荒覇吐神(あらはばき)


概要

現世、聖域(サンクチュアリ)に古くから存在する神の一柱。
制裁の恐怖による虞犯・犯行の抑制を促す役目を持っており、自らの使いであり同じ名を持つ神獣「アラハバキ」によってその役目を成す。

主な行動(と言えど、彼の使いであるアラハバキの、であるが)は無辜の市民を脅かす賊徒の討伐。
その活動に措いては国際社会から、絶大ではないある程度の超法規的措置の執行を許されている。
その権限は国際警察機構より高いものを持っている場合も有るとされており、詳細は不明ながら彼らの手柄を横取りする事が多く、顰蹙を買っている。

彼の神に仕える神官の言葉によれば、「荒覇吐神は全ての罪を許す。しかしそれは現世での形魄(からだかたち)を失ってより後の事」との事であり
対象の生存している内は許しが下る事は無く、それつまり死を以て罪人の更生を遂行すると言う事らしい。
同じような役目を持つと思われている神獣『ヤタ』とは目的や方式を異にしている。
善悪哀楽の均衡を取り成し、地域の安定を保つ事を目的にするヤタとは違い、『荒覇吐神』は均衡の崩れた世情を早急に建て直す事を目的とする。
その為悪と見做した存在に対してはヤタ派よりも武闘を重んじ、力による強引な解決を押し通す事も多く、良くも悪くもその活動が報復・逆襲を呼び新たな火種と化す事も。

力の象徴は「陽炎」及び「黒陽」。
荒覇吐神及びアラハバキが力を発揮する際は、光が翳り太陽が黒ずみ、陽炎の歪みの中から姿を現すとされている。
実際、彼の使いであるアラハバキも陽炎の中から現れるようにして戦場へと現着する。
その為、最近は一部の賊徒及び事情を詳しく知らぬ一般市民にとっては陽炎現象そのものが恐怖の対象となっている。

実際は情状酌量の余地有りと見做した相手は、言葉の遣り取りによって事情を推し量りケースバイケースで決断する。
しかし、紛う事の無い悪にはその膂力と炎を以て完膚無きまでの惨殺と言う方法を取る為に、そう思われない事が多い。
世間の親からは「良い子にしてないとアラハバキに喰い殺されてしまう」と言う風に、脅迫的な教育に使われる事も有るらしい。


由来

詳細のよく分かっていないものの諸説ある神様、「アラハバキ」から。
このアラハバキの設定はその諸説とは何の関係もありません。
最終更新:2016年04月16日 20:00