗にまつわりつく匂いから逃れようとするかのように首をふった。
お腹の大きくなった少女は肌をほんわり上気させながら、乳房の下で自分の体を抱きしめ、惑溺したように艶かしく身をよじって哀しげな声を出す。 甘ったるいほど、その声はとろけている。
「ああ……このお香はやっぱりいやぁ…… もうみんな嫌いです、侍女たちも、侍従長も、あなたも、なんでみんなしてわたくしをこんな……こんなみだらな女にさせるのぉ…… やや子をつくる務めは、ちゃんと果たしたではありませぬかぁ……」
アンリエッタはとうに腹に子を宿しているのだが、二日に一度か三日に一度の情交では、かならずこの香の中で抱かれ、執拗に体に覚えさせられていた。 いまではもう、この香をかがされるだけで肉欲に身がただれ、じわっと脳裏がうるんでしまう。
(出産間際で精神が弱くなってるのもあるんだろうけど、姫さまさすがにそれは被害妄想……かな?)
才人は首をかしげた。 いつも香を渡してくれる女官は、あまり感情を表にださないながらわりとお茶目な性格の気がする。別の女官たちも、すれ違うたびにときどき笑いをもらしてるし。
228 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:52:35 ID:X2pUolBx
「いやほら、姫さまが産まなきゃ王家直系は断絶だし。みんな王家のために頑張ってくれてるわけです」
「ですから、やや子ができた後なのにこの香を使う必要はないではありませんかっ」
アンリエッタの抗議に、才人は真剣な顔になって親指をぐっと立てた。
「いや、産まれるまでが勝負ですから」
「そ、それ何の答えにもなっておりませ――ひゃううううっ」
とうにべとべとの股間に、才人の手が差し入れられ、少女の秘部を浅くかきまわした。たったそれだけで口を封じられる。 ヌチャヌチャと水音をたてられ、腰をよじりながら脚を閉じてそれをどうにかとどめようとする。 もちろんそんなことで指が止められるわけもなく、蜜をこぼして腰がびくびく震えだしたころ、責めが中断された。アンリエッタの朦朧とした脳裏に才人の声がとどく。
「ほら、約束どおり口でしてあげますって。脚開いて」
………………………… ……………… ……
このあえかなる春の夜。薄くたゆたう香の煙。
艶情が溶けだして満ちたような室内の空気。
豪奢な寝台の上であお向けに横たわり、開いた脚の間に顔を埋められてすすり泣く少女の声。
「ぅ、ふぅ、イク、またイくぅぅ……」
嫌味なほどに柔らかいシーツの海で溺れるように、アンリエッタは才人ににがっちり押さえつけられた腰以外をくねらせて泣き悶える。 孕んだ腹の向こうで自分の股間に埋められている少年の頭を手でおさえ、黒髪に指をつっこむようにしてかき回し、紅潮した内股をビクビクと震わせて愛液を大量に噴きこぼす。
才人に両太ももの内側をおさえつけられて脚を押しひらかれ、もうずっと勃起しているクリトリスを執拗に口唇で愛撫されていた。 最初に口だけで包皮を丹念に剥かれたときからもう駄目で、首をふって絶頂に鳴かされた。 それから延々と歯と舌、または歯と唇の組みあわせで、肉悦のためにある器官を甘やかに咬みしだかれ続けた。
強烈すぎる刺激に、最初は何度も勝手に腰がはねて反抗しようとしていたが、今ではすっかり屈服して快楽を受けいれ、弱々しくわななくのみだった。 舌でころがされる小さな肉の粒の下では、蜜壺が鮮紅色の粘膜をクチャクチャとさみしげにうごめかせ、壊れたように噴く蜜が尻の谷間をとおって垂れ、その下のシーツまで濡らしている。
229 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:53:26 ID:X2pUolBx
「ぁ、あぅ、あんんん、イクぅぅ……イっておりますう……」
鋭い絶頂を間断なく叩きこまれ、焦点が合わなくなった瞳を宙にさまよわせながら、アンリエッタは呆けたようにそれしか言えなくなっている。 重ねられる絶頂にゆるく痙攣する体は、官能の汗にしっとり濡れ、薔薇色に染まって香気をただよわせる。
肉豆を責められると、最初こそ泣きわめくように暴れようとする肉体も、長く続くとあきらめて麻痺し、くったり快楽にひたるのが常だった。 このまま続けられると、最後にはたぶん気を失うだろう。もう意識は半分とんでいる。 ……それでもやはり今のアンリエッタの体は、完全には満足できないのだけれど。
と、才人が唇から糸をひいて顔をはなした。 完全に絶頂の反応が鈍くなったので中断したのである。
「気持ちよかった?」
「……ぁぁぁ…………はいぃ……」
よだれを桜色の唇に光らせ、けだるげにぴくぴく身を震わせながらアンリエッタは陶然とつぶやいた。 解放された腰がシーツに皺をつけるように、なよやかにうねる。 その淫麗な痴態に、才人が当てられたようにう、と固唾をのみ、ややあって提案した。
「刺激変えてみます?」
………………………… ……………… ……
「いやあ、そんなところはいやぁ!」
アンリエッタはうつぶせになってお尻を上げ、上体は大きなクッションに腕をまわして抱きつく格好。 そのままアヌスに舌をはわされていた。汚辱感と羞恥、それに相乗するぞわぞわとした妖しい感覚。 少年の思惑どおりに、必死にクッションを抱きしめながら乱れた声をあげて、鮮烈な反応を示してしまう。
肉豆咬みにつづき、玉なす肌の真裸を、異質の快楽で上気させられる。 牝尻の双丘を手でむにりと割りひらいて女肛を愛撫していた才人が、舌をはなして言った。
