ヤヌアール
「私の頭脳でまだ人々を助けられる。それを失うのは世界の損失。違うかね?」
概要
既に死亡した科学者の娘の肉体を使って作られた生体兵器。
その頭脳は親である科学者の脳であり、自らが瀕死に陥った際に体の損傷を少なく脳死状態に陥った娘の肉体を使用して復活した。
その為、精神は40代前半の男性だが肉体は9歳前後の少女というシュールな悪夢のような存在となっている。
「デスポート計画」の再編、「レゲネラツィオン計画」の主導を行っており、自身をその一体目とする。
しかし自らの肉体はあまりに小さ過ぎた為にデスポートに近似した能力を持つ事は殆どが諦められている。
戦闘の際には白い補助アーマー「トーターベフライエン」を纏う。
このアーマーが無ければ身体能力は9歳前後の少女そのものなので、戦場での彼の生死を分けている。
外見は長いブロンドを側頭部でツインテールにした緑色の目の少女。
とりわけ外見において特別な雰囲気を持つ美少女と評しても問題の無い特に優れた容姿を持つ。
本人曰く「娘は妻にばかり似た」、「私と違って二人とも美しかった」との事で、本人はそれほど優れた容姿を持たなかった事が伺える。
「混迷にある世界を少しずつ救う為」と言って自らの頭脳を使う事を憚らない。
が実際の所は「自分にとって住み良い世界を奪われるのは『うざい』」という理由で戦っており、他人どころか家族さえ自らの目的には犠牲にする。
しかし、「平和な世界」を「住み良い世界」と認識するほどには善良なそれから逸脱しない価値観も一部のみ持ち合わせている。
上から目線で高圧的だが、レゲネラツィオン計画の二体目である
フェーブルアールの人間としての一度目の死にはある程度の哀れみを抱いてはいる。
脳髄の本名は「バルシュミーデ=クリストハルト」。
肉体の本名は「バルシュミーデ=アストリット」。
能力・技
「騰魔燐光現象」
ヤヌアール唯一にして最強の技。
高い魔力により凝縮したマナを燐光状に放射する事で、相手を「マナ毒」、魔力中毒へと追いやり意識を奪う。
人体に直接致命的な毒は及ぼさないが、意識に空白を作った相手は、まるでヤヌアールが瞬間移動をしているかのように錯覚する。
高い魔力を保持せず、魔力慣れしていない相手ほど効果を発揮する。
アイテム
「トーターベフライエン」
ヤヌアールの身体能力を補助する白色のラバー・アーマー。
液体金属によってコーティングされており、攻撃ヒット時に瞬間的に軟質反発もしくは硬化を起こし攻撃のインパクトを弱める。
打撃の際にも同様に自在にコーティングが動作し、ムチや刃物のように変形する。
生体組織で構成されており、ある程度は自己修復が効く。
ロリオッサン語録
「命を終わらせるというのがどれ程勿体無い事か分かるか?全ての命は生かしておけば「何か」に使えるのだ、「何か」にね…」
ヤヌアールが人命を守ろうとするその理由。
命を大切にするのは他人を材料であり選択肢として見ている要素が強いらしい。
「私の頭脳でまだ人々を助けられる。それを失うのは世界の損失。違うかね?」
娘の肉体を使った事を非難されがちなので、この類の台詞は多用する。
「君はジャンク屋の息子だ。大企業の御曹司の方が良かったかね?」
自らの過去を自ら体験して思い出そうと足掻くフェーブルアールに向けた言葉。
悲惨な一度目の死を経験した彼を哀れには思っているが、自分のやった事を反省しているような気配は無い。
「ではこうしよう。肉体や外見などに意味はない。ならば君は私を扱いたいように扱いたまえ。子ども扱いしても気になどせんよ」
同僚にその肉体と精神のかけ離れた姿を「不気味」と言われ続けて数ヶ月。
むしろ子供扱いしてもらった方が、何かと都合の良い事も有るらしい。
「娘は死んでいた。脳の死は人間の死だ。脳さえ生きていれば人間は生きている。」
娘の肉体を使った事を非難されがt(ry
「好きなモノを美味く食えんというのは少し難儀でね」
味覚などは肉体のモノに依存している為、生前からガラっと変わってしまった。
音楽の聞こえ方なども違うようだ。
由来
ドイツ語の「一月」から。
最終更新:2015年04月25日 13:34