ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「サーヴァント・スミス-11」で検索した結果

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  • サーヴァント・スミス-11
    第二章『吹き抜ける黄金の風』 ズッタン ズッズッタン 「やめなさい」 目覚めの体操をしていたナランチャに爆発が降りかかった。 それにしてもこのナランチャ、ノリノリである。 「な、何しやがる!眠気吹っ飛んだじゃねーか!」 「そりゃ良かったわね」 冷めた目でナランチャを見る。 ナランチャの「ギャングスター・ダンス」は、誰から見ても奇異な眼差しを向けられてしまうものだった。 何故か一緒にやっていたタバサとギーシュのブーイングを物ともしないルイズ。 精神面が鍛えられてきたようである。いろいろと。 今日の授業。 風の魔法が得意なギトーと言う講師が来ていたが、ナランチャにとってはあまり興味の無い、嫌いなタイプだ 口を開けば「風が最強」。何を聞いても「風が最強」であったので、ナランチャはギトーにレーダーを使っ...
  • サーヴァント・スミス-10
    日が沈みかけている。馬車は、やっとのことで学院へ着いた 途中、フーケの体に蜂が住み着き始めたり(ナランチャがこの世界で見るのはギーシュ以来の二度目である) ルイズの、タバサとの関係についてナランチャへの執拗な質問攻め 凄まじくルイズに追い詰められたナランチャが馬車から落ちたりした。 「なんで帰るだけで……あんな目にあうんだ」 「知らない」 「ルイズの所為じゃない。ねえ?ナランチャ」 「何よ!」 胸を張り合っても差は歴然である。 その差、見ていて悲しくなってくる だが、そんなルイズの手を握る小さい手。 「タバサ……」 「仲間」 タバサはナランチャとルイズという仲間を見つけた。 奇しくも、それは一組の使い魔とご主人であった。 仲間はずれにされた気がしてキュルケは隅っこで泣いた。 ...
  • サーヴァント・スミス-1
    「……!………ッ!………!!」 仲間の声が聞こえない。かすれている。全てうやむやのまま掻き消えていく 自分の――ジョルノの体はどうなった? 自分自身の体ではないのに、傷つけてしまった。謝りたい そして、自分はボスと戦う事も、何も出来ずに、『浮かんでいく』。 (……痛みが、ない) 完全に自分は死んだのだろう。もはや痛みを感じる必要はないが、二度と帰る事が出来ない。 ましてや、戦ってきた仲間とも会うことは出来ない 嫌だ。戻りたい、仲間の元へ。 必死に手を動かすが、どうにもならなかった 観念して、あの世へと昇るのを待つ。雲はすぐそこだ 異変に気づいたのは、すぐ後だった 「鏡……?」 あからさまにこちらへ向かってくる『鏡のような物体』に少し戸惑う 自分はすでに『見えない』はずだ。その自分を標的とするスタンド...
  • サーヴァント・スミス-17
    右フックがワルドの頬を掠めた。 エアロスミスが少し後方から援護射撃をし、牽制する。 加速して横薙ぎに機銃を掃射するなり、足元の石を蹴り飛ばした。 大き目の石に、エアロスミスの加速によって倍増した威力を持った弾丸が直撃、砕かれる。 それが細かい小石をばら撒きながら、砂程度の小ささまでなった石の『霧』がワルドの視界を塞いだ。 その砂の霧を抜け、また拳が飛ぶ。今度はデルフリンガーが握られていた。 向上した身体能力は、もう一押し、と言うところでナランチャのスピードを速め、結果としてワルドの腹部に強烈なストレートが叩き込ま れることとなった。 「ぐぶッ……、チッ、舐めてもらっちゃ困るぞ、使い魔君?」 「ナランチャだって……言ってんだろ」 「エア・ニードル」を唱え、杖の周りに風の刃を纏わせる。 瞬時に気づいて、ナランチャは距離を...
  • サーヴァント・スミス-12
    「………」 ナランチャはまだ寝ぼけ眼であった。 そして半信半疑ながら蒼白に染まった表情。 何でもアルビオンへ繋がる港、ラ・ローシェルまで 「何日かかるっけ」 「2日」 「ざけんな」 ということらしい。 まあ、馬と言う安定性の悪い乗り物に乗って行くのは酷である。 おまけにナランチャは慣れていない。恐らく尻か腰が痛くなることは明白であろうと思われる。 「さあ、出発しようか」 「お前なんで来てんだよ」 「そこに姫殿下がいるからさ」 「は?」 ギーシュが着いてくるのを防ぐ為、蜂の巣にしたにもかかわらずホイホイついていっちまうギーシュ。 ナランチャが何度もいいのか?と確認するたびにすごく……遠いです、と返すギーシュ 2人の間には会話が成り立つ事はないのだろうか。 霧のように...
  • サーヴァント・スミス-24
    終章 後編『杜王町に舞う風』 「あ、やべ、酔った……」 「飛行機酔い……ですか」 パッショーネの手配したマンション。 手回しも既に済んでいる。 当分は生活できるであろう大金、生活道具を持って入室。 フーゴが靴をきちんと並べるのに対し、ナランチャは普通に靴を放り投げた。 しかし、フーゴは注意しない。なぜなら 「フーゴ……寝ようぜ」 「そ、そうですね」 ここに来るまで、緊張と不安で寝られなかったナランチャたち。もう一刻も早く、睡眠を取りたかったのだ。 風呂はイタリアで入ってきた、布団を敷いて即寝る。 「うおー、何か急に興奮してきた。学生さんって感じだよなァーッ」 「いいから寝てくださいよ……って、何ゲーム機持ってきてるんですか」 「10分やると赤ん坊のようにストレスを残さず目を覚...
