塵塚怪王
【種族】 廃棄物(ゴミ)の付喪神(霊質的には悪魔、魔神。もはやただの魔物ではなく超越者の部類)
【性別】 男性
【属性】 死,地
【所属】 「ジャンクボックス」首魁
概要
主に廃墟群や廃村などでゴミ集めをしている小さな少年。ゴミ回収の為に危険な戦場にも顔を出す。
くすんだ銀の髪に焦点の合わない虚ろな黒眼、小さな角を生やしたまだ年端もいかない少年型
オートマトンの姿をしている。
しかし、少年らしい姿を保っているのは左半身のみで右半身は幾つものジャンク、廃棄パーツを組み合わせ、錆び付いた機関部が丸見えとなった非常に痛々しい姿をしている。
右半身の折れたパイプからは彼が溜め込んだ怨念が変化し液状化した死気となった「廃油」が常に流れ出ている。
平時は霊力で生み出した煤で汚れたボロのローブをすっぽりかぶっている。特に右側の破損がひどい。
小さな角の影響でねこみみローブをかぶっているようにみえる他、塵塚本人もちょっと猫っぽい。
ジャンク品のオートマトンと勘違いされやすいものの、その素性は人間により捨てられたゴミの怨念の集合体から生まれた付喪神「塵塚怪王」。
ある人間たちが捨てた街の、ジャンクの山に集う廃棄物たちの怨念が集ってこの非常に強い力を持った付喪神を生み出した。
孤独と捨てられたことへの恐怖から「自分と同じかわいそうな廃棄物を自身に取り込むことで救済すること」を目標に行動を開始する。
ゴミ集めに勤しんでいるように見えて塵塚自身がゴミと判断した存在を強引に回収することも多く、危険度を増している他その存在の認知も広まりつつある。
「ジャンクボックス」と名乗り、配下もとい友達と共に「廃棄物」が集まる工場やスラム街、廃墟郡に侵攻してくることもあり、はた迷惑な存在になっている。
生まれに反して積極的に人間に危害を加えぬ温厚な性格をしており、のんびりマイペース。
また年端もいかない生まれたての子供にして冷静。儚さと胡散臭さの中にどこか老成した落ち着きさえ漂わせる。
捨てられたことにより生まれた同族(つくもがみ)には同情を抱き、友好的に接する。
温厚ではあるものの、自分が集めた廃棄物が抱く憎しみを止めることはせず、寧ろ復讐を煽るような言動さえ伺える。
他にも自身の中の怨念からか人間含む知的生命体のことは嫌っているが、周囲を壊滅させながら必要なものを容赦なくひったくるだけで特に攻撃的というわけではない。
しかし独善的な傾向があり、自身が廃棄物と認識した対象に対しては積極的に取り込み、仲間に引き込もうとする他敵対者に容赦はない。
アイギスとのエンカウントから浄化使いに対し敵対心を抱いているのか、普段の温厚さからは想像もつかない果敢な攻撃を仕掛けることがある。
総じてどこか歪んでいて禍々しくて不気味。
また生まれのせいか孤独と見捨てられることに弱く、多くの仲間を欲し、愛情に飢えている。
主な技・魔法
塵塚本体の戦闘スタイルは怪力にものを言わせたパワースタイル。
他にも廃棄された機械の肉体を持つ故か機兵特有の予測射撃も可能で命中も非常に高い。
厄介な廃油の影響であまり近接戦を挑まれることはないものの、アイギスの弁によると接近戦におけるインファイトにも対応しているようだ。
難点は戦闘経験が短いこと。また、強力な能力を持つものの対策されてしまえば隙は多い。
「オイルプラント」
【属性】 闇(死)
怨念や霊魂を吸収し自身の力である「廃油」を生み出す。
死、闇属性や霊魂、怨念などを用いた攻撃を吸収・無効化することもできる。
「ジャンクガーデン」
恨みを持つ廃棄物を取り込み、自身の一部とする。
なお、廃棄物(ごみ)であればいい為「親に捨てられた捨て子」など生物も対象内となる。
唯一の回復手段。
「ルインズシュート」
廃油を纏った金属片や瓦礫を超高速で射出する攻撃技。
シュミレートの影響で命中率も非常に高い。
「マグネットドライブ」
金属製の物質を自身に引き寄せる念動力のような技。
「ジャンクブラスト」
ボロボロの機関部に廃油を回し、フル稼働。右拳のタービンを高速回転させながら相手に突っ込み右拳を見舞う。
塵塚の怪力も相まって絶大な火力を持つ。
スクラップフィストオオオオオオオオ!!!
