超大国や一部の先進国を中心に
超能力者との戦闘を想定して開発された兵器群の総称。
一般にはASAと略して呼称されているが、一部の軍事関係者には「能力殺し」「神の鎖」などとも呼ばれている。
era1以前より頻発していた超能力者によるテロに頭を抱えていた各国では、
時には事象干渉をも可能にする超能力を封じ込むための兵器開発が急がれていた。
当時の科学的な研究により、超能力者が能力の発動時にほぼ一定の脳波を発生させていることが判明し、
このデータを元に
超能力の発動を阻害する兵器の開発が進められ、
ジャッジメントデイの約30年前には現在のASAの原型が完成した。
初期には軍用車両などに搭載され、そこを起点に一定範囲内に妨害電波を生み出し、
低レベルの能力者ならば能力の発動をほぼ完全に阻害することができた。
しかし、それ以上の能力者相手では能力の減退か、あるいは全く効果が得られず、出力不足が露呈してしまう。
以降、実戦データの収集と共に徐々に性能を向上させ、
その過程で、個人携帯を想定したサイズへの小型化が為されるなど
era1の数年前には、十分に実戦での運用が可能なレベルとなり、開発国を中心に世界へと波及していった。
更にera1の最盛期になると、とある次元世界で超能力による事象干渉を抑制する効力をもつ金属
《Anti Skill Metal》が発見され、 大国は逸早くこれを持ち帰り戦闘スーツを開発、
個人による近接戦闘すら可能となり、戦術の幅は一層広がった。
これにより、それまで超能力者を超能力者たらしめていた『人類には無い圧倒的な力』という脅威は
人類の手に入れた新たな『力』によって、急激に抑え込まれてゆく。
それからジャッジメントデイの後、人類への復讐を誓った超能力者たちは
文明の滅んだ世界で最も脅威となるASAの破壊を計画する。
文明という鎧を、科学という剣を失った人類には彼らを抑え込む力は既になく、
虎の子であるASAを次々と喪失、
超能力者の勢力が台頭した旧ユーラシア大陸西部においては特に徹底的な破壊と接収の末、
I Regularsの名の下に遂にはその技術すら失われてしまう。
自分たちをただの人に引きずり下ろす足枷は既に解き放たれた。
今度こそ、彼らは自分たちの王国を築く。
何万という人の死を礎にして。
最終更新:2015年02月28日 23:01