  • サーヴァント・スミス-18
    トリステインに帰ってきた一行。 アンリエッタに事の経緯を包み隠さず話すなり…… ワルドが裏切り者だと知ってそこらじゅうの椅子に『クソックソッ!』と八つ当たり(損壊4) ウェールズが死んだと知って『あァァァんまりだァァアァ AHYYY AHYYY 』と泣き喚いて気を晴らす アルビオン崩壊したけど任務は成功したと言えば『グッド!』。 げんなりした様子で、ため息までつきながら見つめるナランチャとルイズを他所に、今日もアンリエッタはアンリエッタであった。 いや、ある意味アンリエッタではないと言うか。 そのまんまアンリエッタではなかった。ショックが大きかった為故障したのだろう。(特にウェールズの件) 修理費?知りません。 その頃天国では 「あんたも大変だな……」 「アンリエッタ……」 「2人とも、お茶でも飲むかい?」 ...
  • サーヴァント・スミス-15
    船の部屋で、痛々しく焼け焦げた自分の腕を半眼で見るナランチャ。 ライトニング・クラウドの威力は凄まじかった。 見事に太く腫れている。赤くなった腕に、ルイズが包帯を巻いていった。 そのたびに痛みでビクビクと動くナランチャをルイズは心配そうな目で見るが、ご主人の威厳を保つ為、あえて何も言わない事にした。 「ふー……まだ痛いぞクソッ。こんな目に合わせやがって……次会ったら蜂の巣にしてやる」 エアロスミスのダメージが腹部に回ったため、そこにも包帯を巻いておく。 一息着いた側から、ワルドがアルビオンに着く事を知らせる。 こうしている間も、船にエネルギーを注ぎ込み続けている 「やっと長旅に一区切りだね」 ワルドも天井に向かって息を吐き出した途端、船内が騒がしくなったのが分かった。 ドタドタと足音がけたたましく響き、船員の一言でルイズとギー...
  • サーヴァント・スミス-7
    庭でナランチャは必死に剣を振っていた。周りはもう暗闇に包まれて、不気味とも言える静寂が広がる。 『使い手』の能力を試す為と、剣の扱いに慣れるため。 なるほど、確かに身体能力は急上昇し、限界を超えた動きが出来る。これがこのルーンの働きなのだろう。 剣を扱ったことのないナランチャでもすぐに扱いになれることが出来た そういえば、ギーシュとの決闘の際も、この能力は発動している事に気づく。 ワルキューレの剣と、自分のナイフを握った時である。 そして、高ぶらせた精神は『瞬間的にだが』、スタンドを武器と認識させ、攻撃力を上げた どうも、まだ不明な点がありそうだ ひたすら風を切る音が続き、やがてそれは止んだ。 目の前には相変わらず、薄霧のように続く闇。 「どうだ?分かった?」 「十分!こりゃいいや」 微笑んで走り出す。 ドンドンドンドン...
  • サーヴァント・スミス-4
    決闘直前。 ナランチャの不安要素は2つあった。 1つは、体調不良。休めば治るかもしれないが、そんな時間も無く、スタンドパワーを全開にすることが出来そうに無い そしてもう1つ。『相手は魔法を使う』ということ まだ魔法についてよく知らないナランチャは、どんな魔法がとび出すか、想像もつかない 不意にとんでもない攻撃をされる可能性もある。 それが一番の不安であったが、負けるわけには行かない。決闘なのだから。 これからにも生かすことの出来る勝負だ。ある意味で好都合。 「諸君、決闘だ!」 ギーシュが声を張り上げる。 周りにはギャラリーが大勢いた。どうにもナランチャにとってはなれない雰囲気だ 「僕はメイジだ、だから魔法を使わせてもらう」 まあ、予測できていた事だ。 軽く頷くと、トントンと靴を整えた 木々の葉が擦れる音が、ザワ...
  • サーヴァント・スミス-6
    「いやー」 「……」 「虚無の曜日よ、虚無の曜日、ってあんた何死んだ魚みたいな目してるの」 「昨日の夜、何回爆発させたか覚えてんの?」 「4回」 「キュルケの部屋の近くでの爆発+1回、5回だ」 あんなくだらない事で医務室へ行くわけにも行かず、ボロボロのまま一夜を過ごしたナランチャ。 虚無の曜日イコール、休みの日らしい。いかにも学校といった感じである。正確には学院だが 頭のねじが外れたポンコツロボットのような動きを見せるナランチャの頭をポカッと叩く。 「買い物に行くわ」 「買い物ォー?いや、オレ、エアロスミスだけでも戦えるし……剣扱ったことなんてないぜ?」 決闘以来、「アンタの秘密を洗いざらい話しなさい」と強制させられ、エアロスミスの情報を全てルイズに話した(そこはナランチャなので多少話し忘れあ...
  • サーヴァント・スミス-9
    フーケは、気配を感じることが出来なかった。 完全に気配を消されていたからだ。 風の上級メイジなら気づいたかもしれないが、彼女は土。 空気の流れを読むなどとたいそうな事は出来ない。 木の上に、少年はいた。 「よっと」 軽く着地する。フーケは反撃を試みるが、ナランチャは先ほどの3人と一緒に行ってしまったとばかり考えていたので、殆どゴーレムに魔力を注いでしまい、フライか、レビテーションが出来るぐらいの力しか残っていなかったのだ ナランチャは裏ンチャではない。 純粋な戦士の目で、フーケに肉薄した 「くぅ……私としたことが!こんな罠に……何故分かった!?」 エアロスミスの弾丸を体で受け止めながら、問いかけた ナランチャが勘付いたのは、当然、自分が「あそこには人が居ない」と言った時のロングビルの反応。 ロングビルが投げ...
