ルーン魔術(珀路)


概要


聖域各地に伝わる特殊文字の一種「ルーン」を利用した魔術のこと。
文字自体が神秘・魔力を秘めており、「精霊の文字」と呼ばれている。
輝石大陸においては術者の魔力により文字自体の魔力を引き出し、術に転用している。
ある程度の法則はあるものの、術者が自由に文字を組み合わせ、自由に魔術を製作できる為自由度が高い。
しかしその法則も通常の魔法とは異なり、ルーン魔術だけのローカルルールも多い。

素養も勿論必須(普通の属性魔術は使えたほうがいい)ではあるが、その実用には多くの技術や知識を求められる。
その為使いこなすには長い年月に及ぶ専門の術修行が必要となり、独学での習得は困難。

基本的に文字の力そのものを使用するので、術者の魔力・魔術技能、耐性と相反属性による威力や効力の低下がない。
術者はこうやって、ああやってという命令を構築し、文字の魔力にその命令通りに術発動してもらうのである。

魔力コスト面でも優秀だが、節が多くなればなるほどコストは高くなる。
ただし自分で一から刻印やら紋章を用意する場合はその限りではない。


単語(文字)の数のこと。
輝石大陸では最大五節の単語の組み合わせにより、ルーン魔術を自在に生み出すことが可能。
普通の属性魔術に置き換えると、一節は初級魔術、二〜三節は中級魔術、
四節は上級魔術、五節は最上級魔術とおなじくらいの効力を持つ。

配列


文字の組み合わせのこと。二〜五節のルーン魔術を使う際に必要となる。
なんでも組み合わせればいいというものではなく、ちゃんとした組み合わせを考えないといけない。
威力や効力が下がるだけではなく、発動すらしないものもある。

詠唱


一つの文字に様々な意味を内包しているルーン魔術にとって必要なもの。
この詠唱は、様々な意味を持つ文字の意味を確定する効果を担っている。

刻印


ルーン魔術の使い方その1。簡易儀式に分類される。
使いたい文字と関連性のある物質や事象、空間に文字を掘ったり書いたりして、彩色、呪文を詠唱することで術が発動する。
一般的なルーン魔術を利用した護符などはこの仕組みを利用している。
彩色には普通の染料や塗料が使われることも多いが、魔力を宿しているもののほうがいい。

ちなみに魔力による刻印も可能で、戦闘やら手っ取り早く術を使いたい時に多用される。
相手そのものに刻印を施す場合、相手の魔法防御次第で弾かれたり、文字がすぐ掻き消えてしまったりする。

紋章


ルーン魔術の使い方その2。主に使いたいルーン魔術が二節以上の場合に使う。
バインドルーンとも呼ばれ、複数のルーン文字を組み合わせた紋章を魔力により空間やら相手やら近くの物体に刻み、詠唱により術を行使する。
この際、刻むものの魔法防御が高い場合、打ち消されたり、すぐ紋章が掻き消えてしまったりする。

普通の文字を書くよりも時間がかかり、熟練のルーン使いでもぱっと書いてぱっと術行使をするような速筆は困難。
その為紋章完成前に紋章自体を破壊し、術行使を邪魔することも出来る。

ただし紋章に干渉するためには、魔力による攻撃が必要。

エリオが使うのは大体これ。

ルーン文字一覧


ルーン魔術を行使するために必要な文字各種。
いわば魔術というプログラムを構築するための各種コマンドみたいなもの。
ちなみに一つの文字につき、複数の意味があり、詠唱にて使用したい意味を固定する。
同じ文字の組み合わせでも詠唱の差異で発動しない、暴発するなどの組み合わせも存在する。


F(フェオ・フェフ)


家畜、所有、入手、富、満足、繁栄などの意味を持つ。
単体では、対象のステータスアップをしたりする効果がある。
組み合わせ次第で相手の所有している能力を奪う使い方も可能。

U(ウル・ウルズ)


野牛、強さ、力、仕切りなおし(新たな始まり)、健康などの意味を持つ。
単体では威力中の霊属性魔法攻撃となり、他の文字と組み合わせることで威力を強化する。

TH(スリサズ・ソーン)


恐怖、巨人、とげ、忍耐、試練などの意味を持つ。
単体では威力高の霊属性魔法攻撃となり、相手に直接施すことで恐怖心を増幅させて混乱させる。
その特性から攻撃魔術に組み込みやすい。

例外として「S」と組み合わせることで雷属性の魔法攻撃と化す。

A(アンスール・アス)


知識(魔法)、知恵、信号、メッセージ、槍などの意味を持つ。
単体では書き込んだ対象に精霊対話の能力を授ける。要するに精霊からご神託を受けられる。
知識=魔法という意味もあるので、施した相手の魔法の効果を引き上げる効果もある。

R(ライド・ラド)


旅、輪、移動、変形、融合などの意味を持つ。
単体では車輪を転がす攻撃魔法になったり、対象のスピードを上昇させる効果がある。

K(ケナズ・ケーン)


たいまつ、火、希望、情熱などの意味を持つ。
単体では炎属性の威力中の攻撃魔法になる。対象に施すことで、気力を奮いたたせたり、炎に蝕むこともできる。

G(ギューフ・ギーボ)