「ほら、ベッドにひざついてお尻ちゃんと上げて。そうそう、お腹に負担かけないよーに。 こっちだって気持ちいいってことを、以前にさんざん体に覚えさせてあげただろ。ほら、足の指きゅっと握りこんでるし」
「ちがう、ううぅ、ちがいます……」
230 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:54:07 ID:X2pUolBx
その否定が嘘だと、自分でもよく知っている。 お尻への責めはなるべくしないで欲しかった。子宮責めとは少し違う形で、アンリエッタは自分というものを見失わされてしまう。
以前にそこを執拗に調教された期間があった。
それから、そこに触れられるたびに拒否感を示しながらも、責められながら体が勝手にぞわぞわと変質して屈服しはじめ、罪深い快楽を得てしまうようになった。 ことに、そこを犯されながら前をいじられる責めを受けると、黒い悪魔的な感覚の絶頂が止まらなくなり、最後のほうではくりかえし潮を噴いて、ときには失禁さえしてしまう。
このときは、表面を舐められているだけだったけれど、そこがもうひくひく蠢いているのは自分でもよくわかるのだった。
「じゃ、前も一緒にしとこうか。 あ、ここ腫れてる。お潮だいぶ溜まってる?」
「ひぃんっ」
ぬぷんと蜜壺に指を入れられ、恥骨裏に指をひっかけられた。 とたんに腰から走る電流に舌をつきだし、艶めく唄をうたわされる。 指で膣内の敏感な一点をこすられながら、また男の舌でアヌスを愛撫されだす。
悪寒に似た性感が、剥いたゆで卵をふたつ並べたような美しい尻肉をわななかせる。 アンリエッタはこの呪わしい肉悦で鳴かされるのは耐えられないとばかりに、ぎゅっと抱きしめたクッションに顔をうずめた。 白鳥の羽毛をつめたモスリンカバーのクッションは、少女の体を優しく受けとめてくれる――が、あの淫香はやっぱり布を通して頭のなかに入ってくるのだった。
涙に目をうるませてくらくらする香を吸いこみ、下半身をいいようにされて恥悦を味わわされる。 匂いに脳髄まで犯され、お尻の穴を舐められながら恥骨裏を指でこすられる責めに、たやすくアンリエッタの肉が蕩け崩れる。
「ィ……くぅ……」
クッションから離した可憐な唇をふるわせ、悦楽と恥ずかしさに煮えた声をつむぐ。 蜜をよだれのように噴きこぼしながら、才人の指を引きこむようにクチュクチュ咀嚼していた蜜壺が、絶頂に痙攣してきゅうきゅうと締まった。
……が、少年の責めはまったく変わらなかった。 その締めつけをほぐすようにさらに指を突きこみ、震える膣内のざらざらした一点を執拗に掻いていく。 膣での絶頂にあわせて固く締まっている女肛もぬるぬる舐めしゃぶられて、アンリエッタがとうとう惑乱した声をあげた。
「あひ、やああぁ、今き、気をやっておりますのにぃ、おしりだめぇ、 やだ、くる、噴いてしまうぅ……ん、んんんんんんんんっ!」
231 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:54:46 ID:X2pUolBx
無意識にぐぐっと腰を背後に突きだし、才人がこすりやすいように体が協力してしまう。 尿道をジュッと潮がかけあがって、少女は白くくるめくような絶頂にのみこまれた。
「ぉ、ぉあ、ああああああああ、 ま、またこんなぁ、ひ、ああああ、んーーっ……!!」
「っと、ほんとに一杯出るな……あーあ、俺ぐしょぐしょ。 お尻をびくびくさせて、後ろに飛ばしちゃって。それ恥ずかしくないのかよ?」
「は、はずかひいぃ、くぅぅぅんっ、とめひぇ、とめてぇ……」
言葉責めに被虐感を刺激され、アンリエッタの瞳がいっそうとろんと濡れる。 クッションに抱きついたまま、背をそらして流麗な曲線をえがき、猫のようにしなやかに尻を高く上げ、プシャプシャと潮を後方に噴いてしまう。 止まない絶頂に、子をやどした腹までをブルブルと胴ぶるいさせていた。
………………………… ……………… ……
陶器の香炉からくゆる煙は、濃い乳色の霧のよう。 かすみと出でては、もやと溶け、甘く、また重く苦しく、少女を責めさいなんでいる。
アンリエッタは柔らかすぎるベッドの上に膝立ちになり、重なる絶頂での消耗と腹の重さによろめきながら、カーテンにしがみついて鳴き続けていた。 目覚めてはいたはずなのに、潮を噴かされたあとの記憶が少し飛んでいた。
いまは後ろから才人に抱きしめられている。彼の両手が腰の前に回されて、アンリエッタの股間でぐちゅぐちゅ動き続けていた。 栗色の髪を鼻先でかきわけるようにして、才人がたおやかなうなじに唇をおしあて、きつく吸い上げてくる。 同時に赤く剥けたクリトリスをつままれて膣口を指先でかき回され、重い腹をゆすってカーテンをぎゅうと握りしめる。
「ああ駄目、いき、イきますう、あああっ、ああ……」
白いのどを反らし、アンリエッタは乱れきった声をほとばしらせた。 こてんと首が前にうなだれ、すがりつくベージュ色のビロードのカーテンに頭をおしあてる。 ベッドのシーツ、力なく震える少女のひざの間にはぼたぼたと蜜がねばり落ちていた。
「準備、ちょっとできすぎかな、コレ。じゃ、そろそろ入れますんで、お尻ちょっと突き出して。 今日も優しくするからさ」
待ちかねたというふうな才人の声に、のろのろと頭を上げて、どこか諦めた者の悲哀をただよわせてつぶやく。
232 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:55:51 ID:X2pUolBx
