雪の女王と霜の魔人


雪の女王と霜の魔人

アレンデール王国の若き女王「エルサ」は、自分の力の恐ろしさをよく理解していた。
幼い頃に妹「アナ」を危険な目に遭わせてしまったことから、
エルサは自分が持つ雪の力を潜め、隠し、城を閉じて過ごしていた。

だが、エルサが女王に就任する戴冠式当日、些細な出来事からこの雪の魔力の強大さが王国中に知れ渡ってしまう。
王国にいられなくなったエルサは王国中を冬に変え、雪山に自らの氷の城を築き、その城に再び閉じこもった。
一人孤独に氷の城で過ごすエルサの下に現れたのは、エルサと同じ強力な魔力を持つ魔人の少年「ジャック・フロスト

氷を操る超能力者「エルサ」と霜の魔人「ジャック・フロスト」はどちらも孤独であった。
エルサは魔力があまりにも強大過ぎる為に孤独に、
ジャックは知性を持ちながらも強大過ぎる力を持ったことで仲間達から孤立していた。
二人は出会ってすぐにお互いが仲間であると認め、友人としての契りを交わした。

エルサがアレンデール王国に戻った後も、ジャックはエルサが作り出した氷の城に住まい続け、
またエルサとジャックはエルサが老衰死するまで友人であり続けたという。
エルサは生涯独身であり、アレンデール王国は妹のアナの子が引き継いでいる。
その背景にはジャックの存在があったのではないかという説もある。

「君は人間なのに僕に似ているんだね」
「私は雪、貴方は霜。よく似ているわ」
「僕達は似た者同士、それでいい」
「これでいいの 私達は二人で」
「僕達は二人でいれば 寂しくなんかない」
「少しも寒くないわ」

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era2 久平
最終更新:2014年07月03日 03:48
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