慈悲、おくりもの、自由などの意味を持つ。
単体では優秀な回復魔法と化す上に、ディスペルの魔法に化けることもある。
「F」との組み合わせで、相手に強制的になにかをくっつける(所有させる)こともできる。

W(ウンジョー・ウイン)


喜び、満足、愛、復旧などの意味を持つ。
こちらも優秀な回復魔法と化し、また使い方次第で魅了の魔法にも化ける。

H(ハガラズ・ハガル)


自然災害、雹、失敗、地震、嵐、豪雨などの意味を持つ。
単体では雹を飛ばす攻撃魔法となり、その他の文字との組み合わせで強力な攻撃魔法と化す。
「TH」同様攻撃魔法に組み込まれやすい。

N(ナウシズ・ニイド)


抑制、束縛、制限、抑圧、欠乏などの意味を持つ。
単体では軽い束縛力を持った束縛魔法と化したり、相手のステータスを縛り付けて低下させたりする。
組み合わせ次第で相手を翻弄する多彩な妨害魔法と化す。

光の意味を持つ文字との組み合わせ(光が欠乏する=暗闇)で闇属性の魔法となる。

I(イス・イサ)


氷、停滞、静止、死、犠牲などの意味を持つ。
単体では威力中の水(氷)属性の攻撃魔法となり、極寒の冷気で相手の運動能力を殺ぐ。

J/Y(ジェラ・ヤラ)


時間、大地、周期などの意味を持つ。
単体では威力中の地属性攻撃魔法となる。また、その意味から軽い時間操作(主に植物の成長を早くしたりとか)など強力な効果を持つ。

EO(エオー・エイワズ)


防御、死、イチイの木、回避、根気などの意味を持つ。
単体では相手の攻撃を刻印や紋章のある地点から退ける防御フィールドと化す。
またイチイの木、死の意味から相手に毒を与える効果もある。

P(ペオーズ・ペオルド)


秘密、隠されたもの、ギャンブル、運などの意味を持つ。
単体では対象の運気を上昇させる。他の文字との組み合わせで、ある対象を隠すみたいな使い方も出来る。

光の意味を持つ文字と組み合わせることで闇属性の魔法攻撃に。
「M」と組み合わせることでステルスの効果を持つ魔法になる。

Z(エルワズ・アルシズ)


保護、ヘラジカ、忍耐、撃退などの意味を持つ。
単体では相手の攻撃を防ぐ魔法障壁となる防御魔法。

S(ソウィロ・シゲル)


生命、衝動性、太陽、熱などの意味を持つ。
単体では光属性の威力高の魔法攻撃となる。なお、浄化効果はない。

例外として「TH」と組み合わせることで雷属性の魔法攻撃となる。
また「P」及び「N」と組み合わせることで闇属性魔法になる。

T(ティワズ・テュール)


戦士、星、戦い、勇気、孤独などの意味を持つ。
単体では様々な霊属性の攻撃魔法になる上、相手に施すことで腕力を強化することが出来る。

B(ベルカノ・ベオルク)


成長、再生、寛容などの意味を持つ。
単体で使うことで、魔植物を成長させて攻撃や防御に使う使い方が可能。
また回復魔法にも転用できる。

E/Z(ヘワズ・エオー)


活動、馬、協力、変化、改良などの意味を持つ。
既に展開している文字や事象を変化させたりと使い道がトリッキー。
逆にこの文字を否定する術式を組み込むことで、変化を封じる、元に戻すという使い方もできる。

M(マン・マンナズ)


人間、自我、自己などの意味を持つ。
単体では使いどころが難しいが、他の文字との組み合わせで優秀な精神攻撃に化けたり、精神系状態異常を回復したりする。

L(ラクズ・ラグ)


水や風などの流動する物体、浄化、満干、導きなどの意味を持つ。
単体では浄化つきの水もしくは風の魔法攻撃となる。威力はやや低め。

ING(イング・インガズ)


豊穣、エネルギー、創造、英雄や神などの超越者などの意味を持つ。
単体では対象の気力や体力を回復させる。他の文字との組み合わせで状態異常を治癒したり、味方を鼓舞したりできる。

D(ダガズ・ダグ)


日光、認識、展開、超越、夜明けなどの意味を持つ。
単体では光属性の浄化つき威力中の魔法攻撃となる。相手にそのまま施すことで、施した者の不浄を浄化する効果もある。
アンデッドの天敵。

「N」もしくは「P」と組み合わせることで闇属性・死属性の魔法になる。

O(オシラ・オダル)


祖先、家、伝統、継続などの意味を持つ。
単体での使いどころは難しいが、他の文字と組み合わせることで術の効果時間を長くすることが出来る。

『 』(ウィルド)


空白文字であり、占い・魔術的な要素が大きいとされている。
とあるルーン魔術師により、製作されたオリジナルルーンにして原典に追加された第25のルーン。

運命、虚空、宿命などの意味を持つ。
「J/Y」同様時間操作、対象の運気の操作など強力な効果を持つが、単体での行使は不可能。

その他


他の作者様の設定と異なります。
最終更新:2012年03月28日 01:16