エルヴィ

誰も見ていなくたって、森はいつだって私たちを見てるんだよ?

──────ドリアードの少女エルヴィ


____容姿____

赤色を基調とした、クリーム色の大きな水玉模様の施された大きなキノコ傘を頭に被ったドリアードの少女。
頭のキノコは直径1mほどの円状で、肉厚。
髪は緑色のショートヘアで、瞳の色は茶色。身長は140㎝程とやや小柄
茶色のニッカポッカと白い半袖シャツを着ていて、両手には大きな鉤爪のついた鉄製のグローブが嵌められている。

地中に潜って頭のキノコだけを地面に出し、キノコの擬態をするためかキノコ傘だけでなく服や顔にも所々に土がこびりついている。



____性格____

一人称は「私」、二人称は「あなた」、黒と赤の大陸の住人は「連中」と呼ぶ事が多い。
基本的には明るく温厚だが、思ったことは割とずばずば口に出すタイプ。
森の事が大好きで、森に住む民の事を信頼している。更には森の民たる自分自身の事も誇りに思っているようだ。
戦闘能力に対しては自信が無いらしく、戦うよりは逃げるかやり過ごすような、悪く言えば臆病な性格。
だがそのことはエルヴィ自身気にしていないらしく、曰く「樹が大地でしか根付けないように、人には出来る事と出来ないことがちゃあんとある」
また上記の通り、時折例え話を交えて会話を進めるために話が長くなりがち。因みに「樹が大地で云々」の台詞は一言で表すならば「適材適所」といったところだろうか。
その例え話の中には基本的に「森」や「森に生きる獣」などといった、森に関する単語を使うところは森の民だからこそなのだろう。

しかし森の民を危機に貶めたり争いに巻き込むような黒の大陸や赤の大陸の種族達には良い感情を抱いていない。
それでも敵意や殺意がなければ、基本的にはなるべく穏やかな会話をするよう心がけるものの、一度森を傷つけるような発言を相手がすれば即座に怒りの表情を露わにする。
その根底には、「早く戦争が終わってほしい」という思いと森に対する敬意が隠されている。

──なんてことを言っているが、割とどころか無茶苦茶に口が悪い。
それもすっごく明るい口調で「あなたバカじゃないの?」だなんてナチュラルに言ってくるものだから質が悪い。
どうも幼少期に親を失ったらしく、そのせいか躾だとか社会的な生き方なるものをほとんど学んでいなかったらしい。



____戦闘____

前述した通りエルヴィは臆病な性格ではあるが、それでも日常の中で戦わなければならない時というのは存在する。
自らの命を脅かす外敵と遭遇した時や、森の破壊行為を目前にした時がそうである。

彼女の戦いは、主に己の持つ自慢の「キノコ」を用いて進められる。
今現在確認されているのは、キノコの中央部分から「眠り粉」のようなものを出すことくらい。
その際、眠り粉が噴出された部位の色が水色に染まった事から、何らかの方法で体内にて「粉」を調合しているのだろう。
更には自分の体内で調合された粉はエルヴィ自身は耐性を持っているらしく、オークを昏睡させる粉を放出しても本人は平然としていた。
眠り粉自体は遅効性な上、少々吸い込んだくらいでは身体がだるくなる程度。しかし大量に吸い込めばじわりじわりと睡魔が忍び寄ってくるものだ。

加えて彼女の両手に装着されている鉤爪のついたグローブは装甲の薄いものにとっては脅威になり得るもの。
地中を掻き進むことの出来る鉤爪の鋭さと、腕細ながらも侮れぬエルヴィの腕力が合わされば皮膚や肉を切り裂くことは容易かもしれない。
しかし彼女は戦闘を得意とせず、接近戦も血を見る事自体も好まない。故に、鉤爪での攻撃は滅多なことがなければ行われないはずだ。



____近況____

赤と黒の大陸の住人がフォレストヴィレッジに攻め入ってきた際、双頭の大蛇と共にこれを迎撃。
本人自身の戦闘能力が低い事が影響し命の危機に陥るも、大蛇に庇われることとなる。
しかし直接的な救済方法を持たぬ大蛇は、エルヴィを森の中へ投げ飛ばすという強引な手段で彼女を戦線から離脱させた。
森には樹木が多く、危険な生物もいる。高い所から放り出されてしまえば、最悪の場合死んでしまうこともありえるが────それでも戦場にいるよりは生存確率は高いと蛇は考えたのだろう。
深い深い緑に呑まれた彼女が生きているかどうかは、定かではない────



────が、なんだかんだで生きていた。
今日も元気に緑の森で毒吐き中である。


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最終更新:2012年03月09日 17:12
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