「あ……また、『やさしく』……」
抱きしめられたまま、ぬる……と膝立ちで背後から侵入される。 あふっ、と押し出されるように息がもれた。 ここ最近いつものように、才人のものが蜜壺をいたわるように慎重に入ってくる。膣道の七分目ほどまで入って、それは止まった。
「んっ、ん」
アンリエッタはまぶたを伏せ、静かな侵入者を受けいれる。 ぬちゅ、ぬちゅ、と、本当にそぉっと抽送される。以前のように乱暴なことは決してされない。子宮口に触れることさえなく、すぐ肉棒は引き戻される。 枕頭の明かりのように、淡い桃色の情交。
抱かれる若妻は、熱く火照った肌をぽうと薔薇色にそめたまま、絶望と艶情のこもった吐息をついた。
少女がもろい雪の結晶でもあるかのように、少年がゆっくり繊細に腰を動かしてくる。 そのくせ上のほうでは、アンリエッタのきゃしゃな首筋や肩を、きつく吸ったり咬んだりして、痕をつけようとしているのだった。 なめらかな肌が、男の乱暴な口づけによって痛々しいほどにところどころ変色している。
数日前の夜のキスマークも、まだかすかに残っているはずだった。 それなのに、すぐまた新たなしるしを付けられ、少女は伸びあがるようにして切れ切れに乱れた声をあげる。 切なげに鼻を鳴らして首まわりに口づけを受けていくアンリエッタに、才人が背後から満足そうにささやいた。
「いやー実は、ずっとこうして痕をつけたくってさ。 だって前まではえっちしても、姫さますぐ次の日とか公務があったから、見えるとこは強くキスできなかったし。 でも今はほら、こうして子供うむために離宮にいるから人目につかないもんね」
アンリエッタの苦悩も知らず能天気な言い草に、しぜんと押し殺した怒りのこもった声がもれる。
「……わたくしは世話役の侍女たちに、いつも見られて恥ずかしいのですが」
「え? あ、ああいや、そういえばそうだよな。って、もしかして朝のお風呂とかも一人じゃ入らせてもらえないとか?」
まさかと思ったのだが、アンリエッタに背を向けられたままこっくり首肯され、才人は顔を赤らめた。
「……つーことは、髪や体にこびりついた俺のせーえきとか全部見られてるのか……そうだよな、考えてみればアンの世話からシーツ交換とか全部あの人たちの役目だし。 ……きゅ、急に恥ずかしくなってきたぞ……」
233 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:56:28 ID:X2pUolBx
「わたくしのほうがずっと恥ずかしいですわ! わたくしだって嫌なのですっ、でも侍従長にまで『わがままを言ってはいけません、お世継ぎまで宿した玉体に何かあればどうします』と怒られて……! だからほとんど一人では行動できないし、あなたは少ししかそばにいてくれないし、たまに来てくれたと思ったらいつも意地悪ばかり!」
なんだか妊娠してから、逆に王宮内の立場が弱くなった気がする。自由のほうは、これはもう完全に奪われているのだった。 金の籠で大切に飼われる小鳥のように。 涙声でのアンリエッタの訴えに、才人はあわてた。
「ご、ごめん。でも、本当に仕事覚えるのが忙しいんだよ。 だいたい、元はといえば姫さまが、ルイズと示しあわせて、二人してこっそり避妊薬飲まなかったのが原因だろ」
と、才人は腕の中のアンリエッタが細かく震えだしたのに気づいた。様子がおかしい。 怯えたようなかぼそい声が才人の耳にとどいた。
「……こうなったことを、やはり怒っているのですね? 無理もないのはわかっているのですが、でも、あなたはルイズが一番だし……わたくし、いつ捨てられるか怖かったので、だから」
本当に出産前後は精神が不安定な時期であるらしい。個人差もあるだろうが、少なくともアンリエッタはかなり振幅が大きいようだった。 思いもかけない話が飛び出してきて、才人は先ほどにもましてうろたえた。
「ち、違うって。どちらが一番とかじゃ……」
たしかに、才人はルイズに対し深い情愛がある。が、アンリエッタに対しても、それとはまた微妙に違う種類の情を抱いているのだった。 才人にはうまく言えないが、ルイズは『そばにいたい人』。アンリエッタは『そばにいてやりたい人』という感覚である。 どうにかしてなだめにかかる。
「え、えっと、そんなことないってば。ほんとに」
けっきょく才人の頭では、ろくな言葉がとっさに思い浮かばない。口のうまい男がまったくうらやましいものである。 うまく話すことはあきらめ、後にすることにして、才人はもっと直截的な方法でなぐさめる。 またキスを首筋にほどこしながら、結合部をぬちゃぬちゃと揺すりたてていく。
「あ、や、またそんな……!」
アンリエッタはたちまち元通りに情火を燃え上がらされ、眉を切なく下げて恨み言をこぼす。 簡単に黙らされてしまう自分の体がいちばん恨めしい。 後ろから抱きしめてくる才人の腕に、恨めしさと安心感を同時に抱きつつ、アンリエッタは桃色のもやがかかった脳裏で哀しげに思う。
234 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:57:03 ID:X2pUolBx
(また……あのように抱かれるのね)
………………………… ……………… ……
長い夜。 波のようなしわがよったシーツの上で、一枚の羽を扱うようにそっと抱かれていく。 時間をかけられて、高まりきっている性感を、さらに薄皮を一枚一枚剥くように丁寧に。
少女が懸命にしがみつく滑らかなビロードのカーテンが、夜のなかで白くおぼろに揺れる。
