「神はシステムです。 私は、人の業を消し去るため、業を取り込んだもの」
爆発的な魔力が、彼女を取り囲んでゆく。それはどす黒く変色し、彼女にまとわりつき、やがて――
…ADVENT BEAST Ⅳ
人類悪顕現
「私は『彼ら』とは違います。ですからこうして、空いた枠を利用させていただきました」
キャラシート【としあきの聖杯戦争TRPG】
【クラス】ビーストⅣ
【真名】リリス
【容姿】薄紫色の髪の少女。
【その他】中立・悪 獣属性 女性
【英雄点】--点(ステ--点・スキル--点):令呪0画消費
【HP】100/40(+60)
【筋力】A :8
【耐久】B+:8
【敏捷】A :8
【魔力】EX:8
【幸運】D :8
【スキルEX】単独顕現 C++
00点:作成時、最大HPを60増やす。自身の保有するスキルは、全てクラススキルとして扱う。
全てのステータスをEX:8として扱い、EXによる振り直しを行えなくなる。
【スキルEX】ネガ・アイオーン A→D
00点:防御判定時、最終的に受けるダメージを0にする。
→防御判定時、最終的に受けるダメージを半減する。HPが0になった時、一度だけHPを50回復して復活する。(固定イベント後)
【スキル1】魔術 EX
00点:魔術攻撃時、補正値5を得る。相手の対魔力による補正値を無効化する。
また交戦フェイズに一回、相手のクラススキルによる補正値を無効化する。
【スキル2】騎乗 A+
00点:異性に対する攻撃判定と防御判定時、補正値5を得る。
【スキル3】常闇の花嫁 A
00点:任意のタイミングで乗騎「リリム」を召喚する。この効果は自身の行動時、回数と手番を消費せずに宣言できる。
【宝具】『其は最果ての箱庭、全てを包む楽園なり』(エデン・パンタシア) 1 / 1
【ランク・種別】固有結界・対界宝具 EX
【効果】交戦フェイズ開始時に使用し、現在地に陣地を作成する。交戦フェイズ中、この陣地は破壊されない。
陣地内では先手判定と魔術攻撃時、補正値5を得てダイスの面数を1増やす。また、セッション中一度だけ、敵前衛全てに対し攻撃できる。
【詳細】
主なる神――即ち星により造られた原初の女性。
最果ての海、紅の虚数より出でし夜の魔女は、あらゆる格差を根絶した楽園の創造を開始する。
その名はビーストⅣ。『比較』の業を以て、それを漂白せんとする獣。
【クラス】乗騎
【真名】リリム
【容姿】禍々しい雰囲気を纏う、異形の怪物の大群。
【その他】中立・悪 地属性 女性 魔性
【英雄点】25点(ステ25点・スキル--点):令呪0画消費
【HP】25/25
【筋力】A:5
【耐久】A:5
【敏捷】A:5
【魔力】A:5
【幸運】A:5
【スキル1】真魔の仔 A
00点:援護時のみ使用できる。援護時、更に補正値3を与える。
【詳細】
スキル「常闇の花嫁」にて召喚される。
全ての魔性の母であるリリスによって産み出される、魔の因子を色濃く受け継ぐ異形の仔。
泥
【元ネタ】民間伝承、旧約聖書
【CLASS】ビーストⅣ
【真名】リリス
【性別】女性
【身長・体重】164cm・51kg
【属性】中立・悪
【パラメーター】
┌──┬────────┬──┬────────┐
│筋力│ ■■■■■:A │耐久│ ■■■■□:B │
├──┼────────┼──┼────────┤
│敏捷│ ■■■■■:A │魔力│ ■■■■■:EX │
├──┼────────┼──┼────────┤
│幸運│ ■■□□□:D │宝具│ ■■■■■:EX │
└──┴────────┴──┴────────┘
【クラス別スキル】
〇対魔力:EX
魔術に対する抵抗力。種別を問わず、『魔術』に属する神秘でビーストⅣを傷つけることは不可能。
ただし相手が神性を保有している場合、スキルのランクがB相当まで低下する。
〇騎乗:A+
乗り物を乗りこなす能力。「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
大抵の乗り物なら人並み以上に扱えるほか、対象が雄であれば竜種を含むあらゆる生物・乗り物を乗りこなすことができる。
〇単独顕現:C++
ビーストのクラススキル。単独行動のウルトラ上位版。
また、存在が確定しているため、即死系や時間操作系の攻撃に対して耐性を持つ。
【固有スキル】
〇ネガ・アイオーン:A
ビーストクラスが共通して持つ固有スキル。
第四の獣がもつこのスキルは、あらゆる「特殊性」を剥ぎ取りそれらを無へと帰す。
これにより、スキルや宝具はおろか英霊自身の性質・特性の一切を無視してしまう非常に危険な能力。
