冥界に昼夜の概念はない。
 治療を照らす太陽は空に存在せず、従って、太陽が地平線を越えてから再び昇る時間の切り替わりも存在しない。
 灯りになるものは、冥界に飲み込まれ廃都になっても残り火になって僅かに点く電灯か、不可侵の領域を恨めしく睨みながら周りを徘徊する霊魂の燐光ぐらいのもの。
 闇より黒い、存在と無の地平。
 数えるものがいない、時間だけが流れる澱。
 生きる者は生きられず、死霊に成り果てるか喰われるかのみ。食物連鎖の機能しない、生命体が繁殖する条件にまったく合致しない不毛の土地だ。

「───お前にはふたつの選択肢がある

 その祈る者がいない枯野の街に、地獄の裁判官の如き宣言が放たれた。

 声は高く幼い。
 外見も見合っていて童女、小学生の齢にしか見えはしない。
 死者の記憶の住人であるのなら、皮肉心胆残さず剥ぎ取られる邪霊の骸を、五体投地同然に平伏させている。

「この場で大人しく悪霊として私に退治されるか、私の元で大人しく匿われるか」

 手には杓子でも閻魔帳でもない、綿の詰まったかわいらしいぬいぐるみ。
 しかし握られている人形のおぞましさは如何なるものか。
 死霊を見下ろす重瞳の威圧はどうしたことか。
 眼の中のふたつの瞳孔が映す髑髏は、死霊の反射などではなく現実にある現象(もの)か。
 ここにある現実は、霊を圧倒する理不尽な"力"を行使する少女という、ただひとつである。

 筋骨隆々。剛豪力々。
 錯覚の通用しない、疑いようのない現実(マッスル)。
 太陽がないせいで表面温度も真冬の寒さの冥界であろうと、シャツ一枚でまるで支障のない肉密度。
 片手で軽々と持ち上げる巨大な鉞の刃の威力は、脳天と心臓の霊核を数センチズラして真っ向に唐竹割りにされた死霊の姿が証明している。
 しかしながら、最も存在感を強調する要素は別にある。金色、である。
 鮮やかな髪の色でもなければ、腰に巻いた王者のベルトでもなく、鉞に時折走る電磁の光でもない。
 魂の色、とでも表現するしかない、根幹を成す心象の風景。

 ───その男は、黄金(ゴールデン)だった。

「私が許可した奴なら戦っても構わない。存分に横暴を振るえ。だが誰彼構わず襲いかかるような真似はやめろ。
 その影にまだ英雄としての誇りが残ってるのなら、観念してどちらかを選ぶといい」

 金の後光を背負った少女が、最後通牒に人形を前に出す。
 マスターの喪失と霊基の消耗により肉体構成が拡散し、焼き付いた怨念を行動原理とするしかなかったシャドウサーヴァントが、この時奇跡的に自我の欠片を萌芽する。
 それが英霊の誇りの発露であったのか、死霊のまま死を恐れる本能であったのかは、定かではないが。

「……分かった。今は体を休ませて」

 了承を取り付けた少女が、死霊に人形を押し当てる。
 すると水を吸う綿の如く霊体が人形の内に入り込み、獣を囲うケージの役目を果たした。
 主の意向なくば永遠に閉じられ、一度開かれれば牙を突き立てる監獄に。

「シャドウサーヴァント、ゲットだぜ」

 ガタガタとひとりでに震え出す人形を、手早く塩の入ったビニール袋で包む。
 ───寶月夜宵(ほうづきやよい)。悪霊捕獲家、死霊使い、霊能力者。
 冥界の聖杯戦争の葬者(マスター)の一日の日課は、今日も無事に完了を迎えた。


 ◆

「……それにしても、納得いかない」


 帰路にて。
 目当ての大物を首尾よく捕獲(ゲット)し意気揚々と街に戻った夜宵は、ふと愚痴を漏らす。

「納得って何がだよ、大将?」

 夜宵の隣りを歩く快男子、バーサーカーが疑問を投げかける。
 巨体に金髪で両目にサングラスの風体はいかにも物騒でいかめしい。
 その筋の組員と紹介されても疑問も持たず受け入れてしまうだろう。目が合うやいなや血相を変えて横に反れる通行人を見てばつの悪い顔をするのも、一度や二度ではない。