物憂い快楽に、かすかなあえぎが弱々しくもれる。彼女の浸されきった官能の毒がしたたるような声。 ランプの弱光とその影に妖艶な夜気が満ちている。
「……ぁっ……ぁ、ぃ……」
才人のものを浅く埋められた蜜壺から、肉棒のカリが引き出されるたびにどろりと蜜がねばり落ちる。 女の媚肉が、出て行こうとする男肉ににゅにゅるとからみつき、引きとめようとする。 アンリエッタの栗色の髪にべっとりこびりついていた精液が、とろーりと一筋、生え際から額に垂れてきていた。
「ぃく……」
何度も訪れるようになった穏やかな法悦の境地に、またじんわり上らされ、媚毒に溺れきった表情で報告する。 その間にもぬちゅりぬちゅりと抽送され、熱い息を吐いて次のおとなしい絶頂にとろとろと上らされだす。 ときおり桃色に茹だった全身が痙攣する。
「く……また、いく……」
乳房を背後からまわされた夫の手にこねられて、柔媚な肉がむんにゅりとゆがみ、ぷくんと膨れた乳首が白い乳汁をにじませた。 胸での淫感に膣内が連動し、なおさら多くの蜜が分泌されて肉棒に吐きかけられる。 あまりにも正直な反応を示して、ぶるぶるとカーテンにすがりつくアンリエッタに、才人は訊いた。
「気持ちいい?」
「あ……あ……きもちいい……つらいぃ……」
アンリエッタのぽうっと血の色を透かしてしとどの汗で濡れた肌は、湯気さえほかほかと立ちのぼりそうなほどだった。 そろそろすっかり出来上がってきたなあ、と才人はその凄艶なさまを見て思う。 忘れずに腰をゆったり送り、アンリエッタに蓄積する快感を与えていく。
235 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:57:53 ID:X2pUolBx
「あ、自分で腰使ったらだめだってば。いいから任せといてよ」
ふらふらと後ろに突きだされて揺れてきた少女の腰を、言葉でとどめる。 アンリエッタが淫熱に朦朧とした声を発した。
「……もういいでしょう、もう……」
深く挿入されて子宮口を小突かれ、重い絶頂を味わわされて体を満足させてもらっていたのは、もう半年近くも前のことだった。 あの苛烈な責め、男の手にがっちりとらえられ、女体の芯を小突きまわされて強引に味わわされる、重く深い法悦の境地。
それを、「大事な体だから」という理由で、もうずっと与えられていない(似たような理由で、子宮を揺らすようなアナルセックスも禁止)。 女の肉にさんざん刷りこまされて、男に激しく責められなければ完全には満足できない体にされているのに。
そのくせ閨の情交だけは三日とおかず続けられ、体をずっと火照ったままにされている。 肉豆を転がされることで、乳房を搾られることで、指や舌で恥辱的にアヌスを愛撫されることで何度も達しながらも、最後のとどめだけは刺してもらえないのだった。 そして挿入されているときが一番つらい。天国がそこに見えているのに、煉獄にとどめおかれるようなものだった。
「ん、そうだな、そろそろやめようぜ。二人ともいっぱい楽しんだしね」
「そうじゃないの、ぁぁ、わかっているくせに! ねえ、ほんの少しだけ、奥まで……激しくして」
「それはだめですってば。あ、そろそろ出ますよ」
「ゆるして、ゆるしてくださいまし、そんな浅いところいや、ちゃんと動いてええ…… あ、びくびくして、ん、熱い、イクぅ、んん、いくぅ」
膣口のあたりだけでくちゅくちゅと肉棒をしごかされ、必死に精液をもらおうと吸い付く粘膜。 男のものが脈動し、亀頭しか入っていない状態で、とぷとぷと精液を蜜壺に注ぎいれた。 あさましくすするように膣道がうねって精液をこきゅこきゅ飲む。アンリエッタが身をわななかせて、熱い精を秘肉にしみこまされるだけで起こされたもどかしい絶頂を受け止める。
「俺も気持ちよかったー。ありがと」
才人にちゅ、ちゅと優艶なうなじに口付けられ、そこからさざ波のような快美感が走る。 淫らに少年の亀頭を咀嚼する蜜壺のなかで、精液と蜜が混じったものがクチャクチャと鳴る。 思考がふつりと煮え、アンリエッタは首をふって腰を後ろに押しつけるようにしゃくった。
「いやぁ……終わらせないでっ、まだわたくし」
本当のところ、続けたところで救いがあるわけではなかった。それでも、いつも求めてしまう。 才人も一定の興奮をたもっている証に、彼のものは萎えていなかった。 じゃ続けるよ、とささやかれ、ず、ずとまた弱い動きを再開される。
236 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 13:58:34 ID:X2pUolBx
すぐにアンリエッタの脳裏に薔薇色のもやがたちこめる。 だらしなくよだれを口の端からこぼして、少しでも多く快楽を受け取ろうと尻を後ろに突きだそうとする。 だが、今度はがっちりと腰骨のあたりを手でつかまれた。
「だめだって。激しいのは禁止です」
「そんなぁ、う、う、ひん、奥、もっと奥にきてくださいまし、 や、ああん、あ……ああ……」
アンリエッタの腰を固定したまま、膣口の肉の輪状の粘膜で、亀頭だけを少年がしごいてくる。 浅く執拗に、延々と。熾火をちろちろとあおりたてるように。 濃霧のようにアンリエッタの体から淫気がくゆり、香炉の煙とからみあって室内にふりそそぐ。
「ぅぅぅ……イくぅ……」
