牧野 情大(まきの じょうだい)


「いやあ……すみません……最近、眼鏡が要らなくなったものですからあ……」

概要

荒覇吐神に仕える神官の一人。
金髪のミドルウェーブヘアーに眼鏡をかけたりかけなかったりしている、線の細い弱そうな男。27歳。
何時も白を基調に青をアクセントにした装飾入りローブと帽子を被っており、喋り方も鈍くとても武闘派荒覇吐神の神官とは思えない風貌。
タケチと二人で行動する事が多く、戦闘能力が無いのかアラハバキが必要になるような戦闘の際には姿が隠れる。
本人が語る所によると、「自分の領分は受肉の準備が整わず現界出来ない荒覇吐神様のお手伝い」と言うが、詳細な業務は不明。

身長:172cm 体重:60kg

幼少の頃、母親を変質者による強姦殺人で失っており、更に近年出所した同一犯の手により妹を同じ方法で亡くしている。
自らもその際に犯人の手で大怪我を負ったとされ、胸から腹にかけて無数の刃傷が残っており、それら全ては真っ黒に変色している。
しかしそれでも尚本人の性格はそれを思わせる事の無い物静かなものであり、既に破綻を迎えているのかもしれない。
犯人は全身に奇妙な傷痕を残しており、その身全てを細かな針のようなもので貫かれたようにして変死している。
なお、父親は彼の幼少期に離婚しており、本人曰く「顔も覚えていない」との事。

能力・技

「天彼祈(てんひき)」
荒覇吐神に祈る事により、その使いであるアラハバキを呼び出す。
彼の意思の元行われるのか、彼の神からそれらしき命令が下るのかどうかは定かではない。

「祈天刀(きてんとう)」
手に「末火光(いしかほのり)」の力を宿し、拳足打撃の威力を強化する。
しかし彼自身の技量が未熟な為か、それによって威力を増す姿は殆ど見られない。

荒神のお手伝い係語録

「いやあ……すみません……最近、眼鏡が要らなくなったものですからあ……」
元々視力が低く、眼鏡やコンタクトを必要としていたのだが、最近そうではなくなったらしい。
彼が道具による視力の補強を止めたのは、事件によって妹を失ってから。

「はい。母も妹も…死にました。ぼくがしっかりしていなかったせいですねえ。はい…」
家族に関する事を聞かれた際に答える言葉。
その態度のせいで、「何とも思っていないのか」とつっこまれてしまう事が多い。

「いいえ…ぼくにもっと力があったれば、と思いますよお。でも…過ぎた事だから、仕方ないんです。悔しいけど、仕方ないんです…」
追及されると返す言葉。
仕方ない、仕方ないと繰り返し、自分に言い聞かせているような様子から、殆どの人間はそれ以上踏み入るのを止めてしまう。

「咎深き御魂有り。彼の業彼によって省みられる事無し。されば、黒陽(こくよう)の腕(かいな)にて形魄より魂魄解き放ち、彼の御霊は我が神の膝元で許し乞う事」
アラハバキを出現させる際の祈りの言葉。
この言葉を唱えた後、牧野の身体は陽炎の揺らめきと共に隠され、瞬きの後にアラハバキが陽炎をその手で引き裂くようにして現れる。

由来

「牧野」については特になし。
「情大」は、おそらく「情のある子に育ってくれ」と両親が願って付けたものでしょう。
最終更新:2016年04月17日 18:31