  • サーヴァント・スミス-13
    「でっけぇ。見渡す限り石だな」 長い旅路を終え、何とか次の日の昼ごろには到着することが出来た ナランチャの感嘆の声の源は、目の前にある石造りの港町、ラ・ロシェール キュルケとタバサが合流し、前よりも余程騒がしくなった。 途中でナランチャがシルフィードに乗りたいと言い出したので、馬2匹をギーシュがここまでつれてこなければならなかった キュルケもナランチャとのひと時を満喫していたが、一番満喫していたのはタバサであろう。 何かとハーレムなのは気のせいだと思いたい。 ここまで持ってきた自作のはしばみ草料理で、耐性があるはずのナランチャを「エンッ!」、その他にも喰った瞬間イデが発動したりした(悪い意味で)。 それでも、珍しいタバサの笑み 極少量 プライスレス。それを見れただけでナランチャは幸福と思わねばなるまい。 ただ、彼ではその価値は絶対に分からない...
  • サーヴァント・スミス-8
    ゴーレムの腕に、小さい切り傷が作られた。 まずは、ナランチャが囮になって弾幕を張りつつ後退。 後衛のキュルケとタバサが得意な攻撃魔法で応戦するが、全く効果がない。 崩した所で急激に回復していく。 あれにも精神力が要るのだろうか、そんな事を考える暇は、ない。 横っ飛びでステップを踏みつつ、軽やかにゴーレムの重い拳を避ける。 しゃがむと、『20メイル』の巨体からは若干攻撃が当たりにくくなる。 デルフリンガーを持ってアップした身体能力でゴーレムの隙を見出そうと、ギラギラと眼光を放つ。 「……前より、小さい?」 疑問を掻き消す、地面が抉れるほどのパワーを持った鋭い拳による殴打。 コンパスを模した動きで旋回し、勢いのままにデルフリンガーで切りつける。 それを蚊に刺されたようにさえ感じないゴーレムは、感情を表すことのない土の顔を剥き出...
  • サーヴァント・スミス-14
    「じょ……冗談じゃないよ!何でこんなの相手にしなきゃ……」 「喋ってる暇あったら、ワルキューレを出して!」 「も、もう知らないからな!」 テーブルを盾にしつつ、応戦する。 ワルキューレの召喚は、余力を残しておくために5体に止めた。 タバサのエアハンマーが傭兵の群れとの距離をある程度開けてくれたが、それでも防げるのは3秒程度。 どたどたと入り込んでくる傭兵に、無表情のまま、タバサはウィンディ・アイシクルを撃ち込んだ。 周りに穴が開きまくっているため、ウィンディ・アイシクルに必要な水蒸気はある程度入っては来る。 だが、連発は出来ない。一発撃ったら暫く待つ。 その間をキュルケとギーシュが押しとめていく。 大軍にはルイズの爆発も有効だ。 炸裂するそれに、傭兵の統制が一瞬崩れる。しかも、連発できるのも強み。 杖を構えて撃ちまくる...
  • サーヴァント・スミス-2
    外は見事なまでに暗闇だ トリスティン魔法学院――ここから覗く闇夜が、ほんのりと、月明かりに照らし出される光景はなんとも美しい 美しいのだが。 「月が二つ……理解不能、理解不能……」 「そんなの当たりまえでしょーがッ!このド低能がーッ!」 凄まじい勢いでベッドに頭をたたきつけられるナランチャ。ド低能に反応する暇さえ与えられなかった。 多分机に叩きつけられていたら死んでいたと思う。勢いがフーゴのときより数倍だったから。 背中に馬乗りになるルイズ。 ドゴッ、ドゴッ。殴られまくるナランチャ。ルイズは鬼と化した (あれ?何で俺こんなに殴られてんの?) 彼がそのことに気づくのは約12時間後であったが、省略させていただく。 何故過剰に殴られているかといえば、やっとの思いで召喚したと思ったら、平民。しかも子供(ルイズより年上な...
  • サーヴァント・スミス-16
    ニューカッスル城の一室。ウェールズの部屋である。 護られる様に箱へと入れられた手紙。 名残惜しそうに一度、ウェールズはそれに目を通し、少し苦笑した後に、ルイズへ手渡した。 ルイズの目に何かしらの迷いがあることを見取ったウェールズが、問いかけてみる。 「何か、あったかな?聞きたいことでも……」 「恐く、ありませんか」 ピクリ、とウェールズの手が動いた。 衝動的なものであったのか、やはりそうか、という反応だったのか。 定かではないにしても、返答するべきだろうとウェールズは踏んだ。 「恐くないな」 そして、自分でもそれが真意だ、そう思う返答をした。 ルイズが納得するかどうかといえば、納得しないのかも知れない。 だが、彼女は口を開かない。 今、こうして対面する事によって、彼の覚悟は嫌になるほどひしひしと伝わってきたの...