涙を紅潮した頬に流して歯をくいしばり、臨界点の向こう側へゆっくりと越えさせられる。絶頂の一線をいつのまにか、ふらりとまたぎ、また一歩さがってこちら側に戻ってくる感覚。 あまりに簡単に来るそれは、腹が重くなりだしてからのこの数ヶ月、香をかがされながらまったく激しい責めをしてもらえず、限界まで煮つめられた体がじれったい責めに順応した結果である。 だがそれは、本当に気休め程度のごくうすい絶頂で、かえって肉をただれさせるのだった。
「んん……イきます……ひっく、くるしいのぉ……」
無惨なほどの官能香のなかで時間の感覚がぼやけていく。どのくらいつながっているのかよくわからず、ただ薄明かりの中でじっとりと、気だるい絶頂にひたらされる。 肌を紅艶に染めて、重い腹を震わせ、はひ、はひとあえぐ。 気がつくと前に手をまわされてクリトリスに触れられている。
「そ、それ、強くしていいですから……あ、やだ、なんでそんな……!」
もう、肉豆さえいじめてもらえない。包皮を戻されてその上からゆるゆると、ほとんど力を入れないかすかな触り方で揉まれているだけ。 けれども、理性を飛ばすにはじゅうぶんだった。
「――もう嫌ぁぁっ! なんで、なんでもっと動いてくれないの、思いきりして、奥まで乱暴にしてええっ」
あ、来た。そう才人はつぶやいた。途中で癇癪を起こされるのも慣れっこである。 「駄目ですって」と拒否しながら、相も変わらず浅く、またはゆっくり動いて少女を鳴き悶えさせる。
「奥にはもう赤ちゃんいるだろ? 大切な体に何かあったらこまるしさ」
「少しくらいならかまいませぬっ、ん、んんん、くぅ、 ふぁ、いま気をやっているのかそうでないのかわからなくなっておりますぅ、ひっく、たすけて、こんなのはいやあっ!」
237 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 14:00:02 ID:X2pUolBx
「と言われても、御典医や侍従長さんからきつく言われてるしさ。激しい性行為厳禁って」
「ラ・ポルトなんか悪魔のおやつになればいいんだわ!」
「そ、それはちょっとひどい言い方のような……」
じっさい婚姻の儀の後、才人がラ・ポルトに会ったとき侍従長は、大切に育ててきた姫君を孕ませた悪虫の首をこの手で締めてやりたいという目をしながら、こまごました注意を与えたのである。 いわく、少しでも腹部に負担がかかるような性行為は厳禁。深い挿入一般は禁止。女性上位も念のため避けろ。 また才人にとっても、なにせ女性を孕ませたなど初めての経験である。アンリエッタとの行為で、それまでさんざん無茶をやってきたことを忘れたように、慎重に抱くことにしていた。
「あまりわがまま言うなよな」と才人はつぶやき、右手でアンリエッタの腰をつかみながら、左手で肉豆を包皮の上からつまみ、軽く圧迫する。 美少女のますます濡れ乱れていく声を聞きながら、むらむら湧きおこる嗜虐心のままささやく。
「ふつうの女の子は、丁寧に抱かれて満足するんだってば。アンだって結婚して最初のころは、優しく抱いてもらえるようになったって喜んでたじゃないか。 たった数ヶ月で、また乱暴にされたくなったのかよ? さっき、周りにみだらな女にさせられたみたいなこと言ってたけど、違うだろ? ほら、もともとえっちな女の子だって認めてみろよ」
「認めました、何度も何度も認めたではありませんかぁ! 認めるからはやくしてっ、後生だからぁ!」
「んー。どこをどうされたいのか、具体的に言ってくれたら気がむくかも」
「……おま○、こ……おま○こぐちゃぐちゃにして、やや子の部屋まで突いてっ、あなたのおち○ぽを奥のほうでしゃぶらせてぇっ! ひっ、えっく、次は何を言えばよろしいのぉ? もうなんでも言います、なんでもしますから、今夜こそお情けをくださいましぃぃ……」
花からこぼれる露のような涙をぽたぽたこぼす。 カーテンを引っ張って揺らし、羞恥もなにもかも忘れて血を吐くような叫びで、教えられた知るかぎりの卑語を使って懇願する。 ここ最近いつもと変わらない流れだった。
生殺しに耐えかね、途中からは乱れた痴態をさらしながら、苛烈な責めを乞う。 いつも今のようにアンリエッタの理性が切れると、才人が調子に乗ってさまざまなことを言わせるのであった。 「生まれつきの淫らな体」だと認めさせられ、「寝室では夫にすべてをささげて隷従する」ことを言葉と行為で永久に誓わされている。
そこまでしても、才人が以前のように激しくしてくれることはなかった。泣いて懇願を繰りかえし、それでも延々と浅く優しく犯される夜。 そんな悲惨な淫夜でも、いつのまにか快楽に中毒させられていた体を、香と何ヶ月もの焦らしで完全に開花させられたアンリエッタは、絶えず求めざるをえないのだった。
今も両手で腰をがっちり固定されて、興奮の限界に達してわななく蜜壺をゆったりと犯され続けている。たまに奥まで入っても、けっして子宮まで行くことなく肉棒が引き戻される。 体をはとうに沸点まで達しているのに、決して煮立ててもらえない。とろりとろりと穏やかに上りつめて、アンリエッタは甘鳴きして乞いつづける。
「奴隷にでもなんにでもなりますからして、これ以上わたくしを嬲らないでぇ、あ、あああん、……いくぅ……、 ひふっ、……なぶって、嬲ってよぉ、後生だから以前のように嬲ってえぇ……」
238 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 14:00:53 ID:X2pUolBx
「どっちですか? いじめられたいのかそうじゃないのかわからないんですが」
「え、ひぁ、ぁ……あれ? ひっ、くぅん、また、いくぅ…… ……あああ、わからない、もうぜんぶ訳がわからないぃぃ……」
