異様に長い腕(*1)が特徴の、ネストの自称国家の一つガウェインによる試作型機動兵器。身長30数m。 試作型故にアンバランスな外見が特徴であり、長大な腕と裏腹に、下半身はバランスが悪いほど小さい。 腕に数門の実弾火砲やビーム砲、胴体にはプラズマバリア発生装置が組み込まれている。 ガウェインの工廠で製造され、他勢力への侵攻に使用される予定だったものの、開発に関わっていた 鉄の千年財団のデーモン種の科学者、アートマン・マルティネスの無断使用後大破。 その後はアークにより残骸が押収されるが、組み込まれていた新型のトカマクはライオ・B・ヴァリニアーノ とアイザック・カトー・アレキサンドリア両名により回収されている。 トカマクの存在はガウェインの科学者陣が口を閉ざし、アークはその存在を知らず追求しなかった為に アイザック、ライオ、他財団幹部のみが現在行方を知る人間となる。 本来搭乗員は5人必要とされているが、アートマンは一人で操作を敢行している。
「左腕部四連装荷電粒子砲」 左腕部に、指の代わりに搭載された4連装のビーム砲。外見からは四本指に見える。 親指に当たる部分にはエネルギー供給のための深緑色の基部に同色のパイプが繋がっている。
「右肩部ホーミング・ミサイル」 右肩のハッチが開き、出現する10連装のミサイル。 背部ラックから弾を供給可能。アートマン搭乗時には供給する事無く大破。
「右腕部拡散荷電粒子砲」 右前腕部に搭載された、拡散ビーム発射孔。手首のジェネレーターよりエネルギーを供給している。 一発一発の威力は低い(といえど、常人一人程度であれば殺害可能)が、範囲は広い。
「腕部迫撃砲」 上腕部に取り付けられた迫撃砲。実弾、炸裂弾を使用。 特に特徴となるようなものは無い。
「プラズマ・バリア」 胴体内部の発生装置より、トカマクから供給されるエネルギーによって発生するバリア。 プラズマで形成されており、制御装置により放熱はしないが、接触すれば焼け溶ける。
「頭部ラックミサイル」 頭部のラックに搭載された大型ミサイル。爆破範囲が広く、追尾性は無い。 使用されず、大破時に上半身の爆散に巻き込まれ爆発している。
「腕部」*1 伸縮機能付きのアーム。 起動時には伸ばしきられており、異様に腕の長い風体となっていた。
「浮遊」 「足」は存在せず、足に当る部分には橙色に光る重力制御球が搭載されている。
「廃熱シャッター」 腹部にシャッターが取り付けられており、プラズマバリア発生の際に開閉する。 プラズマエネルギーを揃えバリアを発生させる際に湧き上がる熱を排出する為のもの。 胴体内部のバリア発生装置に繋がっており、ここに強力な攻撃を受けると プラズマが内部で暴走、中身を焼き尽くし爆発してしまう。 製造当初よりこの欠陥は問題視されてきたが、最終的に 「瞬きの時間ほどしか開いていないシャッターにタイミング通り強力な攻撃を撃ち込むのは不可能」 とされ、放置されるもののブッチャーベア、タイタンの活躍により、ゼフィスの狙撃を許す。
「背部への攻撃」 背部を攻撃する武装は搭載されていない。
2010年12月4日ベルファスト長編なりチャ第二編一章 ネスト大陸に存在する自称国家ガウェインの工廠で製造され、保管されていた。 鉄の千年財団の幹部、アートマンにより討伐(調査)任務を受けた傭兵達を撃退する為に起動。 巨体とプラズマバリアで既に消耗していた一行に襲い掛かるものの スピカのタイタンやゾリャーのブッチャーベアなどに阻まれ、移動不能となる。 窮地を脱そうと、周囲のものを吹き飛ばした後プラズマバリアを再起動しようとするが ラウルによって弱点を暴かれ、ゼフィスの狙撃を受け更にイサとソランジュの砲撃でダメ出し。 機体は爆発四散し、その残骸からは櫛が見つけられた。