  • サーヴァント・スミス-22
    「ナランチャは……あそこね」 怪我をした村民達を庇いつつ、襲い掛かってくる兵士を爆発で弾き飛ばしていくルイズ。そして、トドメはキュルケ。 余計な精神力は使えないので、タバサ、ギーシュは力を温存していた。 突如として上空に現れた『竜の羽衣』のおかげで地上にも影響が出ており、散り散りになって混乱している兵士も少なくはない。 だが、旗艦『レキシントン』号には全く傷を与えられていないのが現状であった。 「ワルドが火竜を使ってるってことは……風竜とかは温存してるって事?」 その疑問は、後々分かる事になるが、今はこの兵士達を止めるべきだ。 トリステインの兵士達も加勢してくれているが、数では差がある。 しかし、段々と敵も落ち着きを取り戻す。 統制の取れた動きを乱すためにあちらこちらに爆発を起こし、散開させたところを堅実にキュルケが叩いていった。...
  • サーヴァント・スミス-21
    一つの村が燃えていた。 周りから火竜が炎を吐きかけ、炎上を助けている。 空中に浮かんでいる艦隊から下りる多数の兵士が、逃げ惑う平民をあざ笑っていた。 メラゾーマとかベギラゴンとかそんなチャチなもんじゃあない。 村の名は、タルブ。 この兵士達は――アルビオン軍。 つまり、レコン・キスタの軍であった。 トリステイン侵攻の第一歩となるであろう、タルブの村への襲撃。 もちろん、平民は立ち向かうことなど出来ない。 森の中へ逃げ、一足でも早く安全を確保しに行く。 彼らの困惑に答えてくれるものは、誰一人とて居なかった。 今出来るのは、燃え行く村の草原、家を呆然と見つめる事だけ。その中で、シエスタは膝をつき、だらんと力なく腕を地面に置いた。 その惨劇を、なんとも思わずに、ただゆっくり地面を踏みしめる者が居た。 「フフ……小躍りしたい気分...
  • サーヴァント・スミス-3
    破片を集める音がやかましく響く ルイズは殆ど働いていない。ナランチャだけが掃除をしているといってもいい パパッと破片を集めては、一ヶ所に捨てる。 窓のガラスを取り替える。 単純な作業の繰り返し。それがとても辛い事である事。 ナランチャはそれを痛感しつつ、掃除を続けていた 「オイ、お前もやれってー」 「使い魔が主人に口答えしないの。やれといったらやるのが常識よ」 危うくエアロスミスを動かしそうになるがぐっと堪える。 生きて居る事が幸せだ。一応恩人なのだ。 フーゴと同じだ、拾ってもらったのだ、自分は それに飯抜きは困る。切実な願いだ 埃が舞い、鼻がむず痒くなる。すん、と鼻を鳴らす。 身を翻し、ルイズに慰めの言葉をかけようとした 「……魔法が使えないから、ゼロのルイズ、なんだよな」 「………」 静...
  • サーヴァント・スミス-19
    「い、嫌だ嫌だ嫌だ!魔法の授業なんてもう受けたくねぇ!俺はまともな学校に行くんだぁぁぁぁ」 「いいからとっとと行けッ!」 強烈なキックを決めてドアを突き破り吹っ飛ぶナランチャ。 転がったその体をサッカーボールにして蹴り転がして教室まで連れて行く。 超ハイスピードで蹴りまくるので、質量を持った残像を発生させつつ、ギーシュをして「化け物か!?」と言わしめていた。 「オラァッ」 「あがあああ」 華麗な横7回転半というアクロバットを決め、ナランチャが教室に入場した。 蹴りで回転しただけである。 翼君も真っ青なキッカールイズ。 来週から「キャプテンルイズ」が始まるわけがない。 ドグシャドグシャドグシャ。骨でも砕けているような音が連続で響く。 見ている者は脇腹を押さえたりする。 凄まじく痛ましい。あれでよく体が持...
  • サーヴァント・スミス-5
    あの日から、ナランチャには気苦労が多くなった ゆっくり寝かせてもらったおかげで頭痛は消えたが、その代わりに決闘を申し込む連中が出てきた 自分が受けた治癒魔法の効果を知ったので、ある程度蜂の巣にして、二度と決闘を申し込んでこないようにしている どうせ治るだろうと踏んでのことだ。その証拠に死者は居ない 消し飛んだはずのマリコルヌまで出てきたので、「成仏成仏ゥ!」と叫んで容赦なく蜂の巣にした。 その際見物に来ていたギーシュ(全治3日。治癒魔法を受けた)も流れ弾で負傷。全治4日に延長。 マリコルヌは0.2秒で風になった――ナランチャが無意識に取っていたのは「ご臨終です」のポーズだった―― 涙を流す理由もなく、ギャラリーはギーシュにさえも気づかずさっさと学院へ戻っていったので――マリコルヌとギーシュは考えるのをやめた―― 正直に言うのならば、今まで...
  • サーヴァント・スミス-23
    終章 前編『ヴェネツィアに舞う風』 2002年 2月14日。 やけに露出の多い服を着た男、パンナコッタ・フーゴは、ヴェネツィアのレストランを歩いていた。 フーゴは、ブチャラティたちについていかなかった。 それが自分の意思であったし、ボスには勝てるわけがない、追い掛け回されて、逃げ場を失うだけだと思って。 しかし、犠牲を出しながらも、彼らは勝った。自分の居場所に危機感を持ち始めるのは、この頃だ。 ジョルノが組織のボスになり、麻薬などは取り締まられた。 治安もある程度は良くなったし、組織の人間にとっては、別に悪い事ではない。 下手にいざこざを起こされても面倒だし、平和は悪い事じゃない。 一部は闘争を望む変わり者や、ジョルノの若さに少し不満を抱く者も居るが、それでもジョルノはきちんと仕事をこなし。 今のところは何もなく、普通に組織の一人と...
