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「…最近、ゼロのルイズ、ちょっと変じゃない?」 「変なのは昔からじゃない」 「そうじゃないわよ、ほら、なんか違和感あるって言うか…」 石仮面を被って数日、ルイズは仮面を被る前と変わらないように日常を過ごしていた。 騒がしくも平穏な日々だが、ルイズを知る何名かは、その変化に気づいていた。 (((胸…大きくなってる))) 年頃の少女達は、不自然なほど膨らんでいくルイズの胸に違和感を感じ、訝しげな視線を投げかける。 一週間前は平面だったはずなのに、いつの間にか貧乳と呼べない大きさにまで成長していた。 大きすぎず、小さすぎず、しかし背の低めなルイズにしては大きい、品乳と呼ぶべき上品なおっぱいが、生徒A,B,C達の視線を釘付けにする。 キュルケもその不自然さに気づいていたが、以前ルイズに「可愛い♪」とかからかわれた手前、胸について言及するのは気が進まない。 タバサは興味ないフリをしていたが、それも限界だった。 その日の夜、ルイズの部屋に来客があった。扉を開けると、なにやら思い詰めたような表情でのタバサが、ルイズを見上げていた。 一瞬、目の前にいるのが誰だったか思い出せなかったが、キュルケが時々連れ出して遊びに行っていた人物だと思い出した。 「えっと、確か……タバサ、よね?ツェルプストーの部屋は隣よ」 タバサは首を左右に振る。 「ちがう、貴方に用がある」 「わたしに?」 突然のことだった。 タバサがルイズの胸を掴み、小さい手でこれでもかと揉み始めたのだ。 「本物………?」もみもみもみ 「あの、タバサ…さん?」もみもみもみ 「ニセモノじゃない…本物」もみもみもみ 「い、一応本物よ、一応」もみもみもみ プシュー プシューという気の抜ける音とともに、ルイズの胸は小さくなり、自分と同じ平坦な胸へと戻っていった。 「…限りなく本物に近い、ニセモノ。」 タバサは、どこか誇らしげに、ルイズの部屋を後にしたという。 その晩、ルイズは自分の胸を切り開き、中から風船を取りだして、捨てた。 「空気じゃ駄目ねー」 関連:[[仮面のルイズ]] ----
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