「オイルサイクロン」
【属性】 闇(死)
廃油を高速で渦巻かせ、相手に放つ攻撃技。
飛来スピードに優れ、なおかつ飲み込んだ相手を拘束・融解する強力な技。
「デッドリーウェーブ」
【属性】 闇(死)
大量の廃油による濁流を放ち広範囲を一気に飲み込み、巻き込まれたものを汚染・拘束・融解する。
効果範囲が広く回避困難。
「ソルダートファクトリー」
自身から廃棄物を吐き出し、組み上げて眷属(魔物)を生み出す。
「スターダストスコール」
無数の廃棄物を吐き出し雨あられのように降らせる技。
こちらも広範囲な上に鋼鉄の塊やらなんやらが隕石の如く降り注ぐ。
「ブラッドアシッド」
【属性】 闇(死),水
強力な溶解作用を持つ酸を生み出す。
雨のようにしたり、奔流として相手を飲み込んだりできる。
「コールタールバーン」
【属性】 闇(死),炎
自身の廃油に渦巻く怨念をたきつけ、発火・起爆したように膨張させ爆破する強力な技。
広範囲に強烈な死+炎属性の爆発を引き起こし、なおかつ廃油の怨念を拡散させる。
他にも色々あるらしい。
主な特殊能力・技能
「魔物」
魔物に特別な効果のある技・魔法・能力の影響を受ける。
魔物特効のほか、物質系特効の対象にも入っている。
かなりしぶとい魔物であり、霊魂が完全に浄化されるか本体が木っ端微塵になるかしないとくたばらない。
「無機物」
その肉体構造は生物と大きく異なり、ゴーレムやアンデッドに近い存在。
視覚、聴覚、触覚を持ち痛覚も存在するが、嗅覚や味覚は存在しない。
痛覚が存在する以上負傷すれば痛みを伴い、修復が終わるまでそれに苛まれ続ける。
人間と同じ食事は必要としない代わりに、主食として同族(無機物)が知的生命体に抱く「怨嗟」を求める。
「マシン」
体は鉄(くろがね)で出来ている。ロボットに近い性質を持つ。
「廃油」
彼が集めたゴミたちの怨念が変異した「廃油」の形を取る瘴気、霊障。
死属性の瘴気特有の侵食・破壊(溶解)効果を持つ他、触れた相手にまとわりついて固め、動きを封じてしまう。
廃油という形をとるが、ヘドロのような性質を持つ瘴気のようなものでこれを用いた攻撃は純粋な死属性による攻撃となる。
なお、その正体は捨てられた廃棄物達の見捨てられることへの無念と塵塚本人の仲間が欲しい願望が万物を蝕む呪いと結びついて具現したもの。
拘束能力はこの見捨てられたくない、沢山の仲間が欲しいという呪いに基づくものなのであろう。
見捨てられたくなく、沢山の仲間が欲しくてでも恨みも捨てられない。複雑極まりない矛盾を孕んだ負の感情がその原動力となる。
現在の状態でも制御不能。
「死属性耐性」
死、及び闇属性を無効化する。
「聖属性弱化」
聖属性及びに浄化攻撃にとても弱い。
「回復無効」
通常の回復を受け付けない。
治療には物体を修復する術や能力を使用しなくてはならない。
「怪力」
少年の体躯に似合わぬ怪力の持ち主。
「重量」
少年の体躯に似合わぬ重量の持ち主。めっちゃ重たい。
「探知システム」
一昔前の探知システム。熱源・魔力・霊魂探知が可能。
「シュミレート」
機兵特有の予測射撃の技術。オンボロだがなかなか正確。
命中及び回避に大幅な補正が掛かる。
「通信システム」
オンボロなのでノイズ混じりだがまだまだ使える。
「修理」
機械製品及び無機物の修理の技術に長ける。
能力値
???
ちなみに
1: 名前の元ネタは『百器徒然袋』に登場する付喪神「塵塚怪王」から。唐櫃をこじ開ける鬼の姿で描かれるゴミの付喪神の王である。
2: 元ネタは某ピザ屋バイトなホラーゲームのキャラクターたちとロックマンEXEの「ジャンクマン」、遊戯王OCGより「スクラップ」及び「ジャンク」のモンスターたち。おいデュエルしろよ
最終更新:2015年04月12日 17:18