  • サーヴァント・スミス-20
    珍しくコルベールがきょろきょろしている。 何かを探しているようだが、ルイズには全く関係のないことだった。 暫く無視していたが、ナランチャに話しかけているのを見て、少し興味が湧く。 しかし話しかけない。 続いてナランチャ、コルベール、シエスタが話し始める。どうも妙な面子だ。 ルイズは隠れて様子見をすることにした。いつの間にか隣にはタバサとキュルケまでいる。 「で、その竜、ってヤツを見に行くと」 「いや、飛ばせたいんだよね、やはり!」 コルベールはハイテンションだ。口調がいつもと違っている。 よく言えば研究熱心な人、悪く言えば壊れている人。 「じゃあ、私についてくるって言うことで、いいですか?」 「おーう」 「何やってんの?ついてくるって何?」 「あ、ルイズか。……ルイズ?え?お前も来たいの?タルブ村...
  • サーヴァント・ブルース 繰り返す使い魔
    サーヴァント・ブルース 繰り返す使い魔-1
  • スケアリー・サーヴァント
    スケアリー・サーヴァント-1 スケアリー・サーヴァント-2
  • サーヴァント・ブルース 繰り返す使い魔-1
    やられた…やつは…こんなに近くまで…来ていたのか… 血がなくなって…体が冷たくなっていく。俺の出番も…ここまでか…… だがッ!やっと掴んだ奴の正体!皆に伝えなくてはならないッ! これが俺の最後の…役…め……だ……気づいて………く…れ そして意識は暗黒へ沈む 何も無い世界に侵され自分自身すら曖昧に消えながら、男は自分の最期に満足していた。 これでいいのだ 俺はやりきったのだ と 暗黒の世界、何も感じられず死んだ事も忘れて、次の生を待つ存在となったソレはふと 気が付いた 体の一部が暖かくなったのだ あぁ…ここは唇 そう理解した途端、全身が有る事を思い出した。身体に熱が巡る 身体がある事を思い出したが、未だ暗黒の中に居る 何もできない しかし急に左側の手が強く熱を持ちだした。堪らず叫ぶ 「うぉおお!熱い!何だこれは...
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    目次 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 トップページ メニュー 更新履歴 各部キャラ トリップ一覧 第一部 使い魔波紋疾走(ジョナサン) 逆に考える使い魔(ジョージ) 仮面のルイズ 使い魔は勇者(ブラフォード) ジョジョとサイトの奇妙な冒険(ジョナサン) おれは使い魔になるぞジョジョー!(ディオ・ブランドー) 第二...
  • 各部キャラ
    一部 ~ファントム ブラッド~ ジョナサン使い魔波紋疾走 ジョジョとサイトの奇妙な冒険 ジョージ逆に考える使い魔 石仮面仮面のルイズ ブラフォード使い魔は勇者 ディオ・ブランドーおれは使い魔になるぞジョジョー! 二部 ~戦闘潮流~ ジョセフジョセフ 忘れえぬ未来への遺産 カーズ究極の使い魔 ゼロの究極生命体 シュトロハイムハルケギニアのドイツ軍人 シーザー割れないシャボンとめげないメイジ 使い魔の魂~誇り高き一族~ ワムウ風の使い魔 風と虚無の使い魔 ストレイツォストレイツォ 三部 ~スターダスト クルセイダース~ DIODIOが使い魔!? 承太郎スターダストファミリアー スターダストは砕けない ゼロサーヴァント・クルセイダーズ ンドゥール見えない使い魔 ペット・ショップゼロの番鳥 花京院法皇は使い魔 ゼロのパーティ メロンの使い魔 ヴァニラ亜空の使い魔 ホル・ホース使い魔は皇帝 エン...
  • スケアリー・サーヴァント-1
    トリステイン王立トリステイン魔法学院。 その広場の一角で、春の使い魔召喚の儀が行われていた。 そして今、その召喚を行っているのは、由緒あるヴァリエール公爵家の三女、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。 綺麗な桃色の髪と鳶色の目を持った美しい少女である。 しかしこの少女、先程から召喚を行っているのだが一向に何かが召喚されてくる気配はない。 呪文を唱える度に爆発が起こるだけ。爆発の回数はすでに両手の指では足りなくなっていた。 (なんでなのよ! なんで爆発だけなのよ! 何か来なさいよ! もうこうなったら高望みはしないわ。なんだっていい。だから! 偉大なる始祖ブリミルよ! お願いします!!) そう念じ、ルイズはもう何度目かもわからない召喚の呪文を唱える。 「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ……神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴え...
  • スケアリー・サーヴァント-2
    互いの自己紹介もそこそこに、Dioはルイズの部屋に連れてこられていた。 そしてルイズは、まるで無知なDioに色々と説明をしていたのだった。 曰く、  ・ここはハルケギニア大陸のトリステイン王国のトリステイン魔法学院  ・魔法が存在する  ・魔法が使える貴族と、使えない平民がいる  ・ドラゴンやグリフォンとかもいる  ・自分は彼女『召喚』魔法によってここに呼び出された  ・自分は彼女の使い魔とやらをやらされるらしい ということだ。 Dioは彼女から説明された事柄を一つ一つ咀嚼し飲み込んでいった。 「ふむ……なるほど……ではミス、今度はオレの話も聞いてもらいたい」 「いいわ。話しなさい」 了解が得られたDioは元居た世界の事を話して聞かせる。 が、ルイズはなかなか信じない。というより信じられない。 もっとも、自分の住んでる世界と違...