もちろん才人には、支離滅裂なアンリエッタの言葉の意味はわかっている。 でもまあ、うん、可哀想だけどほんとに乱暴にしたら危ないかもしれないし、このまま見とくかなと才人は思っているのだった。 建前だけど、建前でも大事である。ちなみに本音は、単に見ときたいだけ。
(慎重な行為をしてたのは最初は本当に、おっかなびっくりだったからだけどさ…… でもそのおかげで姫さまがここまでエロいお嫁さんになったのは、嬉しい誤算だなあ)
正直、トリステイン有数の麗人が自分の腕の中でここまでくねり悶えるさまは、見ているだけで楽しい。 玲瓏たる美貌。 女らしい曲線をえがく優美な体。 少女と成熟した女性のはざまの年頃で、双方の魅力を併せもって色香をただよわせる、上品で優しく、しとやかで、凛然として、楚々たるレディの代表みたいな人。
親しい者しか知らない別の一面では、わりとおてんばで、我が強くて、時々まわりが見えず、感情的で激しくて、そのくせ寂しがりやでひどく弱い人。
(そばにいてやりたい、なんて思う一方でなんだけどさ。 いじめたくもなるんだよなぁ、つい)
「っく……く、いく……堪忍してぇ、 なんれもいいからとにかくどうにかひてぇ、あたまのなかがとけておりまふぅ……」
少女はぬちゅぬちゅと抽送を受ける腰をぶるりと振るわせる。つながったところから、発情の証である蜜を休みなくこぼし、惨めにシーツを濡らしている。 完全に惑乱してカーテンを引っ張り、アンリエッタはもつれてきた舌を懸命にうごかして慈悲を乞う。
「すこしだけでいいのれす、ほんのすこし、ほんのちょっとらけお情けをくださひぃ……」
「少しね。それでいいんなら」
才人がそう言うと、腰を進めておずおずと肉棒を進めてきた。 戸惑うようにひさかたぶりの男の肉をむかえた奥付近の膣肉を押しのけ、亀頭が子宮口をねっちりと押す。 あまりにも強烈に焦がれて求めずにはいられず、それでももらえるとはほとんど期待していなかった刺激。 それがいきなり与えられて、アンリエッタの舌がこぼれ、瞳の焦点がぶれた。
「〜〜〜あっ、」
じゅわぁと白く脳裏がうるみかけたところで、すぐに肉棒がひっこんでいく。 子を宿した女の芯がいまのノックで一段と強烈に疼きだしたのに、である。 ビロードのカーテンに顔を埋めて、ついに本格的に泣き出したアンリエッタの体を、才人があらためて抱きしめ、また腰をゆるやかに使い出す。
239 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 14:01:34 ID:X2pUolBx
爛熟しきった肉体をさらに追いこまれ、少女がとうとう獣のように乱れた叫びをあげて体をゆすった。 重い腹を動かさせないよう、少年が後ろからその熱い肌をしっかり抱きとめている。 汗と精液で湿った栗色の髪が横にふりたくられた。子供に戻ったような狂乱した懇願が涙とともに宙にふりまかれる。
「いやぁ、ゆるひて、どこまでっ、どこまですればゆるひてくださるのぉ、 またいく、うごかひたらいや、あ、なんで、とめないれ、うごいてぇ、んく、んんん、イく、ひっく、あぁ、たすけてぇ、 もぉあなたに全部ささげたれはありませぬかぁ、わたくひなにものこってないぃ、いじめたってなにもでてきませんん……」
………………………… ……………… ……
淡いランプは枕元。
若いつがいが体位を変え、正常位で結合している。 悲惨なほど熟れとろけきってクチャクチャ開閉していた秘肉を一回シーツでぬぐわれ、それからまた少女は浅く優しく犯されている。 ベッドの上に横たわり、大きな腹を上にむけて脚を開かれ、くぷくぷと物ほしそうに亀頭に噛みつく膣口を堪能されていた。 きゅっと指が丸まりっぱなしの足が、宙でときどき生々しく痙攣する。
香炉の香に負けないほど、淫艶な香気を桃色の汗肌からくゆらせた少女。 いっそ眠たげに頭を横だおしにして、瞳を肉のまどろみに潤ませ、もう絶頂の報告も懇願もアンリエッタは口にしていない。
そのかわり、ひとさし指と中指を口に入れてペチュペチュとねぶる音が室内にひびいている。先ほど、のろのろと自分の髪にこびりついていた精液をすくいとった指だった。 まるで、どれだけこいねがっても与えられない強烈な絶頂の、せめてもの埋め合わせにしようとするかのように。
魂を飛ばしたように、意思の光の消えかけた瞳の焦点はどこか遠くをさまよっている。 ほつれて汗で額にはりついた髪。 にじんだ母乳をたらりと流し、ふるんと柔らかく揺れる白い乳房。 淫猥な波を形づくるシーツの上で、ときおり孕んだ裸身がもぞもぞ動く。
「ん、三回目きそう……今日はこれで最後にするから」
才人がアンリエッタに声をかける。 返事がないため、彼は身をのりだして、腹部に体重をかけないよう注意しながら、覆いかぶさるように若妻の顔をのぞきこんだ。 姫さま? と至近でよびかけてみるが、いとけない子供のように指をしゃぶる音しか返ってこない。
それでも、横を向いていた顔がのろのろと上を向いて、細められていた目が開かれ、焦点が合っていないながらも才人を見る。 少年は愛憐の情をそそられ、幾筋もの涙で汚れている紅潮した頬に右手をのばし、涙をぬぐおうとした。
240 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 14:02:15 ID:X2pUolBx
がぶ。
「いでででででででで!?」
才人は手におもいきり噛みつかれて悲鳴をあげた。 激烈な心情をこめて、アンリエッタがぎりぎりと歯を少年の手にくいこませている。
