四十代前半くらいの年頃の男。フルネームはジュリアーノ・ミケランジェリ。
癖のある長髪を後ろで縛っており、顎や口許に薄い髭を生やしている。
顔立ちは整っておりワイルドなイケメンといった風情。
フェルネット・ファミリーの構成図には記載されない、
ルカ・フェルネット直属親衛隊の隊長であり、
普段はフェルネット邸の内外の警備、ルカや
エステル、
ピエトロ外出時の護衛などを請け負っている。
元々はPMC(Private military company、民間軍事会社)G4Sに所属しており様々な紛争地帯を転戦していたが、契約任期を終えて除隊。
かつてはシリア内戦に参加していたことが
カルロの調べで分かっている。
部下たちと共に故郷である街に戻った際、酒場『カンツォーネ・デ・シレーナ』(セイレーンの歌声の意)で歌姫をしていた
ダフネを気に入り、酒場の常連となる。
ダフネのため自主的に酒場のバウンサー(用心棒)のようなことをしていたが、ダフネが街を仕切るマフィア『
シラーニ・ファミリー』のボス、イポリト・シラーニに見初められ、
結婚してシラーニ夫人になると、それに伴って
シラーニ・ファミリーに組み込まれた。
周囲を
カジンスキー・ファミリーや
フェルネット・ファミリーといった強国に囲まれつつも、
シラーニ・ファミリーが独立を保っていられたのは、
ジュリアーノら元傭兵部隊の功績が大きい。
イポリト・シラーニの急逝によって
シラーニ・ファミリーは
コミッションから解体の指示を受け、ファミリー構成員の殆どは街を去って行ったが、
元々ダフネに忠誠を誓っていたジュリアーノらは街を去りがたく、再三の退去命令も無視してカンツォーネ・デ・シレーナで酒浸りの生活を送っていた。
カジンスキー・ファミリーをフェルネットの後ろ盾なしで打倒しようと目論むピエトロに協力を請われるものの、一度はそれを断ったが、
ピエトロに協力することを決意したダフネの歌声を聴くと態度を改め、ダフネの安寧のためピエトロと手を組むことを決意。
その後はピエトロの指示でルート42の封鎖や銃撃戦のサポートなど精力的に活動し、見事セルゲイ・カジンスキーの殺害に成功する。
そのままダフネを護って旧シラーニ領に滞在するかと思われたが、ダフネが
フェルネット・ファミリーに領地をすべて譲ると宣言し、
街を去ったため再度居場所を失ってしまう。
それを勿怪の幸いと、かねてよりフェルネット邸を警護する人員を欲していたピエトロによって改めてスカウトされ、
部下ともどもフェルネット親衛隊としてピエトロの私兵になった。
気さくな人物でノリが軽く、抜けたところもあるが戦闘に関しては図抜けて優秀な人物で、
フェルネット・ファミリー防衛の要。
ピエトロもジュリアーノに対しては全幅の信頼を置いており、秘密であった妹の野望を密かに打ち明けるほど。
現在はピエトロの副官的な役割を務めている。
最終更新:2023年10月01日 22:45