 「確かに私はかつて事故で生死の境を彷徨ったし、それで幽世の世界を生きたまま目で見れるようになったけど……。
 それで死人扱いされて地獄に落とされるのには、理由が不足してると思う」
「んー……、オイラ難しいのは分かんねえがよ。別に死ぬとかさ、そういうのが選ばれる理由じゃ、ねえんじゃねえの?」
「確かに明確な証拠はない。けど此処が死後の世界であるなら、招かれるマスターも何らかの形で死に関わった可能性が高い。
 九死に一生を得た、本当に一度死んだ、近しい人と死に別れた……冥界下りの神話はそうした切欠で始まるのが常」

 大の大人───190センチの男が小学生女児を連れ歩いている光景は、従姉妹を送迎する親戚筋、と好意的に見做すのも些か苦しい。
 すれ違う通行人が組み合わせの奇妙さに目を追いはするが、遠巻きに敬遠したり通報の素振りを見せる者は誰もいない。

 それというのも、「きんちゃん」の愛称で喚ばれるこの男、近所ではちょっとした有名人だ。
 派手好きで、子供達の遊びに付き合うほど面倒見がよく、力持ち。その上で規則や法定には常に則り風紀の乱れをよしとしない。
 子供は無論のこと、その親御達の保護者団体からも受けがよく、総じて好評だ。
「きんちゃんって、ヒーローみたい」。遊んだ子供は口々に漏らす。
 狂戦士のクラスに見合わぬ、気っ風のよさが隠し切れぬ雰囲気の好漢であった。
 ……霊体化を怠り寶月家の者であるよう素性を偽る手間に追われ、マスターから小言をもらうという落ちが、後につく事になる。

「その検証にも街の外まで繰り出して、霊を補充している。
 手持ちが『過渡期』だけじゃ心許ないし、ストックを溜めるのも大事だから。
 そしてここまでで……少し分かった事がある。
 まず形代について。敵の霊現象に対しては変わらず有効だけど、冥界の大気への耐性には機能してない。 
 これは攻撃じゃなくてそこの環境、自然現象に近い。運命力というのが、いわゆる寿命に近い概念であるなら……既に死んでる霊を形代にしても身代わりにはならない」
「形代……あー、霊をとっ捕まえて中に入れた人形をこさえて避雷針にするっていう、アレか。いやこの場合、飛来呪か?
 ……凄ェ事考えつくよな、大した法師だぜ大将」
「私考案。ふふん」

そして住民は知らぬ事だが。
 道を決める主は夜宵であり、背後を追う従はバーサーカーの方だ。
 体躯の違い。性別の違い。人種の違い。意力の違い。生死の違い。
 多くの差異を気に留めず、二人は対等の関係での付き合いを望み、意見を交換している。
 隷属ではなく協調。共闘であり団結。
 それが二人が聖杯戦争を行う間に定めた方針だ。


「バーサーカーは、平気?」
「オレっちは、ほら、サーヴァントだからよ。
 ものは食えるし、笑いも怒りもするが、結局は大将の持ってる幽霊とそう変わりねぇ。
 ……けど、長くいていい感じはしねえな。腹の収まりが悪い、っていうの? 
 今やってる分には何ともねぇが、ずっと戦ってくとなると……どうだろうな。
 変わる。呑まれる。そういう気配も、ないとは言えねぇ」
「そっか。やはり冥界での行動はサーヴァントにも時間制限があると見るべき。
 もし何のペナルティもないなら……街から遠く離れて一方的に狙撃が可能な奴が優勝してしまう」
「成る程。ソイツは……ゴールデンじゃねェな。
 弓も武士の武器だ。使うのが悪いなんて思わねぇが、ソイツをやっちまったら、もうソイツは武士とは呼べねぇよ」
「ともかく、今後も冥界に潜る時はなるべく短時間で済ませるようにしよう。
 どれだけいられるからの限界も、試していく必要がある。私は花の小学生。生物的な意味での寿命なら他の参加者よりずっとあるはずだけど」


 冥界と違い、冥奥領域の内側では太陽が浮き沈みしていて、時間の推移によって天気が変わる。
 中に戻った頃には時刻は夕暮れで、茜空の斜陽の日差しが両者の影を薄く伸ばしている。