「ででででで! ま、待ってくれ! 悪かった、意地悪したのは悪かった!」
ふーっ、ふーっ……と息をつきながら、アンリエッタがようやく男の手から口を離す。 完全に目の色が変わっている。 身をおこし、少女の歯型がくっきりとついた手をおさえて、才人はため息をついた。
「わかったよ……ちょっとだけだからな」
細心の注意をはらって、腰をじりじりと進める。 子宮口を再度こじったとき、アンリエッタののどから喜悦の声がほとばしった。 鮮やかに淫艶な花が開いたように反応が変わる。
「ゃあああああっ、あ、ふ、やっと、きてくれた、のですね」
柔熱い膣奥の肉が、にゅるにゅると巻きつき、なかなか訪ってくれなかった男に拗ね甘えるように引きしぼる。 う、と才人は奥歯をかみしめた。予想以上の心地よさにそうやって耐える。 (そりゃ俺だって、奥までしっかり入れるほうが好みだよ)
子宮口に亀頭をぐりぐり押しつけるように、腰を押しまわす。 嬉しそうに瞳をとろかせ、「きもちいい、きもちいい」とあまりにも素直に鳴く少女の声が、どんどん甘やかに透き通っていく。 アンリエッタが才人の腰に自分の脚をからみつけた。
「あふ、ふ、イく、きもちいいの、イクう、小さいのいっぱいくる、んん、んく」
奥をこじられるだけで何ヶ月分もの溜まっていたものが次々来ているのか、手で乳房の下を抱くようにして、少女は肉の歓楽に細かく震え続けている。 先ほどまでの静かに煮立てられる絶頂とは別の種類のもの。強引なほど次々と与えられる、男に責められる味に完全に酔い痴れている。
望まれるとおりぐりぐり圧迫してあげながらも、おなか大丈夫かな、と才人は心配になって、赤子を宿したアンリエッタの丸い腹をそっと撫でる。 なにが引き金になったものか、その瞬間に濡れた媚肉がにゅるにゅる、きゅきゅと肉棒を巻きこんで奥に引きこもうと締まった。
241 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 14:03:23 ID:X2pUolBx
「わ、うわ、出る……!」
才人はやけくそのように、どくどくと脈動しはじめた肉を子宮口に押しつけ、亀頭がそこの輪をくぐってしまいそうなほどぐりぐりと押しこんでいく。 押し付けられる先端からびゅ、びゅ、と打ち出された精液が、そのままじんわりと子宮にしみていく。 肉をぐぐっと収縮させて艶かしい悦びを全身で告げ、アンリエッタが大きく達する。
「あ、くる、きておりますぅ、くぅん、イきますぅ、っ、んんんんんんんーーっ!!!」
「わっ、こ、こら、いきむんじゃない!」
アンリエッタが何ヶ月ぶりかで味わう深い快楽。強烈に白く五感がくるめき、子宮が緊縮する。 丸くなったお腹が張り、痛みが走る。それさえも心地よい。 気がつくと潮まで断続的に噴いて、才人の下腹を濡らしていた。
「はっ……かひゅ……はひっ……はーっ、はひっ……」
激しい絶頂に、過呼吸気味になって新しい涙をこぼす。 羞恥心さえ溶けて、濡れそぼった色の違う恥毛どうしをからめるように、自分から腰をわずかに揺すった。 くちゅ、という音と共に、クリトリスがこすれて腰がしびれ、夫の腰に脚を巻きつけたままうっとりとシーツに弛緩した身をあずける。
温かいミルクの海に沈むような余韻。 自分の中で、脈打ちながらしぼんでいく少年のものの感触が愛おしい。 才人が腹をおそるおそる撫でてきた。
「は、破水するかと思った……」
「あなたぁ……」
艶麗に崩れてトロトロになった体と思考。 子宮までささげた相手に、何もかもゆだねて甘えきった声で、アンリエッタはゆらめく瞳を夫に向けた。 甘ったるく麻痺しかけた腰を自分から揺すり、結合部をすりつけてニチュニチュかすかに粘った水音をたて、余韻を堪能しながらおねだりする。
「今のがもうすこし、欲しいの……」
「さ、さすがに危険っぽいから……あのさ、俺だって意地悪ばかりで焦らしてたわけじゃないって。 いろいろな意味で怖いんだって……いま姫さまの体、反応が良くなりすぎてるから。さっき子宮、ぎゅっと締まったろ。 そっちの体心配だし、万が一のことがあったら俺も間違いなく首飛ぶし」
そう言ってアンリエッタの腹を撫でたまま、才人がちゅぷ、と萎んだ自身のものを抜いていく。 孕み腹をさすっている才人の手の上に、そっと少女が手のひらを重ねる。 余韻で赤い顔に、芽生えつつある母性のにじむ微笑をうかべる。
242 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 14:04:12 ID:X2pUolBx
「あ……蹴っておりますわね……」
「驚いたんじゃねえかなぁ…… とにかくアン、みんな無事に産んでほしいんだから。正直実感わかないけど、俺にとってもそりゃ自分の子供だもん。 ええとそれと、ルイズとどっちが一番とかそういうのじゃなくて、なんていうのか二人とも、いや、とにかく、……ちゃんと愛してるってば」
その言葉に、アンリエッタの目が潤みをたたえてとろんと揺れる。 幸せそうな微笑みが、「母」から「妻」の、というより「女」のそれに変わる。
「んん……はい」
そう言って少女はやや身を起こし、シーツの上をゆっくりとはいずって、ベッドの上に尻をついて座っている才人のほうに頭をむけた。
「……姫さま? あ、ああ、清めてくれるんだっけ」
少年の脚の間でしどけなく横臥しながら、萎れてちぢみかけた男性器を、白魚のような指でそっと下から持ちあげ、顔を寄せる。 才人に言われて、最後には舌で清めさせられるのは、いつものことである。 今夜は最後にちゃんと愛してもらえた。だから、言われなくても自分からする気になったのだった。
