メルツ
「うーん…オレ、ポジションを誰かに奪われそーな気ィしてたんだけど…」
概要
「レゲネラツィオン計画」三番目の個体。
既に死亡した男性の肉体を使って作られた生体兵器。
その肉体は
フェーブルアールや
ヤヌアールとは違い、完全に身元不明の存在。
デスポートの能力である「デスブレス」を再現、改良する為に作られた存在であり、吸気し、肺の中で圧縮した空気を自在に操る事が出来る。
その特殊な身体機構により一瞬で空気を圧縮、呼吸し排出・吸収を自在に行う為に、傍目には魔力・超能力的に空気を操っているようにしか見えない。
また、この「風」は生前の力の名残か、邪悪な存在や怨霊を浄化する事が出来る。
身体能力は高いが、生前の鍛錬による賜物でありそちら方面への改造は一切行われていない。
姿は黒いシャツとズボンを着た10代後半の少年の姿であり、ヤヌアールやフェーブルアールのように強化アーマーを着用しない。
本人の希望によるものであり、「こんだけで大丈夫」「多分今までもこうやってきた」というコメントと共に、ヤヌアールからの申し出を拒否している。
ヤヌアールに従っている心算は無く、自身の正義感に従って賊徒討伐を引き受ける。
同時期に改造された後続ナンバー
アプリルを妹のように可愛がっており、記憶が曖昧ながら「もしかしたら本当の妹ではないか?」と疑っている。
自身の本名は覚えておらず、「ユから始まったような気がする」と思っている。
性格は「現代若者に多いやる気を微妙に感じられないヤレヤレ系」と評される。
面倒事を嫌っている風を装いながら、「俺の修行の為」や「気に入らねぇからぶっとばす」と悪人を相手取るタイプ。
ようは根どころではなく表面的にも普通の善人。
能力・技
「吸気圧縮聖拳(ラフト・タオフェ)」
改造によって増設された、全身の生体吸気孔から吸入した空気を自在に操り、自身の生来持っていた聖なる力を付加して扱う。
風によって加速した拳足を相手に叩き付ける事も可能であり、風圧による衝撃や斬撃を操る事も出来る。
応用によって滞空・滑空・上昇飛行、急降下などの軌道を取り擬似的に空を飛ぶ事も可能。
変幻自在の技と評される。
アイテム
「服」
いつも着用している黒い服と黒いズボン。
生前着用していたものではなく、改造後に調達したもの。
「似たような色の、学校の制服を着てた気がする」とは本人の弁。
「アマツカゼ」
メルツ発見時より彼の身体に埋め込まれていた緑色の魔石。
彼が浄化効果を持つ聖なる風を操れる所以と考えられている。
感情の高ぶりによって魔力を上昇させる性質を持っており、メルツのそれはアプリルのものと違い失われていない。
ヤレヤレ系語録
「うーん…オレ、ポジションを誰かに奪われそーな気ィしてたんだけど…」
そんな気がしていたらしい。
誰に、どのようなポジションを奪われそうな気がしていたのかは定かではない。
もしかしたらスポーツ選手だったのかもしれない。
「イヤだね。オレはアンタみてェな得体の知れねェヤツに従う気はねェんだ」
ヤヌアールに対する台詞。
ヤヌアールのようなタイプとは、生前あまり付き合いが無かったらしく苦手との事。
彼(彼女)には従わないが、自らの価値観に従って無辜の市民や無辜のロクデナシも守る。
「思い出せねェ…でも、オレにゃぁ守りたかった大切な人が居たハズなんだ」
自身の正義感に従って賊徒を討伐する以外に、メルツが活動する理由。
ヤヌアールも知らない自分の記憶を取り戻し、再び失いたくない最愛の人を探しているらしい。
本人曰く「アプリルと同じように何時も近くで暮らしていた気がする」との事。
由来
ドイツ語の「三月」から。
最終更新:2015年05月05日 21:16