アプリル


「あにうえ…」

概要

「レゲネラツィオン計画」四番目の個体。
既に死亡した少女の肉体を使って作られた生体兵器。
一つ前のナンバーであるメルツに依存しており、身元不明で曖昧な記憶の中彼を「あにうえ」と慕う。
肉体の欠損が酷く、多くの部位が擬似生体パーツと機械で代替されており、生体部分が少ないせいでデスポート因子の適合率は低い。
そこでデスポート生来の機能ではなく、多変形魔力サーベル「デスヴィークル」の再現・使用実験の為に調整される。
魔力増幅器によってデスポートほどではないが高い魔力を持ち、発見時から埋め込まれていた青い魔石「ワダツミ」の力により高い戦闘能力を有する。
戦闘スタイルはデスヴィークルと似た機能を持つ魔力コンバーター「ダスク」及びワダツミの力によって操る水の魔力を使った剣技。

全身をアーマーで覆っていない点はメルツと同様であるが、身体の殆どを機械と擬似生体パーツで代替してある通り、外見は機械的。
二の腕や太股などは透き通ったガラスの中に液体とメカフレームの詰まったものとなっており、片目も赤光を発するメカ・スコープ。
残った生身の片目にはとても光が宿っているようには見えず、ぼやけたような青色をしており何を見ているのか分かりづらい。
身長は低く、140数cm。推定年齢12~14歳。

彼女もまたヤヌアールには従っておらず、メルツの意思に従って彼と行動を共にする。
自分の意思というものを強く持たず、メルツの好むものを全面的に認め、自分の利を損なう者が相手であったとしても、それがメルツの意思ならば従う。

能力・技


「剣技」
ヒノモトの「剣道」のそれと似ている剣技。
彼女の生前に由来するものかもしれない。

アイテム

「ワダツミ」
アプリルの死体が発見された当初から彼女の身体に埋め込まれていた青い魔石。
宿主の意思に合わせて魔力を高める効果を持ち、水の魔力を操る力を与える。
現在ではアプリルの感情が暗く沈み、昂ぶりを見せない事によって魔力を高める効果は失われている。

「ダスク」
デスヴィークルと似たマジックエネルギー・コンバーター。
使用者の意思に合わせて魔力により刃を成し、自在にその刃を変形させる。
刃の厚さや切れ味を変え、刃をエネルギー・ガンのように切り離し飛翔させる事も出来る。

「木刀」
何の変哲もない木刀に見えるが、特殊な人工栽培樹によって作られた強度の高い木刀。
ダスクとは別に一振り持っており、メルツの方針に従って相手を殺さない場合に用いる。

依存語録

「あにうえ…」
殆どこの言葉しか発さない。
メルツ以外の相手を見ると、怯えて彼の背中に隠れる。

「…」
メルツが傍に居ない場合、取り乱すでもなく空中の一点を見つめて何も喋らなくなる。
その様はヤヌアールから「壊れている」「まるで人形」と評される。

「あにうえが望むなら…」
メルツからの言葉には一切の例外なく従う。
生前の彼女らしき少女の記憶を断片的に持つメルツはこの言葉を聞く度に悲しげに顔を歪める。

由来

ドイツ語の「四月」から。
最終更新:2015年05月05日 23:28