体にしっとりととろみを帯びて、アンリエッタは才人のものを濡れた薔薇の花弁のような唇にふくんだ。 しぼんで粘液にまみれたそれを、いとおしむように口内でクチュクチュ転がして綺麗にしていく。 いまだにくゆる香の中で、奉仕自体に陶然となってしまうが、すぐにそれを終わらせて唇を離す。また欲しくなってしまっても、さすがに与えられることはないだろうから。
「あ、ありがとさん」
戸惑う才人の声。 アンリエッタは少年の太ももに頭をもたせかけて見上げ、香気たちのぼる芙蓉のような笑みをうかべる。 意識しない秋波。
「だって、わたくしはこの先、夜はあなたにこうして仕えなければならないのでしょう? さんざん淫らなことを言わせておいて、ほんとうにひどい人。許しませんからね、一生」
手をそえてちゅ、ちゅ、と才人のものに口付ける。 けぶるような媚態を見せながら、艶然とつぶやいた。
「あなたとのやや子、わたくしがんばって産みますから、 そうしたらご褒美に、昔のようにいっぱい抱いてくださいましね……」
243 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 14:05:01 ID:X2pUolBx
才人が沈黙した。
「…………あのさ、わかっててやってんの? それ」
「え? ……あれ、また大きく……?」
「すみません、久々に今夜はもう一回だけしたくなりました。 っていうか、おさまりつかない」
「だって、先ほど三回で終わりと……? え?」
………………………… ……………… ……
「もういや、もういやああ……!」
またベッドの上でクッションを抱かされてうつぶせに組み敷かれ、少年の手で片腕を背中にねじあげられるように拘束されたアンリエッタが、乱れた泣き声を上げた。 後ろから浅く犯され、また延々と膣口で亀頭をしごかされている。アヌスも指先で軽く刺激され、妖しい快感を添えていた。 腰を高く上げたまま、重い腹をゆすって身悶える。
せっかく少しなだめられた淫情の火は、とっくに再燃させられていた。 拘束されていない片腕を必死にクッションにまわし、甘美すぎる拷問にあえぎながら、許しを乞うしか出来なくなるまでに戻されている。 クッションに押しつけてむにりとつぶれた乳房の先が、情欲のひどい疼きと共にまたじんわりと母乳をにじませ、布地を濡らしている。
「あ、えっと、俺出る。これで終わりにするから」
「ああ……せめて、せめて最後にもう一度お情けを……いや、抜かないでぇ、 あ、かけないで、熱い、んんん、イきます……っ」
女肛に少年の指先がもぐりこみ、浅くツプツプと出し入れされながら、背中に精液をびちゃびちゃとかけられていく。 それだけで汗の珠を噴いた背をくねらせ、アンリエッタはすっかりおなじみになった浅い絶頂に達する。
肉棒を奪われた蜜壺が、さみしそうに膣口を開閉させてぷちゅぷちゅ蜜をシーツにこぼした。 同じくひくつくアヌスに指をずずっと埋められ、抜き差しされる。ぞわりと鳥肌立つような魔性の快楽に、アンリエッタはせっぱつまった声をあげた。
「ひっ、い、いや、お尻はもういりませぬっ、抜いてっ」
「今日もう終わりだし、サービスで。ほら、こっちも触ってあげるから」
244 :ご懐妊九月目です。(女〜録ラブエロ版5):2007/11/06(火) 14:05:33 ID:X2pUolBx
才人がそう言うと片腕を拘束していた手を離し、少女の腰の下に手を入れて肉豆に触れてきた。 蜜壺からあふれてきている愛液にまみれたそれの包皮を剥かれ、赤剥けした小さな肉をぬるぬると揉みほぐされる。 指で犯される女肛が連動するようにわななき、相乗する快楽に美尻がはねあがる。
汗に濡れたきれいな栗色の髪を振りながら、アンリエッタはシーツをかきむしるようにして媚声をしぼらされた。 すぐに、何度目かの申告が乱れ蕩けた声でひびいた。
「ひ、ん、ううぅ、ぅ、イくぅぅっ」
発情しきった肉が、恥辱的な絶頂をもどかしげにむさぼった。 アンリエッタの股間の二箇所に触れていた指が離れる。 がっくりと首をうなだれさせて余韻と羞恥、それに情欲で熱くふるえるため息をつく。
この絶頂もやはり、かえって体を追い立てるだけだった。 なだめようとしているのか精液をすりこもうとしているのか、才人が精をかけられた震える背中を撫でてくる。
パールピンクのランプに照らされる裸身が、汗に濡れ光りながらもぞもぞとうごめく。 アンリエッタは手足をちぢめて体の下のクッションを抱きしめ、大きな孕み腹をかかえるように丸まったまま、ウサギのように震えてすすり泣き、甘く溶かされた声で呪った。
「ひっく……うう…………うぅ……ひとでなしぃぃ……」
体が淫欲にすっかり燃えさかっている。完全にもとの木阿弥だった。 いつもと同じくドロドロの状態で、決して満たされないまま、また次に才人がこの部屋をおとなう時を待ち焦がれるしかない。 次の夜もおそらく、この深い官能香と柔らかいシーツの海のなかで溺れさせられ、罪深い肉をよじって優しい愛撫に悶えるのだろう。
「まあまあ。えっと、順調ならあと一ヶ月くらいで出産かー。 出産後どのくらいで御典医から激しい行為OK出るかわからねえけど、たぶんそれからまた一ヶ月くらいかな。 それからなら、いくらでも姫さまの希望通りに出来るって。なんならまた全部言うこと聞いてあげますから」
「…………いやあ……あと二ヶ月なんて、その前にわたくし気が、気が触れておりますぅぅ……」