  • エンヤ婆-1
    「成功だわ!」 爆発で舞い上がった砂煙が薄れるとともに、何かの影が見えはじめていた。 地面に横たわるソレは小柄な人間のようだ。 頭部と思われる場所から触手状の何かが数本生え、ウジュルウジュルと蠢いていた。 (やった!見たこともないシルエットだし、未知の幻獣か何かに違いないわ) 早速『コントラクト・サーヴァント』を行わんと呼び出したモノに歩み寄るルイズだったが、異変に気付き足を止めた。 (……触手が消えていく………蒸発して……いる……?) 砂煙が薄まるにつれて頭部の触手が日の光に溶けるようにように消えていき、砂煙が治まった頃には完全に消え失せていた。 「おいおい、ゼロのルイズが平民を召還したぞ!」 爆発を警戒して距離を置いていた他の生徒から声が上がる。 「しかもあれバアさんじゃないか?しわくちゃだよ!」 「ルイズ、『サモン・サーヴァント...
  • アホの使い魔-1
    「俺の名はペイジ」     ドォッシュウウウ 「ジョーンズ」     ボシュウッ 「プラント」     ジュウウウウウウウ 「ボーンナム 血管s」     デロリン 「ルン!ルン!ルン!」     ゴシャァアッ 「ズラ!」     ボシ─── 「え!?…オレ?  外に居たのは……おれだったァ──  棺桶の中に居たはずなのにィ~~~~」     ゾバゾバッ 爆音が響き、土煙を巻き上げて何かを呼び出す閃光。 そして、土煙が晴れる度に日光を浴びる度に呼び出した使い魔が溶けて消えていく。 それが今日の『ゼロのルイズ』の『サモン・サーヴァント』の晴舞台であった。 「おいおい、一体何回死なせるんだよ!」 「ゼロじゃなくて死神のルイズか!?」 「十回超えてるじゃねぇェかよぉぉお!  なあ、帰っていいだろぉ...
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    俺はもう死ぬだろう…だがその前にこの自分達以外は下等と見下す鼻持ちならないクソッタレに見せなければならないッ! 「俺が最期にみせるのは代々受け継いだ未来にたくすツェペリ魂だ! 人間の魂だ!」 「JOJO―――― おれの最期の波紋だぜ――― うけとってくれ――ッ」 別に後悔はしていない、ジョセフや先生、師範やという心強い味方が居る。ナチスといった軍隊という名の集団も居る。 俺がここで死んでもカーズ達を必ず滅ぼしてくれるだろう… そして俺は死んだ筈だ。目が閉じてしまう前に傍らにあった鏡を心の片隅で疑問に思っていたがもう詮無いことであった。 「あんた誰?」 空は出来すぎた絵のような青、まかり間違っても雪山の空ではない。なにしろここはワムウと戦っていた館の中でも雪原でもないからだ。 声を発したのは目の前に居た少女のようだった。彼女の髪は冗談のような色の鮮やかな...
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    脱!ゼロの二つ名…予定 医務室と女給 博愛乙女登場と爆殺魔法使い『0』
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    空条承太郎!貴族のルイズと会う ――(1) 空条承太郎!貴族のルイズと会う ――(2) 空条承太郎の新しい事情 ――(1)
  • ドロの使い魔-1
    ――ローマ コロッセオ-……のゴミ収集車の中。  ここはどこだ? 体が動かねえ…… 何にも聞こえね…… 暗れ……  オレは何してたんだっけ?  何で息が苦しいんだアギェッ  なんだかわからんが逃げねーと……  オレは……何だっけ?  ん、何だこれは 鏡?  やべえ 鏡はやべぇ!確か鏡は別の世界が……  って何だっけ?オレは何を言っているんだ?  とにかく何とかしねーと!オアァァ ……or?なんでor?英語の授業か?  プげッ ――トリステイン魔法学院―― 「はぁはぁ、サモン・サーヴァント!」  何度目かすら忘れつつもとにかく呪文を唱える。  これだけは失敗するわけにいかない。  偉大なるヴァリエール家のルイズが留年なんて、そんな馬鹿なことがあっていいわけがない。 絶対に成功させないと!  ドサッ ド...
  • DIOが使い魔!?-1
    「―――では、ミス・ヴァリエール。召喚の儀式を」 「はい……!!」 ついに自分の番がきた――――――期待と不安と興奮がないまぜになり、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは身を固くして教師の呼びかけに応じた。 これから、一生を共にする自分の使い魔を呼び出すのだ。 緊張して当然である。 が、今彼女が感じている緊張は、他の同級生とはベクトルが違った。 『ゼロのルイズ』 それが示す事柄はすなわち、貴族にとって不可欠な、魔法の成功確率の『ゼロ』の揶揄である。 口惜しいことに、原因は不明。 同級生に『ゼロ』と笑われる度に、プライドの高い彼女は、はらわたが煮えくり返る思いをしたものだった。 だが、自分が今まで魔法を使えていないのは事実。 今回の儀式もまた失敗するかも知れないという恐れこそが、彼女の緊張の源だった。 しかし、 ...
