※注意・BGM、SE、背景はすべて「仮」です。
それっぽいもの想定しただけで、曲名、SE名、背景名は私の完全な想像です。


  • #シーン『開会式』
  • 登場キャラ『全員、(田中学園長)』
  • BGM『緊迫感のある曲』
  • 背景『黒一色→グラウンド→見上げた空』

(背景→黒一色。BGM→緊迫感のある曲)

時は七月一四日土曜日、午前十時一五分。
○○市郊外。私立ヴァナ・ディール学園。
 人々は彼の学園の祭りをこう呼んだ。
『血湧き肉踊る体育祭』
 と。

(暗転。背景→グラウンド)
――一年応援席。

久々津「マ、マトンくん……うち、緊張しすぎて今にも蒸発してしまいそうや……」
マトンくん「だっらしないで舞はん! うちの無限ケアルがあるやないか!」
青島「そのバグは想定外。修正すべきです」
霞「へへ。あたしの不意だまダンスがうなるよぉ……」
弓削「だ、だめです! 勝手にひとをだまし討ちするのは校則違反ですよ!」
コルセール「Ohh Msリカ。ソレは違いマース。ルールというのは破るためにアルよ。なんでもヤったモン勝ちデース……ククク」

(暗転。背景→黒一色)

 一年に一度行われるその祭りの最後を締めくくる爆発的な最強イベント。

(暗転。背景→グラウンド)

 ――三年応援席。

しのぶ「みんなー、熱くなりすぎちゃだめよー? 死人が出るからねー」
黒井「あら。そうは言いますが、甲賀さんこそ怪しげな触媒が体操着からはみ出ていますわよ? ふふふ」
音羽「み、みなさん落ち着いてください! 大丈夫ですから、私精一杯がんばりますから!」
村崎「音羽。まずはあなたから落ち着いた方がいい」
武僧「しょーぶやー!」

(背景→黒一色)

 誰もが、それをわかっていた。
もはや「あの競技」は体育祭とは別のフィールドにもうけられた一般規格外の「戦争」なのだということを。

(暗転。背景→グラウンド)

 ――二年応援席。

遊佐「ついに来たな」
中島「ああ……いよいよだ」
早乙女「父上、どうか先立つ不幸をお許し下さい……」
毛森「不二子ちゃんどっかいっちゃうのー? ふ~じこちゃ~んま~ってくれ~」
晶子「操ちゃん、別にそういうわけじゃないよ……」
聖「ましろ。安心しろ。お前は必ずこの私が護ると誓う。この宝剣、セイブザクイーンにかけて」
ましろ「う、うん。ありがとう聖ちゃん」
杏「……ふん。結局口だけで誰も護れないのよ」
井草「準備はいい? 各員役割の再確認を行うこと。自信がない人は、ボクについて来るんだよ!」
茜「……」(なぜかニヤリと笑っている……)

(暗転。背景→見上げた青空)
ポシュン。

嵐の前の静けさを破る間の抜けた音。
それは一発の打ち上げ花火。
あの花火玉がはじけた時、俺たちは学生という守られるべき立場を剥奪され、血で血を争う一匹の野獣となることを強制される。

 打ち上げられた花火玉から出る煙は、空に向かって一直線に伸びていった。
きっと、あの煙は境界線なんだ。
そう。世界には様々な線がある。
俺の中の「体育祭」は、あの煙の境界線の向こうに消えた。
ラジオ体操も、玉入れも、借り物競争も、応援合戦もクラス対抗百メートルリレーさえも!
すべてあの境界線の向こうで終わった!

さぁ、時は満ちた。
冒険者たちよ、運命に抗え!

 ――――ドオオオォォォン!

(SE→ピカーンッ!orどかーんッ!系)

田中学園長「バリスタの開幕だあぁぁぁ――!」

(暗転。BGM→なし)

(背景→グラウンド。BGM→高揚感のある曲)

灼熱の光がグラウンドを支配していた。
 暑い。くっそ、七月だってのにまるで真夏だ。
田中学園長「選手たちは敬礼を!!」
 それぞれ、学年色に合わせた敬礼をする生徒たち。
井草「さぁ、みんな。絶対勝つよッ!」
武僧「いっくでー! 身の程知らずの若造どもに上級生をなめたらあかんってこと、思い知らせてやるんや!!」
霞「ふふん。なめられたもんだねー。身の程知らずは先輩たちだってこと、あたしたち一年生が身をもって教えてあげるよ!」
 今年のバリスタは通常のバリスタとは異なるらしい。
何でも特別ルールが採用され、一年から三年まで同時に試合をするとのこと。
 三チームが同時にぶつかり合う、一試合限りの真剣勝負だ。
生徒たち『オオオォォ――!!』
 キャプテンの怒号に、生徒たちが各々の武器を振り上げて応えた。

(暗転。SE→トイレを流す音)

(あー……緊張してきた……)
 さっきの開会式といい、みんな気合の入りようが違うよなぁ……
 うう、俺みたいなか弱い一般人には場違いなんじゃないか?
最終更新:2007年04月20日 13:45