 「……」
「バーサーカー?」

 そんな黄昏時であったせいだろうか。
 冗句を聞き流して黙るバーサーカーの顔が、夜宵にはいやに神妙に見えた。
 その目がどこを見ているのか、サングラス越しからは窺えない。

「なあ、大将」

 ややあって。バーサーカーは幾度か口ごもりながら、やがて意を決したように口を開いた。

「アンタはいいマスターだ。そいつは間違いねえ」
「うん」 
「母ちゃんの霊を奪ったふざけた化け物から母ちゃんを取り返して、父ちゃんと一緒の墓で眠らせてやる。
 ソイツは正しい事だ。凄えゴールデンだ」
 「うん」
「けどよ、けどだぜ。
 自分は地獄に行くとか、自分で試すとか、そこまで追い詰めなくてもさ……いいんじゃねぇか?」

 こちらを思いやる気遣いに、夜宵の足が止まる。

「……私には、やるべき事がある」

 夜宵は、何も趣味が講じて霊を収集し、オカルトに傾倒しているわけではない。目的は鑑賞ではなく別にある。
 全ては手段。幽世に蔓延る悪意、人知及ばぬ魑魅魍魎を制する力を求めて。

「ママを連れてった空亡(あいつ)を見つけて倒す。螢多朗と詠子についた呪いを解く。愛依を生贄にする神をぶっ飛ばしてふん縛る。
 みんなには協力してもらってる。必ず守ると誓ってる。私が誘って危険な目にも遭わせてるんだから、これは当然。
 それでも……私がやってるのは人道じゃなく邪道。倫理と正義にはもとらない悪理の行い。地獄に落ちるのが妥当」

 従姉妹に始まり、その家庭教師を縁とした悪霊集めは、ひとつの佳境を迎える時だった。
 神の分身に捧げられる運命の神代愛依を救うべく旅立った千年王城、京都。
 揃えた『卒業生』を配置した神殺しの陣。作戦決行も間近という段に、夜宵はこの冥界に落とされた。

完全な予想外の事態に当初こそ驚いたが、事態そのものの理解が済めば方針は早々に決められた。
 真っ先に確立すべきは元の世界の帰還。
 手段は問わない。脱出経路が見つかればそれに乗るし、優勝しかないなら走り抜ける。何が起ころうが全てにおいてこの事項は最優先。 
 ただし儀式の最中に負傷や損失があれば、折角帰還が叶っても神殺しの手が不足してしまい、これまでの努力が水の泡。
 であるならば───損失を補えるほどの報酬を以て埋め合わせを利かせる。
 冥界を一から造り、過去の英雄を召喚する、聖杯という極大のパワーソースを、盤石の神殺しに駄目押しで使う。

 「私は必ず帰らなければいけない。目的を果たす意志を譲歩する気は一切ない。
 犠牲を少なくする配慮は怠らない。けれどどうしても、これしか生還の手段がないとしたら───私は迷わず、生きた誰かをこの手にかける」

 今の夜宵に求められるのは成果だ。
 身内の為に世界を敵に回す、そんな覚悟はとうに出来ている。怨念も慟哭も全て受け止め、飲み下す。
 先輩と後輩の未来、両親の鎮魂、その両方を叶える日まで、墓前に置いた良心を手に取る時は永遠に来ない。
 死後の八熱巡りが何の脅しになる。四十九日を越えても悪霊は他者を喰って現世を蹂躙しているのに。
 誰も救ってはくれない。救っては、くれない。
 母の末路と嘆きを聞けたのは私しかいなくて──────。



「今は、オレがいるだろ」



 泥濘に沈んだ意志を、野太い腕が力強く引っ張り上げる。

「そりゃあ、戦ってのはさ。そういうもんだ。
 やりたくなかった事をやらなきゃいけなかったり、欲しいのと違う結果を出しちまう事も、あるんだろうよ。
 しんどい時だってある。辛え時だってある。
 そういうのを呑み込める強さがあっても、苦え味っていうのはいつまでも消えねえもんな」