  • 奇妙なルイズ-3
    ルイズがサモン・サーヴァントに失敗してから何日か過ぎた。 授業が終わると一人で草原に出て、夜になるまでサモン・サーヴァントを 繰り返し、早朝は皆より早く起きてサモン・サーヴァントの魔法を繰り返す。 コルベール先生は魔法学院の中庭を使っていいと言ってくれたが、 魔法が失敗するたびに爆発するのでは苦情が来ると言って断った。 本当は、失敗する姿を見られれたくないと考えてたのだが。 毎朝毎晩、サモン・サーヴァントを繰り返し、疲労の回復しないまま授業を受ける。 当然居眠りする時間も増えてしまう。 教師に怒られるわ食事には間に合わないわ、さんざんな日々を送っていた。 もしルイズにキュルケにとってのタバサのような、いわゆる親友がいれば 彼女の変化に気付いたかもしれない。 魔法に失敗して癇癪を起こす訳でもなく、泣くわけでもない。 何度失敗しても、何度も何度も挑戦すればい...
  • 小ネタ-24
    あたりに爆音が響き渡る。 「また失敗かよ」 「何度やっても無駄だ!」 「ちょっとぉ、いつまで待たせるのよ」 周りの生徒から次々に野次が飛ぶ 「…ごめんなさい。次こそ成功するから!もうちょっと待ってて」 野次を飛ばされている桃色の髪の少女は、皆に謝ってから再度サモン・サーヴァントに掛かった。 ドグオォ~ン! 当然の如く失敗。 「もういい加減にしろよ!」 「そうそう、諦めたら?」 「うん、絶対無理だろうしなwww」 「このままじゃ夕食に間に合わないんじゃない?」 皆からの野次が一段と大きくなる。 それに対して渦中の少女は、 「ごめんなさい。でも!次こそは成功するから!お願い!もうちょっと挑戦させて!!」 と謝りつつ、サモン・サーヴァントを続けようとした。 そこへ、一際福与かな体形の少年が、追い討ちをかける様に野次を飛ばした。 ...
  • 『キュルケ怒りの鉄拳 その1』
    『キュルケ怒りの鉄拳 その1』 数時間後、部屋に戻るとルイズは床についていた。 ベッドの上には、おそらく「サモン・サーヴァント」にまつわる本だろう、 数冊、数十冊の書物が雑然と積み重ねられ、 その間に挟まるようにして仰向けに倒れていた。 途中で力尽きてしまったか。ランプはつけっ放し、服さえ着替えていない。 ルイズはルイズで大変そうだったが、 ドラゴンズ・ドリームにもやらねばならないことがある。 ひそひそと囁かれる陰口、品の無い馬鹿話、シュールなジョーク、 教師のぼやき、とりとめの無いおしゃべり、思わず出た独り言。 これら各所で盗み聞きしたものに各人の吉凶とパーソナリティーを加え、情報収集は概ね完了した。 あとは集めた情報から取捨選択を繰り返し、必要なもののみを取りまとめ、現況を知ろうとはかる。 ここはハルケギニア大陸のトリ...
  • ハルケギニアのドイツ軍人-1
    麗らかなとある春の午後、トリステイン魔法学院の第一演習場は賑わっていた。 模擬戦や広域効果魔法の練習にも使われる広大なグラウンドのあちこちで、 二年生に進級した学院の生徒たちが詠唱による術式の構築を行っている。 春の使い魔召喚の儀。生徒たちの今後を大きく占う、初春恒例の神聖なる儀式である。 「ふむ、どうやら今年もなかなかの豊作のようですね」 儀式監督の責を負っているこの学院の教師、ミスタ・コルベールは、 生徒の魔法詠唱――『サモン・サーヴァント』に応じ姿を現し始めた幻獣たちを見て呟いた。 彼の役目である儀式監督とは、生徒による召還の補佐と安全確認、 ならびに召還の手際の良し悪しを学業成績に反映させること。 とはいえそれはあくまでも名目上のもので、彼が今ここにいる理由のほとんどは好奇心だ。 召還の場に立会い、生徒たちがどんな使い魔と契約を結んだのかをいち早く知...
  • 仮面のルイズ-1
    この、トリスティンの魔法学院には、ゼロと呼ばれるメイジが居た。 魔法成功率ゼロ、それが彼女のあだ名の理由だった。 メイジは、ある時期になると使い魔を召喚し、一人前のメイジとしての第一歩を踏み出す。 言い換えれば、使い魔の居ないメイジは、見習いのメイジなのだ。 ゼロとあだ名される女性、ルイズは、使い魔を召喚するサモン・サーヴァントの儀式に失敗し、同級生からの失笑を買い、失意のまま寮の自室にこもっていた。 いや、正確には失敗したわけではない。 失敗したと申告してしまったのだ。 ルイズはベッドの中で、奇妙な石の仮面を撫でた。 サモン・サーヴァント時、爆風と共に現れた仮面。 ルイズは爆発の土煙が晴れないうちにそれを拾い、懐にしまい込んだ。 幸い誰にも見られなかったようで」、コルベール先生が儀式を続けるように促す。 しかし、今度は爆発すら起こら...
  • マジシャンズ・ゼロ-2
    失敗した魔法による爆発でできた、煙が晴れるとそこには男が倒れていた。 倒れている浅黒い肌の男は、奇妙な服から平民と解る。 それを確認したのかあちこちから嘲笑が出始める。 「あれは……人間か?」 「それにあの格好、平民だぞ」 「ああ、平民だ」 「プッ………クスクス」 「アハハハハハハ」 周囲からの自分を笑う声が聞こえる。 ハルケギニアにあるトリステイン王国のトリステイン魔法学院二年 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは屈辱に震えながら爆発と共に現れた男に言った。 「あんた誰?」 しかし、目を瞑って倒れている男は意識が無いらしく答えない。 倒れてる男にまで、馬鹿にされた気したルイズはさらに機嫌を悪くする。 周りを睨み付け黙らせ、男を見ながら考える。 (何で!?私はサモン・サーヴァントをしたのよ?なんで平民が出てくるのよ!  しかもこんなブ男...
