ザイロフォーン
「ゆるじでぐれ…お、おれだぢ…おんなじばじょに…い、いなげりゃあよがっだんだ…」
概要
木霊強硬派に参加していた木の根や蔓、葉が幾重にも絡まって出来た植物の巨人。
全体的に濁音の付いたようなくぐもった声で喋り、本体の足取りは鈍重だが解いた木の根や種子による攻撃は素早い。
元々は他種族に恐れられ易い自らの奇怪な巨体を自然の風景と同化させる事で隠遁しながら暮らす種族。
ザイロフォーンはその中の一個体であり、人間換算ではまだ20代に入る頃の青年。
一族の慣習に従って隠居していたものの、気を許した人間の少女と交流を持ち、密かに友誼を結ぶ。
しかし間を悪くして木霊の反乱による暴動が発生。
ザイロフォーンも木の精霊の一部として激しく排撃されるが、少女が自身を庇った事により「木霊を庇うなど、人に化けた木霊である」として少女は複数人に惨殺される。
激昂のままにその場の人間を全員殺害、強硬派に参戦せざるを得ない状況に追い込まれる。
自らが排撃される原因となった木霊の暴動、少女を殺した人の凶暴性にも憤りは抱えているものの、「全ては自分が少女と交流を持たなければあの子は死ななかった」と
考えており、状況に絶望しながらも胸中で少女に懺悔し続け戦う。
技・魔法
「根の手」
腕部分を構成する木の根を解き、複数の鋭く柔軟な槍として攻撃する。
「種子弾」
頭部付近に様々な種類の巨大な花弁を開花成長、急速に種子へと変化させ種子を打ち出して攻撃する。
種子のサイズも巨大なため、人間サイズの相手にとっては砲弾サイズの攻撃となる。
「鋸葉」
頭部付近から巨大な鋸葉を発生させ、武器にして敵を切り裂く。
経歴
2014年4月11日木霊長編第二話
楽園にて木霊強硬派の一体として登場、説得に来た一行を迎撃する。
当初は怒りを露にしていたが戦ううちに懺悔の苦悩を発露しながら攻撃する。
攻撃を悉く
竜聖に防がれ、「此処から逃げたければどうすればいいか分かっているはず」と投げかけ、彼から流砂の氾濫による介錯を受ける。
由来
ザイロフォーン(xylophone)。
英語で木琴を意味する言葉。
最終更新:2014年04月11日 16:21