 夜宵が喚んだ、快男子の言葉の通りの英雄にも。
 後悔があった。迷いがあった。
 幼少に結んだ縁、童心のままの関係でいたかった誰かを、秩序と正義の名の下に裁定した。
 彼女は鬼であり混沌。生きるままに殺し、好きなように喰らう生粋の魔。
 討伐するのは人の定めだ。人々の笑顔に繋がる誉れ高い行いだ。
 けれど、その為に、誉れから程遠い謀略を用いたのと───断首された女の顔が、今でも忘れられない。
 人生には、望んでいなかった疵を負う時がある。英雄はそれを、知っていた。

「オレは戦う為に喚ばれたサーヴァントだ。だからってさ、それだけがオレ達の縁じゃねえだろ?
 もっとあるんだよ、オレとアンタがここで出会ったのにはさ。
 相性とか令呪とかそんなチンケなのじゃねぇ、もっと深いところに、ズンと響くやつがさ」

己の胸を拳で叩き、狂戦士は笑う。
 狂気のひとかけらも見せない、遊び帰りの少年のように破顔して。



「だから何でも言ってくれ。何でも頼ってくれ。
 このオレ───坂田金時は、いつでもアンタの味方だからよ」



 誰にも教えてない秘密。
 坂田金時という英霊の名を聞いて、夜宵には一抹の不安があった。
 足柄山の金太郎。日本では破格の知名度で知られる童話の主人公。
 その名に恥じない剛力と快活さは、夜宵もふと童心に返り甘えたくもなる。
 それが故に、こうも思う。もしや彼は、自分の行為に賛同してくれないのではないか───と。

 人を守り鬼を討つ、絵巻物に書かれるままの正義の味方。
 そんな彼に自分はどう見えるか。悪霊を捕らえて共食いをさせ、より強い霊を生む蠱毒の術。
 手を誤れば自身も、無関係の周囲も巻き込む災厄を抱え込み、なおも増やしていく。
 邪悪───そう謗られるのには慣れている。問題なく耐えられる。
 主従関係の破綻に繋がりかねないとう危惧と…………捨てた良心があった孔が、疼く以外は。

 そんな杞憂をバーサーカーは、五里の先を惑わす霧を吹き飛ばす雷光のように、あっさりと払ってくれた。
 光り輝き、希望を照らす黄金の嵐。
 これが英雄。怨念を根幹にする悪霊と相反する、信の一念を心に抱く熱き魂。


「……もちろん、期待してる。源氏の頼光四天王、加わってくれればこれ以上ない助力」

 そう、血濡れの奇跡を目指さなくても。
 彼が来てくれれば、きっと大丈夫。
 そう思わせるだけで顔を上げられる。暗雲に道を示してくれる。
 坂田金時の英霊としての強さを、夜宵は理解した。


「じゃ、さっそく頼りたいんだけど、明日の予定だった心霊スポット……今から行かない?」
「いやもうかぁ? さっき行って帰ってきたばっかジャン?」
「おねが〜い連れてってきんちゃ〜ん(らぶらぶはぁと)」 
「うおおおお変な声出さないでくれって! ああもう分かった、分かりましたよ!
 ホラ、手出しな」

 片手でひょいと夜宵を持ち上げ、肩車にして乗せて源氏武者は歩き出す。
 暗黒遊戯に乗り込むは黄金衝撃。
 冥界より振るわれる轟雷の一振りが、神も魔も打ち破る。

「それじゃ、れっつごー」
「ストォォォ!!!」

 スポット巡りのお決まりのかけ声で出発する。
 いつもより十割増しになった音声を聞きながら。
 ───父親の肩に乗せてもらった時より、もっと高かっただろうか。
 今より小さい頃の、小さい記憶を、少し思い出した。

【CLASS】
 バーサーカー

【真名】
 坂田金時

【属性】
 秩序・善

【ステータス】
 筋力A+ 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具C

【クラス別スキル】 
狂化:E
 正常な思考力を保ってるが、ステータス上昇の恩恵を受けない。
 ダメージを負うごとに幸運度判定。
 失敗すると魔力、幸運を除くステータスが上昇する代わりに、感情を制御できず暴走する。
 狂化の際、全身が真っ赤になる。怒りゲージマックス。

【固有スキル】
怪力:A+
 筋力パラメーターをランクアップさせる。
 本来は魔獣が有するスキルだが、雷神の子である赤龍の子であり、人喰いの山姥の子である金時は本スキルをきわめて高ランクで所有している。

