もうひとりの幹部、荒事のできないブッフォンに代わり、ルカ不在時の実行部隊を率いていたものと思われる。
フェルネット王国樹立の立役者のひとりであり、ファミリーの中では最もマフィオーソらしい人物。
しかし酷薄で非人情という訳でもなく、どころか面倒見はいい方で弟分の
カルロや
ピエトロら年少組のことも気にかけていた。
イザベラに淡い恋心を抱かれており、幾度か告白もされたが、かつて故郷で喪った恋人のことがまだ忘れられないという理由で断っている。
愛用のライターには死別した恋人の名が刻印されているらしい。
王国の拡大と治安維持になくてはならない人物であったが、
フェルネット・ファミリー出奔にあたって他組織への手土産を欲していた
ウェイロン・リーの陰謀により、
警備の手薄なところを襲撃され、あえなく殺害されてしまった。
右腕を殺害されたルカは大規模な復讐戦争を展開。街に潜伏していた敵対勢力を根絶やしにした。
マシュー喪失は
フェルネット・ファミリーにとって大きな損失ではあったが、ピエトロにとってはそれがルカの片腕として本格的な行動を開始する契機となった。
英国出身で、端々に僅かな訛りが残る。
母国にいた頃から裏社会に生きていたが、恋人を喪った事が切っ掛けで国を出奔。行き着いた先で草創期の
フェルネット・ファミリーと関わりを持つことになったものと思われる。
生前に昔の事を滅多に語らなかったため恋人の墓の場所などの情報を誰も知らず、
また本人にその意思も無かったようで、
遺体は故郷に帰ることなく
フェルネット・ファミリーの管理する墓地に埋葬されている。
『Charlotte』と刻印されたライターは、一度だけ"彼女"の話を聞いた事があるという
カルロの手で彼の棺の中に入れられた。
最終更新:2022年06月14日 21:19