アンディ・シンバー


「護衛が相手に惚れるのは良い事だ、型落ち君」

概要

まだ死亡していない男性の肉体を使って作られた生体兵器。
その元は科学者であり、この人の名前のようなものもコードネームであり本名ではない。
名前は「13月」を意味するものであり、遊撃部隊レゲネラツィオンの番外編とされた男。
後ろに流したトゲトゲしい黒のオールバックで、弁護士のような交渉人のような頭をした茶色い目付きの鋭い男。
常に黒いスーツ姿で、青と水色の縞模様のネクタイがきっちり首から垂れ下がっている。

その本名を十三 十三(とみ じゅうぞう)。苗字も十三、名前も十三、コードネームも十三の十三だらけの男。
一部の地域ではその名前のあまり「不吉過ぎる」と嫌われるほど。
ヤヌアールことバルシュミーデ・アストリットこと同クリストハルトの同業であり、知り合い。
「最強の国防」を目指して日々あらゆる能力を研究していた科学者だったが、ヤヌアールに技術交換を申し込み成立。
しかしそこでヤヌアールの姿を見て「最強の国防などと大層な目的を謳うくせに、自らがそれを体現せぬのは如何なものか」と開眼。
交換された技術によって自らの身体をレゲネラツィオン・ナンバーズと同じように生体強化改造してしまう。
自らが遊撃の激務に就く事で国防手段を体現し、以前から懸念していた「安全の為の生体強化改造に民衆が抱く嫌悪感」を取り払おうとする。
そのうちにヤヌアールから「チームで動いた方が効率も良いし、君の安全度も上がる。同じ技術も使っているし国防を体現し続ける為に我々の一員とならないか。」
などと提案された事で、それを承諾。
レゲネラツィオン・ナンバーズの一員となり「13月」を名乗る事となる。
名前が長いので、メンバーからは基本的に「シンバー」と呼ばれる。
先の名前「アンディ」ではないのは、「他のメンバーも「バー」で終わる名前が多いから、統一感あるし」との事(ゼプテンバー談)。
改造前からの知り合いであり、本名を知っているヤヌアールからは「トミー」などと呼ばれてしまい、本人は嫌がっている。

改造人間としての能力は「人間未満の知能レベル・思考形態を持つ動物を自由自在に操る事」。
ただしデメリットはまだまだ多く改良段階にあり、様々な制限も付く。
「巨大生物は操るのに時間がかかる」、「感知可能範囲の物でなければ操れない」など。
この能力で陣形を組んだ生物に行動させる攻防一体の能力。
この他にも身体能力が強化されており、並の人間に10人程束になられようと決して倒れない程度の戦闘能力の持ち主ではある。
銃弾を見る前に避ける事は可能(見てからは流石に無理とは本人談)。

なお、未婚者。
科学者「志方 勇美」とは同郷。

能力・技


「生物操従」
人間未満の思考・知能レベルの生物を自由自在に操る事の出来る能力。
特殊な音波を口から放出する事で相手の脳もしくは体そのものに影響を与えて完了する。
それは言葉であったり歌であったり、本人の意思によって自由自在。
相手の肉体が大きくなれば大きくなるほど操縦成功率は下がり、相手の知能が低ければ低いほど成功率が上がる。
彼は周囲に操れる生物が居ない時の為に液状合成生物を従えている。

「強化感覚」
自分の周囲一定範囲に存在する生物の生体波動を感知する事が出来る。
それ以上の能力ではないが、「生物操従」の際に重宝する。

アイテム

「液状生物サラミドーク」
生物操従によって操る液状合成人造生物。
黒と銀の入り混じったデュアルトーンの不気味な不定形生物。
硬化・軟化・色彩変化は自由で、普段はアンディ・シンバー纏う強化スーツのコーティング液状金属と同化している。
知能レベルはほぼ無いに等しく、命令に従って自分の体を動かす事くらいしか出来ず、そうでなければただの液体。
名前の意味は「とんまでのろま」。

「強化スーツ」
文字通り強化された黒スーツ。
元々は単なる黒いスーツであり、特別な素材ではなかった。
液状金属によって強化されており、銃弾やエネルギー光線をある程度弾き返す。

髪型が流線型語録

「護衛が相手に惚れるのは良い事だ、型落ち君」
フェーブルアールに対する言葉。
「嫌いな相手なんて守れないから、お前は最高の護衛だ」と言う褒め言葉。
この後に「おっと失礼」と付けたが、型落ちと呼ばれて当然フェーブルアールの機嫌は悪くなった。
本人は気の利いた冗談を交えたツモリだったが、なにせセンスが無い。

「最強の国防とは、人が人を守ると言う傲慢などではない。全ての人間が自らの身を自らで守れるようになる事だ」
と言うのが、彼の持論。
その為に生体改造の安価化、民衆の嫌悪感の払拭を狙って研究しているらしい。

「だからと言って弱き者、牙を持たぬ者を俺は認めない訳ではない。彼らが愛おしい存在であるからこそ守らねばならぬのだ」
と言う事らしい。
かと言って自らを牙持つ強者と言うわけでもなく、「どちらかと言うと俺は弱い方だぞ、丁重に扱え」と言い出したりもするネガティブ思考も。

「弱さとは優しさだ。優しさとは弱さだ。強い優しさは珍しい。人は強くなれば初心を忘れ傲慢になる」
自らがその道を歩まない為に口癖のように唱える言葉。
自らの研究者仲間との関係において、付き合い始めに友好的関係を築けていたものが、結果を出して次第に傲慢になる姿を多く見てきた事で根付いたらしい。

「クリストハルトの事は昔から知っている。だからびっくりした。あんな幼女になっていて…びっくりした。どう扱えば良いか分からない」
実は悩んでいる。
子供が好きなので、ついあめちゃんやチョコをあげたりしてしまい、その度に「子供扱いはやめてくれたまえ」と言われる。

由来

「13月」の呼び名から。
本名は数字の13から。
恐らく寸文での方が出番が多いであろうキャラ。
最終更新:2016年04月20日 14:35