動物会話:C
 言葉を持たない動物との意思疎通が可能。
 動物側の頭が良くなる訳ではないので、あまり複雑なニュアンスは伝わらない。
 それでも金時の精神構造が動物に近いせいか、不思議と意気投合してしまう。

天性の肉体:C
 生まれながらに生物として完全(ゴールデン)な肉体を持つ。
 このスキルの所有者は、常に筋力がランクアップしているものとして扱われる。
 さらに、鍛えなくても筋肉ムキムキな上、どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。
 筋力にプラス補正。

神性:D
 雷神の子という出自から来る神霊適性。
 母が人食いの山姥である所為でランクは低い。
 雷神系のルーツ、伝説を保有する英霊からの攻撃に対して、稀に耐性として発動することがある。

【宝具】
『黄金喰い(ゴールデンイーター)』
 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
 たぶん真名はコレじゃない。絶対違う。だけどこの名前で発動する。ゴールデン理不尽。
 雷神の力を宿すマサカリ。金時の怪力無くしては決して扱えない重量を持つ。
 雷を込めたカートリッジの爆発で、破壊力を高める。
 カートリッジの使用量で威力が変化する。最大15。たまにジャムる。
 たぶん元々はこんな形してない。絶対違う。ゴールデン理不尽。

『黄金衝撃(ゴールデンスパーク)』
 ランク:C- 種別:対軍宝具/対人宝具 レンジ:5〜20/1〜4 最大補足:50人/1人
 マサカリから稲妻を放出。対象を薙ぎ払う。カートリッジ3回分使用。

【人物背景】
 源氏武者、雷光四天王の一人。
 幼名の金太郎の名で日本中に知られている。
 誰かの明日を護るという想いで戦う邪悪の大敵、正義の味方。
 ゴールデン。

【サーヴァントとしての願い】
 大将の力になる。この戦争でも、求められれば元の世界でも。

【マスターへの態度】
 霊を使役する技量を認め優秀なマスターとして扱うも、同時に幼子としても接する。
 彼女が心身共に損なわれず生き残れるよう奮闘し、斧を振るう所存。
 霊も恐れるバイオンレンス調伏には、ちょっと引き気味。晴明サンでもここまでやらねえよ。

【マスター】
 寶月夜宵@ダークギャザリング

【マスターとしての願い】
 愛依に憑いた神と、空亡の排除。そのためのショートカットのパワーソースに用いる。

【能力・技能】
 元々霊視の能力を持っていたが、家族を巻き込んだ事故で生死の境を彷徨ったのを切欠に、現世と幽世を同時に映す視覚に覚醒した。
 視力に依存してるため目が利かない場所、幻覚に弱い。
 事故の影響なのかIQ160の頭脳、成人男性を物理(凶器)で制圧する運動能力と超スペックにも目覚めた。

 オカルト知識に精通し、数々の儀式や呪具を考案、作成。
 特筆されるのは霊を閉じ込めた人形に自分の体の一部(髪の毛や爪)を埋め込み、霊現象の身代わりにする『形代』、
 その人形を複数配置し共食いを行わせてより強力な霊を生み出す『蠱毒』がある。
 こうして生まれた霊は卒業生と呼ばれ強力な反面、周囲はおろか夜宵自身にも牙を向ける気満々なので運用には注意。

 現在の装備はSトンネルの霊の髪、鬼子母神の指、マルバスの指輪、『過渡期の御霊』。

【人物背景】
 父を殺し母の霊を連れ去った悪霊を討つべく悪霊を蒐め収斂する小学生。
 クレイジーオカルトロリ。
 令呪の形状は『弑逆桔梗』の紋。

【方針】
 生還優先。まずは手持ちを増やし形代を作って防備を固める。卒業生クラスも一体は増やしておきたい。
 サーヴァントは勿論マスターも慈悲は持っても容赦はしない。自分と同じように死人ではないのに送られた相手には……。

【サーヴァントへの態度】
 頼れる相棒。卒業生より強い霊で、蛍太朗や詠子と同じく人格ある相手との付き合いは初めて。
 大きな肩に背負われると、遠い家族の記憶に胸が締まる思いに駆られるのを表明する事はない。

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最終更新:2024年04月14日 21:20