〇常闇の花嫁:A
原初の真魔、あらゆる魔性の母体としての能力。通常はAランクの魔力放出と同効果として扱える。
加えて、自身の使い魔として「仔」を召喚することができ、召喚した「仔」はEランク相当の単独行動スキルと、魔性としての高い能力を有する。
数に制限はなく、ビーストⅣの魔力が続く限り召喚可能だが、召喚から一定時間経った個体は自動的に「死亡」する。
〇統一言語:B
神代において全てのモノが共通して話していた、カタチのない言語。「ゴドーワード」とも。
バベルの塔の崩壊に拠り、世界から統一言語は失われた。
一切の抵抗を無視して世界を変貌させる彼女の言葉は、文字通り世界に語りかける鍵となる。
〇魔術:EX
魔力を用いて人為的に神秘・奇跡を再現する術の総称。
夜の魔女と称される彼女の魔術は、原初の神秘であるが故にあらゆる面において桁違いのものである。
【宝具】
『其は最果ての箱庭、全てを包む楽園なり(エデン・パンタシア)』
ランク:EX 種別:固有結界・対界宝具
レンジ:?? 最大捕捉:惑星一つ
――それは、人類が到達しえない原初の理想。仮定式・第六魔法。
ビーストⅣの心象を基に想像された世界、全ての幸福と比較無き平和を目指した完全なる楽園。
草は生い茂り、風は優しく頬を撫で、陽の光は燦々と大地を照らす。
空間に満ちたエーテルは正しく原初の風景。即ち、この心象は世界を書き換え、神代以前への回帰を引き起こす。
彼女の理想に全ての格差、『比較』の業は不要である。故にこの宝具による空間はあらゆる「特殊性」を剥ぎ取り、それらを無へと帰す。
空間内にいる存在の性質・特性の一切を無効化し、スキルや宝具によるあらゆる効果を打ち消す。
虚数の海による膨大な魔力と神秘を得たその心象の規模は、正しく地球全てを覆うに足る。
【解説】
リリスという存在は星によるものであるが、芽生え始めていた知性ゆえ、同じように泥から造られたアダムとの格差に疑問を抱く。
この時、完全なる知性体としての働きを彼女に期待した星は、その「知性の消去」を試みた。
しかし、彼女はそれを拒み楽園から逃走。旅路の果てに悪魔の手を取り、星の端末としての使命を喪失した。
魔性に落ちた彼女は自身を連れ帰ろうとする三柱の天使に呪詛を返し、それを見咎めた主は彼女に仔殺しの誓約を課した。
――あらゆる絶望を瞳に湛えたリリスは、自ら虚数の海に沈んでいった。
自身だけであれば良かった。自分だけが虐げられるならばまだ良かった。
星に造られた生命が完全でなくとも、星に根付いた人の子がそれを教訓として生きていくのであれば構わないと願っていた。
しかし、人類史の発展と共に現実となったのは、人々の醜い欲と明確な格差。
産まれながらにして決定し、覆すことのできない理不尽が支配する世界。
リリスはもう、そのような悪夢を見たくはなかった。
虚数を漂い、全てを視ていた原初の祖は「争いも格差も必要がない、完全なる世界の基盤」を造ることを画策する。
とある地上での事件を契機に虚数を脱し、剰え虚数の「概念の無効化」を利用することで世界の基盤を脆弱化させる。
その上に「紅海」から引き出した莫大な魔力を用い、自身の心象、完全なる『楽園』による漂白を開始する。
彼女はこれを「第六魔法」と仮定し、新たなる秩序を齎す――大偉業の名を、「漂白大海/創像楽園(エデン・パンタシア)」。
以上の本質を以て、彼女のクラスは決定された。
真魔など偽りの名。其は楽園を知る原初の祖が成り果てた、人類を最も理想的に救う大災害。
その名をビーストⅣ。七つの人類悪の一側面、『比較』の理を以てそれを消し去る、最も優しき獣である。
本来、ビーストⅣとなる存在は存在する。
彼は並行世界にて、ある旅路の果てに優しき人間たちに打倒され、未覚醒のままその獣性を失った。
彼女はその開いた座に入り込むことで、獣の権能を得ている。
彼女の大偉業は、全世界の99%を漂白することで達成されかける。
しかし、自らの身を犠牲にしてでも贖罪を為す、即ちリリスを救うことを諦めなかった天使セノイが単独で虚数の海に潜行。
そして、セノイの助けを得たある五人の魔術師とそのサーヴァントにより、あと一歩のところで打倒された。
人間の善性、未来を決め、不可能を可能にする力を見せつけられた彼女は、虚数の力を自身の楽園を相殺するために用い、晴れてこの騒動は解決された。
――最後に、人類を見守ることを諭されたリリスは、最古にして最新の英霊になることを決意した。
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