転換時代では《概念爆弾・退化》の影響も薄れ、科学文明の一部が復活した。
現実世界で言うところの、西暦1990年から2000年程度の科学力がある。
しかし兵器の類は特に強く封印されており、火縄銃さえ満足に動作しない。
また兵器転用可能な技術として、航空機にも強い制限がかかっている。
人類は未だ、科学という点においては先端を取り戻していないのだ。
一方、復興してから長く用いられた魔術は洗練され、無数の分野が存在する。
習熟が必要なことから、効率や利便性という点では科学文明が勝るものの、存在感は大きい。
簡単な魔術は誰でも扱えるし、魔術によって動作する機械も多く存在する。
転換時代の社会基盤は、科学ではなく魔術によって支えられているのだ。
人類の生存圏は暗黒時代や魔道時代と比して大きくなったが、手付かずの危険な土地もまだまだ多い。
また、一度は安全を確保して生存圏になったものの、後に放棄された都市の廃墟も存在する。
人類の平和と繁栄は、未だ薄氷の上にある――それが転換時代だ。
最終更新:2013年04月06日 22:15