記された物語 (著者不明)

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かつてこの世を大災厄が襲ひき。
何処より来たりとも解らざる、とてつもなき力をもちし存在が蔓延り、この世を混沌へと陥れんとす。
されどある日、幾多の獣を操りしチョウジンがうちいで、この存在をめでたく打ち破りき。
チョウジンが打ち破りしそれらはわたりには到底心得らるるのなき力をもちたりき。
ああ、かかる存在が、神や精霊、悪霊といふ非まめやかなるものの意味合いをこめて呼ぶにつきづきしからむ。
チョウジンはかく語り、そして何処かへと旅立ちにき。
その後、わたりはチョウジンが打ち倒ししそれを封じ込むるために、おのおのをひとつの札の影とし、神札と名づけ、なほそれらと対なるひとつの神札を創造しき。すなわちムーサと呼ばるる神札なり。
わたりは考へき。
世は流れ、世は無常なるが故に、いつか必ず封印は破られなむ。
さりとてその日が永遠に来ざるを希ふ。
そのため、神札を納めしこの書は深く深く、秘めやかに封印することにせし。
封印が破かれ、そして今、この項を見たる者よ。
再びその存在の封印を願はば、まずはムーサを服従させたまへ。
※これらの文章はすべて古代文字で書かれており、翻訳は素人がやったため、すべてが合っているという保障はありません。
最終更新:2012年03月28日 18:54