  • グイード・ミスタ登場 その①
    ディアボロとチーム・ブチャラティとの抗争から1年。 パッショーネはジョルノをボスとしてその勢力をひろげる一方 麻薬部門の縮小と麻薬のルートの厳しい管理を行い、 イタリア各地から麻薬は確実に減ってきていた。 幹部となったグイード・ミスタはその日レストランで一人で昼食を取っていた・・・ 「ワギャアアアアーッ クレーッ」 「アギャギャギャギャーッ クレェーッ」 「うがぎゃぎゃぎゃぎゃ」  「うぎゃあーうぎゃあー」 「ぎゃああー」 「ああああきゃあ~」 「仲良く食えッ!」 いや違う。『7人』で昼食をとっていた。 本来幹部はこんなに目立つところでノンキに昼飯を食ったりしない。 襲われる危険などがあるからだ。しかし ミスタは「まあ~なんとかなるだろ」と言ってよくその辺のレストランで食べたりするのだ。 「しかし・・・ジョルノがボスになってからは目立った...
  • S.H.I.Tな使い魔-02
    前ページ次ページS.H.I.Tな使い魔 「あんた誰?」 康一が目を覚ますと、不機嫌そうな顔で覗き込んでいる女の子と目があった。 白人である。多分13~14歳といったところだろうか。それはもう映画で見るようなとびっきりの美少女といっていい。服装は白いブラウスに黒のプリーツスカート。ここまではいいのだが、その上から黒いマントを羽織っている。 康一はなんとなく、以前見た映画で出てきた、吸血鬼のことを思い出した。彼女のマントには襟がないので白くて細い首が見える。よし、どうやら吸血鬼ではないようだ。 半分寝ぼけた頭でここまで考えて、はっと康一は跳ね起きた。 「ここは・・・どこ!?」 「質問に質問で返すなんて平民の癖に生意気ね・・・もう一度聞くわ。あんたは誰なの?」 眉根を寄せて更に身を乗り出す女の子の迫力に、康一はなんとなく気おされてしまった。 「ぼ、僕...
  • ゼロのパーティ-2
    トリステイン魔法学院。 メイジ達に、魔法や教養を教え貴族として育成するこの学院は、非常に騒がしい状態にあった。 というのも、新二年生達による使い魔召還の儀式が行われているためだ。 所属する学生達は、この使い魔召還の儀式で呼び出されたものによって、属性の固定とそれに伴う専門科目の専攻が行われるため、その結果に一喜一憂する。 この学院に所属する、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、これこそ名誉挽回のチャンスと、非常にはやり立っていた。 ゼロのルイズ。それが彼女に与えられた二つ名である。これは彼女の魔法成功率が0であるということを表す、極めて不名誉な二つ名であった。 もし、これで凄い使い魔を呼び出せば、今まで自分をゼロと呼んだ奴らを見返せるッ! そう思い、彼女は今、この使い魔召還の儀式に向かっていた。 しかし他の生徒の召還が進むにつ...
  • 使い魔は引き籠り-4
    時を同じくして場面は変わる。 「またミスヴァリエールのようですよ、オールドオスマン。ミス・シェヴルーズの『土』の授業中、錬金を失敗して爆発を起こしたようです。」 イルーゾォが即座に尻尾を巻いて逃げ出した爆発について、取り乱す事もなく冷静に報告する女性。 ミス・ロングビル、と名乗っている。 ルイズの級友(もっとも、お互いに意地を張って友人だと認めようとはしないが)の、褐色肌の少女キュルケ程ではないが 引き締まった身体は『出る所が出ていて』、知的な印象を与えるシンプルな眼鏡と相俟って随分に魅力的な女性だ。 彼女はこの学校で働く事になってから、まだ日が浅い。 それでも十分に慣れる程、『ゼロのルイズ』の『爆発』に関する噂は溢れていて、彼女の耳にも入ってきていた。 いや、それどころではない。 生徒同士噂をする場面にルイズが居合わせ、『サイレント』の魔法...
  • 使い魔は天国への扉を静かに開く-1
    ズドン、と何度目かわからない爆発音に、砂埃が巻き起こる。 日は既に落ち、二つの月は穏やかな光で草原を照らしている。 「もうそろそろ休んだらどうかね? ミス・ヴァリエール。使い魔召喚は明日にでもやり直したらいい」 「まだですっ、まだやれます! お願いしますミスタ・コルベール、納得がいくまでやらせてください!」 そう言って、月に照らされた人影はその手に持った杖を振り下ろした。 そして再度。何もない空間が爆発、轟音と爆煙を巻き上げる。 「また失敗……」 咳き込む少女、目尻に涙を浮かべながら、また杖を振り上げて呪文を唱える。 そして振り下ろす。 すると今度は爆発しなかった。 数え切れないほど呪文を唱え、数え切れないほど杖を振り上げ、杖を振り下ろし。 ただ一つだけ、使い魔を呼び出すことだけを考えて、一心不乱に。 そしていま、やっと『失敗』しなかったのだ...
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